《改行表示》24.《ネタバレ》 シリーズ14作目。あぁこれ、私が初めて観た寅さんです。たぶん中学生くらいにやってた日曜洋画劇場で、マドンナの「飴降って痔固まる」の話を覚えてました。 本作からおいちゃんが変わりましたね。私の中ではおいちゃん=下條さん。今までのおいちゃんと比べて大人しめな印象ですね。 今さらだけど男はつらいよは、ほぼ2つのパートに分かれていて、マドンナと寅の話が後半にあって、前半はもう一つの話って感じ。 本作は前半、寅が赤ん坊を連れてくる話と博が手を怪我する話で、後半赤ん坊は引き取られ、博の手は治ってる。つまり前半が無くても後半は成り立つんです。 もちろん、博の手の怪我を診せた看護婦に赤ん坊を診せに行くって関連はあるけど、マドンナパートの中心は看護婦である必要が無いコーラスグループの話。 たぶんもしかしたら、たくさんのバリエーションを作ったマドンナ・シナリオ案と、同じくたくさん作った前半のシナリオ案(とらやの人々の掘り下げ、寅の旅先話などなど)を組み合わせて、一つの作品にしてるんじゃないかな。 妄想はそれくらいにして、本作はタコ社長の人柄がいい味出てました。博の怪我を心配して、寿司を届けて詫びる姿。印刷所の仕事を止めて社員を休ませる気遣い。いい社長だと思います。 それとおばちゃん。寅の連れてきた赤ん坊を本気で育てようとしたおばちゃん。男が引き取りに来たあとの、おばちゃんの喪失感はもう少し掘り下げてほしかった気がする。湿っぽい話になってしまうけれど。 寅がさくらに7,700円入った貯金通帳を渡すのも良い。名義が諏訪さくらなのがもう、泣けてくる。 【K&K】さん [地上波(邦画)] 5点(2023-08-27 18:00:24) |
《改行表示》23.シリーズの中でも好きな作品の上位に入ります。 スマホもインターネットもない1970年代を愛おしく感じます。 【まっか】さん [DVD(邦画)] 7点(2022-01-10 21:55:27) |
22.《ネタバレ》 シリーズ14作目。本作からおいちゃんが下條正巳になりました。1作目から順に観ていると、おいちゃんがどんどん大人しくなったような気がします。初期の頃はおいちゃんも寅さんに負けず劣らずバカで面白かったのに。ラスト、寅さんが呼子へ行って赤ん坊のその後を確かめて安堵していましたが、そんなところに彼のカッコよさを感じました。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-11-18 06:45:56) |
21.《ネタバレ》 寅が赤ん坊を背負ってとらやに帰ってくる!というシーンのインパクトが撮りたいために作られた作品、といえなくもなさそうですが・・・。やっぱり、赤ちゃんが両親から捨てられて通りすがりの人に押しつけられるというのは、ネタとして重すぎかなあ。それと、八方さんはダメ父親がはまりすぎなんですが(引取のシーンの経過説明で、ちょっとだけ落語っぽい台詞回しになるのは、あれはやっぱりサービスだったのかな)、寅母のミヤコ蝶々と一緒で、(あれだけの出番でも)強烈すぎて浮いています。●今回、寅さんは、意外にあまりのめり込んでないですよね。いつもの作品だったら、病気か怪我のふりをして病院に押しかけ、そこでお医者さんも巻き込んで一幕、とか絶対にありそうなんですが。むしろ、ガード下で遠くから十朱さんを見て考え込む表情に、何ともいえない奥の深さがあります。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-07-13 01:17:30) |
《改行表示》20.おいちゃんが下條正巳に、ということでこの人は見慣れているが落ち着いた雰囲気だったんだ、と分かった。 物語はほどほどの展開で、何故か今回は集中出来ずに淡々と観てしまった。さくらは合唱団を今後も継続してやっていくのかなとか、昔の旅館ってほとんど相部屋だな、とか(ある意味)どうでもいいことが気になったり。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-04-18 23:23:25) |
19.《ネタバレ》 何というか、真面目に観ると寅さんの無神経さとデリカシーの無さは今の時代なら爪弾き物ですね。昭和のあの頃なら許されたのかどうかは当時は幼かった私には解らないけどコメディにしては後味悪いし、寅さんの【心根は優しい男】の設定が表しきれず終わった感じの回でした。交際一か月で結婚決める弥太郎さんと京子さんも凄いけど合唱で氣心が知れてたという事かな。何氣に、泣くべきシーンで泣き、笑うべきシーンで笑えた0歳児赤ちゃんが偉い。あと若き日の春川ますみさん。ポニーテールとリボンが似合う可愛いお姉ちゃんだったという発見が収穫の映画でした。 【役者の魂】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-04-18 21:09:42) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 2代目おいちゃんの期間が短かくて驚いた。そして今作より登場の、期間的には一番長かった下條おいちゃんは、少し淡白すぎて物足りない感が残る。それと関係するのか不明だが、今回の寅はあまりにも酷い人なので、ちょっと嫌気がさしてしまう。殊に、さくらの「少しは子守りくらいしろ」という苦言に対する態度はもはや、寅はバカだからしょうがない、という限度を飛び越えている。 今回は寅がマドンナと青年を(結果的に)取り持ったりしているおかげで、そのフラれた感が少なくて、何も出て行かなくても、という思いが残る。 ただ、滅多に帰らぬのに部屋があって当たり前と考えていたり、前作での相手女性の気持ちも確認せぬ自己中ぶりや、本作での前述の無責任ぶりを見ると、今更言うことでもないが、この人は一生放浪するしか無いんだろうなとも思い、ちょっと悲しい気持ちになったりもする。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-05-16 21:09:18) |
17.《ネタバレ》 今回からはおいちゃん役は下條さんにバトンタッチ。すごーく真面目な雰囲気になった感じだね。寅さんが赤ちゃんを抱えてかえってくるという衝撃的(笑)な展開にアタフタするとらやの面々他がとっても面白い。その赤ちゃんからの十朱さんの登場の流れはうまいね~。今回の十朱さん扮するマドンナは結構サバサバした印象で全く湿っぽくない。逆に赤ちゃんがらみでのおばちゃんの泣くシーンが多くそこらへんは今までとはちょいと違う印象かな? あの赤ちゃんどうなったのかな~と思わせての、爽やかなラストシーンはいいですね~。とても印象に残る良い作品でゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-03-03 18:41:31) |
16.《ネタバレ》 コメディならではの強引さが楽しい作品です。まず博の労災事故、ここで早くも看護師さんであるマドンナが登場して物語の布石を打つ。え、強引どころか、計算された脚本やんか、ってか。しかし、寅さんが帰宅し、老後の備えの話題となると、まるで会話を事前に予期し構想を練っていたかのように、壮大かつ軽薄な計画をスラスラ披露する寅さん、当然喧嘩となりとらやを飛び出すが、老後の備えと称していた通帳を捨て台詞と共にさくらに渡すと、それは実はさくら名義の通帳だったというオチ。喧嘩してカッコよく飛び出すところまで全て事前に織込み済みだったとしか思えない寅さんの全言動、コメディたるもの、このくらい強引でなくっては。そこから一転、侘しい港町でアンパンを買う寅さんの姿、風情があっていい感じ。しかし強引さは手綱を緩めず、知りあった甲斐性無しの男に赤ちゃんを押しつけられる展開。この後、登場人物の誰一人、警察に届けるべきという発想を持たないのが大変よろしい。この赤ちゃんが寅さんとマドンナを結びつける存在であり、一方とらやの面々はこれを阻止しようとムダな足掻きをする訳ですが。マドンナも強引にとらやに出入りするようになり、最初っから、寅さんにホレさせておいて後で別の男に走る算段だったとしか思えない。このシリーズのマドンナとして、これだけ自分の義務(?)に忠実なヒトも珍しいのでは。寅さんもこれに応え、いつにもまして軽薄で無責任な言動の数々を披露。当然にして最終的にマドンナは他のムサい男を強引にも選択。失恋したと知った瞬間に旅支度をする寅さんも、それを大して止めもしないとらやの面々も、素晴らしいほどに要領が良く、こういうストレートさも本作を実にサバけたものにしています。例の赤ちゃん、最後まで物語をかき回す役として存在してくれればいいのに、残念ながら作品の途中で退場してしまう。こうして物語を「整理」してしまうのが、本シリーズの限界かとも思う反面、最後に「遠い空の下で元気にしてるよ」と顔を見せてくれるのが、本シリーズの優しさか、とも。ところで、コーラスに参加した後のさくら、丸めた紙を持ってますが、楽譜ですかね。丸めちゃってるってことは、もう参加する気ないんですかね。喫茶店で丸めた紙を窓際に押し込んでましたが、このまま置いて行く気なんでしょうね。と思ったらその後のシーンでもまだ持ってましたね。意外に続ける気なんですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-02-22 04:20:35) (笑:1票) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 【子守りはつらいよ・唐津篇。今回のマドンナ:十朱幸代さん。】 口の悪さが半端ない今回、ヒロシに謝れ!タコ社長に謝れ!その口、ガムテープででも塞いでおきなさいよってんだ。 それと同じく責任感の欠如による駄目っぷりもまた半端なかったですね。連れて帰って来た子はまるで他人事だ(笑) そのくせ都合の良い時だけ赤ん坊を奪い取るように抱きしめ、用が済めば、当たり前のように、さくらに押し付け、おばちゃんに押し付け、最終的には源公さんの背中だよ(笑)。まったくしょうがないね この馬鹿寅は。(笑) 挙げ句、きっと唐津からの道中、一度も赤子のオシメなんて替えてないのでしょうね 名前が花子だとか言ってましたもんね チン●ン付いているコトさえ知っていなかったですもんね(笑)。 とまあ、そんな今回、赤ん坊が無事に引き取られ去って行ったコトは良かったものの おばちゃん、さぞ寂しくなったことでしょうね 子宝に恵まれなかったという談話に気の毒さが増してしまった しかし、それでもしっかりツッコミ役の仕事と店番の仕事しっかりこなしてましたね どうも御苦労様でした。でも寅は何一つ手伝う事やってませんでしたがね (こ~のバカたれが~。) 恋の件に関して言えば、今回、寅さんよりも顔中ヒゲだらけの汚らしい青年(桜中学:社会の服部先生だった人)のほうを応援してしまった 寅はまあいいだろ どうせ、この先まだ33話もあんだから。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-01-23 21:08:11) (良:1票) |
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14.《ネタバレ》 ○なんか冒頭からの赤ちゃんのエピソードが好かなかった。無責任な奴が多すぎて。寅さんにもなんかイライラ。○その後のエピソードはさくらと博の回を思い起こさせるキューピット役でなかなかいい味出してる。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-03-30 19:48:13) |
13.もう、寅さんはホントに…。自分からは好きって言えないし、好きって言われると引いちゃうし、知らぬ間にキューピッド役になっちゃうし。今回から下條のおいちゃんに。個人的には森川のおいちゃん派ですが、下條のおいちゃんも穏やかで好きです。今回のおばちゃん、可哀想だったな。高齢出産時代の今でこそだけど、あの頃の子供が出来ない人って稀だったろうし。でも十朱幸代さん演じるハツラツとした今回のマドンナと春川ますみさん演じるダンサーさんの決意によって、とても清々しいエンディングな作品。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-07-15 20:52:19) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 70年代は毎年恒例のように寅さんを見に行ったのだけど、今回は私の好きな十朱さん。私の小さい頃は、NHKドラマ「バス通り裏」の明るくやさしいお姉さんでとても憧れていたっけ。 その十朱さん、映画では明るさにプラスして、とてもひょうきんな面をも見せてくれる。とくに、雨降って地固まるの下りでは思わず笑ってしまった。 ひげづらの歌手上条さんも、この頃大活躍をしていたし、パンダのぬいぐるみもこの頃の流行だった。赤ん坊の父親月亭八方さんもとてもおもしろい落語家なのだけど、ちょっと落語っぽい話が始まったかと思ったら、春川さんに話を取られてしまった。もっちょっと例の調子で聞きたかったのに・・・。 総じてよくまとまった映画だったと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-07-11 06:38:09) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 マドンナは十朱幸代。 前半、春川ますみが子供を引き取りにとらやにやってくるシーンが良かった。この回より、おいちゃんが下條正巳に変わって、とらやでのドタバタがかなり抑えられることになる。(ドタバタするのはタコ社長と寅さんくらいかな)下條のおいちゃんは前二人と違って至極真面目。それを察したのか、おばちゃんがところどころでお笑い担当となる。彼女の「あの、何てったっけ、ひげ中顔だらけの、ほら」というセリフは、森川信の「まくら、さくら」を思い起こさせた。 十朱幸代は可愛らしいけど、この頃になると寅さんもあまり入れあげなくなって、あっさりと社会の服部先生(『金八先生』)に譲ってしまうのである。 【onomichi】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-04-28 23:21:57) (良:1票) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 前半は寅さんが連れて帰ってきた赤ん坊の騒動で笑わせてくれます。しかし子どもが欲しくても子宝に恵まれなかったおばちゃんがわが子のように赤ん坊を可愛がる姿と、自分の子どもをいとも簡単に置いて姿をくらました挙句、気が変わって軽い気持ちで迎えに来る若い親との対比が少し悲しくもあります。 後半は寅さんがしっかり恋愛モードに突入してくれます。ここでいい味を出すのが江戸川合唱団のリーダー、大川弥太郎。中期以降の作品では寅さんは完全に若い二人の恋の指南役に回ることも多くなります。本作でもその傾向はあるものの、寅さん自身も大川と同じ相手にしっかり恋をしており、大川は寅さんのれっきとした恋のライバルでもあるんですね。これは第14作。まだまだ寅さんは若いなあと感じ、嬉しくなるのです。 そしてその恋の相手は十朱幸代演じる看護婦さん。寅さんのマドンナは悩みを抱えていたりどこか影のある女性像が多い中、そんな影を感じさせない十朱さんが演じる庶民的で明るく元気一杯のマドンナ像と寅さん、とらやの人々との絡みは陽気で明るく、シリーズの中のお気に入りの一作です。 【とらや】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-07-30 22:10:13) (良:2票) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 山田監督は、世間から一見馬鹿にされるような人間に魅力を感じるとインタビューで答えていたのを覚えています。 「生まれた子には何の罪もないんだ」 寅さんが言ったセリフを、後のシーンで御前様にも言わせる山田監督の計算高さ。頭が下がります。 本作は、赤ん坊を取り巻く寅さんたちの騒ぎっぷりが最高。 さくらさんの「私、おかあちゃんじゃありませんから!」 もう窒息しそうなくらい笑えました。 挙句の果て、源ちゃんが赤ん坊をおんぶしてるんだから! 最近観賞した寅さんシリーズでは、最高に笑えた逸品です。 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-08-15 06:11:39) (良:1票) |
【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-06-21 21:31:53) |
《改行表示》7.春川ますみが出ていたのか・・・ 当時はよく知らなかったからなぁ 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-10-04 23:13:08) |
6.この回からおいちゃんが下條正巳に交代。森川信や松村達雄とくらべればややおとなしい感じがするが、いかにも庶民的な雰囲気で親しみやすいおいちゃんというイメージである。でも、シリーズいちばん最初に見た作品のおいちゃんが下條おいちゃんだったので、松村おいちゃんを初めて見たときのような違和感は全く感じなかった。映画のほうは特にこれといった部分もなく、まあ出来としては平凡ではあるが楽しめた。ところで、マドンナ役の十朱幸代といえば朝のラジオでリスナーに「いってらっしゃい」と声をかけるイメージが抜けないなあ。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 6点(2006-05-05 03:06:04) |
《改行表示》5.飴振って痔固まる・・・。金の苦労と恋の苦労、どっちが辛いんでしょうかねえ。 <追記>14年ぶりに再見。今回のマドンナは年齢・経験もあってサバサバしていて寅さんとの相性もよさそうなので、もっと自然に振舞えばどうにかなりそうなものなんだが、なぜああ不自然なまでにギコチナイのだろう。職業的な違いが壁を作ってしまうのだろうか。ある意味同業の春川ますみとは自然な付き合いをしているのが対照的でもある。とは言え、今回はさくらの介入が多くて、寅さんとマドンナの交流は余りなく、マドンナ自身が自立していて弱さもないし、寅さんは殆ど相手にもされていなかったような。よって、恋愛要素は少なめで多少盛り上がりには欠け、寅さんの存在感がイマイチな印象。逆に言えば、おいちゃん初登場という事もあり、とらやの面々+タコ社長がバランスよく活躍しているとも解釈できるが。 |