4.《ネタバレ》 フレッド・ジンネマン「真昼の決闘」の原型になった作品。ジンネマンはジョン・ウェイン×ジョン・フォードの「駅馬車」も好きだったし、本作もかなり手本にしたらしい。
黒い装束は後の「赤い河」や「捜索者」を思い出すけど、後作品のような憎しみや独善的なものは感じない。
一介の流れ者として、淡い恋にも興じる優しき伊達男だ。癒し系ウェインと言ってもいいかも知れない(なんじゃそりゃ)。
いきなり発砲から逃走に及ぶまでのシークエンスは中々凝ってる。
ドラマがメインで一目ぼれした娘やその家族、彼を追う保安官など交流を軸に描く。
追っ手を交わすための“ハッタリ”や酒場での乱闘、「赤い河」に繋がる中盤の牛追い、終盤のクライマックス等見所も結構多い。
主人公に極力人を殺させないって展開が良い。真のヒロインは保安官のオッチャンだったりする。