1.《ネタバレ》 村上弘明のデビュー作となった「仮面ライダー(スカイライダー)」の劇場版。仮面ライダーシリーズは立花藤兵衛が登場する作品はけっこう馴染みがあるのだが、もうこのあたりになると仮面ライダーのキャラクターには馴染みがあるものの、実際にテレビを見たことがないのであまり感慨はないのだが、久々の劇場オリジナル作品だったのだろう、総監督として原作者の石森章太郎がクレジットされていたりして力が入っている。地球に帰還する宇宙船が敵に襲われる冒頭シーンなんかはちょっと「スター・ウォーズ 新たなる希望」の影響があるのかな。この冒頭部に乗組員役で石森章太郎がカメオ出演しているのだが、演技が下手すぎ、悲鳴までも棒読みなのはちょっと笑える。殺された博士の息子がギターをかき鳴らして父への思いを語るシーンはあまりにも空気が読めていなく、明らかに悲しんでいない。8人の仮面ライダーと怪人軍団との戦いがやはりみどころとなっているのだが、再生怪人はともかく、数体登場する新怪人も弱く、非常にあっさりとした印象で、ラストもなんかあっけなさすぎ。怪人の中に「八甲田山」の有名なセリフを吐いて爆死するのがいるのは思わず笑ってしまった。