1.《ネタバレ》 ロケ地の横浜みなとみらいの劇場で鑑賞。お膝元でも特にキャンペーンとかはやっていません。
ほとんど、みなとみらい周辺でのロケで、短期間での撮影らしいです。8年前のデートの設定なのに横浜エアキャビンが映っているのはご愛敬。
原作映画である2021年のフランスとベルギーの合作映画「ラブ・セカンド・サイト」は未見なので、それとの対比は残念ながら分かりませんが、予告編で大凡想像できる範囲のストーリーではあるものの、よく出来た脚本だと思います。
実際、日々忙しいと本当に大切なことが見えなくなることはあって、応援してくれるのを当たり前と思い、お返しに相手を応援することを忘れてしまってないかというメッセージは耳が痛い人が多いのではないでしょうか。
こんな世界は生きている価値がないと言われた梶はこの世界で必死に生きているためカチンとはくるもののリクを全力でサポート。この世界線では妻を亡くした後にリクに救われていたため、今度はリクを支えたことが後半に明かされます。挫折しても腐らずに頑張ること、リクが再度ミナミとの接点を持てたのも、この世界でも一生懸命頑張ろうとしたから。これも力強いメッセージです。
この手の映画としては説得力を出すために歌唱力のある人をキャスティングしないといけないので、演技が初めてというmiletの演技が不安でしたがビックリ。自信のなさそうなミナミ。人気歌手のミナミ。徐々に心を開いていくミナミが見事に演じられていました。とても演技が初めてとは…。ミナミのコンサートシーンは横浜アリーナのコンサートにて撮影。でも、その後の大学の講堂での歌の方が、歌唱テクニックによらず心がこもっている感じがして良かったように感じました。
山下公園脇のレストランでのシーン。屋外でやる予定が雨だったので屋内に変更し、さらに声の不調でなかなかOKが出ずに時間がきた中でのOKカットだったらしいですけど、気持ちの入った良いシーンでした。
リクが飛んできた二人が出会っていない世界線は、本来、二人が互いにプロデューサーと表現者で結ばれていた世界だと思うと、振られた二人がちょっと可哀想でした。