《改行表示》171.《ネタバレ》 “The Evil Dead”『邪悪な死者』。若干21歳のサム・ライミくんが、映画好きな仲間たちとワイワイ…というか結構真剣に創った自主制作ホラー映画です。ストーリーはあってないようなものだし、お金も掛かってないのもご覧の通り。知恵を絞った特殊メイクとグロ表現。美女の裸体に絡む木の枝の動きや、霧深い森の奥で地を這うような滑らかなカメラワークを堪能しましょう。 画面外から急に飛び出してきたりはビックリするし、足首に鉛筆を刺す特撮は痛そうでした。子供の頃にリアルタイムに観ていたらきっと怖かったでしょうけど、怖がるよりも、特殊メイクの労力を想像し、手作りの温かさを感じてしまいます。この時代のホラーには、本気の怖さを求めるものじゃないんですよね。ガチで怖い映画が総合格闘技だとすると、このタイプのホラーはプロレスでしょうか。 プロレスだけに、本棚に挟まれて動けないアッシュにハラハラするとか、地下室からちょくちょく顔を出してるシェリルを怖がったりとか、観る側も正しい楽しみ方で臨みましょう。 人間関係の殆ど語られないこの映画、なんでアッシュはお姉ちゃん連れてきたんでしょうね?2組のカップルなら解るんですが…謎。 この死霊とやら、ゾンビではなく憑依した悪霊なんでしょう。リンダが一瞬マトモになったことから、あの場所から逃げることができれば、みんな元に戻った可能性があります。 死霊に取り憑かれて地下室に閉じ込められるシェリル。ずっと扉をバタバタしてるのは、きっと仲間(死霊)を助けようとしてたんでしょうね。悪霊シェリーをバラバラにしたスコット。普通なら警察を呼ぶ事態ですが、アッシュは埋めるのを手伝います。兄弟揃って仲間思いですね。小屋から引きずり出したリンダの、めくれ上がったスカートを直してやるアッシュの紳士っぷりも見逃せないポイントです。小屋の前にお墓を作るの、小屋のオーナーはいい迷惑だわ。 しかし死霊に取り憑かれた彼女ら、爪の攻撃力はちょっと上がってるっぽいけど、知能が下がってるから、相対的に人間の時と戦闘力が大して変わらないのは如何なものか。 恐怖の夜が明けたら無事生還のサイン…というお約束をブチ破るバッドエンド(というお約束)。殺されたのか?取り憑かれたのか…?でもみんな死んだあとに取り憑かれても、手持ち無沙汰感ハンパない。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 6点(2024-06-01 17:51:05) |
170.《ネタバレ》 初見のときはすでに成人後だったけど、予備知識もなくレンタルしたビデオを深夜に同僚と観て、自分も含めて全員が震え上がった記憶が鮮明に残っています。私は「こんな気色悪い映画二度と観るもんか!」と固く心に誓ったもんでしたが、『死ぬまでに観たい映画1001本』に選出されるぐらい評価が高いらしくて、再見してみました。ところが『死霊の…』まで記憶していましたがその先の単語が思い出せない、たしかひらがなだったはず。そりゃ無理もないかもしれませんよ、『死霊の…』と邦題が付いた映画は検索すると『…いけにえ』『…たたり』『…したたり』と山ほどあるんですから、まあ『…盆踊り』は別格ですけどね(笑)。 弱冠21歳でこれを撮ったサム・ライミは、やはり天才じゃないでしょうか。それなりに苦労して資金集めの果てに完成にまでこぎつけたんでしょうけど、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『パラノーマル・アクティビティ』などの後年の自主製作映画と比べてその完成度は段違いです。この時代にラブクラフトからネクロノミコンを引用してきたのも、新しい発想だったと思います。ステディカムで撮った映像も斬新と思っていたら、なんとカメラを二本の棒で挟んで全力疾走するという原始的な手法だったそうで、やっぱ低予算ですし苦労してたんですね。登場人物も男女五人だけ、余計な描写は一切なくてひたすら憑りつかれた姉や恋人たちと血まみれ粘液まみれになったアッシュの死闘を見せるだけに徹する潔さ。何故か地下室にあったチェンソーを一度は手にするも結局は使わないところなんかもあの映画へのオマージュというかネタで、こういうコメディすれすれのところは後のサム・ライミが撮るホラーでも見られる特徴なんです。クレジットを見ると、アイヴァンやテッドのサムの兄弟たちなどもゾンビ役で出演しているんですね、さすがにほとんど素人の出演者にあんなグチャグチャのメイクをして演技させるのはムリだったということでしょう。つまり三人の女ゾンビは実は男だったというわけです(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-12-12 21:56:04) |
《改行表示》169.さすがに今見ると色々と雑だなぁ…。 昔は演出なんかの技術的な問題はあるにしろ、 展開の陳腐感・グダグダ感は苦い思いがする。 「棚の下敷き芸」は見物でした(笑) …って、ホラーで笑っちゃダメかぁ。 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2020-11-01 20:39:04) |
168.《ネタバレ》 当たり前ですが、観る年齢と観るタイミングによって映画の評価は大きく左右されるんだなぁと思わされました。40年前に小学生でこの映画を観た人は映画観が変わるくらいの衝撃やったことでしょう。一方、年齢を重ねて2020年に初めてこの作品を観た私は期待値の割にガッカリな結果になりました。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2020-10-10 23:21:55) |
《改行表示》167.《ネタバレ》 当時まだ小学生かぁ。 そら怖いわなぁ。 レンタルビデオ屋さんでこのパッケージをみるのも怖かった記憶が。 インターネットもない時代に口伝で語り継がれたスプラッタホラーの金字塔。 今みるとチープな印象も否めませんが、当時はホントに怖かったんだよねー。 『はらわた』だなんてネーミングセンスも相まって、震え上がったものです。 そんな作品でレビュー1000作目になったのもなにかの縁かなとしみじみ。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-08-29 08:39:59) (良:1票) |
166.《ネタバレ》 これは当時すごいインパクトでした。私は雑誌等で早くから知ってはいたのですが、周りの友人(中学生)は誰も知らなかったのでみんなを家に呼んでビデオで見せていました(無理やりではありません)。みんな声をそろえて歓声を上げていました。怖いのではなく、メイク・特撮のインパクトです。この映画から「スプラッター」という言葉が認知されるようになったと記憶しています。映画の内容とは関係ないですが、当時この映画をみんなに広めた時、ガキ大将的なやつ、おとなしいやつ、優等生、スポーツマンなやつなど、みんな集まって仲良く、輪になって盛り上がっていたように思います。そういう意味でも、いじめのない、世の中の平和に貢献した素敵な映画だと思っています。ただし、女の子には嫌がられました(牛乳が飲めなくなると)。 【金田一耕助】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2017-08-14 22:43:14) (良:1票) |
165.《ネタバレ》 サム・ライミ監督のカメラワークが、悪霊の視線で不気味に迫る。リメイク版を見てから、このオリジナル版を見た。特殊効果はさすがに今見ると随分しょぽいし、ツッコミどころもいろいろあるけれど、わけのわからない勢いは感じる。ストーリー性はほとんどなく、お化け屋敷を怖がって楽しむような印象。オカルト系スプラッターなのに特殊効果がリアルでないためにあまり生々しくはなく、ちょっとコントチックに見える面もあるので怖すぎることはない。みんなでツッコミを入れながらワイワイやるのも一つの楽しみ方かも。リメイク版とは好みが分かれるところだろうが、三十年以上前に作られたスプラッターホラーの草分け的存在という価値はある。 【飛鳥】さん [インターネット(字幕)] 5点(2015-05-10 22:55:59) |
《改行表示》164.《ネタバレ》 ○可もなく不可もなくといった印象で、そこまで怖くも、そこまで面白くも感じなかった。○荒い編集ではあるが、テンポの良さが救いかな。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-02 22:16:40) |
163.《ネタバレ》 サム・ライミデビュー作でスプラッター・ブームの先駆けで記念碑的作品という意味以外あまりないと思った スプラッター表現の中にクレイアニメのような手法があって「鉄男」とかに影響したのではないだろうか スラップスティックな展開も「鉄男」ぽい気がする この後でいろんな作品にオマージュされたのではないか 触手が女を犯すみたいな表現もこれ以前では見た事が無いが今ではエロアニメのカテゴリーとして確立している とにかくサムライミがメチャメチャやる映画なのでディテールなんかどうでもいいじゃん的な感じ パイオニアとしてはリスペクト出来るが、反面今では普通の表現ばかりなので今見ると結構退屈 お話も主人公以外皆意味なく悪霊になるし、もっとも危険だと思われる森へ逃げ込んではやられるの繰り返し 魔封じの剣らしき物が出てくるが刺しても余り効果無し 伏線ぽいプレゼントのルーペのペンダントもルーペである必要がなかった チェンソーが出てくるもまったく切らないのはちょっと出してみました的なギャグなのか 権威主義のホラーマニアのみ賞賛する傑作としか言う言葉が無い 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-02-02 22:25:46) |
《改行表示》162.《ネタバレ》 これ初めて観た時まだ小学生だったからすんげー怖かったんだけど。 今、見てみたら何だろうなーこれ。 どっちかつーとホラーじゃなくてコメディだったとは。 子供の頃はこれが怖くてしょうがなくて微塵のそんなこと思わなかったのにな。 思い出ってのは真実とは大きく異なるのか。 当時観た衝撃は9点ぐらいあった。 でもやっぱ今観るときついな。 やっぱ色々な映画を観たせいか。 映画も進化したってことですね。 でも今年公開された映画でも30年前の映画より余裕で面白くない映画が大量にあるからねぇ・・・。 でもストーリーだけなら2013年版よりも断然こっち。 こんぐらいシンプルなほうがいい。 2013年版は要らない要素をあまりにも足しすぎていた。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-10-30 01:50:43) |
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161.いま見ても十分怖いですよ。そして笑えます。笑いと恐怖は表裏一体。両方ある映画は大好きです。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-25 19:48:14) |
160.《ネタバレ》 血や体液が有り得ない量でビュービュー飛び出し、頭がポンポンすっ飛び、斧でグッチョングッチョンに人体を叩き潰す。余りのブッ飛んだ残酷描写についつい笑ってしまうのが本シリーズの魅力。また一人称視点で登場人物を追っかけ回すカメラや、登場人物を足元から捉えたカットが多いなど小技も実に効いている。多くの熱狂的信者を作り出したのも頷ける快作です。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-08 15:07:22) |
159.《ネタバレ》 なるほど、当時はさぞかしショッキングな映像だったのだろうな。この手のゾンビはもう消費し尽くされちゃってるし、耐性のできた身で観るとつっこんでばかりになっちゃうのでちょっと悲しい。きっとこういうグロテスク・ホラーが好きな人達が集まってわいわいと企画したんだろうな、目に浮かぶようだ。「監督、腸といっしょに手が出ちゃうってのはどーすか?ぶしゅーっと」「お、それいいね」的なノリだったに違いない。なにしろヤバイ状態に持っていかなくちゃならないから、彼らの行動にものすごく無理が生じる。そもそも男二人に女三人で小旅行、このメンツは一体何?としょてから大疑問、そしたら姉弟が一組いた。弟のダブルデートに付いて行く姉ちゃん・・あり得ん。でもって、彼女がとんでもない様相を呈しているのに、みんななんかのんびりなんだよね。「あの目が怖いわ」って、いや目だけじゃなくて姿かたちがゾンビ化してるでしょうが。なぜ逃げんのだ。・・等々、ケチをつけてても楽しめないわけですが。ともかく全編液体がぶしゅーっびしーっと飛び散りっぱなしです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-03-01 01:35:04) |
158.今見るとあまり怖くないが良く出来てますね。ホラー好きは必見。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-17 23:09:40) |
《改行表示》157.確か中学生くらいの時に深夜にやっているのを見た。その時はもうそれはそれは身の毛もよだつほど怖かった。こんな怖い映画は他にない!ってくらいの恐怖だった。 しかし、あれからウン十年と経ち、見てみると・・・。 やはり、当時感じた恐怖感はない。どうにも色々安っぽい。子供の時はあんなにおぞましく思えた憑依された女の顔も、「もうちょっと上手にメイクしようよ」と思ってしまう部分も。取り憑かれてボロボロになった手とかも、「いかにもなんかグローブはめてるよね」感がアリアリ。当時の技術ではこれが精一杯だったのであろうなあ、としみじみ。(もっとも最後のクレイアニメは子供の当時でも違和感を覚えたがw) あと、女性陣の前半の行動にもイラッと来ることも。「何か禍々しいもの」の存在に一番怯えていたはずの女が、「外に何かいる」と一人で外に出ていき、あまつさえ森の奥まで入り込む→襲われる。同じく悪霊にビビってた女がやっぱり「外に何かいる」と言って窓に近づく→襲われる。こんなんばっかり。「お前はなんでそんなアホなの?怖いならもっと建物の奥でガクブルしてろよ」と突っ込まずにはいられなかった。 まあ、そういう突っ込みどころは満載なのだが、人が狂って不気味な形相で襲ってくる恐怖、正体の不明な謎の悪霊に為す術もなく憑依されていく絶望感など、子供の時感じた恐怖感はやはり今でも感じられて、そこそこ楽しめた。 今の映像技術を使ってリメイクとかしてくれたらいいなあ。ぜひ見に行きたい。 【椎名みかん】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-12-03 22:47:55) |
《改行表示》156.スプラッター映画の走りともなったような作品で、怖いと言うよりは面白い。 血がドバドバ、首が飛んだりと、残酷描写のオンパレードということで、悪霊に取り憑かれたメークも凄まじいのだが、彼らの動きがとても愉快だった。 少人数の若者たちという設定も取っつきやすいけど、ストーリーはもうひと捻り欲しかったかな。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2012-10-05 09:53:21) |
155.《ネタバレ》 人里離れたロッジに迷い込んだ若者たち。そこにあった伝説の魔道書に書かれてあった呪文を不用意にも唱えてしまったことから、彼らは想像を絶するホラー&スプラッタ&ギャグ描写が嵐のように巻き起こる死霊たちの宴へと引き摺り込まれてゆく――。今では大物となってしまったサム・ライミ監督の伝説のデビュー作は、いま観てもその魅力はなんら衰えていません。徹底的に怖い映画を撮ろうとして、恐らく監督自身も意識していなかったであろう〝笑い〟の要素が何故だか描出されてしまったところに若き日のサム・ライミの才気が光っています。死霊に取り憑かれ、いつゾンビと化すかも知れなくなってしまった愛する女性を電気のこぎりでバラバラにしようとするものの、長い煩悶の果てに結局出来なかった主人公が、次の瞬間には躊躇なくスコップで首チョンバしちゃうという、凡人の発想を遥かに超えた唯一無二のグログロ世界に僕たち観客を誘ってくれます。他にも、森で触手プレイされちゃうヒロインとか地下室に閉じ込められたゾンビがまるで「頑張れ~!」と仲間のゾンビを応援するかのように扉をガッチャンガッチャンするシーンだとか、その後に量産される似たようなスプラッタホラーには到底到達できないだろう、恐怖と笑いが絶妙にブレンドされた名シーンの数々にはあらためて最大級の賛辞を贈りたいと思います。うん、やっぱこれ、凄いっすよ! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-09-23 15:54:59) |
《改行表示》154.《ネタバレ》 今観ると、チープ感満載なのは解っていますが、公開当時の衝撃といったら、もう・・・ 怖さより気持ち悪い度がハンパなく、生理的嫌悪感というか何というか・・・ 当時、劇場で鑑賞していて嘔吐している観客がいましたからね・・・(マジで)。 私にとっては映画の内容と、劇場内に籠った臭気という異常な状況で鑑賞したので、かなりのトラウマです。 今回、改めて鑑賞して懐かしさと共に、その当時の臭気までもが蘇ってきましたよ、トホホ。 まぁ何ていうか、この映画のCGじゃない手作り感がとっても好き。 んでもって、スプラッター映画のパイオニア(←かっこつけて言ってみたけど、使い方合ってる?)ですよね? という訳で、私の中ではスプラッター映画の名作です。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-05-18 16:43:27) |
153.《ネタバレ》 子供の頃に見てトラウマになった映画です。特に悪霊に取り憑かれた女性がゲラゲラ笑うシーンは背筋が凍りました。大人になった今、改めて見てみたら、えんぴつで足を刺して血がドバッとでたり、バラバラになった身体がピクピク動いているなど、手作り感いっぱいの正当なホラー映画という印象を受けました。そして大人になった今、女性が森に襲われるシーンが恐怖ではなく、興奮するシーンとなりました。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-01 11:52:03) |
《改行表示》152.《ネタバレ》 学生の頃。深夜番組でやってると録画して何度となくみた。 この馬鹿馬鹿しさと、ドリフ的な志村後ろ感がたまらない。グロテスクで痛そうな表現が始まるスイッチがいつ入るのか、分かってるのに後ろ!後ろ!って絶叫。心の中で。 現代の表現になんか置き換えられっこないんだろうけど、こう言う映画って最近無いよな。残念でならない。 【黒猫クック】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-04-12 01:56:50) |