88.《ネタバレ》 法の支配。民主主義。コメディの中に米国の建国の理念が息づいていました。体力と秘書と議長に恵まれてよかった。 【ほとはら】さん [DVD(字幕)] 7点(2022-03-20 16:01:45) |
87.《ネタバレ》 シンデレラストーリーなのだから。もう少し甘ったるくて良かったんじゃないでしょうか。テーラーが新聞少年に手を出したところで、ちょっと冷めてしまいました。最後はペイン議員が唐突に、お話のすべてを持っていってしまったかんじです。そんな上タマだとは思えません。彼が口を割る以外に勝ち目がなかったわけですが、うっかり口を滑らせるようなのがよかったな。議長がときどきいたずらっぽく笑うシーンが好きでした。たぶん、議長は法案そのものになんか興味がなくって、とにかく議場が面白くなるのが好みみたいです。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-10-04 22:31:22) |
86.《ネタバレ》 ●ハッピーエンドを信じていましたが、最後に主人公がぶっ倒れたのを見て、理想が厳しい現実に敗北するのか?と心配しました。●スミスが議会で大演説、疑惑の反証も示し勝利→議会のルールを利用したまさかの長期戦突入。子供たちが町でビラを配り世論を動かす→テーラーが大人の力に物を言わせてほぼ完全妨害。予想が何度も裏切られて楽しかった。●「尻の青い若造め、どこまで頑張れるか見ていてやるから、やってみろ」と言わんばかりにスミスへ付き合ってくれる議長(席から一歩も動いていない!)、スミスの理想に共感しながらも、安定した地位を捨てられず不正に加担してしまうペイン上院議員。良いキャラ造形ですね。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-03-29 22:48:52) (良:2票) |
85.《ネタバレ》 おお、F・キャプラが理想に燃えとる。「正しきこと」を訴えるキャプラ、間違ってません。でも半世紀以上たって初見だとさすがに手法が素朴すぎてノレませんでした。J・スチュワートは阿呆すぎるし悪代官のごとき政治家のやり口は文書偽造とかあからさまに犯罪だし。終盤にいたっては子供を攻撃するとか、やりすぎな演出に感じます。敬愛していた先輩政治家に裏切られた時のスミスの動揺とか衝撃がほとんど描かれないのも物足りなかった。戻ってきた秘書の心の揺れが割愛されてるとか、個人の心理描写があっさりしすぎなのです。ペインの突然の改心も唐突です。話がキレイすぎる・・。ああ、そういや一人だけ。議長、彼の平等意識かつバランス感覚の良いキャラクターは作品の中で飛びぬけて良かったです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-11-22 18:39:07) (良:1票) |
《改行表示》84.なかなかストレート過ぎる題材ではあるのだけど、面白かった。 キャプラ監督の正義を訴える真面目な部分と温かい優しい部分が作品から感じましたね。 政治家のバックに付く大企業の力、マスコミを操作するという所は今も変わらないかな。 テイラーの指示でラジオ、新聞を手当たり次第に操作をしていく一連のスピード感、お見事。 今でさえ自分を含む一般の視聴者は、知らず知らずのうちにマスコミに印象操作をされているのでしょうから。 議会でのシーンも圧巻でした。舞台も論戦も展開も良く練られてますし、熱いです。 キャプラ作品は、強引な展開になろうが、何故か許容させられます。監督の真摯であり温かい視点があるからだと思います。万歳です。 日本リメイクするならスミス役は松岡修造様が適任ですね。 【サーファローザ】さん [DVD(字幕)] 9点(2018-05-05 09:02:45) |
83.《ネタバレ》 古典は期待を裏切るものが多い中、今見てもおもしろい稀な映画。 |
《改行表示》82.《ネタバレ》 このころの面白い映画を選ぶと、ジェームス・スチュアートになる確率がかなり高い。 いつも同じ顔に遭遇。それでも、「素晴らしき哉、人生は」に並びこの映画も面白かった。9点は8点と迷ったが、最後の感動で少し甘くなったか。映像に不満はあるが、傑作と思います。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-02-08 22:49:05) |
《改行表示》81.《ネタバレ》 欲望のままにあらん限りの卑劣な手段を弄するゲジゲジ野郎のテイラーと純朴な青年スミスの闘い。奮闘虚しくもはやこれまでと思われた時に飛び出した良心の呵責に耐えかねたペインの絶叫。奇跡の瞬間に鳥肌が立ち泣けてしまいました。彼を始め、秘書や記者、子供達、議長からこの世も捨てたものでないと痛感させられ、「一生皮肉屋で終わるのも不幸かもね」の台詞に千鈞の重みを感じた作品。 2021年5月30日追記 本日クロード・レインズ命日と言うことで再見。 ジョセフ・ペインを演じていたのはレインズだったのですね。 今回は声を殺して泣くスミスに貰い泣き。ゲジゲジと手を切れないペインの情けなさを自覚しているかのような姿に悔しさと、現実はこんなものかという諦めを感じました。 前回泣かされた作品をさらってしまったあのシーン、彼の墓碑に刻まれているという 「すべては一度、すべては永遠であり、魂は、かつて生き、永遠に生きる」 そのままの渾身の演技でした。 |
《改行表示》80.《ネタバレ》 すいぶん前、TV放送されていた本作品。 仕事から疲れて帰って来た私は、なんとなく途中から観始めた。 後半の1時間だけ鑑賞し「なんて素晴らしい映画だ!」と感激したものだった。 今回あらためて冒頭から見直したら…。あれ?なんか違う。 丁々発止な法廷モノと違って、彼の演説は基本理念の朗読。 スミスの不正をでっち上げたテイラー側の嘘をビシッと暴くわけでなく、 議会引き伸ばしの為に長々と朗読し続ける。戦法って、引き伸ばしだけなの?。 チビッ子新聞読んで支持者が集まってくれるかも知れないから?。 支持者のデモは放水などの圧力で押さえ込まれてしまった。 仮にアレが大きくなり、議事堂周辺100万人デモになっていたら…。 しかし、この映画は「民衆に支持されたからこその勝利」の形にしない。 スミスは、長時間頑張って「民主主義が大事なんだー!」と訴え気絶。 結局、ペインが「良心の呵責」を感じて諸々を自白。 なんだか「交渉人が時間掛けて説得すれば犯人も投降するサ」みたいな平和な話。 米国が、まだ「個人の良識」を信じていた時代だからだろうか。 「平凡な一般人が見事な演説」のストーリーから連想して、 チャップリンの傑作「独裁者」が観たくなって来た。 【じょるる】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-08-25 22:07:40) |
《改行表示》79.《ネタバレ》 いかにもアメリカ映画らしい内容。 巨悪に立ち向かう田舎出の誠実な青年。 純真な子供たちも青年の力になる。 主人公をバカにしていた秘書がその誠実さにうたれてサポートするようになるというロマンスも。 大逆転で正義が勝ってハッピーエンド。 アメリカ人好みのアイテムがテンコ盛り。 大逆転したのは最後のペインの自白というのが都合がよすぎて物足りない。 それでもこれほどストレートに理想主義で迫られると、その流れに身を委ねて楽しめる。 そんなにうまくいくかよと意固地になるのも窮屈なので。 議長が中立を保ちつつ大人の包容力を醸し出していたのが印象に残った。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-01 22:59:40) (良:1票) |
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78.《ネタバレ》 ただ、キャンプ場の予定地がダムの利権地と重なっただけなんだが、それを民主主義の根幹にすり替えていくのがうまい。スミス、サンダースのタッグと、ペイン、テイラーのタッグの対比が面白い。金、コネ、組織すべて勝ち目のないスミス、テイラーは犯罪すらいとわない。それでも、一切法令を守り続けて闘う。勝ち目のない戦いを気力だけで覆す、これで分かっているが、すかっとした。彼ももう一度、誇らしい気持ちでリンカーンの前に立てたことでしょう。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-31 21:37:33) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-11 00:12:35) |
《改行表示》76.アイデアとストーリー展開が抜群に面白い娯楽作品。 政治の世界を舞台にしていながらも、複雑さはまったくないので、熱意に溢れた主人公にすぐさま感情移入ができます。 好戦的な役柄の多いJ.スチュワートは、本作ではまさにハマリ役。 多少現実離れした部分もあるけど、エンターテイメント作品なのでこれぐらい大袈裟でもいいかと思う。 ただ面白いばかりではなく、今の時代でも十分通用するテーマが織り込まれているので、ストーリー重視派の人も普通に楽しめるかと。 クラシック映画の入門編としても、お勧めの作品の一つ。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-21 05:27:46) |
75.《ネタバレ》 アメリカ映画で優れている部門は、スラプスティックやミュージカルやいろいろあるが「民主主義とは何ぞや映画」というジャンルもある。あの国は絶えず民主主義を問い返し、そういう映画の伝統がずっとあって、それには素直に頭が下がる。私が知ってる範囲では本作が一番好き。日本でも「社会派映画」というのがあり、同じように政治の腐敗を描くのだが、それはただ野党的に「けしからん」と言ってるだけなのが多く、差は歴然(日本における「野党的なもの」ってのには、文句垂れるだけで善しとしてしまう無責任体質があるのが問題なんだけど)。そこいくとアメリカはリアリズムの地平から少し離れて分析し、ペイン上院議員なんてキャラクターも生み出す。若いうちは理想に燃えていただろうがやがて「それが現実さ」という諦念に呑み込まれ、今や理想に燃える主人公をハメていく。スミスのまぶしさへの嫉妬も感じられ、厚く造形された人物。そして何より議長が素晴らしい。特別な意見を言うわけでなく、議長としての限られた発言をするだけ。喋り続けるスミスの対照のように。しかし若者の熱意を大きく包み込む擁護者として、彼は議長席から見守っている。本作はこの二人のセットで健全な民主主義というものを考えている。理想家を賞揚し過ぎず、また青臭いと冷笑せず、二つの芯を持った運動体として見ている。これがアメリカの民主主義の理想なんだと思う。この映画、政治の暗部を御用マスコミやそれに簡単に動かされる大衆、つまり今この映画を見ている我々にまで広げて見せ、ただ「けしからん」と言って済ますわけにはいかなくしてある。喋りすぎる映画はだいたい駄目なものだが、本作は別。だってこれは「言いたいことを言うことの重要さ」がテーマなんだから。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-03-06 10:03:10) (良:3票) |
74.《ネタバレ》 アメリカ人好みの“正義は勝つ”映画の王道的作品。正義と理想に燃える青年が必死の形相で悪徳議員一味と議場で真っ向勝負。たった一人で議場に仁王立ち、泡吹いて倒れるも守るべきものは守り通しました。主題曲は知らない人がいないくらい有名。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-14 21:52:22) |
《改行表示》73.《ネタバレ》 タイトルから田舎のおのぼりさんの都会見物話かと思っていました。そして、確かにそんな描写もあるのですが、原題は「都」ではなくワシントン。「政界」へ行く、というのが正しい理解でした。 現在でも地元の経済的な実力者と政治家が絡むのは普通にある風景でしょう。その癒着を暴き、対決するストーリーですが、本作の特色は、主人公が政治の理想に燃えあがっていること。ワシントンにあるリンカーン像などを象徴的に使って、民主主義の志を高らかに謳います。 主人公は青臭い奴ですが、度を越えると清々しさに変わる。その熱意が見応えになって、最初は厄介者扱いをしていた秘書と同様に、主人公を応援してしまう。 製作年度は二次大戦が始まったとされる年。後に戦争状態となる日独と較べ、彼の国が浴している「自由」の意義と責任の再確認でもあったと思います。キャプラ監督の作品は綺麗ごとが多くてあまり好きでは無く、本作も都合の良い締め方なのですが、シンプルな構成は観ていて力が入ったので高評価です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-27 22:11:17) (良:1票) |
72.《ネタバレ》 それなりに面白かったですが、最大の欠点は、スミスが結局秘書の言いなりで動いていたこと。「操り人形」であることに変わりはないでしょう。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-06-10 11:08:21) |
《改行表示》71.《ネタバレ》 キャプラ、ジェームズのゴールデンコンビ。 こいつらは期待を裏切らない、と実感した。 アメリカの民主主義の理想、腐敗はするが理想が勝つ、という清々しい「夢」を描いていて、素直に感動させる。 最初バカにしていたサンダース秘書も、次第に心動かされていくありきたりな展開も大変心地いい。 ジェームズ・スチュアートが最後喜んではしゃぐ映画は何本見てもいいかもしれない。 【kosuke】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-05-01 23:20:14) |
《改行表示》70.《ネタバレ》 いかにもアメリカのクラシック映画という感じで、最初は嫌気がさしたが、観てみると意外にも入り込みやすく、普通に楽しめた。 お気楽アメリカ人が描く、理想物語の範疇からは逃れられないものの、純粋たる人間の根性と意気込みを観た気がして、悪い気分にはならない。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-10 14:35:09) |
《改行表示》69.《ネタバレ》 キャプラの理想主義はわかるが、手放しに賞賛はできないだろう。どうも極端すぎると思うし、己の信ずるところを貫き通し、自分だけが正しいと思うのは間違いだとも思う。 我が国の国会にも「牛歩戦術」というものがあったが、それと同様に端から見てると「何をやっているのだ?」という疑問が残る。議会は我慢比べの場ではなく、正々堂々と議論する場てある。それに演説があれだけ延々に続いたのに、ラストがあっけない。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-05 05:55:27) (良:1票) |