《改行表示》13.巨大蟻の見た目の安っぽさに半笑い。しかしながらストーリーが真面目で最後まで真剣に観ることとなりました。 蟻映画にハズレ無しでしょうか(2作しか観てませんが・・・) |
12.《ネタバレ》 この手のもので恐らく最初に観るべき『原子怪獣現わる』の方は観れてないのですが、初代『ゴジラ』とほぼ同時期・同コンセプトの(割かし)有名な特撮作品かとは思います。冒頭から暫くがホラーっぽいコトや、その放射能が引き起こした災厄を「戦争」と重ね合わせる様な視点を持っているコトなんかは、確かにかなり『ゴジラ』にも似ていると思われましたよね。ただ、その特撮のクオリティ・ボリューム自体は『ゴジラ』とは比べるべくもないB級的なレベルだった…とは思えど、逆にそのチープさを如何にパニック風に大袈裟に見せるか、という点でのストーリー上の工夫とゆーのは、却って非常にクオリティ高かった…とも思えたのですよね。重ね重ね、冒頭からのSFホラー風味の箇所も(ネタは当然バレているのに)結構引き込まれて観れましたし、そっから先も砂漠⇒都会(ロサンゼルス)⇒地下道、と適切にしっかりと楽しめる様に展開してゆくので最後までごくハラハラと観切るコトが出来ました。かなり迷いましたが、もう1点アップしておきます。良作。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-17 10:21:07) |
《改行表示》11.登場する巨大な蟻は、要するにハリボテなんだけれど、だから動きもイマイチなんだけれど、銃で蜂の巣にされてガクッと絶命してみせたり、火炎放射で焼かれて炎に包まれながら悶えてみせたり、といった描写が、モンスターに魂を吹き込んでいます。 砂漠での騒動が、都市へと舞台を移動して広がりを見せていくのもワクワクさせるし、軍の描き方とか、戒厳令の発令とかには、第二次大戦後から冷戦に向けての、今とは違った時代の雰囲気を感じさせるものもあります。 ただ、ラストはちょっと物足りないですかね。これで危機は去った、というのを説明ゼリフで示しただけ、という形になっちゃってるので。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-03-06 21:45:27) |
10.《ネタバレ》 キチッと楷書で書かれたような、正しいモンスターもの。最初は人里離れた地での異変、無表情の少女が人形を抱いて荒れ地を歩いてるってのが導入として見事。やがて『キングコング』式に、脅威は都会へ拡散してくる。漠然とした謎ではなく、砂糖という具体物に焦点を当てているのも、現実と通じあっていていい。科学映画の蟻の生態のフィルムによっても、空想科学の空想を現実に繋ぎ止めている。現実との見立ては、最後で蟻の巣と都会の雨水路が重ねられる。戒厳令はものものしく、ちゃんと美人科学者も出てくるし、これで巨大蟻の造形がもうちょっと良かったら申し分ないんだけど…、と若干の不満を思ったが、モンスターをショボくしか作れないという欠点を意識していたからこそ、気配や予兆で話を持っていく「怪奇もの」の文法ってのが練り上げられたのではないだろうか。いまは技術の発達により、造形に凝ることが可能になって、それが映画の売りになるまでになった。ギーガーなど、モンスターの造形家の固有名詞が宣伝材料になる。それはそれでいいことだ。しかしモンスターがショボい時代があったからこそ、それ用の文法が出来た。これは、映画が最初にサイレントの時代があったからこそ、独自の芸術を生み出せたってことと同じで、だからこのショボい巨大蟻にも、我々は感謝しなければならないのだ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 10:19:34) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 あの傑作『ゴジラ』と同じ1954年公開なんですね。日本の『ゴジラ』は超大作、『X』は低予算では比べるのはちょっと酷ですが、本作も50年代ハリウッド製モンスター映画の傑作ですよ。 怪獣映画の基本は、現実には存在しない怪獣が主人公ですから、その出現する設定や人間たちの対応にいかにリアリティを持たせるかに映画の出来がかかっています。その点本作の脚本は、蟻の生態を良く研究していて説得力あるストーリーですし、低予算を逆手にとって「見せ方」に趣向を凝らしていて、蟻が姿を見せるまでの展開は『ゴジラ』に良く似ていて驚きです。 本作に限らず、ハリウッド製の怪獣モンスターはみんな軍隊の攻撃で倒されるパターンがほとんどなのが面白いですね(そりゃ本作では、しょせんでっかい蟻ですけど)。日本の怪獣映画では、ゴジラを筆頭に自衛隊が退治したやつは一匹もいません、やはりそこは戦争に勝った国と負けた国の違いでしょうか…。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-27 20:19:06) |
8.砂漠をさまよう子供一人を警察が発見。これが、これから何かが起こる不気味感をあおってくれて、ツカミはオッケー。でも、ここから巨大蟻の侵略を警察と軍が見つけ出し、食い止める展開なんやけども、テンションはそんなにあがりきらんかった。もっと派手なモンスターパニックもんを期待しすぎたんかもしれん。どっちかゆーたら、全体的にサスペンス調な展開が、怪獣モノとゆーより、刑事モノを観てる雰囲気やねん。要所要所では、巨大蟻との戦闘も描いているんやけど戦闘シーンは今の目から観ると、ショボくて地味やし。しょーがないんやけども。テンポがいいんで、それなりに楽しめる作りはしてるんやけど、そこそこやったな~。Xファイルを観るくらいのテンションでよかったかも。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-01-30 18:30:40) |
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7.核実験による放射能汚染の影響を受け、巨大蟻が出現して人々を襲う。題材が題材だけにややもするとB級怪物モノになりかねないわけだが、本作は決してそのような安直さはなくなかなか良く出来ています。たしかに、今日的な視点で見るなら特撮は時代を感じさせ苦しいものがある。巨大蟻の襲撃シーンはさほど恐怖感は伝わって来ず、鳴き声がなにやらひぐらし(セミの一種)のようだし…。ところがその一方、しっかりした脚本にアイデア、カメラワークなどちゃーんとした作りになっている。後々、「エイリアン2」やTV番組「ウルトラQ」などSF作品に多大な影響を与えたのは事実でしょう。とくに「エイリアン2」では放心状態の少女、女王蟻に卵群、子供の救出を兼ねた掃討作戦まで、かなりのアイデアとシーンが引用されており、キャメロン監督は本作が余程気に入ったみたいだ。当時としてはなかなか衝撃的であり、SF映画史上、記録されるべき作品には違いないですね。 【光りやまねこ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-13 23:21:08) (良:1票) |
《改行表示》6.あれれ~??蟻って鳴きましたっけ? 蟻じゃなくて、カナカナ蝉みたいな効果音ですね(笑) それも含めてとても楽しかった作品です。 博士の真摯な姿と、それを支える美人の娘。 冒険ものには欠かせないキャラクターもばっちりでした。 蟻について科学的に研究している姿勢が良いです。 真面目な語り口に、こちらも真剣し見入ってしまいます。 そして巨大蟻、ギミックを作るのはさぞ大変だったことでしょう! 牙や触覚、首を振るさまには拍手を贈りたいです。 大味ですが迫力ありますし、作り手の熱意も感じられました。 歩くことが出来れば臨場感がでたのでしょうが・・・ 当時の苦労が忍ばれます。 ワクワクさせてもらえて楽しい~♪ 昔の特撮作品は、もう止められません。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-02 23:16:03) |
5.《ネタバレ》 DVD買っちゃいました。巨大アリの出番は思ったより少なく少し残念。それでもクライマックス、下水道での攻防戦は素晴らしい出来です。編集とカメラアングルにより、しっかり動いているように見えていました。昔の映画は技術がない分ストーリーや演出で見せようと頑張っているので、とても良いです。 【クラウン】さん 7点(2004-02-15 19:32:41) (良:1票) |
4.肝心のアリがちょっと・・。しかしそれ以外はあの不気味な音、テンポの良いストーリー展開等この時代のこの手の映画にありがちな、「今見るとお粗末な」と言う感じがあまりなくて最期まで楽しめた。それに、子供の頃はよくアリの巣をほじくり返してサナギだ卵だと興奮したし(水攻めもやった。子供って残酷。)、学研の付録で観察もやったしなんかちょっと懐かしかったなぁ。 【黒猫クロマティ】さん 6点(2004-01-09 16:20:53) |
3.なんか突っ込みたくなるところもややあるが、古典的作品ということでまあいいです。アリが最初登場したシーンなんかは「でか!!」って思わず言っちゃうくらいでした。 【バカ王子】さん 8点(2003-11-02 04:10:09) |
2. イイねぇ、「放射能X」。何と言っても脚本が上手い!”蟻酸”や”女王蟻の存在”等々蟻の生態って奴をキチンと踏まえて安直な嘘や誤魔化しが無いから、サスペンスに満ちたストーリー展開にも抜群の説得力が有る。コノ手の映画だと目撃者の証言を一笑に付してみすみす後手に回る無能ぶりを曝すことの多い警察や軍隊が本作では機敏な対応を見せるのもテンションを高めて実に小気味良い。最高殊勲賞はテッド・シャードマンのシナリオにあるのは間違いない。次いでお手柄なのは勿論、ミニチュアではなく本当にでっかく作られた巨大蟻のギミック!!動きはやや大味ながらもハリーハウゼン的な人形アニメと一味違った巨大感は何ともド迫力で画面を盛り上げていた。最後にキャストについても触れておきたい。保安官ピーターソン役を演じたJ・ホイットモアは本作や「アスファルト・ジャングル」「猿の惑星」といった古典から「ショーシャンクの空に」「レリック」といった近作まで渋い脇役を務め続けている大ベテランである。本作では珍しい主演を見事に果たした。科学者メドフォード役のエドマンド・グウェンは「三十四丁目の奇蹟」(1947年・監督:ジョージ・シートン)でオスカー(助演男優賞)を獲得した名優だが、所詮お子様向けと馬鹿にしたりせず、本作のようなB級SFにもマメに顔を出してくれているのが嬉しい。FBIのグラハム捜査官を演じたジム・アーネスは1951年のSF映画「遊星よりの物体X」(監督:クリスチャン・ナイビー)で長身を買われモンスター役を演じたことでも有名。「X」つながりでマニア垂涎の両作に出演した幸運な男優として永遠に記憶され続けるだろうw。ロサンゼルス地下下水道が蟻塚と化したシークエンスの強烈なインパクトがキャメロンの「エイリアン2」にまで及ぼした歴史的事実は(実際に見比べて頂ければ一目瞭然だが)矢張り偉大であると個人的には思うので…古典的名作に敬意を込めて8点!! 【へちょちょ】さん 8点(2003-10-08 03:39:02) (良:1票) |
1.今やるんだったら確実に巨大アリはフルCGになるであろう、どう見ても作り物バリバリなのがいささか残念だがねそれはまぁしょうがないとして、わかりやすくてなかなか引き付けるものがあって、面白かったよ。特に終盤の267管での戦いはほんとに見物。最後の台詞はまるでとってつけたような唐突な印象だけど、ちゃんと原子力に対するメッセージを言って終わるあたりちょっと感動した。 【あろえりーな】さん 6点(2003-07-10 22:50:20) |