1.《ネタバレ》 30分余りの尺にみっしりと詰め込まれた愛憎劇。恐いですね~。いろいろと恐い。
ひとつには男を愛し過ぎてしまった女の恐さ。後先考えずに貢ぎ続けた女は、真実を知った時、男の命を奪うことで男を永遠に自らのものにしようとする。男の妻は、夫の浮気を知りその相手に自らの存在を知らしめようと夫の体にメッセージを残す。どちらも恐い。
そして男の愚かさにも似た恐さ。気付けよ!結果考えろよ!愚かを通り越して恐いです。
実際にあった事件からインスピレーションを得て作られた作品とのことですが、それを聞くと尚更に恐くなります。ただし、ドロドロとした物語ではありますが、短編作品としてコンパクトに纏められていて、流血の事件なのに意外と陰惨さを感じさせない後味。その代わりにと言うか、ただただ恐さばかりが残る作品でした。