3.《ネタバレ》 主演のブサイク顔は個性派俳優の資質として必殺のアイテムなのだが、いかんせん役者ではないのでしゃべり方がコントの時のようでわざとらしく耳障り。
カッコいい決め台詞も、ナルシストの痛い奴の香りがして寒々しく聞こえる。
桃子に演技指導しながらキスする手口は職権乱用したセクハラのようで、キャスティング・カウチとさほど変わらない嫌悪感。
女優として最高の顔を引き出したということで正当化している部分があるが、自分の下心を満たすのに利用している。
主人公の言動が不快で好きになれないのが厳しい。
ブ男の上にプライドが高く傲慢で僻みっぽく可愛げもないとなれば、もうどうしようもない。
そんなクソ野郎でも好きな女性への一途で純粋な思いが感動的…となれば映画的にも良かったのだが、その告白もセクハラまがいでは心を動かされる要素がない。
ヒロインの田代さやかがグラドル離れした演技力で意外と良かったのが救い。
同じ事務所でグラドル出身の優香より遥かに上手いが、もともと女優志望だったようだ。