地獄:二つの生のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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地獄:二つの生

[ジゴクフタツノセイ]
THE HELL: TWO KINDS OF LIFE
(지옥 - 두개의 삶)
2006年上映時間:34分
平均点:4.50 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
ドラマファンタジーアニメショート(短編映画)
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監督ヨン・サンホ
脚本ヨン・サンホ
撮影ヨン・サンホ
プロデューサーヨン・サンホ
作画ヨン・サンホ(原画・キャラクターデザイン・背景・アニメーション)
美術ヨン・サンホ
編集ヨン・サンホ
あらすじ
一話目は、眼前に現れた天使に地獄行きを告げられたあるサラリーマンの逃避行。二話目は、天使に天国行きを告げられたある美術学校講師の苦悩。この世と天国・地獄に纏わる二つの物語が語られるアニメ作品。
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2.《ネタバレ》 天使と死神は誰にでも見える(と思われる)世界の物語。天使は体形的には女性(少女?)を思わせるものの、言動や仕草は男性的でもあり、その翼は骨っぽくて飛べそうもない。一般的に描かれる天使とはやや異なるイメージがホラー風味を感じさせてくれます。  そして、その一見異形とも思える天使が、この世に生きる人間の天国行きか地獄行きかを死の直前に告げに来る訳ですが、このあたりの天使の在り方は個人的に抱いている天使の役割・立ち位置と少々異なり、冒頭から違和感(不気味さ)十分でした。  二話それぞれの感想を述べるならば、  パート1では、天使は「地獄の苦しみは生きている時の最悪の苦しみの十倍」と言うけれど、主人公の上司が地獄行きに先立って与えられた苦しみは、十倍なんてもんじゃないだろうと思え、天使の言うことは真に受けてはいけないと思えました。それと、結局天使が主人公に与えた地獄からの逃避行の筈の地下道での生活は、地獄での苦しみの予告編に過ぎず、結局は回り道をさせているだけかも。そもそも生でそんなもの食ったら何かしらの病原菌なり何なりで死んじゃいますって。やっぱ既に死んでいる?なので、つくづく天使の言葉は信じられないなぁという感じです。  パート2では、天使に与えられた5日間は主人公にとって最終試験のようなもので、母親、彼氏、母親、彼氏と試験された末に結局落第みたいな感じに思えました。なので天使は予め地獄行きを決めていたんじゃないかとまたもや不信感。だいたいからして母親の遺書は矛盾していて、一緒に逃げても先に行っても結末は同じとしか思えない。なのに逃げろと言われても。これも天使の策略か?やっぱり不信感。そんな感想です。  両話通じて思ったことは、ここで描かれている社会の閉塞感。何をやっても結局地獄。天国行きを言い渡されても所詮は目の前にぶら下げられたエサ。夢も希望もあったもんじゃない世界を覆い尽くしている絶望。メンタルやられそうな1本でした。あがいた末の絶望を見せられてもただ萎えるばかりかと。  ちなみにこれはロトスコープでしょうか?妙に生々しいアニメ。作品内容からすれば相応しいかも知れませんが、個人的には好みではない絵面。暗く陰鬱な画面に蠢く人物たちに疲れてしまいました。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-23 12:10:02)★《新規》★
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1.《ネタバレ》 有名な「新感染」の監督がかつて作ったアニメだそうである。Netflixのドラマ「地獄が呼んでいる」の原作マンガのさらに原点になるものらしいが、これはNetflixでなくAmazonプライムビデオで見られる。 内容としては「地獄」(지옥)という題名の短編が2つ入った形になっている。うちpartⅠ(10分)は2003年、partⅡ(24分)は2004年の制作で、これをセットで2006年に一般公開したとのことだった。動画としては粗く見えるが描写はリアルでひたすら陰惨な雰囲気を出している。人体模型的な残酷場面や、生々しい性描写(金玉が見える)があったりするのでお子様向けでは当然ない。  劇中世界では、天国・地獄に関する制度が確立していて世間の共通認識になっている。天使が天国または地獄行きを通告するが、逃げる手もあるからには定まった運命の予言でもなく、当局の判断による処分を予告するものらしかった。現実世界でいえば北の抑圧国家を思わせるものがあり、厳しい監視体制があることも描写されている。婚姻にまで関与していたのは人生全体を管理している印象があり、また自殺すれば地獄行きというのは道徳的な判断というよりも、当局による生殺与奪の権を侵す行動は許さないという意味かも知れない。 そういう考え方からすれば、partⅠでの地獄は政治犯の収容所行きのようなものかと思ったが、死んでも逃れられないというのは現実世界よりはるかに過酷な状況ではある。主人公は収容所送りを嫌って逃げ回っている状態だが、天使がそういう選択肢をわざわざ示したのは、意味不明だが現場の取締官が娯楽的にやっていたというだけか。 またpartⅡでは天国というものについて、主人公は苦も楽もない世界と思っていたらしいが、例えば天国に行けば天使など、体制側の役職につく道が開けるとも想像できる。仮借のない非情な体制のようで、主人公が思ったような大衆倫理的な評価で天国行きが決まるものではない気がした。  なおpartⅡの主人公が考えたように、愛する人々と一緒の喜怒哀楽が本当の幸せではないか、というのは実際そのようでもあり、これは後の「新感染半島」を思わせる。しかし結局その愛する人間のために自分も地獄に落ちたのは徹底して皮肉な作りだった。 全体として面白くなくはないが、こういう救いのないものを好む方でもないのでそれなりの点にしておく。ちなみに天使は体型がかなり印象的だった。
かっぱ堰さん [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-22 22:38:33)(良:1票)★《新規》★
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 4.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4150.00%
5150.00%
600.00%
700.00%
800.00%
900.00%
1000.00%

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