7.《ネタバレ》 時は2020年。世界はやれコロナのパンデミックだの中東発信で中国にまで延びてきている大蝗害だので、ちょっと不穏なご時世。
「そんな時ほど冷静に」と考え、私が手にした映画は、なぜか「昆虫大戦争」である。ハイ。
巨大カマキリだの巨大蜘蛛だの巨大大軍蟻だの巨大蚊だの巨大蜂だのが人間を巻き込んで引き起す、大戦争!私、ワクワクすっぞ!…と思って蓋を開けてみたモノの、品種改良(改悪?)された蜂と、東西冷戦と昆虫学者の三つ巴(正確には四つ巴?)作品だとは、ちょっとガッカリでした。(そして、蜘蛛は昆虫じゃねぇ!)
予告編には巨大ハチ居たのに!本編に出てこないとかナンなのさ!
しかしながら、観進めていくと、ソコソコに楽しい作り。「どこが?」と思われるかもしれないが、私的には何と言ってもチコ・ローランドの熱演!(といっても全編吹替で如何ともし難いのですが)昔々、那智黒のCMでおばあちゃんと陽気にツイスト踊ってたあの黒人俳優ですよ!
まあ、チコ・ローランドの懐かし感はさておき、病院という衆目の中、大声で折れた矢作戦について論戦する将校と昆虫学者だとか、チコ・ローランドに昆虫のアレコレを見せて逆催眠させる無茶ぶりだとか、新藤恵美の無駄にカワイイ佇まいだとか、河津祐介のだらしない下半身だとか、ラストの飛行機内の大茶番劇だとか、グダグダながらも面白かったです。
しかし、高度一万メートルだろうが果敢にカミカゼアタックをしていた殺人蜂ですが、南の島で氷点下50度にも耐えうる蜂に改良した女マッドサイエンティストの手腕には、脱帽せざるを得ない。
蛇足ですが…河津祐介扮する秋山譲治(下半身だらしないやつ)なんですが、(DVDのオーディオコメンタリでも語ってましたが)これって「ジョージ・秋山」画伯と、何か関係あるんですかねぇ。