10.「俺たちはもう30歳だ。バカやるには最後のチャンスだぞ!」
30歳、3人の男のスタンド・バイ・ミー。楽しい映画でした。
少年時代、森の中に秘密基地でいつもつるんでいた4人組。
その内の1人が若くして亡くなり、その葬儀で久々に再会した3人が宝探しの冒険の旅に出る。
こうした基本設定からも「スタンド・バイ・ミー」を思い出すものがあります。
山の中で地図も携帯も無くし、食料も何も無く、完全に遭難者状態の3人組。
その上、本当にヤバい無法者に執拗に付け狙われ身に危険が迫っている。
それでも、何の悲壮感も無く作品には常にあっけらかんとした空気が流れており、
アメリカン・コメディならではの明るさがある作品です。
カルチャー・クラブの〝do you really want to hurt me"の使い方や、
無法者2人組の2頭の番犬に付けられた名前がレーナードとスキナードとか、
年代などはバラバラですが、挿入される音楽小ネタも楽しかったりします。
作品のテンポも良し、冒頭から結末までひたすら無邪気な3人組の冒険が楽しい作品です。