2.《ネタバレ》 9月5日、今日から毎日日記を書くことに決めたの。将来、16歳の自分に起きた出来事を全て思い出せるようにね――。全寮制の女子高へと入学したレベッカとルーシーはいつでも一緒に居る大の親友同士。だが、向かいの部屋に転入生の少女エネッサがやって来たことから、そんな2人の関係に微妙な罅が入るのだった。どこか影のあるエネッサの魅力に次第に惹かれてゆくルーシー、焦ったレベッカはなんとか元の関係に戻ろうとエネッサの悪口を言い触らしたりするのだが、もちろんそんな彼女の行動が功を奏するわけもなく、2人の関係には決定的な亀裂が入ってしまうことに。しかし、実はエネッサには誰も知らない暗い秘密が隠されていたのだった。夜中に裸足で庭を歩き廻るエネッサ、彼女の部屋に乱れ飛ぶ蛾の大群、そしてまるで養分を吸い取られるようにルーシーはどんどんと痩せ細ってゆく…。全編にわたってそんな怪しげな雰囲気が濃厚に漂うゴシックホラー作品。なんだけど、いやー、何もかもがとにかく稚拙。まだまだ人に見せるレベルに達していない、かなり退屈な作品でありました。いちいち繋がりの悪い編集に、とっちらかったエピソードの数々(唐突に出てきてストーリーに最後まで絡んでこないルーシーのロストバージンシーンとか怪しい男性教師とのキスシーンとかいったい何の意味があったの?)や、そして欠片もセンスを感じさせないちっとも怖くないホラーシーン…。実質80分の作品なのに最後まで観るのがホント苦痛でした。だいいち、タイトルでもある〝蛾〟や〝日記〟という、魅せ方によってはいくらでも面白くなりそうなアイテムを全然巧く使いこなせてないところなんか、もう苦笑するしかなかったっす!あと、こんなこと言っちゃあれだけども、予算の都合か出てくる女の子がどいつもこいつも、ちっっっとも可愛くないばかりか誰一人高校生に見えないところなんか、なんだか学園物の安っぽいAVを見ているようでした(笑)。