1.《ネタバレ》 「ショムニ」の極端な不入りのために、私の見た劇場ではこの映画が併映になっておりました。「2本見られてラッキー!」ってな気持ちだったのです、最初は。出だしは快調。新宿の街を駆け抜けてゆく映像に、「おお、これはちとイイ感じ?」みたいな。深キョンは過食症のアイドル役、「これはドラマを見せてくれそーですよ」と。しかし、ジャニーズJr.の演技力は皆無に等しく、たどたどしさ爆発、映画は新宿という街の表情を捉えもしなければ、ドラマティックな設定を一切生かす事もなく、謎を追いかけるダラダラした展開が続く・・・あたりはまだ良かったんですよ。フリルふわふわコスチュームな人造人間話になり、サスペンス皆無なサスペンスシーンが展開するに至り、「私が悪かった、ごめんなさい、カンベンして下さい」って。「ショムニ」が後の上映なので逃げ出すワケにもいかず、なんとかちっとも胸に響いてこない悲劇の終わりを迎え、安堵の溜息を洩らそうとした瞬間、多分、この映画の製作費の大半はこの映像にかかっているのではないかと思われる、映画本編とは全く関係のないハワイロケの、ジャニーズJr.総出演による歌とダンスのお披露目が始まるのでした。「殺す気か~っ!」