70.教え子を亡くした上、性的行為を犯したという不当なレッテルを貼られたジャスティン。彼は顔に受けた火傷など問題にならないほど、教え子の死に対して自責の念に駆られていたのだろう。一度はられたレッテルは何年たとうが人々の心に残ってしまう。ジャスティンはチャックを泊めたことにより、またもや性的行為と見なされてしまう。個人が他人に抱く印象というのは恐ろしいものである。それだけに「真実は自分の信じる中に有る」という言葉が重いメッセージとして響く。 ジャスティンと父親を亡くしたチャックの関係(友情)は親子の信頼関係と似ていたのでしょう。ジャスティンはチャックのことを忘れることなく卒業式に姿を見せる。後ろ向きで手を振るシーンに心を打たれた。 【おはようジングル】さん 7点(2004-05-26 16:36:18) (良:1票) |
69.よくありそうな内容だが、こういう映画を観ると心が洗われる。 人を見た目で判断したり、よく知りもしないで悪口を言ったりする。 この映画は自分を見つめなおすきっかけになる。こういう映画は とても大切だと思う。 【ボビー】さん 7点(2004-03-16 18:00:26) (良:1票) |
68.「一度失った信頼はなかなか取り戻せない」。信頼回復に苦労したことがある人は多いだろう。この場合,負い目が自分にあることが明確なだけに努力する価値があるように思えるし,更生しているような気分が心地良かったりする。しかし,無神経なラベリングに遭った場合はどうか。結局この世は「多数派」の勝利… 数の理論に泣き寝入りか?そんなことを考えさせられる作品だった。 【ロウル】さん 8点(2003-11-18 22:40:48) (良:1票) |
67.今までメル・ギブソンに関心をもったことは全くなかったけれど、この映画での演技に圧倒されてからは一番気になる俳優に。「教師の資格を失っても私は教師なんだ」と言い放ったシーンかっちょいい~^^ あの少年もナマイキな口調とは裏腹のはかなげさや、心がどこかへ飛んでいってしまう姿が抱きしめたいほど愛おしい。教える、そして学ぶということは、本来紙の上に書かれたものを丸暗記するだけの薄っぺらいものではなく、「気づく」「推察する」「体感する」「ひらめく」といった体験から生まれるものこそホンモノなんだと再認識する映画でもある。受験のためだけに覚えたものなどは数ヶ月もすれば薄れてしまうけど、体と心に刻まれた教えは決して消えない。あんな先生に出会いたかった。異父姉妹との確執もデリケートなものをはらんでいて、姉が家を出る少年に最後に見せる表情がいい。 【Rei】さん 9点(2003-09-04 14:18:33) (良:1票) |
66.身体的外見の劣等感から、ずいぶんと根も葉もない噂を流され買い物へ行くにも、夜にこっそり訪れる。こんな日常を暮らしている人は、日本にも意外に、多いかも知れない。この映画は、題材こそシンプルだが、メッセージは深いものがある。少年も現実から逃避したかも知れないが、逃避した先で、変な噂で有名な男性と会う。この何気ない始まり方のドラマから、次々と描写され、蓄積される二人の友情は、やはり感動的である。題材では親子を描いたわけじゃなく、二人は全くの他人という設定だが、内容は、「現代の親子関係」、または「教師と生徒の関係」に一石を投じるものとなっている。シンプルにして秀作。 【叫真】さん 8点(2003-05-19 19:47:31) (良:1票) |
65.来日記者会見でのメル・ギブソンの言葉。「いい小説を見つけた。泣いた。映画化したくて自分のプロダクションで映画化権を買った。自分で監督をやることにした。だけどどこの映画会社を回っても、『ストーリーが地味だ。』『こんな映画、ヒットするわけない。』と言われた。その日も『興行的にはリスクが大きすぎる。』と言われて、落ち込んだ。どうやったら、リスクを小さく出来るんだと考えた。悩みに悩んで顔を上げた。鏡があった。そこに自分の顔が映っていた。なんだ、自分で主演すればよかったんだ!『主演は僕自身だ。』そう言ったら、たちまちいくつかの映画会社が手を上げた。」 【ジョーボブ】さん 8点(2003-04-08 20:10:20) (笑:1票) |
64.展開が間延びしすぎて時代の古さを感じました。 時代設定が1970年というのは関係ないと思います。 士官学校へ入りたい少年が過去の過ちを引きずる元教師との交流が 今見ると新鮮さを感じないです。 これならベストキッドのほうが断然いいです。 世間から誤解を招く少年と元教師の関係は、今の時代ではもう作れないと思います。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-30 19:54:31) |
63.《ネタバレ》 この映画、何と言っても、海辺の小さな町のロケーションが、いいですよね。途中、主人公の少年が「ご褒美」として水上艇での遊覧飛行に乗せてもらえる場面、メル・ギブソン演じる元教師は他者と距離を置いて半・隠遁生活をしているハズなのに、このパイロットとはどういう関係なんだ?そもそもコイツ誰なんだ、こんなシーン必要なのか?ってなトコロですが、それでもこの飛行シーンを入れざるを得ない、この空撮を我々に見せざるを得ない、そんな美しさが、あります。これ以外にも魅力的な光景が多く登場し、決して「奇観」というようなものではないけれど、我々の目を楽しませてくれます。 あと、この物語の中でメル・ギブソンがシャイロック役を長々と演じてみせる必要があったのか、と言えば、これはもう単に「やりたかったから、やってみました」というだけなんじゃないでしょうか。せっかくの初監督作品ですから。90年の『ハムレット』で主演して、意外に真っ当にシェイクスピア劇を演じてましたけど、何となく青白いイメージがあるハムレット役に彼がマッチしているかと言えばそうとも言えない訳で、この物語の流れの中で浮こうが何だろうが、アクの強さでもってシェイクスピア劇を押し切っています。 さてオハナシはと言うと、かつて負った右半身の大火傷の痛々しい跡を残し、町民との交流を経って生活する元教師と、ステップファミリーで家族になじめない少年との交流の物語、なんですけれども、ハテどうしてこんなに見事に右側だけ火傷してて、左側は無事なんだろう、「他者に受け入れられない存在」というなら、いささか中途半端な設定にも思えるところですが、物語を追っていくと、なるほどこれは、「二面性」を象徴するもの、いや正確に言うと、「彼には二面性があるのではないかという疑惑」につながるもの、なんですね。しかし、物語がそういう要素を孕んでいるもんで、作品において、少年側から描く部分と元教師側から描く部分とをどういう按配とするかは、難しいものがあります。正直、さらに視点を少年側に寄せて、元教師を謎めいた存在にしてもよかったか、とは思いますが(例えば模擬試験後に二人が別れるシーン、家の中からではなく外から撮影するべきところでは・・・とか言うのは、発想がベタですかねえ?)。 少年は無事に受験を突破するも、元教師はひっそりと姿を消す。ってコレ、「泣いた赤鬼」じゃないですか(笑)。ただし本作の場合は、後日談を引っ付けて、一見、蛇足っぽいけど、それでも我々をホッとさせてくれます。少年の実の父親がもはやこの世にいない、だからこそ、父親代わりの元教師が、ここにいて欲しいんですね。 それにしてもこのメル・ギブソンが演じている元教師、本来の担当教科は一体、何だったんでしょうか。まさにデキスギ君ですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-14 11:56:17) |
62.「事件の真相はどうだったのか。マスコミの記事や噂話による思い込みを忘れて、自分が触れ合ったことから判断してみてくれ。」 この映画のテーマの一つは、まさに「言うは易く行うは難し」だと思う。実際、自分が当事者・関係者だったら、どう思うか・行動するかを考えると自信がない。 特に昨今、インターネットでどんどん嘘も撒き散らされる。その中で、真実を見つけるのはますます困難になってきているなあと、改めて考えさせられる。 メル・ギブソンも子役も好演。 【くろゆり】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-04-26 22:45:15) |
61.浜辺での2人の会話が印象的でした。 ラストがよかったです。 【へまち】さん [インターネット(邦画)] 8点(2017-12-23 15:14:09) |
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60.《ネタバレ》 証拠のないマクラウドに対しては厳しい処分で、無免許で車を暴走させたチャールズには処罰がないのが不思議ですが(笑) そういうご都合主義な部分が控えめだったら7点だったかな。 深く掘り下げられてはいなかったけど、家族の問題(再婚を繰り返す母、愛情に嫉妬する姉)などメル・ギブソンと主人公の交流以外にも見所があったのが良かった。 孤独で過去に傷がある男と少年の交流、だけならありきたりなので。チャールズも適度にうっとうしいキャラ設定だったのが良し(笑)ただの良い子では嘘くさくなったと思う。 |
59.《ネタバレ》 師弟であり親友である、怪人と少年の交流。最後まで世間の誤解が解けないというビターな展開は映画を地味なものにしていますが、考えさせられます。もし私があの町の住人だったら、母親だったらと思うと、やはり彼を遠ざけてしまうと思う。判決出てるし、この世には本当に悪い人間っているからね。こればかりは難しいです。そんな世間の冷たい目の中で、最後に二人の親友が笑顔で手を振りあえたことを救いとするしかない。 【デルモゾールG軟膏】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-07-29 23:51:03) |
58.《ネタバレ》 「顔」がその人のアイデンティティーを示す端的なものだとすれば、「顔のない天使」っていうのは、アイデンティティーの消失を隠喩するものでもあるのでしょうか。 顔の火傷の原因になった事故により、マクラウドは社会的地位や職を失っています。教師という職は彼にとって大切な存在意義であったと思えるんです。 事故以来、彼が顔の治療をしなかった原因はそこにあるのかも。もちろん、助けられなかった生徒への自責の念もあるのでしょうが、自分の存在価値というものがもうほとんど無いっていうメッセージだったりするのでは。だとすれば、チャックとの出会いっていうのはマクラウドにとってはほんと、奇跡ですね。そんな出会いが起こっちゃうのが、まさに映画の良さなわけですけど。チャックとの出会いによって、マクラウドは自分の存在意義ってものをもう一度見つけられることができたんですから。 正直、マクラウドに対しての世間の目やジャッジが不当すぎることを利用して、よりマクラウドとチャックの信頼関係を際立たせようとする演出はどうなのかなって思いますが、そんな細かいこと気にしなければ純粋に感動するし、見て良かったーって思える映画のひとつだと思います。 深読みしてもせんでも、この手の映画は知らないうちに当事者意識が芽生えるのが良いですね。いい具合に映画にはまりこんじゃいました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-21 04:57:35) |
57.わざとらしい事件や波乱を起こさず、粛々と進めているところには好感が持てるが、それでも優等生的に小さく収まってしまったという印象は否めない。全体的な俳優陣の演技力低さ(キャラクターに合っていないギブソンを含む)が、やはり足を引っ張っているのではないかな。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-15 01:27:57) |
56.《ネタバレ》 レビュー800本目、メモリアルムービー。海辺に住む半身火傷の“怪人”と空軍を志す少年の純な友情物語です。少し退屈でしたがフィナーレで一気に熱くさせられました。偏見を越えた友情は不滅です。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-10-13 23:31:48) |
55.2012.08/09 鑑賞。派手さも特徴もあまり感じないが、脇筋の複雑な家庭環境での4人家族の様が良い。ギブソンの特殊メーキャップも良く出来ている。ほのぼのとした作品。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-08-09 23:18:55) |
54.元教師と孤独な少年の、心の交流を描いたヒューマンドラマで、 思っていた以上に優等生的な作りの映画。それぞれのキャラの掘り下げがもっと見たかったし、 ストーリーの厚みや妙味といったものも感じなかったけど、心温まる二人の交流シーンがいい。 ラストはあっさりめだが、逆にこちらのほうが現実的なのかも。 メル・ギブソンの初監督作品だそうです。 【MAHITO】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2011-08-05 10:38:52) |
53.《ネタバレ》 ○グダグダせずにあっさり描いているところは好感が持てる。○ハートウォーミングな話自体は良かったもののそこまでの感動はない。○主演にメル・ギブソンというのは悪くないものの、適任の俳優は他にもいたはず。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-02-16 10:28:13) |
52.もっと大袈裟な演出で感動を煽ってもよさそうなのに、しんみりとした感動に徹した演出に好感が持てる。俳優メル・ギブソンの初監督作なのに、俳優が前に出ることなく(かといって映像が前に出でもなく)出来事の一つ一つを丁寧に描かれてゆく。数年後という設定のラストシーンは、本当に数年後に撮ってるんですよね(ビデオソフトだけ、後で追加撮影したとかですか?それとも別の俳優ですか?)。妹の姿に時の流れの残酷さ、いやいや、成長の証を見ました。化け物扱いされる男が謎に包まれている前半は、画的にもっと怖い演出をしてほしかった。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-10-04 12:31:08) |
51.小学生の時に始めて観た洋画がこれなので思い出がいっぱい詰まってます。疲れた時はこれを観て癒され最後には泣いてしまう。観てる最中は童心に帰れます。10点どころか20点くらいあげたいです。メル・ギブソンの監督第1作目にこんな良い映画撮れたなんて素晴らしいですね。 |