71.紀里谷作品の最大の特徴は創作の源流に漫画やアニメがあるところ。もっと言うと漫画やアニメしかないところ。映画を作る人の源流に映画が無い人なんてそうそういません。そこが紀里谷監督の強みなのです。スーパーヒーローでもなければ新造人間でもない五右衛門が超絶的な身体能力で大暴れすることを堂々と描ききる。ギャグに逃げず照れもせず、あくまで大真面目にかっこいいと確信して。それはたしかにイタイし、幼稚でもあるんだけど、こういう人もいないと面白くない。お話的にも前作同様にヒーローが平和を願うという、よくまあそんなこと恥ずかしがらずにってことを大真面目に訴えてくる。そういう意味では前作とやってることはなんら変わっていないのに、前作とはうってかわって概ね受け入れられていることに驚いた。この差はなんなのだ?やっぱりストーリーですか?あと、紀里谷ワールドを担うビジュアル面ですが、新しくはないものの自由に混ぜ込んで取り入れた美術はOKなんですが、全体を覆うCG着色がダメ。独自色は出てるんだけど濃淡、明暗が乏しいので見にくい。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 4点(2010-02-19 15:34:32) (良:2票) |
70.賛否が大いに分かれた(というよりも殆どは“否”だった)前作「CASSHERN」から5年。紀里谷和明という映画監督の、創作者としてのエゴイズムと方向性が、圧倒的に正しいということを、改めて確信させるに余りある作品に、この「GOEMON」は仕上がっている。 既存のヒーローを描いた作品でありながら、、独創的で独善的なストーリー展開に突っ走った「CASSHERN」は、多数がどう言おうと素晴らしい映画だった。しかし、その分観客の許容範囲を狭めてしまったことも事実。 しかし、今回は史実に伝説として残りつつも、想像の部分が多分に含まれる”石川五右衛門”というヒーローを扱うことで、自由な表現が出来るから故に、単純明快なストーリーの上に、至高の娯楽が構築されたのだと思う。 当然のことだけれど、この映画に歴史的リアリティやその他もろもろの「常識」を求めるなんてナンセンス極まりない。 あらゆる固定観念を捨て去り、本当の意味でフラットな状態でひたすらに突き詰められた映画世界に没頭すべきだと思う。 日本映画に大きく欠けているもの。それは創造物に対する絶対的な「自信」と、それを持つためのエゴイズムだと思う。 そういうものを備えているからこそ、紀里谷和明という人間の創造物は、「日本」という枠を大きくはみ出るほどの、圧倒的なパワーに溢れている。 今後もそのスタンスを貫く限り、再び彼は「絶景」を見せてくれるに違いない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-05-05 09:26:21) (良:2票) |
69.《ネタバレ》 個人的に前作で悪かったところ(独りよがりなストーリー、戦闘の派手さが尻すぼみ等)がおおむね改善されています。 ストーリーは単純明快(なのでキャラの支離滅裂、設定の矛盾もほぼ無し)、戦闘シーンも話が進むごとにド派手になっていきますし、やはり魅せ方やカメラワークには前作同様非常にセンスを感じました。 惜しむべきはキャラクターの少なさ。大半は非戦闘員で、敵側で唯一目立っていた才蔵も途中退場。ラストバトルの相手がチェ・ホンマンじゃちょっと・・・・。 ストーリーもわかりやすいが、逆に目新しい物も無し。ラストのオチも弱すぎ、ゴリの使い方は良かったのですが。 前作に比べれば観てよかったと思える作品で、娯楽映画としても映像作品としても非常に完成度は高かったです。このままいけば次回作にも大いに期待できます。 独断と偏見ですが、この人は総監督よりは演出やCG、撮影などの担当で活躍した方がより伸びるような気がします。 作品の評価としては6点ですが、作品から視聴者の意見を聞き、前作から学んだ感が伝わってきてとても好印象だったので+1点。コチラの希望無視で「オレ様最高作品」を作る関係者に是非見習ってほしいです。 【ムラン】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-05-02 11:02:33) (良:2票) |
68.《ネタバレ》 まあ、おそらくCGてんこ盛りなだけの大勘違い時代劇なんだろうな・・・とあまり期待せずに見始めたのですが、意外に面白い。天然系を飄々と演じられる江口洋介と、画面にいるだけで静かな迫力を滲ませる大沢たかおが上手く機能しています。半蔵や家康や三成の不気味な存在感もいい感じですし、史実などはおよそ考えていない美術や衣装のデザインも潔い。脚本は随所で地雷を踏みまくっていますが(五右衛門と才蔵が野原で語り合うシーンなんか、まるまるいらなかったのでは)、全体に台詞少なめの構成なので助かっています。●なんだけど、なぜ最後にグダグダになってしまったかというと、クライマックスの置き方を完全に間違えているからですね。才蔵を五右衛門の対立軸として置く以上、メインは当然処刑場面であるべきですし、最後は広末を救出して終わり、でしょう。家康や半蔵にしても、その後あれこれ出てきてしまったことによって、かえって存在感が薄れています。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-12-31 00:49:53) (良:1票) |
67.《ネタバレ》 ちょっとナメきってました。所詮はオタク系のゲーム脳に侵食されたキャラ売り映画だと思ったんです(自分もゲームとか好きなのに大分失礼な言い方ですね)。 ところが、その映像美やら色彩美といったら、、、とても舐められたものではありません。絢爛豪華。 「ザ・セル」の日本版といったら誉めすぎでしょうが(あっちの方はもっと寓意的なものや詩的な表現があるから美術的にも上という意味です)、日本の誇るゲーム美術を生かして、観客の目を充分に楽しませる映像作品としては完璧です。 FF‐Xの影響を良い感じに受けた作品で、それと類似した映像世界観がしばしばみられます。 ただ、やはりゲームCGやアニメ文化からの影響の中で作られた印象があり、10代向けに作られているようなので、自分も10代のころに観たらもっと興奮したり、カッコイイと思えたでしょう。 いや、カッコイイんですよ!(自分の感性が幼いからか?)だけどそのカッコ良さがらせ方が10代指定のものなんです。 自分は楽しめるけど、もしこの映画をじいちゃんに見せたらどんな反応するであろうか? ふとそんなことを考えた。 浮世離れしすぎた映像世界が、あんまり社会人向けではないかも、、、 現代版浮世絵みたいな感じかもしれないけど、 たとえ美しいと感じても、この美しさをあまり自分の心のコアの部分にまで持っていくことがためらわれる。 でも茶々の美しさは別物です。 茶々が超可愛いです。優れたデザインの着物と相まって美人の妖精のようです。彼女の大人姿も子役姿も凄く好いです。 まるでゲームのヒロインの実写版といった感じです。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-03 02:34:46) (良:1票) |
66.友人曰く日本のアクション映画の一つの到達点?らしいので見てみました。…ゲームみたい。何か、CGでごちゃごちゃやってるせいでしょぼく感じるというか安っぽい。まぁ、そんなことより、もっと気に食わなかったのがストーリー。人を殺しまくっている五右衛門や才蔵が秀吉が悪いだの恨むなだの争いはもう嫌だの言う資格はないし聞いていてムカムカした。そんな、とって付けたような安易で嘘っぽいクソメッセージはいらん。 【雪駄】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-10-10 03:31:19) (良:1票) |
65.《ネタバレ》 キリヤについては好印象をもっており、今回も「よく頑張ったな」とは思ったが、お世辞にも「面白かった」とは素直に思えなかった。キリヤワールドを堪能することができてよかったとは思うが、「CASSHERN」ほどの衝撃は感じられない。 “万人向けのエンターテイメント作品”と“メッセージ性ある作品”との両立を目指そうと努力したが、監督の狙い通りには仕上がらなかったというところか。 歴史の改造については、むしろ好意的に感じる。ここまで思い切って脚色を加えることができるのは流石であり、原作や歴史の改造という部分にかけては才能を感じる。 CGアクションについては、かなりの粗さ、安っぽさ、ムチャクチャさがあるが、予算の制約等を考えれば、精緻なものを求めるのは酷な話である。むしろその粗さを利用して、大胆に仕上げており、なかなかの才能を感じる。 メッセージ性に関しては、前作に近い反戦的なものを描きこんでいる。あまり深くは考えなかったが、「争いのない平和な世の中を望むのならば、無関心でいるべきではない」ということだろうか。徳川家康に最後に斬り込んでいった姿からは、そのように感じられた。あれが、GOEMONの戦いであり、運命であり、責務だったのだろう。 豊臣秀吉に関しては、奥田が好演しており、尽きることのない欲求に飢える人間の浅ましさが感じられるようになっているが、“秀吉”以外の無駄に多数登場するキャラクターのほとんどを活かし切れてはいないのが勿体ない。 特に“佐助”がもったいなかったという印象が強い。監督の狙いは痛いほど理解できる。“効果”を相当に発揮できるキャラクターになるはずだったが、完全に空回りしてしまっている。“佐助”の描き方がパーフェクトに仕上がれば、本作のデキも変わっただろう。 本作においては、織田信長を理想化し、秀吉を邪悪化している。戦争を好む秀吉の姿は“争いのない平和”との対比と捉えることはできるが、信長の“理想”があまり見えてこなかった。信長が目指した“平和な世界”をもうちょっと描きこめば、信長と秀吉がいい対比関係になり、観客も理解しやすかったのではないか。 長所も短所もあり、ジャッジしにくい作品であるが、やはりキリヤという映画監督は今の日本においては貴重な存在だ。美的センスには優れており、チャレンジスピリットやパッションにも溢れている。次回作も期待したいところだ。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-06-06 13:12:58) (良:1票) |
64.《ネタバレ》 「CASSHERN」の映像に圧倒されたので期待して見に行った。その意味では、映像は同等レベルだったと思うが、できればもっと新しい切り口を見せてほしかった(まあ、あそこまでやるのは大変だっただろうけれども)。また、脚本は王道パターンを持ち込んでいるのと、変に複雑な人間関係を持ち込まず、よかった。あえて苦言を呈するなら、その脚本と映像の凄さがミスマッチで「感情移入できる映画」にはならなかったというところか。【ネタバレ注意】この手の映画で、史実との違いとか、人間離れした動きとか、コレールみたいな皿で飯食うなよ、という文句を言うつもりはない。とくに「五右衛門だから、きっと最後は釜ゆでだろう」と思っていたのが裏切られたのは心地よい。許せなかったのは才蔵の最期の場面で五右衛門が人混みをかき分けていたところ。それまでのシーンを考えたら、ここは「跳んで行けよ」と思うし、直後の子供も「飛び道具で掴み取ってやれよ」と思わずにはいられない。それをしないなら、もう少し「それができない」場面づくりをしてほしかったところだ。それと才蔵が五右衛門に助けられた後、襲われた才蔵の子供がすんなり秀吉のもとに渡っていたこと。あの時点で、あれが才蔵だと分かっていたのは、光成だけなんだから、才蔵の素性を知られないよう光成がこっそり手元に置いておくべきで、秀吉に渡しちゃいかんだろう。オマケで、広末涼子は声質が雰囲気に合っていなかったと思う。 【mohno】さん [映画館(邦画)] 7点(2009-05-22 02:26:16) (笑:1票) |
63.《ネタバレ》 独自の戦国ビジュアルとテンポの良さ、達者な役者陣、そして何より主演の江口洋介の存在感のお陰で思ったより、堪能は出来ました。ただ・・五右衛門は天下の大泥棒と銘打って冒頭に颯爽と登場しますが、泥棒の面は最初だけで後は『忍び』になってしまい結局、『五右衛門じゃなくてもよくね?』という感じを受けました。忍びの世界から足を洗い泥棒となったのですから、今までの忍びの自分とは違う自由人の泥棒としての五右衛門が過去に向き合い挑んで、新たな成長を見せるのが正しいのでは?折角、天下の大泥棒の筈なのにその設定を中盤以降、全く生かしてないですもの・・何の為の『GOEMON』なんだよ。茶々の存在意義が実は大してなかったり・・ガレッジセールのゴリがまさかの関が原のクライマックスに登場してくるのはちょっとご都合主義にも程があるかと・・だったらそこに至るまでの過程は少しでも描写しておくべきでは?びっくりして思わず笑っちゃっいました・・あとタレントの無意味なカメオ出演は何とか出来ないものかと・・最後の五右衛門が家康に言うセリフは分かりますけど、その言葉で無理矢理、美談的に物語を収束させるのは何か違和感が拭えなかったです。そして見せ場であるアクションシーンは確かにスピード感があったり迫力はあると思いましたが時折、ゴチャゴチャして何が何だか分からくなり人物の位置関係が不明になったり、早いだけで人物の重み、武器の重み、人を殺す時の重みが悪い意味で『軽い』印象を受けました。折角の凝った映像を駆使しているのに戦闘の『重み』が感じられないので印象もすぐ素通りしてしまいました。 不満ばかり並べましたが、江口洋介の五右衛門の存在感が素晴らしいのは間違いないですし奇想天外なビジュアルもすごいと思います・・でも『GOEMON』と銘打った作品なのに『天下の大泥棒・五右衛門』さが薄いのは残念以外に言葉がありません。 【まりん】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-05-10 14:06:35) (良:1票) |
62.《ネタバレ》 紀里谷監督の作品は前作から注目しています。この映画もほとんど紀里谷監督の思いが作った映画だと言っていいでしょう。これだけの話や映像を作れる監督は、日本にはいないと思います。おしむらくは、同じぐらいの力のある、脚本家などの仲間がいたらもっとすごい作品になったかもしれません。内容として賛成しかねるのは、赤ちゃんを殺してしまうところです。私なら、赤ちゃんが投げこまれたら、窯から手が出てきて民衆の方へ投げ出します。民衆は、大切なものを受け取るようにし、次から次へと後ろへ手渡ししていきます。そして、本物の五右衛門の手に渡ります。そういう内容にしてほしかったです。ただし、五右衛門風呂や歴史的な史実は出来るだけはずれないようにしようとした努力は良いと思います。あながち、ありうるかもしれないと感心しました。伝えたいメッセージは、「トップにいる人間は人間が幸せに暮らせる世界をちょんと作れよな。自分の富ばかり考えてる場合じゃねえだろう。」と受け止めました。最後に、よく続編を作らせてくれというばかりの内容が多い最近の映画で、「これっきりだぜ。」という終わり方はさすがと思わせました。 【matan】さん [映画館(邦画)] 9点(2009-05-07 13:51:18) (良:1票) |
|
61.《ネタバレ》 単純にかっこ悪い。 映像も言ってることも空虚でかっこ悪い。ぺらぺらなCGは迫力ないし、繊細さもないし、ただスピーディーにして誤魔化してるだけじゃん。人が飛び上がって月とか太陽をバックにするのは本当に止めて欲しい。失笑だよ、あれ。 「CASSHERN」の時と同じことになるが、何故この映画に生身の俳優を起用する必要があるのかがわからない。 人件費しかり、美術セットや衣装や持ち道具やらにお金を掛けないでCGにお金を費やせばいい。そして撮影する時間があるなら部屋に籠ってパソコンだかMacだかに一日中面と向かってCGを描き描きしてたほうがよっぽど有意義だろう。 鈴木清順の「オペレッタ狸御殿」にはフルCGの美空ひばりが出てくるがこれは誰が見ても美空ひばりだ。しかし「GOEMON」に出てくる戸田恵梨香とか佐藤江梨子なんかはほとんど誰だかわからない。グレーディングでコントラストつけまくって、色足しまくって俳優を誰だかわからなくするくらいなら、最初から俳優なんか使わなければいいじゃないか。こんなの俳優に対しての冒涜だろ。敬意もへったくれもない。 割腹の瞬間を後ろから撮るってどういうことなんだ。しかも五右衛門がそれを見ているという設定であるなら、余計それは前から撮るべきだろ。その瞬間を脳裏に刻ませなければ、その過酷さは伝わらない。ホラー映画ではないし、レイティングの問題もあるだろうから、決してかっ捌いている腹を見せろと言っているのではない。その顔だけでも見せなければ、その過酷さは伝わらない。 更にはりょうの死に様も駄目だ。あれは首を刎ねるべきだ。障子越しなのだからそれは可能なはずだ。障子に飛び散る血飛沫なんてどーでもいい。そんなものでは過酷さは伝わらない。 ってことで、結局何にも響いてこない。 化学調味料、着色料、保存料を含有しまくったアメリカンフードみたいな映像の洪水はぎとぎとべたべたしつこく大味。こんな映画が溢れたら、映画もテレビ化していき、どんどん思考停止していくだけだ。 一瀬たん、こんなのに尽力注いでていいのか?とりあえず紀里谷先生にはもう撮らせちゃ駄目だよ。 【すぺるま】さん [映画館(邦画)] 2点(2009-05-05 01:15:28) (良:1票) |
60.なんて言えばいいのかよく分からないけど・・・ モノを作っている人の熱意や情熱が映画全体から発している。 観ていると「おまえは何をやる?」って迫られているようなエネルギーが飛んでくるの。 すんごいよこの映画 【シロちゃん】さん [映画館(邦画)] 10点(2009-05-01 22:52:31) (良:1票) |
59.《ネタバレ》 CMなどを見るにつけ、どうも某○ASSHERNの焼き直しにしか見えなかったものの、実際に鑑賞してみるとなかなか面白い。王道な展開ではあるし、歴史の裏設定については誰もが一度は妄想したような代物ですが、それでも前作のような独りよがりではない方向に軌道を修正して再スタートしている事は素晴らしいと思います。ただ、最後の最後でやはり暴走しだしたのが残念。信長の鎧を纏って戦地を駆けていたのはもう五右衛門ではなく紀里谷監督でした。 【njld】さん [映画館(邦画)] 6点(2009-05-01 18:38:56) (笑:1票) |
58.これはまともな映画だと思います。リーマンショックの次の年にこの映画を公開できた紀里谷和明は悪くない勘の持ち主です、CASSHERNもイラク戦争開戦の次の年ですからね。CGを使った派手なアクションシーンばかり注目されますが、蛍が飛び交う水場、年少時代の五右衛門と茶々の寝室でのシーン、オルゴールの音が流れる五右衛門と秀吉の最期の会話シーン、こうした静のシーンもちゃんと作られていて静と動のリズム感があります。映画は蛍の光に始まり、中盤で蛍の水場での茶々との再会のシーンが挿入され、最後は空の蛍の光で終わる。物語の時間軸としては信長の兜を五右衛門が投げ渡されることで始まり、最後には信長の鎧兜を身に付けて終わる。反復構造による演出も考えられています。単にCGを多用するからダメだとは思いません、我々はCGアニメで描かれる物語にもリアリティを感じることができます。CGによってリアリティが損なわれるのは映像に統一感がなくなることが一番の原因です。この映画の映像には統一性があります、まあ確かにアクションシーンはやりすぎなんですが。惜しむらくは叩かれすぎたのか後の作品ではCGを多用した映像美を捨ててしまったことです。上手く手綱を握れる人間さえいれば実写映画で新海誠と庵野秀明を足して割らないような監督になっていた可能性すらあると思います。結局宇多田ヒカルと別れちゃったのが一番の失敗だったのかもしれません。 |
57.荒唐無稽ながらも、映像・脚本・役者等々各々それなりに頑張ってはいたのかなと。期待しないで見ればそれほどヒドイということもない。ただし、広末はミスキャストかな。 |
【afoijw】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-01-09 20:22:59) |
55.《ネタバレ》 期待以上に面白かったです。しょんべん臭い花魁役の戸田恵梨香は可愛かったですし。最後は五右衛門に助かって欲しかったですけど。それにしても、信長カッコ良い♪ 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-02-26 21:42:32) |
54.ストーリーは荒唐無稽だけど、意外感があって飽きさせない。映像は現実感から程遠いスペクタクルさなんだけど、慣れれば案外これも良いかと思えてしまう。迫力とか情熱とか、そういったものを感じさせてくれるこの映画、自分は結構気に入りました。 【もんでんどん】さん [地上波(邦画)] 7点(2011-01-25 14:00:26) |
53.何でこんなに評価が高いんだ?! キャシャーンより若干マシといった程度の出来。相変わらずお粗末なCGで見難い画面、ドタバタと不出来なアクション、拙いストーリー……etc。 何が可笑しいって、馬に乗って走るシーンなんか、CGに頼りすぎて逆にスピード感もリアリティも無くなってる。TVドラマで松平健が馬走らせてる方が悠にスピード感も臨場感もあるってのは本末転倒なんじゃねーかい? 紀里谷は、今後も映画を撮ろうってんなら、そろそろ『映画』ってモンを勉強し直さなきゃダメだろう。見様見真似じゃ金は取れねぇってコトを、いい加減わかるべきだ。 【TERRA】さん [DVD(邦画)] 0点(2011-01-11 18:13:28) |
52.才能が無いということは悲しいことです。技術屋は作成者になってはいけません。自分の得意分野で大成してほしいものです。 【ダルコダヒルコ】さん [地上波(邦画)] 4点(2010-12-26 21:43:27) |