25.殺し屋とはフィクションの世界でこそメジャーな職業ではありますが、現実の世界で彼らに会ったことのある者はごく少数。ほとんどの人がよく知らない職業だけに、これをどう描くかには脚本家や監督の発想力が重要となってくるわけですが、その点について本作は完全に赤点です。。。 本作の殺し屋は、なんと現地入りしてからターゲットの情報を受け取ります。プロならば事前に依頼内容を精査し、ジョブの成功と身の安全を考慮した上でこれを引き受けるかどうかを決定すると思うのですが、そういう慎重さは皆無のようです。現地での行動もかなり適当。金に困っていそうな地元のチンピラを助手として雇い、そのチンピラに依頼者との間の連絡係をいきなり任せるという、恐ろしく危険な行動をとります。自分との関係を第三者に洩らされたり、敵対組織や公安に捕まって尋問を受けるというリスクは考えないのでしょうか?肝心の暗殺場面も脱力で、簡単に現場の下見を済ませるとその翌日には早速殺しを実行するというお手軽加減。よくぞこれでヤクザな世界を生き抜いてこられたものだと感心します。。。 その上、この殺し屋の心はオープンカフェ状態。使い捨てのつもりで雇った助手に対して素直に友情を抱き、彼に頼まれれば殺しの技を伝授してやるし、街を歩けば聾唖の薬剤師に一目惚れし、彼女の実家にまでお邪魔する始末。もはや車寅次郎に匹敵するレベルのおおらかさであり、ストイックなプロの世界など微塵も感じさせられません。冒頭で得意げに披露した殺し屋4箇条も言った端から破っていくという有様で、どうしてこんなにおかしな脚本になったのかが不思議で仕方ありません。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-10-07 01:56:06) (笑:1票) |
24.《ネタバレ》 素直に面白かったと思えた作品。パン兄弟の創り出すこの雰囲気には、ニコラス・ケイジのヒットマンは「あり」だと思う。金の為なら何でもやる極悪非道のヒットマンじゃなく、彼なりに仕事は選んできた。だからこそ、これから別の人生を歩もうと引退を考えている。そんな感じに人物設定されている。やっぱ、ニコラスさんのキャラじゃ悪人は難しいし。 「弟子」もヒロインも、皆優しさに満ちている雰囲気。対して、ターゲットは一人を除いて悪党ばかり。「誰かにとって」じゃなくって「万人にとって」の悪党。これだけ状況設定しちゃったら、もう「普通の」ヒットマンものじゃなくなっちゃうでしょうね。 私は、これはこれで「あり」だと思いますよ。ニコラスファンなら文句なしだろうし、そうじゃなくても十分に楽しめる娯楽作だと思います。 そして、ラストシーンは作品的にはあぁしか出来なかったのでしょうね。というか予定調和的に。真面目に考えたら、政治家暗殺未遂場面のあの状況で逃げおおせたんだから、何とでも出来るだろうし。その悲しさの表現が、少しばかり力技だったかな? 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-15 02:45:23) (良:1票) |
23.プロの殺し屋が自分の首を絞めるようなことをするな。 【TERU】さん [インターネット(字幕)] 3点(2024-02-10 21:12:19) |
22.《ネタバレ》 スッゲーーー、久々スゴイの観たーーーw もうぅ自分で決めた(と思われる)ルール破りまくりや~(笑) 街のチンピラを弟子にとったときなんかマジビックリ。もうホントいろんなことが発生してすごいよこれは&超真面目顔ニコラスのやってることのギャップが超面白い。でも点数的には3点ですゴメンナサイ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2018-01-23 21:09:11) |
21.ヒットマンの孤独さも感じさせられず、弟子の活躍もなく、最後のオチも必然性も感じられず、ニコラス・ケイジってホント脚本を選ばない役者だなーというのがよく分かる内容でした。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-02 14:38:14) |
20.《ネタバレ》 冒頭のバンコクを評した言葉「バンコックは猥雑で、堕落した街」というのが印象的。 猥雑は合ってるけど、堕落っていうのはなぁ・・・なんだか痛いところを突かれた感じだが、否定はできない。 だけど、バンコクは楽園です、男の。 それは間違いない。 さて、そんなアジアの魅惑都市、バンコクを舞台にした、アメリカ人ニコラス・ケイジが繰り広げる、ハードボイルド・アクション。 パン兄弟がアメリカに進出したことも含め、バンコクの街とニコラス・ケイジとの不協和音が、また面白い。 つっこみどころは何か所もあるけど、敢えて割愛。 魅力的なシーンを一つ。 それは、耳の聞こえない女性と知り合い、散歩中に襲われるシーン。 耳が聞こえないので、すぐ後ろで起こっている銃撃に気付かないが、血が女性に飛んできて、初めて気付くというシーン。 ここはお気に入り。 ヒットマンの引き際を描いた内容だが、それだけに切ない。 ヒットマンだって、引退して、普通の暮らしをしていけばいいのにと思うが、それは映画的に許されない、か。 バンコクを訪れた時に、旅先で生まれる確かな恋心。 ここがうまく描かれている。 ヒットマンとしては一流だが、清楚な女性と辛い食べ物には弱いという設定が、また味があって、とても良い。 まあ、いくらヒットマンとして一流でも、M字ハゲだと、ああも簡単に綺麗なお姉さんと懇意にはなれないけどな。 この映画を観て、またバンコクに行きたくなった。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-01 02:07:23) |
19.《ネタバレ》 1999年の「RAIN/レイン」のリメイク いろいろダメダメな所の多い映画だがこれはオリジナルの「RAIN/レイン」を見なければはっきりと語れない映画かもしれないな なぜならオリジナルの設定をあれこれ置き換えた物語になっている オリジナルの主人公の殺し屋の先生が、今回の主人公のニコラス・ケイジの設定だ オリジナルの主人公が聾唖者である設定が今回のニコラス・ケイジの恋人の薬屋の娘に置き換えられた この設定を変えたのに無理矢理前作のテイストを持ち込んだために違和感だらけの展開だ 冒頭、用意周到で非情でクールな殺し屋ニコラス・ケイジが実際の仕事ぶりは、どちらかと言うと行き当たりばったり 証拠を残さないとか相手に同情しないとか最初のルールは何処にいっちゃたの?という感じ 薬屋の女の子とはまるで中学生の恋愛かよと言う感じでクールな殺し屋の風情はまったく無い まぁニコラス・ケイジ主演というあたりでそれを言ってもしかたがないか 途中耳が聞こえない彼女が一瞬後ろを向いた隙に、強盗を瞬殺するシーンがあるが、まったく隠そうと言う気がなく、拳銃を撃ったのに聾唖者であるが故に聞こえなかったというグッドな展開を一瞬で無駄にしたのが不可解の極み 冒頭のバイクを使った殺しとか、お約束の殺し屋の修行とかスタイリッシュでなかなか良かったのに 聾唖者の薬屋の女の子は熟女ぽいがなかなかカワイイ 弟子のコンは往年の日活ニューフェイス風でイケメンだが古くさすぎる しかしタイの観光地はよくわかるし開き直って見れば悪く無い ラストはこれこそ前作を踏まえなければわからない不可解演出か ここから前作の殺し屋の主人公コンに繋がると言いたいのだろうか? いやいや、この映画にあれこれ考えちゃダメダメ(笑) 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-18 14:02:06) |
18.なんかロケーションだけでなくシナリオ演出もアジアンテイストで彩られて、そこに無理やり大スターのニコラスケイジをキャスティングした感じ。あんまりコクってもんがなくてストレートな運び。レオンちょっと思い出したかなあ。表現したかったのって、孤独な殺し屋の哀愁てなところかな。ニコラスケイジだからなんとか5点もたすことができる。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-22 16:25:01) |
17.ニコラス・ケイジ主演だったので期待してたんですが…。ツッコミどころ満載の不自然な展開、中途半端なアクション等、観てて辛い映画でした。 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-26 17:12:37) |
16.《ネタバレ》 これ、リメイクだったんですね。それもタイ映画の。通りでハリウッドにしては、派手なドンパチが少なく、心理描写に力を入れていたというわけか。なので意外性もあってまあまあ楽しめました。それでもツッコミどころはいっぱいありますけどね。目撃者が大勢居る所でなぜ暗殺するの?全く見ず知らずの、それも異国の人に食事に誘われて、なぜそんなに簡単について行くの?狙撃者を発見した時、なぜスナイパーライフル一発で仕留められるような警備体制をひいていないの?なぜガラスをぶち破った盗難車で、警戒厳重のはずの所から逃げ出すことが出来たの?とまあ数えたらきりがないです。今度オリジナルも観てみます。 |
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15.《ネタバレ》 これ、バンコクの映画館で観ました。オリジナルの「レイン」はここでは評価低いですが個人的にとても好きな映画なので、孤独で聾唖の殺し屋をニコラス・ケイジがどう演じるのかなぁと思っていたのですが・・・。果たして聾唖はヒロインの方でした(笑) 吹替えで見直してもやはり殺し屋の切なさや、主人公が殺し屋になる経緯などがまったくないので評価が上がることはなかったです。タイが舞台なのにタイ人は主人公の御用聞きみたいだし、前面に「強くてかっこいいアメリカ人」ばかり出ていてがっかり。水上マーケットや川辺のレストランなど観光案内みたいでしたし、ヒロインに対するニコラスのにやけ顔は見ていてつらいものが。タイのお姉ちゃん目当ての脂下がったおっちゃんみたいでしたー。なんで薬剤師のお姉ちゃんが舞台でタイダンス踊ってんの??とか、ボートでの追跡シーンも、殺しのプロとしてはお粗末で思わずツッコミを。ついでにやっぱりヒロインはタイの女優さんを使って欲しかったかなぁと。二人でえさをあげる小象が可愛かったのと、洞窟の中の涅槃像が良かったかな。セットじゃないなら行ってみたいです。ニコラス・ケイジのおでこばかり気になった2時間でした。 【MILA】さん [CS・衛星(吹替)] 1点(2011-01-10 01:48:02) |
14.最近この手のハリウッドものではそんなに失敗なく無難に楽しんでいたので、正直、失敗したなあ って感じです。ストーリーで見るにも突っ込み所が多いし、ケイジ先輩の心情も理解できないし、アクションも中途半端、スッキリ感がなくてがっかりしました。・・・以上。 【フラミンゴ】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-07-22 17:28:06) |
13.《ネタバレ》 短い上映時間でテンポよく展開が進んで悪くなかったです。衝撃の結末。ニコラス・ケイジのシャープさが意外と光っていたと思います。美しいヒロインとの禁断の恋。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-06-04 21:15:52) |
12.《ネタバレ》 冷徹な暗殺者が、ある出会いをキッカケに人間性を取り戻していくヒューマンドラマ。主人公を変えたキーパーソンは、運び屋として雇ったチンピラと薬局勤めの女でした。彼らは主人公が今まで出合ってきた人間と何が違うのでしょう。おそらく何も違わない。違うのは主人公自身の内面の方。彼はバンコクでの仕事を最後に暗殺稼業から足を洗うつもりでした。その心の緩みが彼に自身の掟を破らせたのだと思う。初めて犯した暗殺ミス。彼は一貫してターゲットを「誰かにとっての悪人だ」と述べています。善悪の判断を要しない暗殺者らしいモノの言い方。彼は弟子が善人だという政治家を殺せませんでした。良心の呵責?いや、そうじゃない。そもそも彼は、善悪を判断する術を持ち合わせていません。単純に主人公は、弟子に軽蔑されたくなかったのだと思いました。自分をヒーローと信じる弟子の期待を裏切れなかった。どれもこれも実に人間らしい弱さの表れと言えます。一流の暗殺者にしてはメンタリティが弱い気がしますが、強固なダムも決壊したら脆いもの。主人公はずっと無理をしてきたのかもしれません。ラストの戦いで、素人相手に不覚を取ったのは、主人公がもう一流の暗殺者ではない証。相応しい最期だったと思いました。自分好みのストーリーなのですが、キャラクターが魅力に欠けるのが残念。ニコラス・ケイジは善人キャラの役者。主人公の心の変化に驚きを感じ難い。2人のキーパーソンも感情移入する要素がなく、影が薄いです。聞けば本作はリメイクとのこと。設定が微妙に違うオリジナルのタイ映画を観てみたいと思いました。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-05-01 18:42:38) |
11.覚悟して観ましたが、意外と普通だった。薄っぺらいのは思ってた以上に薄かった。突っ込みどころは常にあるので、突っ込みながら観ると面白いかもしれない。女優さん激ナイスです。 【まいるどへぶん】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-03-29 03:20:41) |
10.《ネタバレ》 ベタな韓国映画を観てしまった感じ(韓国映画観ませんが・・・)。カンフーみたいのを教え始めたあたりから「なんかヤバイぞ・・・」と。 【より】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-03-21 23:46:40) |
9.《ネタバレ》 タイの観光CMかと思うような、なんとなく退屈なところもある映画。最初は「ニコラス・ケイジがゴルゴ13のように・・・」なんて思っていたら、全く違っていました。ストーリーがゆっくり過ぎる割には必然性や整合性がなかったりして、なんかイライラ来ます。 【蝉丸】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-02-20 23:38:57) |
8.《ネタバレ》 90分少々の尺の中でルールに忠実だった殺し屋が変わっていく様を見せるのは少し時間が足り無すぎたという印象。そういう作りにするならば、「ジョーが非常なまでにルールに徹する人間であるということ」と「それを覆すほどの衝撃的な出来事」の2点をもっと掘り下げないと、さも簡単に人間が変わったような印象を持たせてしまい、自然と話も薄っぺらく中途半端に感じてしまう。というとすごくダメな作品のように思わせますが、ここの評価基準に従えば可もなく不可もなく、5点ってところですかね。 キャストは色んな意味でインパクト大でした。まずはフォン役のCharlie Youngさん。かーなーり綺麗です!!やばい。香港出身の俳優ということでこの映画に出るまでは地元の映画ばかりに出演していたということですが、もったいない。久しぶりに見とれた♪ニコラス・ケイジさんも彼女目当てで出演を決めたんじゃないかと思うほど。まあ、タイ人にはあんな雰囲気の女性はいませんが。 あと面白いキャストは個人的に悪役ボスの側近の金髪お兄さん。彼がどう頑張っても私にはロンドンブーツの亮にしか見えず、彼が出るたびにどこか緊迫感の無い時間が続きました(笑) とまあキャストには多々魅力のある本作。少しダレた感のある殺し屋映画と思って準備して観るぶんにはけっこう楽しめるかと。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-01-19 10:37:27) |
7.《ネタバレ》 ニコラスケイジの殺し屋、という設定がそのものマンガなのだから、ああいうラストはダメでしょう。清楚な女性と恋もするし、掟を破ってでも情の移った人間を助けるし、標的の政治家を撃てなかったりするし。これじゃ「はぐれ殺し屋人情派」だよ。まぁ、殺し屋が超堅気の女性を好きになった時点で死ぬのは、さだめだったけど、「レオン」のような切なさもなく、やはり他のレビュワーの方が言うように、中途半端ですな。でも、楽しませてもらいました。それにしてもバンコクの女性ってみんな、あんなにきれかったりするんですかね? 【トント】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-08 15:48:15) |
6.『グラン・トリノ』と『タクシードライバー』と『季節の中で』を掛け合わせたような作品。そんな掛け算できるかい。主人公のヒットマンを演じているのは、これは一体どこのオバチャンか、と思ったら、ニコラス・ケイジでありました。観た人は皆、そう感じるはずなので、改めて言うのもどうかと思いつつ、「ケイジさん、あなた、変です」。前から変だったけど。その彼のおばちゃんヘアばかりが原因でもないのだけど、どうもこの映画、絵ヅラが悪い。このザラザラ感は、狙ったものなんだろうけど、映画を通じて感じられる、全体的な“素人クサさ”が、どうにも気になって、すっきりしません。だけれども。そこに何やら、懐かしさ、みたいなものも感じられたりして。アメリカ映画に日本の光景が登場しても、あまり日本っぽく見えなかったりするのだけど、この映画に出てくる光景は、明らかに日本じゃないのに、奇妙に日本っぽい。どこか邦画っぽいニオイがあるんですね。そして、スマートじゃなくてもエネルギーがある。この妙な“懐かしさ”も、どうやらそこから来るらしい。という感じで、いかにも「出所不明」な、得体の知れない感覚、それが魅力。そういえば、主人公のオバチャン、じゃなかったヒットマンも、いかにも出所不明、過去不明、正体不明。達観したように、人生に倦んだように、この物語に突然現れ、わざわざ自分であれこれシガラミを作って、映画が、物語が、自ら動き始める。何か、イイですね。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-12-05 09:03:54) |