《改行表示》65.《ネタバレ》 “Year of the Dragon”『辰年』おぉ、偶然にも今年ですね。干支って考えは中国が発祥のようです。昔の中国は“眠れる獅子”なんて言われてましたが、'70年代くらいから中国=龍ってイメージが定着してきたようです。ブルース・リーの影響もあるのかな。ただ、映画公開年(米)は丑年。原作の小説は酉年でした。 当時の若者には、なんか結構、知名度の高い映画です。セクシーでハンサムなミッキー・ロークと、東洋人でありながら負けないくらい男前なジョン・ローンの共演で、中身は男臭いカリッカリのマフィアものときた。お洒落で、オトナな雰囲気がたまらなくカッコよかったです。 ミッキー・ロークは本作以外にヒット作が数作あるけど、ジョン・ローンはほぼコレ一本のみ。コレの次がラストエンペラー、以上。なので、これだけ(世代的に)有名人だったのに、意外と言えば意外でした。 この当時のハリウッド映画は、どこかしらアジアン(ジャパン)・テイストを入れてくることが多かったと思う。スシとかホンダとか。でも本作は、国外からやって来るジャパンと違い、西部開拓時代から国内に浸透して、自分たちの街を形成していたチャイナが、我々アメリカ(ってか白人)にとって、見過ごせない脅威になってきているって映画に思えました。 スタンリーはろくでもない男です。彼の中国人敵視は、ベトナム戦争が影響しているようだけど、敵にも味方にも威圧的な態度です。特に中国人への扱いはどうなんだろう?って思います。レストランが襲われて、トレイシーが怖がってるからってキスするか?普通。いくらミッキー・ロークでもあの展開は変だわ。トレイシーに拒否られても強引に抱くし、彼女の家を勝手に捜査本部にするし。新人ハーバートを無理っくり訓練終わらせて潜入捜査させて、挙げ句殺されて。中国人はヤり捨ての使い捨てって感じ。 でも奥さんに対しても公平に酷い。仕事に没頭して妊活オザナリにするし、敵視するマフィアの中華料理屋で奥さんと待ち合わせするし。マフィアに奥さんを殺されたのが、スタンリーの怒りの引き金なんだろうけど、追い出されて即トレイシーに手を出してる時点で、怒りの度合いが弱く感じるんですよね。奥さんの死は怒りの口実に使われただけみたいな。 『毒を以て毒を制す』とでも言いたいのか?『スタンリーは酷い刑事だけど、中国人がデカい顔するよりマシだろ?』とでも言いたかったかのごとく、スタンリーはロクデナシでした。 エンディングの中国歌謡曲がホンワカしていて、映画の内容にそぐわない気がする。そしてアメリカでモヤシがどう作られてるか、この映画で知りました。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 6点(2024-02-05 22:19:19) |
《改行表示》64.《ネタバレ》 「ディア・ハンター」が好きなので見ましたが、ミッキーロークがあまりにも嫌なヤツでした。 妊娠を願った、幸せを願った奥様の死が残念過ぎる。 チャイニーズマフィア一掃は大そうなことだが、家庭を犠牲にして中国人女と結ばれて好感は持てない。 果たしてそこに正義はあったのかい?と思わず言いたくなる。 |
《改行表示》63.《ネタバレ》 マイケル・チミノが亡くなった。好きだったなあ、この映画。確か初めて観たのは日曜洋画劇場だったような。。それ以来今日まで数年に一度の間隔で観直している。ニューヨークのチャイナタウンを舞台に繰り広げられる、若き中国マフィアのボスとニューヨーク市刑事の対決を描いたバイオレンス・アクション。この映画の持つ独特の雰囲気が好きだ。大島渚監督ではないが、自分の中では「男騒ぎのする映画」の筆頭である。男の強さを描く監督は多いが、恐らくマイケル・チミノは男の弱さ、脆さを描く事に長けた監督であっただろう。この作品のスタンリーも、そしてジョーイ・タイも強さ以上に非常に弱く、脆い存在として描かれている。そして両者共に破壊的な思考の持ち主で、それが故に周りの人間をどんどん不幸に巻き込んで行ってしまう。この辺りの「男の弱さ」の描き方は人によって抵抗があるだろう。しかし自分は非常にリアルだと思う。男って、強いだけじゃないよねえ。。と。脚本はチミノと、「スカーフェイス」と同時期の脂ののりまくっている頃のオリヴァー・ストーンの共同執筆である。(主人公の破壊的思考の根っこにはベトナム戦争の影があることも触れられている。) とにかくこの作品はバイオレンス描写が凄い。映画が始まって5分足らずで二人も人が死ぬ。最後の橋の上での対決シーンも素晴らしい。そしてジョーイ・タイのレストランに刑事が覆面潜入した事がばれて、従業員全員並べられるシーンの緊迫感。ジョン・ローンの目線。初めて見たとき、心臓が止まるかと思った。 |
62.《ネタバレ》 ○主演3人の関係こそ見応えありだが、軸となるストーリーは強引でついていけず。○チャイナタウンの雰囲気とミッキー・ロークが見事にマッチしていた。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-07 19:23:50) |
61.多感な時期に、そして主演のお二人が今をときめくスターの時期に劇場で観たので、思い入れは強いです。80年代アメリカンスタイリッシュ・アクション。でも面白いかと言われると、、、とにかくハチャメチャで強引な刑事とチャイニーズマフィアとの攻防戦。ケガするところがそれまでにあまりない感じの箇所で痛々しいんだよねぇ。で、中国系女性リポーター役のアリアーヌ・コイズミさん(実際は日系アメリカ人モデル)がめちゃキレイなんだよなぁ。住んでる家も豪華!まるでトレンディドラマみたいな部屋。 80年代後半の独特の色を見せてくれる作品。 【movie海馬】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-11-13 15:51:00) |
《改行表示》60.《ネタバレ》 何かと評価が低い映画ですが。私は大好きです。80年代の影というか闇の部分がよく描かれていたと思います。キャスティングがあまりにもはまっていたため、ミッキーロークは実際もあんな感じなんだろうかと思ってしまいそうです。これほど人物像が描かれたアクション映画は無いのではと思います。難を言えば、ミッキーロークがあれほど中国人を嫌う理由がよく分からないことと、ジョンローンの家族の背景が描かれていなかったことでしょうか。 ゴッドファーザーⅡのように二人の過去を盛り込みながら描けばもっと奥の深いドラマになったんではと今になって思います。 【金田一耕助】さん [地上波(吹替)] 10点(2014-11-08 23:41:22) |
《改行表示》59.《ネタバレ》 私事ですが離婚が決まりまして…(>´A`)> 昔観たときあんなに面白かったのに、あんなにミッキーもジョンもかっこいいと思ったのに… ミッキーの奥さんがかわいそうでかわいそうで˚‧º·(˚ ˃̣̣̥⌓˂̣̣̥ )‧º·˚ そこに感情移入する俺が悲しくて悲しくて5点 【JF】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-09-12 16:20:18) (笑:1票) |
58.《ネタバレ》 話が支離滅裂だし、主人公の正義感がどこから生まれてくるのか全く理解できない。公開当時、日本でもヒットした記憶があるが、その理由が、ミッキーロークとジョン・ローンが、ただ格好いいだけだと、今見直して、チープな点が沢山あるのに気づく。 【クロエ】さん [CS・衛星(吹替)] 4点(2014-01-09 08:30:24) |
《改行表示》57.《ネタバレ》 それぞれの信念をもとに行動する、若い刑事と、若いマフィア。 二人が望んでいるのは既存権力の打破であり、改革。 立場は違えど、本当に似た者同士の二人。 この二人に、なんとなく政治家の橋本さんがかぶってしまうのは僕だけでしょうか。 しかし二人は周囲に理解されることなく、次第にそれぞれの組織の中で孤立していきます。僕には正直この孤立が一番見ていて恐ろしかったし、この二人にもう少し幅広い視野を持って欲しかった。 これでは勢いだけの底の浅いマフィアもの映画と思われても仕方がない・・・ それから、スタン、奥さん、記者の三角関係に力を入れすぎてしまったのも、この映画について言えばプラス効果よりマイナス効果のほうが大きい気がします。 映画の軸がぶれてしまっているように見えます。 中盤からはまったく両者に感情移入できず、醒めた目でしか見ることができませんでした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-12-06 12:34:43) (良:1票) |
《改行表示》56.《ネタバレ》 ジョン・ローン!スクリーンの中で、欧米人と並んでも見劣りしないアジア人って当時すごく評判だったんですよ。映画館は満員で、立ち見でした。134分立ち通しで見ましたとも。腰痛を忘れさせる突っ走る展開。面白かった。マイケル・チミノ監督だったんですね。ずっとジョン・ウーかと脳内変換してしまってました。 懐かしく観なおしてみるとですね、ところどころ時代に流されてしまってました 残念ながら。J・ローン。今観てもさすがにしゅっとしていらっしゃる。しかし心なしかk-popの整形歌手に見えなくも無い21世紀なのだった。韓国余計なことしてくれたなあ。 M・ローク。泣きの演技は安定のけれん味、あの泣き顔に女性ファンはころりといったのです。私も含めて。 男同士の奇妙な“情”の交換ともいうべきラストシーンは、ジョンの後方から照らされるライティングややけくそな銃乱射も熱量が高く、今でも名シーンといっていいと思うんだ。 だけどなあ。足を引っ張るのは80年代のかっこよくない流行、風俗。中国人のチンピラは単なる不良の顔つき、女レポーターの肩張りコート、ありえないほどのアーティスティックなワンルームマンション。あんな風呂、部屋中湿気が上がって大変だ。今観ると「金にあかせた」感満載で、失笑してしまった。こんなんだったかなあ。参ったな。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-12-04 00:24:23) |
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55.学生時代にレンタルビデオを2台のビデオデッキをつなげてダビングした数少ない作品の1本(先輩に貸したまま返ってこなかったいくつかの作品の1本でもある)。主人公の男と敵対する男の対決というマンガチックな構造が男心をくすぐる。『天国の門』の興行的な大失敗の影響なのかとにかく二人をメインに撮る。組織からはみ出した男と組織をぶっ壊そうとする男。強引さがかっこいいミッキー・ロークとクールさが様になるジョン・ローン。何度も見た。そして時を置いて久しぶりに見た(といっても数年前だが)。なんか違う。『ゴッドファーザー』や『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のような不変の貫禄がない。なんか時代を感じる。その時代が禁酒法の時代ならば様になるのだろうがいかんせん見かけゴージャスで中身スカスカな80年代。服装とかサングラスが80年代臭を撒き散らしている。その時代の最中にあってはわかるはずもないのだろうがなんとももったいない。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-03-08 14:49:42) (良:1票) |
54.う~ん、期待してたんだけどね~ 当時としては、中国マフィアは斬新だったのかな..主人公の刑事は、やってることは分かるけど、強引というか、組織を無視して無茶苦茶しすぎ..個人の限界ってもんがあるだろうに..共感できなかった..映画としては、壮大に話しが広がるのかと思いきや、後半から結末にかけ尻つぼみ、そして、ぐだぐだ感と、意味不明ぎみ..残念... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-02-07 13:03:45) |
53.《ネタバレ》 ニューヨークの華僑ギャングをヤンキー刑事がやっつける話ですが、公開当時、一番のみどころはTVレポーターのお姉さんが住んでいるマンションでした。広さ・見晴らし・インテリア。目を見張りましたね。特に壁に仕切られていないお風呂。そんなもの、本作以降では見たことがない。若い女性レポーターの年収で買えるのかと不思議でしたけどね。そのお姉さんも妙に色気があって良い脱ぎっぷりだったけど、こちらも本作以降は見かけなくて残念です。公開から25年の月日が流れ、当時に観たときと微妙に印象が違いました。その昔は、正義感を振り回すミッキー・ロークが子供のような純粋さで無茶をやっているように思えたんだけど、今回は黄色に対する人種偏見を感じました。「俺の国から出て行け」って声が聞えそうな雰囲気。でも、ジョン・ローン側の対抗策もワイロで釣れないと分かるや、ミッキー・ロークの奥さんを巻き添えにするとか、先述のTVレポーターを強姦するとか、遣り口が単純で低脳。遣られたら遣り返す、がエスカレートして行く。完全にガキの喧嘩ですね。その対決の図式がシンプルで、最後はタイマンを張るあたりが本作の見応えにもなっています。現在のチャイナ・タウンのことは分からないけど、どちらかというと中国にヤンキー・タウンが出来そうな時代。上海にヤンキー・マフィアがはびこって、中国人刑事が取締るような映画があったら、きっとそちらも異物を排除するような見え方になることでしょう。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-08 20:54:00) (良:1票) |
52.狭い奥まったとこへ行く感じはちょっとよかった。でも結局この監督で問題になるのは「偏見」でして、難しいところですな。『ディア・ハンター』は偏見と無関係な傑作だと思ったし、微妙なところをあえて扱う姿勢は支持したいと思うんですが、でも結果として本作、西洋人が東洋人に抱く薄気味の悪さにそのまま乗っかって、そのまま終わっちゃった映画になってしまった気がする。苦労を重ねた中国移民のエピソードは、本筋に組み込まれてなく、ただの傍注という感じどまり。妻とのゴタゴタやヒロインとの情事などの脇筋もつまんなかった。ジョン・ローンを軸にしたほうがもっと面白かったんではないか、と思うが、主人公を東洋系には出来ないところがハリウッド娯楽映画の限界か。話の終わりへの持って行き方はかなり雑。ミッキー・ロークがディスコの中やなんかを延々と追いかけていくあたりが、一番密度高かった。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-11-20 10:11:50) |
51.ベトナム従軍経験がありその体験を引きずっている暴力刑事、「またこのパターンかよ」と辟易しつつも、悪役ジョン・ローンのカッコよさと力技でぐいぐいひっぱてゆくアクションには負けました。マイケル・チミノとオリバー・ストーンと言うハリウッドを代表する黄禍論者が脚本書いているのですから、批判する声が上がるのも当然でしょう。まあ自分には騒ぐほどのことはないと感じましたけど。チミノ映画は主人公を自分のルーツである東欧系移民やその子孫に据えることが多くて、「自分たちは被害者で正義は我らに有り」と言う主張が鼻につくのですが、そうなると製作する映画のテーマがどうしても狭められちゃうでしょう。80年代以降彼が失速しちゃったのは、ユナイトを潰したからだけではない様な気がします。 まあそういう余談はさておき、本作はチミノ最後の煌めきだったことは確かです。日本も最近物騒になってきましたので、誰か日本版『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』を撮ってくれませんかね。中国系TVレポーター役は、ぜひ蓮坊大臣にお願いしたいな(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-26 22:19:04) |
50.《ネタバレ》 ミッキー・ロークの浮気を気にされている方が随分多いようだが、あんなギスギスしたおばさん(本人は35歳と言っていたが、45歳くらいに見える)よりも、若い中国娘の方がいいよな~、実際。そもそも男が命を懸けて外で戦っているのに、排卵日にHをしなかったからってあんなにキレられたらたまったもんじゃないよ…。それはともかく、ミッキーもジョン・ローンも、この頃がいちばん格好良かった。ラストの正面きっての撃ち合いは凄まじい迫力。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-17 20:01:04) |
49.《ネタバレ》 私の中で、この映画ほど評価の変わった映画はありません。初見時はなんじゃこりゃ、といった感じで、マイケル・チミノも地に落ちたものだと思いました。復讐に燃える刑事対マフィアのベタな構図で、マフィアがチャイニーズなのがちょっと目新しいだけです。クライマックスも、もっとうまく盛り上げることはできなかったのだろうか、と煮え切らない思いでした。しかし、妙に気に掛かることがあって、試写会で見たにもかかわらず、劇場に足を運んでしまいました。それは、ファッションです。ミッキー・ロークの着こなしが実に格好良いです。ジョン・ローンも男前です。二度目の鑑賞では、ミッキー・ロークに思いっきり感情移入しましたが、すると最初見たときの荒さがさほど気にならなくなり、面白く鑑賞できました。二人の男優のオーラに満ちた、スタイリッシュな佳作だと思います。 【ジャッカルの目】さん [試写会(字幕)] 9点(2009-06-06 01:53:27) |
48.《ネタバレ》 白いスーツをカッコよく着こなすチャイニーズマフィアのドンを演じるジョン・ローンと彼と対決する刑事にミッキー・ローク。ストーリー的にはマフィアと刑事の対決を描いたバイオレンス・アクションもので特に目新しさは無いのですが、ジョン・ローン、ミッキー・ロークの2人が一番カッコ良かった頃の作品じゃないでしょうか。この2人の魅力がとても良く出ていたと思います。 【とらや】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-01-03 00:51:31) |
47.《ネタバレ》 流行っていたから観てしまう習慣をもうそろそろ辞めたい・・・と思いつつも、ジョンローン格好いいぃと女子の人気をさらっていたが、実際の所ミッキーロークの人気が俄然上等なようにも思え。チャイナタウン抗争目当てで鑑賞。ガッカリはしたけどチミノだし。多くは望まずにみて正解。それなりに楽しめます。 【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 5点(2008-07-26 16:35:53) |
46.表面的には、ギャングに立ち向かう刑事アクション映画。チャイナタウンの中国人社会を色眼鏡で見ているということで、抗議も受けたらしい。だが、そのような観方をするには、あまりにもジョン・ローンの側の描写に重点が置かれすぎているのである。これは、ミッキー・ローク演じる刑事と、中国系マフィアの中でのし上がろうとする青年の、二人の物語だ。二人の対比。ベトナム帰りのコンプレックスにさいなまれる刑事は、妻との間も破綻寸前、周囲ともうまくいっていない。映画の中では、彼は常に、フラフラ歩き回る姿で描かれ、寄る辺無い姿が強調される。一方の中国系マフィアの青年の颯爽とした姿と、その野心。二人は対象的でありながら、社会の中ではどちらもマイノリティであり、どちらも、米国社会の中であがき続ける存在である。その二人のクライマックスにおける対決に満ち溢れる苦味。そこには悶えるような苦しみがあり、「橋の向こう」に見える「光」には、決して手に届くことがない。それだけに、映画のラストにおけるハンパな希望には、妥協を感じざるを得ない。葬儀のシーンとラストで流れるマーラーの「復活」。陳腐だと思う(まー正直言って、この曲自体が好きになれないんですけどねー、えへへ)。 【鱗歌】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-04-13 09:55:45) (良:1票) |