ゾンビ大陸 アフリカンのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ゾンビ大陸 アフリカン

[ゾンビタイリクアフリカン]
THE DEAD
2010年上映時間:105分
平均点:6.00 / 10(Review 8人) (点数分布表示)
ホラー
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8.《ネタバレ》  かなり真面目に作られたB級ゾンビ映画。  ゾンビは『のろのろタイプ』。私の好きなタイプです。  緊張感あります。緊張感の作り方はややずるい。  画面を暗くする。視野を狭くする。アップを多用する。突然目の前にゾンビが出てくる。  手法として否定はしませんが、それに頼りすぎるのはどうかと思います。そればっかりだとお化け屋敷です。  登場人物は少ない。  モブキャラはいっぱい出てきますが、メインは2人だけ。  ゾンビ映画では『サバイバル』『人間ドラマ』の2つをいつも楽しみに見ています。  ですので、私にとって登場人物の人数ってのは極めて大事。  やはり5人以上は欲しいところですね。  まったく立場も違えば国も違う2人が協力していくっていうシチュエーションは嫌いではないです。  ですが1人が退場すればあっという間に1人ぼっち。しかもその退場の仕方が寝込みを襲われるっていうのはどーなんでしょう。ってゆーか普通あの環境下で2人共寝ますか?交代で見張りにつくでしょう。  最後が八方塞がりのバッドエンドで終わっちゃうってのは終末感が出て良かったのですが、後味はよくありません。  サバイバル系のカタルシスはぎりぎりの状況下をくぐりぬけて最後は助かるというその1点のみ。  実はロメロ作品ではその終わり方が非常に多いのです。  ただゾンビ映画としてのクオリティは守っているし、この映画の雰囲気は大好きです。  時間は長すぎ。
たきたてさん [DVD(字幕)] 6点(2021-03-29 16:59:08)
7.ゾンビ映画最初のころは、なぜ死者が蘇るのかいちいち説明してたよな。化学物質による汚染だったり、特殊な宇宙線の照射だったり、「科学的」な説明が付いていた。そのうち面倒になったのか、見るほうも「そいうのはいいから早くやれ」という無言の圧力を強めたのか、最近は自然現象のように死者が蘇ってくる。ゾンビ映画という世界中で作られるジャンルが一つのシリーズもののように、後続は細部を説明しなくなった。これって映画史的に見て珍しいことなんじゃないか。自然現象となったゾンビ発生は、とうとう人類の故郷アフリカにまで広がった。主人公が白人男性なので、なんか植民地時代の差別観が根底に来るかと思ったが(海岸で襲われるあたりは「人食い土人の島への漂流もの」をほうふつ)別にそうでもなく、今はアフリカなら内戦多発地帯ということで、死体がごろごろしてるのが自然なんだ。昔風のゆっくり歩くゾンビが嬉しく、主人公の車がエンコしたりすると、近所の村人たちが暑さしのぎに散策してるような感じで、ジワジワとやってくるのが風情。グチャグチャドロドロの描写はあるが、全体爽やかなサバンナの風に吹かれていて、腐臭が漂う感じがない。湿度が低い。腐肉をあさる猛獣や猛禽類の存在を思うと、早晩ここのゾンビは絶滅するのではないかと心配だ。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 5点(2013-05-02 09:45:12)(良:1票)(笑:1票)
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6.ゾンビ映画としては初のアフリカが舞台となりますが、どこまでも広がる大自然をノロノロと歩くゾンビの姿はかなり印象的でした。具体的な国名は明示されないものの、アメリカ軍が平和維持活動に従事していたり、現地人にやたら軍人が多いという辺りから察するに、シエラレオネ辺りの紛争国が舞台だろうと思います。紛争国が舞台ならば死体が多く転がっているためゾンビの人数には事欠かないし、入手可能な場所に武器があるため、生存者達に必要なアイテムも整っている。論理的によく考えられた舞台設定だったと言えます。さらに、この設定はドラマパートにも有効活用されています。主人公と旅をするダニエルや、彼らが旅の途中で出会う軍人達は反政府軍に所属していたことがセリフの上で説明されるのですが、シオラレオネの反政府軍といえば、ディカプリオ主演の『ブラッド・ダイアモンド』で暴虐の限りを尽くしていた悪党たちです。かつて悪魔の所業をやっていた連中が、世界の終わりを垣間見たことで家族愛や郷土愛を取り戻し、そのサバイバル技術を人々のために行使しているのです。なかなか泣かせる筋書きではありませんか。。。 フザけたパチモンを連想させる邦題とは裏腹に、内容はかなり禁欲的です。派手な見せ場や劇的な展開は意図的に排除されており、主人公達の地獄巡りが淡々と描かれるのみ。娯楽作としての面白みには欠けるものの、硬派な語り口は終末感の醸成につながっており、ロメロの血統を受け継ぐ極めて真っ当なゾンビ映画となっています。さらに、イベントを減らしたおかげで飢えや乾きといった大自然の脅威を描くことにも成功しており、主人公の旅の過酷さがきちんと表現されています。。。 以上、全体としての出来は悪くないのですが、大きな問題だったのが主人公の個性が極めて薄かったという点です。決して悪い人ではないのですが、積極的に好感を持てる要素も少なく、さらには彼と家族との関係性の描写も希薄であるため、観ている私たちは過酷な旅の目的を見失いがちになってしまいます。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 6点(2013-04-11 00:53:14)(良:2票)
5.タイトルを一目見て、狼男アメリカンを思い出してしまった。今作品はメイクやグロ描写はとても良い。が、エピソードに乏しい。非常に勿体ない。何だかスリルが少なく残念です。
真尋さん [DVD(字幕)] 4点(2013-04-06 06:53:25)
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4.《ネタバレ》 こういう映画を見ると場所がどこなのか気になって仕方ない。主人公の台詞に出る「西経20度」は大西洋上なので真に受けないとして、相棒役のアフリカ人が所属する「セヌフォ族」というのは実在の部族のようで、主にマリ、コートジボワールとブルキナファソ、及び一部がガーナに居住しているらしい。実際の撮影場所は主にガーナとブルキナファソだったようで、劇中車両にブルキナファソの国旗らしきマークがついている場面があった。  映像面ではアフリカの景観が印象的で、最初が海、あとはサバンナから半乾燥地帯までの明るく乾いた風景の中を登場人物が移動していく。その間、原題のThe Deadがそこら中を徘徊しているのが始終画面に映り、この連中もアフリカの風土の中にとけ込んでいるように感じられる。動きが遅いのはゆったりとした雰囲気もあるが、限られた時間内に何かしなければならないスリリングな感じを出すには効果的であり、また移動中はいいが停止すると包囲の輪が狭まって来て、夜も寝る間がないという状況設定が特徴的である。肉をかじり取る習性は野生動物を思わせるものがあるが、これは人類の天敵が出現したということか。 ほか登場人物のうち相棒役のアフリカ人が篤実そうで好印象なこともあり、個人的には良質の娯楽映画として見ることができた。  ところで終盤に出た村のリーダーが「この村で生まれ、死んでゆく」と言ったのは、別にここだけではなくどこにでもある感覚と思われる。部外者の立場としては危険なら逃げろというのが普通の考えだが、土地に根差して暮らしてきた住民には受入れがたい面もあり、これは日本の災害時にも表面化することがある。劇中世界に関していえば全世界が同じ状況だったようなので、共同体単位で守りを固めるのは結果的に正しい選択だったともいえる。 その一方で主人公と相棒が厳しいサバイバルを続けていたのは自分のためというより家族(子孫)のためであって、そのような目的意識も人類存続の要因になることを示したように見える。最後は2家族分をあわせて一つになってしまっていたが、絶望的なようでもわずかな希望を残す終幕だったのは悪くなかった。 (2024-03-23文章校正)
かっぱ堰さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-28 12:56:59)(良:1票)
3.《ネタバレ》 アフリカを舞台にしたゾンビ映画というのは初めて見ましたが、あの広大な砂漠をトボトボと歩き回る黒人ゾンビの画はなんともいえない終末感があって良かったと思います。ただ、面白かったかと言われると正直微妙。元来のゾンビファンにとっては、オールドスタイルなノロノロゾンビをやってくれたことに賛辞を送る人も多いようですが、個人的にはやっぱりある程度のスピード感は欲しいなと。映画全体のテンポもスローだし、ゾンビたちも遅いので、かなり近くまでこないと切羽詰まった感じがしない。ゾンビ映画好きが作り上げた、元来からのゾンビ好きに贈る作品なのでしょうね。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 5点(2012-09-13 16:33:34)
2.まだ"ゆっくりゾンビ"で大真面目にゾンビ映画が撮れる人がいることに感謝。何も考えずに荒野を徘徊するゾンビのほのぼの感と時に異常な攻撃力を見せ、音もなく忍び寄ってくる恐怖感がまさにロメロ『ゾンビ』のアフリカ編といった雰囲気。/カンカンに照った砂の上を影がゆらゆら近づいてくる描写もグッド。特に煽るような効果音もなく淡々と近づいてきてはパン!と撃たれて崩れ落ちるゾンビに哀愁さえ感じます。
Monochrome Setさん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-11 15:21:27)(良:1票)
1.《ネタバレ》 誤解を恐れずに言えば、これは『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』以来の傑作ゾンビ映画だ。ゾンビと言えば今流行のアスリート系よりも、オールドスクールなノロノロ系が好みだが、ロメロの諸作を除けば、『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『ゾンビーノ』のようなパロディ路線か、『ゾンビ3』『ヘル・オブ・ザ・リビング・デッド』のようなマカロニ・トンデモ路線がほとんどであり、ここまで真面目にオールド・ゾンビをフィーチャーした作品は滅多にない。『ナイト~』や『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』のようなゾンビハザード発生時、世界中で同じことが起こっているはずだが、そういったところに焦点を当てた作品と言えば、小説「ワールド・ウォー・Z」くらいしかなく、映画では初めての試みではないだろうか(本作はそのアフリカ編)。邦題は『ゾンビ大陸アフリカン』なんてトンデモ系を匂わせているが(「『ホテル・ルワンダ』に続くアフリカ大陸シリーズ最新作!」などという日本版予告も最悪)、原題はシンプルに『THE DEAD』。笑いもお色気もなしの大真面目なゾンビ映画なのだ(グロはきちんとある)。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-15 08:06:53)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 8人
平均点数 6.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4112.50%
5225.00%
6225.00%
7225.00%
8112.50%
900.00%
1000.00%

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