《改行表示》41.東京物語をたまたまみて、レコーダーに同じようなタイトルのものが録画してあったので鑑賞。 すぐに、リメイク?作品だとわかった。山田洋二監督ぽい感じだな~ってみてたら、やっぱりそうだった。 この作品を見て、東京物語を知らない人にも見てほしい、見たことある人も改めてこの作品をみて思い出してほしい。 そんな監督の思いを勝手にかんじてしまった。 蒼井優ってやっぱりいい俳優だなぁ~。 エンドロールが好きです。まったくノイズがなく(あの色がダメって人もいるかもしれないが) 作品をみたあと頭の中を整理する時間、余韻を与えてくれます。 やっぱり久石譲さんでした・・・。 【へまち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-12-17 16:28:22) |
《改行表示》40.《ネタバレ》 私はまだ東京物語を見ていないのだ。だけどある程度のイメージは持っている状態での視聴。キャストがセリフを言うたびに切り替わるカメラ。置かれるセリフ。うん、うん、こんなイメージだと思う。 サザンの名曲を星野源が歌ったら、きっと想像も付かない味わいが出るんじゃないか?…なんて思ったのに、星野による桑田のモノマネだったらきっとガッカリするだろう。それも素人がカラオケで誇張して歌うレベルの、上っ面だけのモノマネだったら。 東京物語を観てない私にさえも伝わる小津監督のモノマネレベルの撮り方。…なのかな?何でこうしたこうなった。 その、観ていて疲れる前半を乗り切れば、充分に引き込まれる内容だと思います。 観光先は東京タワーでなくスカイツリー。(たぶん)当時最新のラジコンヘリのおもちゃで遊ぶ孫。3.11で町を飲み込んだ津波。そして復興ボランティアに参加した昌次と紀子。 家族の間でたらい回しにされる老夫婦。旧友の服部さんのアパートで廃品回収に運ばれていく、まだ使えるテレビや自転車。粗大ゴミ扱いされる昌次の愛車チンク。とみこの形見として渡される古い腕時計。 都会と田舎。古いものと新しいもの。スクラップ&ビルドを、広島から出てきた老夫婦と若い昌次と紀子の視点から、いろんな形で観せるが、それが単純に、懐古主義に偏重させない気配りは感じられた。 さっきまで話していた母親が、階段で倒れて、それっきり死んでしまう。母の最後と同じ日に紹介される未来の家族。 生前の母親の家族への振る舞い、無愛想な父が私の両親とカブってしまい、色々と思ってしまうところがあった。こういうのは反則だ。母の日が近いし、短時間でも顔見てこようか。 紀子を上っ面だけの理想のフィアンセにしなかったのが良い。昌次の実家で愚痴る演技が特に良かった。 本屋でお客が探してた絵本が“ちいさいおうち”とか、そういうのは要らないと思う。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-07 02:12:08) |
39.演技、セリフが不自然で気になる。母親が亡くなるシーンは良かった。 【noji】さん [インターネット(邦画)] 5点(2019-02-18 23:14:46) |
38.中途半端なカメラ目線の切り返しとか台詞の妙な間とか説明的な脚本とかは、もちろんオリジナルを意識しているんだろうけど、それがかえって作品をガタガタにしている。役者陣も、それによって不自然な芝居を強要されており、やりにくさがミエミエ。そんな中でも、そういった作為的な演出に毒されるのを最小限にとどめ、元の作品がどうだったとか知ったことではない、と言わんばかりに自我を貫いている蒼井優ちゃんに2点。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2018-12-15 01:09:15) |
37.私が投稿する前の時点で平均点:6.50 / 10点(Review 38人)となっているが、これには頷いてしまう。「6点と7点の間」という表現が一番ハマる。小津さんの代表作を山田洋次監督が現代に置き換えてリメイクするっていう試み自体に価値があるんだろうけど、できあがったものは「ふつう」とか「まあまあ」くらい。オリジナルに比べたら味気ないっていうか。笠智衆のありがたさかな? 「家族はつらいよ」を先に見たから…という訳でもないだろうが、橋爪功はあちらの方が演じやすいのは間違いなさそう。リメイクがオリジナルを超えることもあるけど「東京家族」はそうならなかった側の一本だ。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-12-08 22:43:14) (良:1票) |
36.前半、オリジナル「東京物語」と同じ展開で、登場人物たちは、取って付けたような、わざとらしい台詞の連発..こりゃ~だめだぁ..と観ていて ガッカリ..そして 退屈..オリジナルと同様、バカ息子と、バカ娘に、腹が立ち..とてもいやな気分に.. 終盤、蒼井優 演じる 紀子 が出てきたあたりから、物語は急展開..山田洋次監督 らしい、人情ものに..涙腺がゆるんでしまった.. う~ん、良作と言えば、良作..でも、前半が、ひどい出来..監督は、小津安二郎 風にわざとそうしてるんだろうけど..残念... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-07-15 10:32:19) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 スカイツリーの出てくる東京。今風なところもあるけれど、やっぱり小津さんへのオマージュが全体的に強いですね。 だから変に意識しちゃう。なんだか淡々としている作風とか、妙に棒読みの口調だったりするところが気になる。 ばあちゃん、68で死ぬのは若い。しかも超突然。周吉・とみこ夫妻の演技はさすが。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 5点(2016-08-30 19:38:22) |
34.《ネタバレ》 現代風なアレンジは施しつつも、オリジナルの味わいを極力殺さないという非常に繊細な仕事。観終わってみれば、こんなことができるのは山田洋次監督しかいなかったのではないかと思ってしまう。あんまりにも繊細でストレスフルな仕事だったので、反動として「家族はつらいよ」を作ったのではないかと勘ぐってしまう。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-05-15 17:39:31) |
33.《ネタバレ》 リメイク物の宿命というか、定石というか、案の定評価が低いようですね。それはなぜか。観客は、ほとんどがオリジナルを見て、そのイメージを持ったままこれを観ています。そうすると、ここがおかしい、これは無い、と思うところがどんどん出てくる訳です。監督自身はオリジナルをリスペクトしているため、ここは変えてはいけない。ここは現代に置き換えないと不自然だ。と、彼なりにこだわりがあって作るけど、当然、観客と一致することはまれです。例えば、父親はもっと穏やかな坊主頭で母親はふくよかな容姿。長女はもっといやみなおばさん。次男はなんかで死んでいないと。そういうところが私の印象です。そうは言っても、映画の出来としては良いのではと思いますね。世代のギャップと家族のかたちへの問いかけは、オリジナルに負けないくらいに明確に表現されていた。 【パセリセージ】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-03-19 19:34:42) |
32.《ネタバレ》 68歳の母親が随分婆さん臭く描かれていますが、その死が身近で起きるので母親に絡むシーンには涙を誘われます。父親の方はキャラクターがブレているようであまり人間臭くないです。親への不義理感も時代が豊かになっている分ソフトです。なんだかんだとオリジナルと比較してしまいますが、今風のアレンジで人間の本質をより身近なものに感じさせてくれます。 【ProPace】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-03-09 23:26:42) |
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31.《ネタバレ》 エンドロールで言ってるように、小津さんへのオマージュである。人のやりとりや間の取り方も小津さん風である。冒頭はそこに面を食らって、いつもの山田監督作品との違いに戸惑う。こういうテーマは、山田監督は一度「息子」で創っている。それを改めてまた創り直したのは、山田監督が晩年になって小津監督への敬意を示したかったからでもあろうが、「東京物語」で小津監督の懸念していた都市化によりもたらされた人の冷たさを、今の時代にさらに山田監督が強く感じたからではないか、とも思った。それが自身の「老い」から感じるのか、実際そうなのか、それは神さまじゃないから言えないのだろうが、山田監督が「東京物語」の笠智衆の感慨にひたったからなのではないか?と思い、そこに時間というものを感じさせられた。もう渥美さんもタコ社長もみんないないのだ。人情というものを山田監督は、もう一回問い直したかったのだろうなぁと思うと、そこに蒼井優演じる平成の原節子役に象徴されるように、彼はその希望の光を、いまの若い女性たちに見出したのではないか?とも思えるのだ。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-06-21 20:46:13) |
30.《ネタバレ》 小津とは違う。だけどいつもの山田洋次とも違う。あまり期待していなかった分不覚にも映画に引き込まれる。 【aimihcimuim】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2014-08-06 01:11:18) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 小津作品を観ていない上での感想です。そんなに悪くないと思いました。「家族」というものを、色々な角度から切り込んでいて、どこか人ごとと思えないような場面もあり、なんかやるせなくなりました。色調も暖かい色合いでホッコリできます。ただこの監督さんのこだわりの、エキストラにも物語を、が時々邪魔に。たとえば蒼井優が朝、妻夫木聡の部屋を訪ねて母親と会話をするシーン。そのシーンの後ろで、向かいの部屋の住人が何やらガチャガチャと動き回っていて鬱陶しい。生活感のリアリズムを出したいのか、落ち着きのない画には疲れる。こういった演出法は、他の作品では効果的に見えていたのに、今回は非常にバランス悪く思えた。もったいない。まあ良くも悪くも、山田作品、ですね。 |
《改行表示》28. 小津安二郎がオリジナルを松竹で撮っていた頃、松竹の若い助監督たちは、小津の作品を「老残な」と評して、高くは評価していなかったという。そのうちの一人だった山田洋次も、例外じゃなかったはずだ。逆に言うと、山田洋次にしても小津ほどの老残さを持ち合わせていないのだ、ということがこのリメイクからはっきりわかる。しょせん映画作家としての資質が違うのだ。だから、部分的にセリフや情景が同じでも、まったく別の映画になっている。時代性の差以上にそうなのだ。なぜ山田洋次は、無謀にもあの古典的傑作をリメイクしようと思ったのか? うまくゆくはずもないことぐらい、はじめからわかっていなかったのだろうか? ところで、オリジナルの『東京物語』は、一見時間がゆったりながれているような印象を受けるけれども、実はとてもスピーディーに筋が展開してゆく、テンポのいい映画です。もう一度御覧になっていただきたい。オリジナルに比べると、本作はなんともテンポが悪い。 【goro】さん [地上波(邦画)] 3点(2014-05-16 04:25:11) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 「東京物語」は実は観ていないので、この作品を純粋に観たがとても良かった。今観るべき映画だった。 人は、安心して誰かに託せると亡くなるのだろうか。そんなことは無いのだけど、そうあって欲しいような、そんな気持ちが共感したのだろうと思う。 【simple】さん [地上波(邦画)] 8点(2014-02-09 00:02:42) |
《改行表示》26.《ネタバレ》 上手い具合に現代風リメイクしているとは思うが、気になる点もいくつか。 まず、橋爪の演技だが、元教師の頑固さやふがいない息子への怒りの演技と笠智衆を意識した鷹揚とした演技にギャップがあり、人物像に統一感が感じられない。また、居酒屋のシーンでの説教臭さは山田洋次の怒りなのだろうが、これは余計。製作当時の感覚では311は無視できない要素ではあったのだろうが、3年経つと無理に入れなくてもという気もした(この辺の感覚がある種の風化なのかもしれないが、50年後の人が見たら別の感想を持つのかも)。蒼井優の人物像もイマイチよくわからない。接客中にケータイイジルとか、年配者にタメ口きくとかちょっとダメ系女に描きつつ、最後にオイオイ泣いちゃうってのはどうなのかと。そもそも形見の時計を渡されちゃうってちょっと重いんじゃ。そういうのがわからない田舎の老人とのギャップも感じられなかったし。 母親の死以降は、父息子の確執がどう和解していくのか?という点に注目していたが、「婚約者を通じて」というのはどうなのだろう?「あの、親父がねえ」という台詞・演技では息子の気持ちの表現として不十分というかちょっと消化不良。まあ、男同士の照れと言ってしまえばそれまでなんだが、もっとストレートにやってもよかったような。 |
25.シンプルなストーリーだけれどもほっこりしました。東京物語にない展開もあって楽しめた。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-02-02 07:00:52) |
《改行表示》24.大変に質のよいリメイク映画を見せていただきました。子ども、兄弟、嫁、フィアンセ、親の視点から見事に捕らえてあることにびっくりしました。役者さんたちもばっちりですし、脱帽ものです。夏川女史出演の「歩いても歩いても」と少々かぶりますのもみていてうれしくなりました。彼女は子持ちのちょっと窮屈な嫁役にぴったりですね。それにしてもあのユキちゃんの存在、かわいいねえ!! 【HRM36】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2014-01-31 11:54:33) |
23.東京物語へのオマージュだろうが現代にも通じてよいものはよい。泣きました。 【すたーちゃいるど】さん [地上波(邦画)] 8点(2014-01-27 11:01:22) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 僕は山田洋次監督の最高傑作は息子だと思っているのだけど、この作品は息子のリメイクかと思えるくらい設定が酷似しているという印象です。 年老いた父親と東京に出た息子とそのお嫁さんになる女性の物語というのが息子の設定で、東京家族の場合は息子+その他大勢の家族という感じでしょうか。 でも、最終的には父と息子とその嫁になる女性という息子設定が物語の着地点になるわけで、その他大勢の家族の話はそこまで必要だったのかどうか疑わしくなる。 個人的な感動度で言うと、息子は涙の止め方がわからなくなるくらい号泣したけど、この作品では涙は零れませんでした。 こういった悪人の登場しない人情話は大好きなので高く評価したいんですけど、ちょっと残念な気分です。 まともな職に就かずふらふらしてる息子を好ましく思わない父親ではあるけど、実は息子はきちんとした好青年で、お嫁さんに素晴らしい女性を選んでいたというのが感動ポイントで、父と息子のギクシャクした関係をそのお嫁さんになる女性が修復してくれる。 もう東京家族のレビューなのか、息子のレビューなのかわからなくなるくらい設定が同じなんだけど、何故かこの作品では息子ほどの感動を得られなかった。 やっぱり敗因は、父・息子・嫁候補以外の登場人物の話が多過ぎて、冗長になってしまったということなんでしょうかね。 やっぱりシンプルに3人の関係性を描くことに重点を置いた方が良かったと思うんだけど、それじゃ丸っきり息子になってしまうし、生前の母親や長女夫婦も描いてみようという試みも仕方ないことなのかな。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-01-27 01:42:35) |