《改行表示》113.《ネタバレ》 タルコフスキー版を見たのはもう随分前で全く覚えておらず、比較は出来ませんでした。 彼女は自分の意識が作り出したのか、あるいは自分も実在せず誰かの意識で作られたのか、 ソラリスに来る前までの記憶も曖昧で、その辺の荘子的テーマも良く撮られていたと思います。 最後にソラリスに残るのは村上春樹の小説「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と同じですね。 もしかしたら、登場人物やソラリスを含め全てはクリスの意識が作り出した世界だったのかも。 あと、音楽がグッド。 【amicky】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-07-05 22:19:29) |
《改行表示》112.レムの原作も読んでいるし、タルコフスキー版の「ソラリス」も見ているので比べるつもりで見ていましたが、知っていてもこのテーマにはやはり揺さぶられてしまいます。 「偉人たちの夏」など同じような作品も多いけれど、このテーマを描いている作品はほとんど大好きです。 死んでしまった大切な人が生き返って、たとえそれが得体のしれないものでも、姿も同じで自分の知ってる過去を覚えていらた拒否できるわけがありません。 もしかして、すべてが自分が見ている長い夢だとしたたら、一生目覚めずに人生が終わったとしても本望です。そんなことを思ってしまいます。 【omut】さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-08-01 05:51:09) |
《改行表示》111.回想シーンが多く負荷がかかる。 しかも、全然宇宙にいる感がない。 登場人物ももったいぶった不快な態度が多い。 【Donatello】さん [DVD(字幕)] 2点(2017-07-18 21:25:45) |
110.人間の意識を特別視すればこんな世界観もあるかと思うが、SFの中味や結末は哲学的というよりファンタジーに近い。 【ProPace】さん [地上波(吹替)] 5点(2016-06-04 23:32:56) |
《改行表示》109.《ネタバレ》 宇宙の果ての絶望、と聞くと”イベント・ホライゾン”を思い出してしまうんだけど、断然本作の方が真の悪夢だと思った。 何度でもリアルに再生される自分の記憶の残滓。正気を保ってなんとか一人目の異質を排除しても、また生み出される同じモノ。強烈にぞっとしましたな。思い出の中の、最もナイーブな辛く痛い部分が繰り返される。これは恐ろしい。正気を失うほどに。 G・クルーニーは帰還できなかった。あの宇宙空間で、永遠に惑星の見せる自らの記憶の中を漂うのだろう。新しい経験は二度とできない。死が訪れればなんぼかマシなのでは、とすら思う怖いラストだった。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-27 19:08:10) |
108.《ネタバレ》 映像的美しさは各所にあるものの、ちょっと地味な感じかなぁ。 なにかエイリアンみたいな宇宙人が出てきそうじゃない?でも出てこないよ~的な?(なんじゃそりゃw) いつかオリジナル版も観てみたいと思います。 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-12-05 22:53:10) |
《改行表示》107.《ネタバレ》 何の予備知識もなかった人には、さぞかし辛い視聴だったろうと思う。ソラリスという惑星が、飛行士たちのイメージから人間らしき 「生物」 を創り出してステーションに送り込んでいるなんて、この映像ですんなり納得できるのだろうか。また、身内を亡くして喪失感に苦しむ遺族が、宇宙の奇蹟によって再び故人と遭遇したら、気が動転して相手を宇宙に放り出したなどと、この感覚だけはどうしても受け入れられない(つまり原作から文句を言いたい)。夢でも会いたいと思う相手なら、何者に姿を変えていてもしがみつきたいほどの喜びではないのか。 ただ、不思議なことにこの作品は、どこか能に通じるものを感じる。言葉数や動きの少ない、俳優たちの抑えた演技が、力強い気を放っているようだった。特にレイアを演じるナターシャは、目が異様に大きく邪悪なものを秘めているようで、観ているこちらは不安をかきたてられた。しかし、まばたきのほとんどないその目は、能役者がかぶる面のようだ。表情が乏しい面の下では、自分が何者なのか、愛されているのか、夫とともにいられるのかといった、自己の存在を懸けた疑問にもがき苦しんでいる。もともと幸せを素直に受け入れられず、プロポーズも、妊娠も躊躇するなど、彼女は生前から自分の存在が希薄だと思いこんでいたのだろう。最初の自殺と違い、クリスを地球に帰すために自ら死を選ぶ彼女の愛は、たとえソラリスの生成物の立場であったとしても、深く胸をえぐられる。死生観あり、オカルト性ありと、『ソラリス』は能の演目向きのストーリーかもしれない。 【tony】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-09-06 21:26:47) |
106.《ネタバレ》 頑張って芸術的映画を撮ろうとして完全にこけています。どんな不眠症患者でも最後は眠れるんじゃないかって思えるくらい退屈。思えば、この映画からソダーバーグの暗黒時代が始まったのよね。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 2点(2013-04-20 16:02:25) |
《改行表示》105.《ネタバレ》 (いまの時点の)平均点が3.78とは意外だった。どこまで理解できているかはわからないが、私にはそれほど酷い作品とは思われなかった(個人的にこういう映画が好きだから、だが)。 人間にとっての生とは何か。人間は脳によってものごとを認知し、思考しているのだから、もし脳への神経刺激を究極まで精緻にすることができたら、実体験なしに脳への刺激だけで私たちは実体験に等しい生を生きられるはずである。この考え方はデカルトが考え出したもので、それをそのまま下敷きにしてつくられたのが『マトリックス』だ。 本作は『マトリックス』とは少々違う切り込み方で人間の生を問うている。実体験と究極の神経刺激にどこが違いがあるのか? もしオリジナルとコピーのあいだに相違がなければ両者に違いはあるのか? もし神経刺激やコピーのほうに価値を見出すことができたとしたら、そちらが生の真実とはいえないのか? もし実体験やオリジナルに何の刺激や価値を見出すことができなくても、それでも実体験やオリジナルのほうに意味があるといえるのか? 本作にはSFラブロマンスに終わらないものが含まれていると思う。 映像の美しさもこの映画の魅力。ただ、女性が別の女優でもよかったとはたしかに思う。 【delft-Q】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-02 21:17:23) |
《改行表示》104.わからない、わからないけど、美しくてついつい見入ってしまいました。つっこみどころは満載なのですがね。。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-03-26 15:37:37) |
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《改行表示》103.SF物にしては、という言い方は失礼かもしれないが、 話が文学的すぎたのかな。 映画としては、面白みがなかった。 テーマとしては、映像化しても、そこそこ面白くなりそうではあるものの、 出来たものは退屈な映画だった。 展開がSFにしては地味だし、じゃあ全体的に見て地味な映画かといえば、映像は凝っている。 なんとも言いがたい感じ。 【バニーボーイ】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-12-12 22:10:25) |
102.映像は綺麗ですね。ただ内容が退屈すぎるのでお薦めできません。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 2点(2010-11-07 08:39:42) |
《改行表示》101.ソラリスその後を考えた時、「地球に戻ってれば良かったよ!」「あら、じゃあ今からでも戻れば?私は残ってなんて言ってないし!」「大体お前も年取れよ!」「関係ないじゃない!」なんてケンカしてたりして笑 【kocyan】さん [地上波(吹替)] 6点(2010-09-16 18:01:36) |
《改行表示》100.「惑星ソラリス」をレンタルしたかったが、なかったので衝動的にこの作品を借りました。 ドンパチうるさい作品は好きではありませんが、静かすぎるのもどうかと・・・ 言わんとすることは何となくわかり、訴えようとしているところもしっかりしていると思います。 しかし、如何せん退屈すぎました。もともと映像化するのが難しい作品なのかもしれません。 しかし、「惑星~」はさらに難解、退屈ときいてちょっと遠慮したくなってきました。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 2点(2010-05-12 18:18:04) |
99.《ネタバレ》 クルーニー熱悪化の中やはりDVD購入にて鑑賞。(←バカ)ブルーが綺麗だった。汗かいて妻を疑う姿はかなり暑苦しい。その暑さに目が覚めた作品。でもリメイクとはいえ、わりと好きな雰囲気です。結論的には彼に宇宙は似合わない・・・ですよネ。 【成田とうこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-03-18 21:56:19) |
98.《ネタバレ》 「駄作」との酷評が多いが、本当にそうだろうか? 原作未読で名作の誉れ高き旧作も鑑賞していない私だが、本作には劇場で観た時から何故か心に引っかかるものを感じDVDを購入、依頼何回も鑑賞している。 ソダーバーグ・キャメロンといった名前を敢えて横に置き、「SFの形を借りた恋愛もの」として観てみると印象はかなり変わる筈。地球への帰還を断念し、例え仮の姿であっても愛する妻との時間を共有する~本作の場合、それは死を受け入れる事を意味する~事を選択した主人公の気持ちには充分共感出来るし、仮に将来自分が同じ様な境遇になったら同じ選択をすると思う。 今自分の隣に居る人(妻・恋人等)に対する気持ちがどんなものか?によって本作の感想は大きく変わるのだろう。 鑑賞する人の境遇・心情に因って感想が変わるのが芸術であり、それで良いのではないかと私は思う。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-11 11:37:28) |
97.緩やかな水の流れに対する窓ガラスの雨の雫。感情を押し殺したかのような静寂。地球からソラリスへの移動の省略。ソダーバーグは明らかにタルコフスキー『惑星ソラリス』を意識している。意識したうえで、タルコフスキーがソラリスが起こす現象を映し出したのに対し、ソダーバーグはその現象が主人公に及ぼす影響と心の葛藤に焦点を合わせる。亡き妻への固執の原因を事細かに見せる。何度も行ったり来たりする過去のシーンと現在のステーション内のシーンを『トラフィック』でも有効に使われたコントラストの違う画面によって時空を自在に飛び超えてゆく。「ソラリス」を利用した男女の悲しいドラマを実にうまく見せていると思う。タルコフスキー版とは違ったオチもなかなかにショッキングだし、何よりもこの男女のドラマに相応しいオチだと思う。総じて満足できました。しかしタルコフスキー版はこの長々と語られる男と女のドラマを映すことなく男と女のドラマを想像させたし、男の心の風穴がちゃんと描かれていたのだということを忘れてはいけない。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-10-29 14:05:44) |
《改行表示》96.《ネタバレ》 本作品は、1972年制作「惑星ソラリス」のリメイクである。旧作ではラストにどんでん返しがあるが、ソダーバーグ版では、旧作がネタばらしになっていることからこれを採用せず、旧作にはなかった、クリスが地球への帰還を断念するシーンを挿入した。私はこれを評価したい。 精神を病んだレイアは、夫に愛されていないのではないかと疑い、堕胎した。クリスはこれに憤り家を出るが、レイアは自殺してしまった。レイアには堕胎した罪の意識があり、クリスには妻を自殺させた罪の意識がある。 あの日に戻りたい、もう一度やり直したいという思いは、誰にでもあるのだろう。だがソラリスは、そんな悲痛な願いをかなえてくれた。死んだレイアを再び登場させてくれたのである。 しかしそれは、クリスの過去の記憶をソラリスが物質化したレプリカである。彼女が反応するのは、クリスの予想を反映しているに過ぎない。二人にとって未来はない。それは永遠に続く過去でしかない。レイアは自分の存在に疑問を抱き、二度目の自殺を遂げる。 地球への帰還船が離脱すると、宇宙ステーションはソラリスの大気圏へと落ちて行く。ここで宇宙ステーションが燃焼するシーンがなかったのは、残念である。クリスが叫ぶ。 「レイア! レイア!」 サミュエル・スマイルズは、「一個の人間は地球より重い」と言った。壊れてしまった愛を取り戻すためなら、生まれた星を棄て、未来を棄て、肉体さえも棄てられるのか。 ここでソラリスによって作られた少年が、クリスに手を差し伸べる。それはミケランジェロの絵画「アダムの創造」で、神がアダムに命を注ごうとするシーンに酷似している。 クリスは、ソラリスの意志により新しい命を注がれたのか。新しい世界では、指を切ってもすぐに傷が癒えてしまう。もはや以前の肉体ではない。 レイアの再生を待つクリスの前に、再びレイアが現れる。彼女はどれだけ本物のレイアなのか。クリスは生きているのか、死んでいるのか。だがもう、そんなことはどうだっていい。生まれた星を棄て、未来を棄て、肉体さえも棄てて、ただ執念だけの存在となって、それでもお互いを求めずにはいられない。壊れてしまった愛の日々をやり直すために。 たとえ狂おうとも正気になり たとえ海に沈みゆこうとまた浮上し たとえ愛する人亡くとも愛は死なず かくて死はその支配をやめる (ディラン・トーマス) 【高橋幸二】さん [地上波(字幕)] 10点(2009-05-25 21:45:54) (良:1票) |
《改行表示》95.すっごい酷評されてますね。。。笑 でも自分は結構好きです。ゆっくりとしたピント送りの映像がまたいい。もっともっとSF・娯楽要素をなくした方が潔くていい作品になったと思いますけどね。 【HAMEO】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-02-09 15:03:36) |
【みみちゃん】さん [DVD(字幕)] 1点(2008-11-20 19:02:25) |