決断の3時10分のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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決断の3時10分

[ケツダンノサンジジュップン]
3:10 to Yuma
1957年上映時間:92分
平均点:7.34 / 10(Review 38人) (点数分布表示)
公開開始日(1957-09-28)
ドラマサスペンスウエスタンモノクロ映画小説の映画化
新規登録(2004-12-03)【--------】さん
タイトル情報更新(2023-06-04)【TOSHI】さん
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監督デルマー・デイヴィス
キャストグレン・フォード(男優)ベン・ウェイド
ヴァン・ヘフリン(男優)ダン・エヴァンス
フェリシア・ファー(女優)エミー
レオラ・ダナ(女優)アリス・エヴァンス
ヘンリー・ジョーンズ[男優](男優)アレックス・ポッター
リチャード・ジャッケル(男優)チャーリー・プリンス
ジョージ・ミッチェル(男優)バーテンダー
ロバート・エレンスタイン(男優)アーニー・コリンズ
フランク・ハグニー(男優)コンテンションの住人(ノンクレジット)
納谷悟朗ダン・エヴァンス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
平井道子エミー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
藤波京子アリス・エヴァンス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
雨森雅司アレックス・ポッター(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
中田浩二チャーリー・プリンス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
滝口順平バターフィールド(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
野沢雅子マーク・エヴァンス(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
加藤精三(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
北村弘一(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
青野武(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
清川元夢(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
渡部猛(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
緑川稔(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作エルモア・レナード(原案)
音楽ジョージ・ダニング〔音楽〕
モリス・W・ストロフ(音楽監督〔ノンクレジット〕)
作曲ジョージ・ダニング〔音楽〕"3:10 To Yuma"
編曲アーサー・モートン〔編曲〕
主題歌フランキー・レイン"3:10 To Yuma"
撮影チャールズ・ロートン・Jr〔撮影〕
製作コロムビア・ピクチャーズ
制作グロービジョン(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
配給コロムビア・ピクチャーズ
美術フランク・ホタリング(美術)(美術監督)
ロバート・プリーストリー(セット装飾)
ウィリアム・キアーナン(セット装飾)
衣装ジャン・ルイ〔衣装〕
編集アル・クラーク〔編集〕
録音ジョン・P・リヴァダリー
その他モリス・W・ストロフ(指揮)
あらすじ
駅馬車を襲い、御者を殺した大強盗団のボス、ベン・ウェイドが捕まった!彼を収監させる為、3時10分発ユマ行きの列車に乗せることになったが、彼の手だれの部下たちが奪還しようとするのは間違いない。長く続く旱魃のため生活に困っていたダンは、報酬の200ドルの為、ベンを駅まで護送するという危険な役目を引き受けるのだったが・・・。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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12
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38.とにかくグレン・フォード演じる悪者の親分、ベンがかっちょいい。そして、ベンを見張る牧場主のダンもかっちょいい。前者はスマートでかっこよく、後者は誠実でかっこいい。こんな男同士(念のため言っておくけれど、決して顔がいいわけではありません)が、各々の考えに基づいて心理戦をする。かたや捕まりながらも悠然と過ごす男。かたや200$のために命をかけて慎重に見張る。もともとダンは金のために見張り役に志願したんだから、ベンはダンを買収しようとする……。この二人の一挙一動を、私たちはただみつめるだけ。この均衡が崩れるのはどこなのか……それを、ただじっと待つのです。ダンが仲間を集める。ベンの手下がやってくる……。どこで動くか、乞うご期待!ってな映画です。
元みかんさん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-12 22:15:12)(良:4票)
37.《ネタバレ》 面白い!狡猾な悪者と責任感の強い主人公が織り成す傑作ウエスタン映画です。哀愁漂う音楽とどこかゆったりとしているカメラワークがとても新鮮です。ラスト、雨が乾いた大地を濡らした時、心の底から幸せな気分になる事ができました。♪スリーテントゥユマー♪ ←もちろん!口ずさんでますよ。
一番星☆桃太郎さん [DVD(字幕)] 10点(2005-01-26 23:10:38)(良:4票)
36.《ネタバレ》 撃つか、撃たれるかという緊張感ももちろんあるが、それだけではない独特の緊張感溢れる作品に仕上がっている。
強盗団のボスと、貧乏な牧場主という出会うはずのない二人の人生が交錯するという点が面白い。
出会うはずもない男の人生を知り、お互いがそれぞれの人生を振り返っているようにも感じられた。
強盗団のボスのベンは金だけは死ぬほど持っているだろう。
しかし、逃避行を繰り返しているので、もちろん妻や子ども達とともに幸せで安定した家庭などを築けるはずがない。
確かに女には不自由しなくても、それは一瞬一瞬の出会いでしかない。
自分を助けてくれる仲間もいるが、満たされないモノを抱えていたのではないか。
一方、牧場主のダンは妻や子ども達と幸せには暮らしているが、裕福な暮らしをさせることができず、苦労を強いている。
子ども達に父親らしいカッコいい姿を見せることはできず、いつ降るか分からない雨を待ち望むという不安定な生活を送っている。
ひもじく情けない人生に対して疑問を感じているはずだ。
お互いがお互いの人生を知り、自分の人生が果たしてこれで良かったのかと考えたのではないか。
牧場主のダンが諦めずに、あれほど移送にこだわったのは、この点にあったように感じられた。
もしボスを諦めて簡単に逃がしてしまえば、自分の人生を否定してしまうと思ったのではないか。
楽をして金を得ることもできるが、そういう人生を選択することなく、苦労しても貧乏をしても正直に生きるという人生が間違っていないことを証明したかったように思える。
自分の生き様を示すことによって、妻や子ども達にも「間違いではない」と伝えたかったのだろう。
強盗団のボスのベンは、自分の築けなかった家庭を壊すようなことをしたくなかったのではないか。
また、買収にも応じないダンのオトコの心意気にも感じ入ったことがラストの行動に繋がったように感じられる。
二人の苦悩、そして二人の生き様が見えたような思いがした点を評価したい。
計算し尽くされたムダのない脚本・演出も見事である。
意味のないように見えて、見終わってみると、何もかも全てが繋がっているように感じられるレベルの高い作品だ。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-16 01:49:25)(良:3票)
35.うにゃあ~、多分スティングさんは「映画っていうのはそもそも大衆文化、もっと言っちゃえばビンボーな労働者向けの娯楽で、その意味で正に“サブカルチャ-(下位文化)”つまり“B級”なものなんだけど(『ゴスフォード・パーク』でも貴族の人が『私ゃ映画なんて観ませんよ』っつってたしね)、でも昔から心ある映画人てのは限られた時間・予算・技術の中で頑張ってきたんだよ。で、その結果、例えば俳人が五七五の中に小宇宙<コスモ、と読んで下さい>を開花させた如く、良い映画にも小宇宙が込められてるんだよ。そーゆートコも意識して観ると一杯発見もあるしもっと映画が面白くなるよ」と仰りたいのだと、思う(間違ってたらゴミンナサイ)。で、この映画、面白~い!西部劇というとどーしても「白人がネイティヴアメリカンをいぢめる話」という先入観があって敬遠してたのだけれど、損してたな~。実直なカタギのカウボーイ・ダンと、無法者でありながらどこか優雅な雰囲気を兼ね備えたベンという対照的な二人の心理的な駆け引き、そして「3時10分」が迫るまでのドラマ展開の面白さ。それにパンフォーカス(っつうの?全体にピントが合っててくっきりしてる撮り方)を多用した映像も綺麗。あの、冒頭で馬車が遠くから走ってくる所とか、ダンの奥さんが初めて出てくる所、酒場のカウンターにベンの一味がズラッと並んで酒を注いでもらう所、あとベンとエミー(酒場の女)の顔のアップのシーンとかも良かったなあ。あと、アレンジを変えてほとんど全編流れてるテーマ音楽も素敵。僕も大宮サティのカート野郎さんと同じく(ですよね?)ずぅっとあのテーマを口ずさんでます。
ぐるぐるさん 9点(2005-02-20 18:55:49)(良:3票)
34.《ネタバレ》 カネの為に護送を買って出たダンが、仲間の死に際して下すのがひとつ目の「決断」。男には、命を投げ出しても貫き通すべきモノが確かに在るのだということ。ふたつ目の「決断」は、そんなダンを殺してはならないと思う悪党の一種の「諦め」というか。そしてそれは、ただ「借りを返した」と嘯きつつも、ダンの潔さと夫婦の愛情を直に見せつけられたことにより心に芽生えたものであろう。

その意味では、ダンの困窮ぶりと悪党の誘い掛け、頼りない飲んだくれのアレックスが相棒であったこと、嫁さんがワザワザ駅まで来ちゃうこと(私も正直「何しに来てんねん!」と思いました最初は)、等々、細かい所までわりかし良く工夫の効いたシナリオだったなあと思う。ただそれを踏まえてもやはり素晴らしいのが、見事に描き出される「男の美学」。それは彼ら2人がある意味、自分の身を捨ててまで護り抜いたモノだったのだなあと思います。このカッコ良さ、実に心地良い。
Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-31 15:08:43)(良:1票)
33.《ネタバレ》 西部劇らしい派手さはあまりありませんが、密室劇、心理戦ですね。
そしてダンの心の葛藤。そう言うものがストーリーの主軸となってる。
見た目がね、悪党側のおっちゃんの方が人良さそうな顔してて、
ダンの方が悪人顔だよななんて思って観てたんですが、いや〜まさかああいうラスト展開で来るとは。
ええ奴やん。ちょっと唐突な感じもするが、なぜか許せてしまう。
嫁はんの見送りとフランキー・レイン流されたら許しちゃう。ああずるい。
あろえりーなさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-05-21 21:56:18)(良:1票)
32.護送する者と護送される者、2人の静かなる心理戦。
ガンファイトは終盤までは無いのですが、途切れることの無い緊張感。
護送する者はしがない牛飼い。護送される者は強盗団の大物。中盤以降はどちらも本当にカッコいい。
しかし、護送する者は最初からカッコよかった訳じゃない。
護送する者が護送される者に対し、2ドル、じゃあもう2ドルちょうだいと小銭をせびる、序盤のやりとりが効いている。
護送される者が護送する者に対し、終盤には7000ドル、ダメか?じゃあ1万ドル。しかし動じない。
苦労させている家族のためにカネを取るか?しかし男には正義のために戦わねばならない時がある。
護送する者はどんな決断を見せるのか?2人が見せるしびれるような心理戦が素晴らしい。
そして列車がやって来て決断の3時10分。邦題にある「決断」とは、護送する者の決断だと思っていたら、
動き出した列車に飛び乗る、護送される者の最後の決断。最高にいかしている。
リメイク版は公開時に見に行きたかったのですが、見に行けず今だに未見のままです。
グレン・フォードの役にラッセル・クロウ、ヴァン・ヘフリンの役にクリスチャン・ベール。
これもいいにきまってるんだよなあ・・・。近いうちに見ることにしよう。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-08-29 21:38:06)(良:1票)
31.《ネタバレ》 ■とにかく雰囲気が素晴らしい!第一にウェイドと店主代理の女性のやり取りの前後のシーン。町全体を描写せず、町の隅にひっそりとある静かなサルーン。若干影を背負った佇まい。もう何といってもBGMが最高に効いています。第二に早朝のコンテンション。人っ子一人いないその様子はゾクリとくる怖ささえ覚えます。撮り方によってこんなに違うものなのかと。
■リメイクとの対比・・・リメイクと決定的に違うのは、ウェイドが本気で逃げようとしているところ。それ故緊張感が段違いで、一瞬も気を抜けないその状況はいつの間にか見入らされています。また、リメイクのウェイドは自分の身がどうこうよりもダンの人間性に心を動かされたという描写が強いですが、オリジナルは「本気で逃げたい、しかしダンは死んでほしくない」というジレンマ構造の描写になっています。オリジナルもリメイクもダンに協力的な言動をするという点では共通ですが、その中身が違うのが面白い。さらに、リメイクのダンは何ら誇れるものがなくどこか頼りなさげで、そんなダンが逃げ出さない理由は「誇り」のためですが、こちらのダンはウェイドよりもいかつい風貌で、家でのシーンで子どもたちからの尊敬(誇り)をあっさり獲得している。ではなぜ逃げ出さないのか、となると、ダンの台詞の通り「責任」言い換えれば「己の正義」のためなんですね。やっぱり昔の西部劇はそうでなきゃ!という感じのテーマ設定で、そこが良い。
■・・・と、如何せんリメイクを先に観たためにどうしても比較してしまいますが、オリジナルもリメイクもそれぞれ良いところが異なる素晴らしい作品というのは間違いないと思います。
53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 9点(2014-02-23 03:44:05)(良:1票)
30.《ネタバレ》 やったあ!近所のレンタル屋さんには置いてないし、売ってもいないからAmazonで買うことにして、昨日お願いしといたのが今日の夕方に届いた。いや~これは本当に傑作です。既に皆さんのコメントがあまりにも素晴らしいので、これ以上何を書けば良いのやら?とにかくオープニングからこれぞ西部劇ていかにも雰囲気、あまりにもかっこ良くてしかもやたらと哀愁漂うメロディ、そんな素晴らしいメロディが流れる中、空にそびえる白い雲、画面の遠くから画面手前へと沢山の馬に引かれながら馬車に乗ってやってくる男達、大量の牛の群れ、これこれこれです。西部劇てのはこれですよ。煙の立ちこむ中での男達が言葉も言わずに視線だけ交わしている。最初に言葉を発する男、ダンの渋さとかっこ良さ、一見二枚目でどう見ても正義のヒーローぽいこの俳優グレン・フォードに悪役をやらせるというその着目点が良い。そうそう、ぐるぐるさんが書かれているあの場面、良いねえ!酒場でのシーンの女エミーを前に大勢の男達がやって来て酒を飲むシーン、ここでの男達の煙草の吸い方までやたらかっこ良くて、かっこ良い代表と言えばダンの男の優しさ、更にそんなダンを最後は自らの命、危険を承知の上に守って列車へと乗せて消えていくベン、二人(ベンとダンを乗せた汽車、それを見送る奥さんと保安官、そこで空からの大量の雨、まるであの雨が二人のその後の幸せを祈っているような何とも言えない気持ちの良さ、気持ちの良い男二人の友情と女性達の美しさと美しいメロディ、モノクロの画面もこれまた素晴らしい。それにしてもこれほどの傑作なのに私を除いて7人しかコメントがないなんて、勿体無い。もっと多くの方に見て貰い、昨日から関東エリアでは公開中のリメイクを見た人、そうでない人、これから見ようと考えている人達にもみんなに見て欲しい。そして、西部劇の素晴らしさを体験して貰えたらと思う。皆さんのコメントが本当に素晴らしすぎて私にはもう皆さん以上の素晴らしいコメントを書くことが出来ないが、とにかく素晴らしい映画です。
青観さん [DVD(字幕)] 9点(2009-08-09 21:13:53)(良:1票)
29.《ネタバレ》 まず冒頭に流れるフランキー・レインの主題歌に痺れ、雄大な西部の風景を生かす構図を計算した画面設定に唸り、(特に男を出迎えそして見送る女の画が素晴らしい)後半からのホテル一室内での、息詰まる男二人の微妙な心理の駆け引きにハラハラドキドキ、ラストこうくるかあ!っていう意外な展開にすこぶる感心、慈雨と夫の無事を喜ぶ馬上の妻の表情に思いっきり感動してしまいました。「時間的制限」があるウエスタンという事で、なんとなく「真昼の決闘」のフォローワー的作品として企画されたような匂いはするんですが、自分はこっちのが断然面白かった。決して男前ではない二人の中年男を演じる、ふてぶてしいグレン・フォード、ギリギリまで追い詰められた実直な農夫ヴァン・ヘフリンそれぞれに魅力的。他の作品のレビューでも書いたけれど、デルマー・デイヴィス監督はもっと再評価されるべき!これはウエスタンファンなら必見の秀作。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-30 11:20:15)(良:1票)
28.《ネタバレ》 まあいつもは映画の嗜好がオイラと異なってる元みかんさんのレビューですが、ここまで熱く語られると手に取らないわけには行きませんにゃあ(笑)。で、ここのレビューを読まなかったら存在すら知らずに一生を終えた (詳細はブログにて)
エスねこさん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-19 03:21:26)(良:1票)
27.《ネタバレ》 グレンフォードの何という存在感!
西部劇にロバートデニーロが出たら、こうなるって感じデス。

最後まで観ると、あれ?ホントにこの人、悪い人なの?って思う。
やっぱり、敵も人間がスゴイって感じを描いてくる。
だから西部劇は面白いって唸るんだよなぁ・・
西部劇の懐の深さを思い知る一本!

リメイクも観てみたい。
トントさん [DVD(字幕)] 7点(2024-05-17 00:58:59)
26.終始物静かなベンは西部劇悪漢キャラらしからぬ存在。ダンの心を見透かすように金で釣ろうとするネチネチぶりに血圧が上がる。甲斐性なしを突かれて金に転びそうになるダンを応援し続けて血圧が上がる「踏ん張れ!」
グレン・フォード、ヴァン・ヘフリンのキャスティングが絶妙
力が入りっ放しの展開を経た結末に釈然としないものを感じていたものがラストショットに消し飛んでしまった。乾いた心にまで沁み入ってくる雨模様が絶品。
異色であり上質の西部劇を堪能しました。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 8点(2019-06-10 22:04:53)
25.《ネタバレ》 「敵同士だったのが、同じ時間を過ごす内に お互いを認め合うようになる」ってプロットが、きれいに描かれてますね。
西部劇というと早撃ち等のガンアクションがメインのものも多いけど、本作は心理面に注力してるのがよく分かります。男の美学を映すハードボイルドものですね。
くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-04-22 09:26:59)
24.リメイク版に比べると密室劇が多いので少し退屈でした。高評価が多いのにすいません。
ケンジさん [DVD(字幕)] 6点(2017-04-17 22:53:16)
23.《ネタバレ》 リメイク版を先に観ていましたが、こちらの作品とリメイクはちょっと話が変更されているんですね。こちらの作品は、主人公の息子はまだ子供で駅にもやって来ません。リメイクでは父としての誇りに比重が置かれてた気がしますが、オリジナルのこちらは夫としての心に比重があり、駅へ向かう前の宿に妻がやって来ます。リメイクは「父と息子」の物語、オリジナルは「夫と妻(男と女)」の物語の印象。ベンが自ら列車に乗る動機も違います。その動機の描き方はリメイクの方が好きです。宿を出てから駅までの描写は、派手さは断然リメイクに軍配が上がるものの、より緊張を感じたのはこのオリジナルの方でした。でもオリジナルは最期に何もかも簡単にうまく行き過ぎ(でもハッピーエンドは気持ちいい)、リメイクは魂の部分ではグッドな出来だけど悲しく辛い。両方の中間ぐらいを観たいなぁ。
だみおさん [DVD(字幕)] 7点(2015-11-13 23:50:00)
22.邦題からして西部劇とは知らずに鑑賞しましたが、ストーリーも後味もとても良いウエスタンでした。リメイクされたのも肯けます。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-10 21:05:02)
21.エルモア・レナードの短編を原作とする「ユマ行き3時10分発」。
ストーリーの完成度は未だリメイク版に引けを取らない。

人間ドラマが主体の西部劇だが、ファーストシーンにおける居並ぶアウトローと取り囲まれる駅馬車の様相はワクワクするなという方が無理だ。

本作は強盗団の首領を捕縛し護送するというシンプルなもの。
首領を抑える事で強盗団そのものを押さえつけ、強力な盾であり敵に次々と襲われる餌でもある。
そんな命懸けの任務に集う仲間たち。
駅馬車を利用した隠蔽劇、
立場を超えた絆、
ラスト20分に渡る駆け引きは見応えあり。
走り去ろうとする列車における一瞬の戦いは面白い。

ただ奥さんが駆けつける必要はあったのか?
アレで敵に襲われた人質なんてなってたら洒落にならない。

ラストの雨の場面がキレイだった事。美しい。

強盗団のボスを演じるグレン・フォードの顔は、一見に善人に見える「極悪人」だ。
見た目はニコニコ面でとても悪党には見えないが、不敵な笑みで主人公を嘲笑う時の表情は不気味である。

怖い顔のヴァン・ヘフリンは正義漢の塊だが、焦りと苛立ちが内に潜む凶暴性を見せる。
元々は家族を食わせるために参加した普通の人間。覚悟はしてきたがいざ妻と再会するとなると家族への愛情を覗かせる。このヴァン・ヘフリンは「シェーン」よりも好きな父親だね。
たった一人で戦い抜く姿は「真昼の決闘」よりもハラハラドキドキしてしまう。ゲイリー・クーパーが愛妻なら、ヴァン・ヘフリンは本来敵である筈のグレン・フォードに助けられる。孤独だと思う人間ほど誰かの支えで助けられている。人の支えの大きさを思い出させる。

あとフェリシア・ファーが可愛かった。特に胸が(ry
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 20:43:02)
20.《ネタバレ》 序盤で酒場の女がベンに言った「一度会っただけで忘れられない人もいる」との言葉は、終盤のベンとダンの関係を示唆しているよう。
リメイク版ではベンが手下にボスとしてありえないような行為をして強い違和感を覚えたが、オリジナルにはそういう無理なところはなく自然な流れとなっていた。
ただ、人間関係や人物の背景、物語の起伏ではリメイク版は改良されている。
オリジナルは息子たちが序盤以降は登場しないので、ダンがベンの誘いを拒絶する理由が伝わりにくくなっているような…。
全般的にあっさりしすぎで、アクションシーンも少ない。
不敵で魅力的な悪役のボスと主人公のリメイク版を先に観てしまったのでインパクトが薄れて純粋に楽しめなかったかもしれない。
飛鳥さん [DVD(字幕)] 5点(2014-02-19 19:12:30)
19.《ネタバレ》 はじめは金のために引き受けたベンが、次第に違うものをよりどころとして行動するところがいい。その展開に持っていくため、口のうまいダンにあれこれ喋らせたり、家族やアレックスといった人物を配しているのもうまい。中盤会話が中心になったので、ちょっとダレた感はありましたが、最後のダンの「男気」など、うまい終わり方だったと思います。フランキー・レインはあいかわらずいい声してますね。
アングロファイルさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-24 10:04:27)
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【点数情報】

Review人数 38人
平均点数 7.34点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5513.16%
6615.79%
7821.05%
81128.95%
9615.79%
1025.26%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 8.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review3人
4 音楽評価 7.50点 Review4人
5 感泣評価 7.50点 Review2人
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