1.私はハイランダーの第1作をこよなく愛しています。ハイランダー2ができたとき、どんなに駄作が作られ続けようと、第1作への愛情がある限り、最後の作品まで見届けようと心に決めていました。これが最後ということで、正直ほっとしています。コナーは不老不死という役どころですので、生身の俳優が演じ続けるには限界があると思います。クリストファー・ランバート、年取ったなと思いました。昔の回想シーンはもっと元気に快活に演じてもいいのに、年を取ったせいでしょうか。からだの具合でも悪いのではと思える演技でした。シリーズを全部見続けたハイランダーファンの皆さまは、今回もコナーの活躍を期待して見ると思いますが、今回はコナーの登場シーンがとても少ないので、物足りないかもしれません。この「最終戦士」はハイランダーシリーズの中では真面目に作られたほうだと思いますが、心に訴えるものがありません。アクションも、三流カンフー映画のようなシーンもあって、げんなりしました。これが最後で正解です。第一、こんな映画はもう作れないと思います。9.11以後の警備の厳しいニューヨークでは、剣を持ち歩いているだけでしょっぴかれるでしょうし、イラクで人質が次々と首を切られているのですから、首切りシーン連発のハイランダーシリーズは、新作が作られないどころか、旧作の上映すらできないのではないでしょうか。