《改行表示》13.極端に台詞が少ない主人公の男が歩くスペインのどこかの街の路地の風景。 意識的に多用されたと思われる落書きのある壁。 空やプールの水の青、遠くに見える山の緑、美術館の白い壁、エレベーターの壁の赤。 特急列車の車中での流れゆく車窓の風景・・・。 それら寡黙な主人公の背景にある風景の1つ1つが、まるでアートのような味わいがあります。 「スペイン語は話せるか?」「いや」 そして現れた人物はごく短時間、問わず語りをしては去っていく。 「オーソン・ウェルズの「上海から来た女」は見た?ー訳の分からない映画・・・。」 これは現れたある女が残した言葉。では、本作は? 本作も僕にとっては訳の分からない映画ではあったけど、それでも全然構わなかった。 ジム・ジャームッシュとクリストファー・ドイルの世界にゆったりと浸ることが出来た、いい時間だった。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-05-08 18:47:10) (良:1票) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 ごめんなさい。私には意味不明でした。 ストーリーが無い。出てくる人やセリフに意味も無い。 自分がこんなものを観ている意味もわからない。 たぶん今年、私が観た映画の中でワースト1になりそう。 普通の映画じゃないならパッケージにそう書いておいてほしいなぁ・・・。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 2点(2013-06-27 21:41:55) |
11.《ネタバレ》 この点数しか考えられない。白黒をカラーで撮った、ジャームッシュ映画。 【トント】さん [DVD(字幕)] 10点(2013-05-31 22:48:48) |
10.強い酒をショットグラスでちびちび飲みながら見たくなる。そんな映画。 【ともとも】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-04-21 15:06:50) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 さほど大きなことは起こらないんだろうな~と思いながら鑑賞。 予想通り暗殺者とは言う設定の割には、地味にエスプレッソ飲んだりホテル?に泊まったり。 セリフも少ないし静かに静かに進むところが面白いなぁ。 ヌードの人が出て来た時にはちょっとズルイなぁと思いました。 もっと地味に淡々と進んだほうが私には良かった。 主人公はカッコイイのだけれど、そして近くから映しているのにも関わらず、心情が分かりにくかった。 そこが残念でした。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-08-29 22:01:38) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 ジム・ジャームッシュはK点を超えた。 ノー・リミッツ、ノー・コントロール。 主人公の黒人俳優。 表情が良い。 姿勢が良い。 歩く後ろ姿が良い。 工藤夕貴が思いの他、美しくなっていた。 髪の毛が美しい。 スタイルと服装が良い。 紙を飲み込み過ぎても、体にはそんなに悪くない。 エスプレッソを二つ注文すると胃に悪い。 そこかしこに散りばめられた映画へのオマージュ。 気づいただけでもちらほらと。 他にもオマージュが沢山あったに違いないが、気づけなかった。 まだまだな私。 久しぶりに会えたクリストファー・ドイルの映像。 BGMも良い。 序盤に出てくるタワーマンションも個性的で印象的。 最期の要塞への忍び込みは不可能。 これ無理。 だけど、ノーリミッツ。 しかし、スーツが良く似合うなあ、この主人公。 極めてクールでかっこよい。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-17 00:07:02) (良:2票) |
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7.何も語らずただ点数を献上するのみ。そんな映画です。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-09-02 01:06:52) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 これは〝殺し屋〟の映画などではなく〝映画〟のための映画です。 意味深な「自分こそ偉大だと思う者を殺せ」という指令、2杯のカップ、同種のマッチ箱に入れられたメモ、ヘリコプター、個性的な登場人物たちの背景、裏切り者の存在、あるいは警備の厳重なターゲットの部屋への侵入、などなど…これらの詳細は一切説明されず省略されますが、まるで映画においては全て不要なものであると声高に宣言しているようです。そして必要に見せるのは繰り返し。例えば、バンコレの決まり切った行動様式がカフェでギャルソンとのやり取りに笑いを生み出し物語をシンプルにつむぎ出します。一つ一つのショットも芸術的でありながら嫌味にはならず、バンコレの絵画的な顔も強烈な印象を残します。 ・・・ただ、活劇としての弱さは感じます。もちろん殺し屋の物語なのに拳銃が出てこないのですから、あえて排除しているのでしょうが。それと個人的好みの問題が大きいのかもしれませんが、バンコレは顔は良いのですが動きにはいまいち魅力がありません。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-26 18:33:58) (良:2票) |
5.まるで夢を見ているみたいな、どことなく足が地に着かない、もしくは幽霊のように、存在しているのかいないのかわからない幽玄的感覚。 |
《改行表示》4.アルチュール・ランボーの詩文。 そして依頼人の言葉。 物語冒頭のシーンで語られた事こそ ジム・ジャームッシュ監督が観客に送った最大級のメッセージだと悟りました。 それを踏まえた上で観ると、より一層この作品に対する印象は変わってきます。 これまでの監督作とは明かに違うものの、叙情的な風景を切り取る手腕は相変わらず上手いし、被写体の捉え方、フレーム内の収め方、そして音楽の使いどころは抜群のセンスである。 抽象的、感覚的な見方が苦手な方は退屈するかもしれませんが、 本作は直感で見るべき作品であるといえます。 終盤、厳重な要塞への侵入。カットの切り替わりのみでシーンはないものの、 相手「どうやって入り込んだ!?」殺し屋「想像力だ…」 殺す相手に放ったこの一言、かっこ良すぎてシビれました。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-17 22:15:33) |
《改行表示》3.あれ?ジム・ジャームッシュ大好きなんですけど・・・まったくの期待はずれ。 主役がゴリラにしか見えんかった。主役に華が無さ過ぎ。 【kaneko】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-02-08 17:49:48) |
2.《ネタバレ》 久々の極楽。何もかもがいい。まず印象的なのが主人公の背景を彩るロケーションのセンスの良さ。どこからこんなかっこいいロケーションを探してくるのか。主人公が一たび外を出歩けば、どのシーンもかっこいいのだ。かっこいいと言えば音楽。日本のバンド「Boris」が奏でるノイズにならないノイズミュージックにイチコロ。ヘリの音やエスプレッソといった「繰り返し」の心地よさと暗号を渡しに来る男女のキャスティングの絶妙さ。「ヌード」のそのヌードの美しさにもイチコロ。かっこいい映像に挟まれる列車の映像はさすがの一言。厳重な警備に囲まれたターゲットのアジトが映されいよいよ佳境に入る。と思ったらどうやって入るのかを大胆に省略。ターゲットの男がたずねる。どうやって入ったのかを。その答えにニヤリ。想像力。ちきしょー。いちいちツボだ。ビシッとスーツできめてた主人公がラフな格好に着替えて終わる。もしかしてトイレで瞑想にふけっているオープニングと着替え終わったラストシーン以外は妄想の世界だったのか?ちきしょー。それもありじゃないか。で、最後にカメラがガクンて。ちきしょー。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-10-05 16:15:42) (良:3票) |
《改行表示》1.《ネタバレ》 拳銃を使わない映画 セックスをしない映画 携帯電話を使わない映画 復讐すらも無意味な映画 そこにあるのはふたつのカップに注がれたエスプレッソ そして幾度も同じ台詞が繰り返される 目的はひとつ「自分こそ偉大だと思う男を墓場に送る」こと そんな殺し屋の映画 物語の起伏となる要素をすべて排し ただただ淡々と時間だけが直線上に流れていく イザック・ド・バンコレ演じる孤独な殺し屋は 仕事中の堕落を一切禁じる またパス・デ・ラ・ウェルタ演じるヌードの女は すべてを破滅に導くファム・ファタールのような素振りだが ファム・ファタールとしてはまったく機能していない そしてティルダ・スウィントン演じるブロンドの女は 「上海から来た女」の話をし始める しかしラストのビル・マーレイと対峙するシーン 一面鏡張りの部屋にしたりはしない つまりこの映画はフィルム・ノワール的要素を散りばめながらも それらを一切禁欲する 新たなるフィルム・ノワールと言えるだろう ジム・ジャームッシュのスタイリッシュさはとても正しく どのアングルも どのカットの繋ぎも どのハイスピード撮影も どの音楽の挿入も すべて納得させられるものだ 想像力さえあれば 映画には限界はないし 映画の行く路を決めることなどできない 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-10-01 16:40:52) (良:3票) |