35.《ネタバレ》 こんなすごい作品があったんだと感動。登場人物のプロファイリングも、スートーリーの進行に含める形でしっかりと描き込まれています。しかも、私の大好きな100分程度の作品。とっても引き締まって無駄の無い作りです。カール・マルデン、エドワード・G・ロビンソンの好演に加え、アン・マーグレットの悪女ぶりもとってもいいです。黒人の男の子の使い方もとっても上手です。唯一の欠点は、マックィーンの恋人の役割がが明確でなく、いない方が作品を引き締めたのではないかと思います。ラストも、恋人と抱き合うより、黒人少年にまで負けて一人寂しく立ち去る、どこまでもツキに見放された男を演じる方が良かったかなと思います。レイ・チャールズの音楽も、こういう状況の男性を表現するのには(普遍的に)ピッタシです。派手な道具立てはないけれど、傑作です。最後に・・マックィーンって、、、すっごく格好いい~~!!!癖になりそう。 【ひよりん】さん [映画館(吹替)] 9点(2007-11-18 16:36:54) (良:1票) |
34.みなさんは『トランプ遊び』と聞くと何を連想します?男の数人の友達に聞いてみると「ババぬき!」「ジジぬき!」「ジョーカー!」「神経衰弱!」と冴えない答えばかり。20近くの人間が答える内容ではありません。ワタクシは失望しました。そして挙句の果てに「ふじいあきら~!」「ナポレオンズ~!」と答える珍人さえいます。完全に人名と化してます(笑)それにふじい君の「口からトランプ」は完全に遊びではありません。大仁田厚の有刺鉄線なみに完全に生死をさまようデスマッチなのであります。実際に口にトランプを入れたら呼吸が出来ないうえ食道に負担がかかるでしょう。よい子は絶対にマネしないでね(←なんのこっちゃ!)。ためしてガッテン!するなよ。 (中略) う~ん・・・やはり僕の周りの人間(というか俺も?)はやはりネジが緩んでいるようですねぇ。何々?そういうお前は何だって?んじゃあ、ズバリ言うわよ!・・・ズバリ「ポーカー」です!!ポーカーほど〝男"を感じさせる遊びは無いッしょ、俺はそう思う。無論、今回紹介する『シンシナティ・キッド』のスティーヴン・マックイーンはまさに"男"を感じる。カッコいい男がタバコを吸い、ポーカーという卓上格闘技(?)で戦うサマはまさに〝男"だ!ダンディズムだ!しつこいが〝男”だ!男の中の男、男の鏡である。やや意味不明なレヴューではあるが、マックイーン総長に敬意をひょうして8点! 【ピルグリム】さん 8点(2004-11-24 22:17:46) (良:1票) |
33.スタッドポーカーをやったことがあるかないかでまったく趣が異なる映画。最後の手の組み合わせは、めのこで勘定してざっくり4900万回に1回の出来事。大勝負中の大勝負。いつのまにか自分の部屋がラファイエットホテルのプレーイングルームになり、町の人々と一緒に二人の勝負を息を詰めて見つめている自分に気づく。ものすごい緊迫感。「十二人の怒れる男」の、陪審員の顔をひとりずつアップで順繰りに映していく手法と似た撮り方が抜群の効果だった。 【南浦和で笑う三波】さん 8点(2004-03-26 11:17:34) (良:1票) |
32.ポーカー勝負が面白い映画。 ただし、それ以外のシーンはごく普通で掘り下げも浅い気がするのでほどほどの評価になる。俳優の演技は真剣味があっていい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-01-25 15:23:27) |
【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-10-01 19:52:59) |
30.《ネタバレ》 一般的にポーカーとは持ち手のカードを全て見せないのが普通だが、これがスタッドポーカー(?)となると持ち手のカードは一枚だけ隠し、残りは相手に見せて勝負をするのだから難しいのは当然のこと。これだったら、見物人も楽しめるし、よくできたゲームだなぁと感心。 以前から思ったのですが、ポール・ニューマンとマックイーンって、似たような作品をよく作っていると思う。 ニューマンの「ハスラー」に対し、マックイーンは本作だ。 でも、この作品に登場する人物は構成が面白い。 特にアン・マーグレット演じる妖女メルバと純粋な主人公のガールフレンド、クリスチャン。 どちらに泳がされるか、キッドが左右されることでも「運」そのものが左右されるようだ。 メルバの金づるにされているキッドの親友の位置関係も面白い。 ポーカーを全く知らない人間でも、この緊迫した空気が伝わってくるのは、やはり役者の力量だと思う。 マックィーンの喉を動かすシーン、おでこから一滴零れ落ちる汗…。 因みにラストの男女のワンシーンは監督の意向ではなく、その前の黒人少年とのコイン投げの勝負で終わるはずだったらしいが、私もそちらのほうが心に残るものがあったかもしれない。 あの場でクリスチャンが待っていて、キッドと抱き合うというラストは不自然ではないだろうか? 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-22 03:02:56) |
29.大勝負の裏で交錯する人間ドラマを描いている点が特徴でしょう。実は勝負よりも、そちらの方がメイン。だからキッドとクリスチャンの場面で終わるのでしょう。とはいえ、勝負そのものも見ごたえあり。無駄に感じる部分がほとんどないのもいいです。クリスチャン役のチューズデイ・ウェルドがかわいい。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-19 19:49:33) |
28.ストーリーもさることながら、文化的な背景がおもしろい。一流のギャンブラーがセレブのように扱われ、高級ホテルで勝負する。勝負師は名士でもあるらしい。日本の高級ホテルでこれをやったら、たちまち“自称文化人”の誰かが朝日新聞に「けしからん」とか投書するんじゃないでしょうか。どちらの文化が豊かかは、自明の理です。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-10 20:25:42) |
27.後半、ひたすら描かれるポーカーの勝負が、何と言ってもみどころ。闘いとは言ってもテーブル上の闘いなので、こう言っちゃなんだけど、地味な闘い。これを、“じゃあ無理矢理盛り上げてみよう”的な奇抜な演出に走ることなく、抑制のきいたクールな描写、これがイイのです。BGMも抑えており、紙幣のスレ合う音なんかが聞こえてくる。そんな中で、プレイヤーの顔を正面から捉えるショットが挿入されると、グッと緊迫感が出て盛り上がるんだなあ。⇒役者の立場からすりゃ、自分の顔をメインに捉えるカットなんだから、何がしか演技しなきゃいけないところ、しかしこれはあくまでポーカーゲーム、従ってポーカーフェイスを貫かなきゃいけない。これはジレンマ。かどうかは知らんけど、表情を出してしまった役者はゲームから下りてゆき、ついには1対1のタイマン勝負へ。ここでちょっと気になってくるのは、何で主役がマックィーンなんですかねえ。ちょっと飄々とし過ぎ、こういうクサい役はもっとクサい俳優にやって欲しいかな(=個人的にはレッドフォードのイメージです、ハイ)。⇒と思ってたらラストで疑問が氷解。このラストの余韻、まるで『大脱走』そっくりじゃないですか。はーん、だからマックィーンなんだね。⇒とかいう変な連想をしてしまうのでやっぱり他の俳優が良かったんじゃないのー。・・・あと、この映画の照明さん、ちと役者の顔を照らし過ぎじゃないですかー。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-07-26 23:40:00) |
26.マックイーンのカッコよさもさることながら、勝つのも納得させられるほどザ・マンの風格が凄かった。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-06-07 22:11:18) |
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25.《ネタバレ》 ギャンブルに女は必要ない。女が付いてまわると最後はロクな目に会わないと言っているような映画である。勝負に情けは無用である。イカサマなど無しでも絶対に勝てると自信満々で望んだ最後の対決も女が絡んで敗北するという運命!あのまま札を切る役目を女に代えずにいたら果たしてどうなったか?そう考えさせらてしまう。後半の息詰るポーカーシーン、勝負師としての男と男の対決の緊張感の凄さ、心理合戦の面白さをたっぷりと見せてくれるし、色んな意味で考えさせられる映画として見応えあり!但し、最後はスッキリしない。負けたまま終わりてよりも完全に相手を粉砕して欲しい。最後のあのしつこい少年とのやりとり、敗北した後のスティーヴ・マックイーンの表情はギャンブラーとしての誇りを失ったような寂しさを覚える。例えるなら金杯でスタートして外し、年中外しまくって大損した金をその年のラストの有馬記念で勝って一年分の負けを全て取り返してやろうと意気込んで更にやられたようなそんな感じでしょうか?まあ、なにわともあれ、勝負の世界に油断と情けは禁物てことがこの映画を観るとよく解ると思います。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-11 21:00:40) |
24.《ネタバレ》 ラストが良いです。てっきりあのまま突っ走るかと思ってましたけど、やっぱ世の中そんなに上手くできてないんですよね。自信たっぷりだったキッドがザ・マンに敗北し茫然してる所へ現れる少年。彼との勝負にも負け、自分の決め台詞を言われた後に漂う哀愁にこの映画のドラマを感じました。 【関白宣言】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-24 17:44:37) |
23.ポーカーのルールをある程度知っておいたほうが楽しめます。散り際の美しさを感じました。マックィーンかっこ良い。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 6点(2009-12-21 00:00:20) |
22.ギャンブルを扱った映画は多数ある中でも、トップクラスに位置する秀作と思います。緊迫した勝負場面での活きがよくて颯爽としたマックィーンに、やや軽めなカール・マルデン、どっしりと重みのあるエドワードGロビンソンら男優陣に混じり、全盛期のいたずらっぽくて存在感充分!圧倒的な魅力のアン・マーグレット、チューズディー・ウェルドの純心可憐な可愛いい恋人役とそれにディーラーをやった中年の女やら女優陣も良かった。冒頭部分とラスト、黒人少年の言行動が全てを語っているようでした。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-13 10:19:33) |
21.単にポーカーで大物と勝負するというそれだけの話なのだが、余計なところに視点を飛ばさず、ひたすら勝負の場面に集中しているのがよい。とは思いつつ、あまりにもそのままの描写をそのままやっているような部分もあって、映画を見ているのか、単にポーカーを横で見ているのかが最後の方は分からなくなってくるのも事実。アン=マーグレットの存在感は、いい花を添えていると思います。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-11-28 01:25:24) |
20.《ネタバレ》 バイクにまたがっても、消防隊長でも、刑事に扮しても、何をやってもカッコいい。絵になる。本作では派手なアクションは無いものの闘志を内に秘めた熱い勝負師役がやっぱりサマになってカッコいいのです。女に寄り添う姿、プライドを賭けた真剣勝負の表情、画面に彼がいるだけでやっぱり絵になるのです。スティーブ・マックイーン。僕はこの男が好きだ。どうしてもマックイーンの話が長くなりますが、エドワード・G・ロビンソンが静かだが迫真の演技で見せるマックイーンとの真剣勝負は実に見応えがありました。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-23 22:05:06) |
19.この作品ではマックイーンはお得意のアクション演技は見せず、エドワード・G・ロビンソン、カール・マルデンという二人の名優に負けない抑えた演技を披露してくれます。もともとマックイーンは演技力のある役者ですので、ポーカー・プレイヤーとしての説得力ある駆け引きが堪能できました。ただこの映画でのエドワード・G・ロビンソンは迫真の名演で、さすがのマックイーンも影が薄くなってしまいました。この人本当にギャンブル強そうに見えますねえ。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-02 00:31:10) |
18.《ネタバレ》 若いギャンブラーが自信満々に登場すると、昨日書いた『ハスラー』のニューマンよろしく往々にして挫折というものが待っているものである。そこから起死回生するのが通常のパターン。ところがマックィーンは自信満々であってもイヤミではなく、クールな佇まいは延々と続くのだろうと思わせてくれる。画面に映っているのはキッドではなくマックィーンその人だ。だから挫折なんて考えられないのである。映画はまさにそのとおりに進み、マックィーンはマックィーンとして勝ち続ける。それでも映画になるのがマックィーンなのだ。と、思わせといてなんとも寂しい挫折で終わらせるという逆どんでん返し。なかなかお目にかからない展開だけにこれはこれでOKなのだが、如何せんマックィーンなもんだからイマイチ挫折感が伝わらないのが残念ではある。言葉少なくアクションも皆無の淡々としたポーカー映画の中でアン=マーグレットの生き生きとした存在が際立つ。サイテー女をここまで魅力的に演じられるのも珍しい。 【R&A】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-02 14:30:22) |
17.マックイーンが実に格好良かった。スタッフ・キャストを今あらためて見てみると、すごい顔ぶれであることに気付く。名作。 【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 8点(2007-10-27 22:30:32) |
16.エドワード・G・ロビンソン目当てでの初の鑑賞でしたが充分に満足できました。若き日のロビンソンが重なり合う、度胸満点で向こう見ず、野心に満ちたキッドを演ずるマックィーンに相対した姿に、歳を取ってしまったのではなく、歳を重ねた者が持つ凄みを見ました。大勝負の駆け引きは無論のこと、男と女の駆け引きも見応えがありました。そして、舞台となったニューオーリンズ、惹かれるものがありました。一度行ってみたいです。 |