144.《ネタバレ》 大傑作。 スクリーンに映し出される多量の空薬莢とその前に積み上げられたナイトレイト・フィルム。 フィルムが発火し、スクリーンが燃え上がり、観客は撃ち殺され、映画館は爆破される。 映画そのものが燃えて、すべてが灰と化していくのだ。 映画への冒涜、あるいは尊崇。 崩壊していく館内、ショシャナの高笑いだけがサウンドトラックを通して響き渡る。 しかし映画は決して死なない。 やがてスクリーンがあった場所にかつては映画であった残骸たちが白煙となり舞い上がる。 そして蒼白な光が投影される。 そのショシャナの顔は幽霊そのものであるが、またそれと同時に優麗でもある。 これは彼女の復讐劇であり、映画の復讐劇でもある。 糞ったれた史実を、バット一本で完膚なきに滅多打ち、血生臭いフィクションをその上に張り付ける。 生と死の上に積み上げられた、新たなる歴史という名のフィルムは正に映画である。 間違いなくこれが彼の最高傑作。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-12-01 19:15:49) (良:4票) |
143.《ネタバレ》 「パルプ・フィクション」みたいなのを期待している人も「キル・ビル」みたいなのを期待している人もどちらもガッカリする内容ではなかろうか。 何章かに分かれているんだけど、それぞれ9割が会話劇・残り1割が大音量の銃撃戦っていうスタイルだった。「パルプ・フィクション」ではこの会話劇の冗長さすらも愛せたが、これはただ真に冗長なだけだった。(実際会話中ウトウトして突然の大音量でビクッとして目を覚ます観客もちらほら見られた。)ランダ大佐以外全くキャラが立ってないのも痛い。核になるはずのバスターズのメンバーに至っては顔すらもよく思い出せない。せめて終盤にランダ大佐をこれでもかというぐらい派手にぶっ飛ばす場面でもあったら許せたかも知れないけど、あんなカタルシスのない展開だとは・・・・・。 でも格好良い場面も随所で見られることは確か。ただやっぱり「タランティーノ、丸くなったな・・・・・。」って言う印象は拭えません。 【理不尽みるく】さん [映画館(字幕)] 3点(2009-11-22 03:01:38) (良:4票) |
142.タランティーノ作品が苦手なものが多いのでずっと敬遠してたのですが、いやぁ面白かった!!何を言ってもランダ大佐でしょう!彼が出て来た時の何と言うか、コロンボというか古畑任三郎というかの感じ、追求される側に立ってハラハラする感じが堪らなく面白かった。そして全編に流れる映画愛。いつもの利己主義なタランティーノ作品にはない本気感。個人的にはパルプ以降で久々に面白かった。長い尺も感じなかったです! 【movie海馬】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-01-31 00:46:49) (良:2票) |
141.《ネタバレ》 ナチと連合軍の争いを描いたハリウッド映画で、「正義」のイデオロギーがまったく感じられないのは珍しい。狂気と復讐の殺戮のみが展開していく。レジスタンスはあっさり密告し、仲間を裏切らないナチはバットであっさり撲殺される。今までのドラマだと助かる立場の人、子どもが生まれた兵や心の呵責を覚える狙撃兵も、仲間を裏切らなかったナチと同じく猶予されない。この「あっさり」感が、この人の持ち味(かつてのタランティーノだと、ブラピも中盤であっさり死ぬ筈なんだけど)。善悪を判断する余地がない狂騒の場に観客は拉致される。多言語が行き交うのも、その善悪が渾然としている状況にふさわしい。言葉のなまりや、映画が通じないことなどが、次に続く殺戮のステップになっている。とりわけいいのは、地下酒場のシーン、ここにこの監督のエッセンスが詰まっていた。作られた笑顔の中でじわじわと高まっていく緊張、殺意と殺意とが寄りかかって固まっている状況。このキングコングを当てるナチ役の俳優もよかった、この映画でおそらくユダヤ・ハンターの次に記憶に残る、笑顔の不気味な二人だろう。ここのところタランティーノ監督、映画中毒者のための映画遊びにのめり込んでいた印象で不満だったんだけど、私でも楽しめる世界へ戻ってきてくれたようだ。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-29 09:45:50) (良:2票) |
140.《ネタバレ》 相変わらずというか、なんという選曲のセンス!『アラモ』で始まるオープニングに早速高揚してしまう。続いて『復讐のガンマン』の「エリーゼのために」を用いたモリコーネの旋律が流れるシーンにいきなりノックアウト。なんて美しい三姉妹。この美しさでこの家の主の過酷な判断を観客は許容する。そしてこのナチスの大佐のいやらしさよ!「復讐劇」の幕開け。イングロリアス・バスターズがいよいよ登場だ。しかし「復讐劇」とバスターズの話は一向に交わらず、終焉間際でようやく二つのストーリーが結びつくようにみえて実は絶妙な距離を残しながら交錯するだけなのだ。『パルプ・フィクション』のように。しかも主ストーリーはバスターズではなかった。ああブラピよ。この扱い。まるで『ジャッキー・ブラウン』のデ・ニーロではないか。しかしなぜかはまる。ブラピもデ・ニーロも可笑しいほどにはまってる。地下酒場の「正体当てゲーム」。ここでこのゲームかよ!そしてダラダラと、そして緊張感漲る会話が続く。正体がこの会話からばれると思わせて・・・。面白いなあ。音楽でいうと忘れてはいけないのがデヴィッド・ボウイの「キャット・ピープル」。めちゃくちゃ素晴らしい。ゴダール『カルメンという名の女』でトム・ウェイツがかかった瞬間を思い出した。選曲に関しては同等のインパクトを持っているがタランティーノはさらにここに「色」と「印」を使ってより印象的なシーンにしている。今後、ボウイの「キャット・ピープル」は赤いマフラーを巻いたナスターシャ・キンスキーではなく赤いドレスを着たメラニー・ロランを思い出させるであろう。窓の外のハーケンクロイツと共に。頬に塗るファンデーションがまたあからさまにインディアンを彷彿させてるんだけど(バスターズの皮剥ぎと共に)、かっこいいんだ、これが。そして映画は世界が成し得なかった「大復讐」をやってみせる。さすがは映画だ。映画バンザイ。天晴れタランティーノ。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-12-18 16:48:34) (良:2票) |
139.《ネタバレ》 想像していたよりは面白かったけど今ひとつと言えば今ひとつ。自分の中で賛否両論。 ハンターとかとても面白いし、相変わらずバタバタと惜しげもなく死んでいくし、タランティーノらしいいいところもあるけれどイマイチ乗り切れない感想を持った。長い会話が随所に出てきて、その一つひとつは面白くて退屈させないけど、これだけ多用すると全体の流れとしてだれるというのが第一印象。ただ2時間30分をそれなりに面白く見せる手腕(ターゲットは狭いと思うけど)はさすがという鑑賞後の感想。レザボアとかパルプとかは観てたけど最近の彼の作品は観ていない。昔ほどの鋭さが無くなったと感じるのはタランティーノの最近の傾向なのか、この作品だけなのか。普通の映画と(基準が曖昧ですが)タランティーノ映画の中庸をいく映画というどこか消化不良の印象をぬぐいきれなかった。 【ことひき】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-12-11 16:49:41) (良:2票) |
138.《ネタバレ》 公開直後の評価が芳しくなく、ついついエメリッヒの『2012』を先に観てしまった自分のバカ!少しでも才能を疑ってしまってごめんよ、タランティーノ。結果としては本年度最高と言っても過言ではない、超絶面白映画に仕上がっている。会話劇で寝たという方、時代背景を分かっているのかしら?ナチ占領下のフランスが舞台。ユダヤ人を匿ったり、ヒトラー暗殺を企てたりしていることがバレたら、一族郎党皆殺しにされるような時代ですよ。第一章、ランダ大佐と農夫の会話、第四章、地下居酒屋でのナチ将校とのやり取りの緊迫感は半端じゃなく、寝ている暇なんか一秒もありはしない。歴史さえもひっくり返し何もかもを燃やし尽くす圧巻のクライマックスでは、不覚にも泣きそうになった。クリストフ・ヴァルツ、メラニー・ロランといった、今までノーチェックだった俳優との出会いもまた嬉しい。渋面を崩さないブラピも新境地開拓で、タランティーノ節は健在だった。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-09 13:42:09) (良:1票)(笑:1票) |
137.《ネタバレ》 正直私は『キル・ビル』で辟易したクチなので、まさかこんなに面白いとは思わず当惑している。こりゃー最高傑作と自賛するだけのことはある。たとえ一瞬でも馬鹿にしてごめん、謝るぜ。 【以下多数バレ】 いったいどういう風の吹き回しでこんなにタランティーノらしくない映画を撮ってしまったのか。いやむろん第1章や第4章での長々とした無駄しゃべりはレザボア以上の面白さだし、頭の皮剥ぎやらバットによる撲殺やらグロとギャグを混同した悪趣味ぶりも相変わらずなのだが、にもかかわらずこの映画はらしくない。むろん茶化すことが憚られるテーマであることはわかっちゃいるが、それにしてもシリアスすぎる。ユダヤ人を匿った親父は床を指差しながら涙を流すし、大佐の質問攻めから解放された女館主は一転して情動失禁するし、映写室で若い二人が撃ち合うシーンなどは、何をトチ狂ったのかと思えるほどメロメロシリアス演出なのだ。これじゃあまるで普通に手練れの名監督である。一方ギャグは空回り気味で、ブラピはただ眉をひそめてドナルド・ダックみたいな声でがなっているだけだし、イタリア人の真似する場面でもちっとも面白くない、将校殺しの中尉のアレも獣医もイマイチ。だいたい第2章以外はその手の演出自体が少ないのである。 だがこの映画の一番の見所はそうしたシリアスな場面でもギャグでもない。ブラピ以外の俳優陣、特に大佐と中佐と女優のキレキレの演技である。表情、それも目配せのレベルで見所多数。私は10回見ても飽きないと思う。むろん細部が完璧だからこそ結末が面白いのだが、しかしいったいどうやったらこんな演技をさせることができるのか。その理由もじつは台詞背景がシリアスであることと無関係ではないのではないか。思うにこの監督はこの作品で、まさに自らが追い求めてきた独自世界と古くシリアスな「映画」との見事な融合を果たしたのだ。古いフィルムを燃やし、映画館を破壊するシーンは象徴的だといえば大げさか。ショシャナの哄笑を浴びながらナチスが銃弾を浴び皆殺しにされる。史実を無視して総統をぶち殺す、この無茶苦茶なカタルシスはむろんタランティーノゆえであり、後進世代ゆえの呪縛から解放されかつ独自の世界との融合をようやく果たしえた、その気持ちがラストの台詞として表れたのではないかと思うのだ。 【アンギラス】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-12-04 07:46:15) (良:2票) |
136.《ネタバレ》 長~い会話でためてためてバイオレンスドカーンというタランティーノ黄金パターンの繰り返し。ホント無駄の好きな監督だなー。 バスターズと復讐する女とナチの面々と、キャラクターは多いんだが、無駄話ばかりでそれぞれのキャラクターのバックボーンはほとんど語られず、魅力的だと思えた人物は余りいなかった。バスターズと復讐する女が全く絡まないのも肩すかし。復讐のためにどんな人生を送ってきたかとか、バスターズがどれだけナチに虐げられてきたかなんて事は重要ではないようだ。それならそれで勿体ぶらずドンパチやってくれれば良かったんだが、意外とバイオレンスシーンは少なく、物足りない。コメディ要素も中途半端で笑えないし、どこにも振りきれていないように思えた。ブラピ何もしてないじゃん。敵役のランダ大佐が一人で目立ってたな。良くも悪くもタランティーノらしい一本だが、爆発力がなく、面白かったとは言えない。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 5点(2009-12-01 21:49:33) (良:2票) |
135.映画を観ることの楽しさ、喜びにあふれている。これぞ映画。今年のベストは決まった。 【まぶぜたろう】さん [映画館(字幕)] 10点(2009-11-30 21:21:52) (良:2票) |
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134.《ネタバレ》 どこをどう楽しめばいいのか、いまいちよくわからなかった。監督がここを楽しんでくれ、という感じで出してきていて、それを楽しめるのが一番気持ちいいのだけど... 冒頭の緊張感あふれる二人の俳優の芝居もおもしろかったし、とにかくブラピとバスターズ以外の俳優さんたちの演技がなんかすごくよかった。最初から最後まで、いろんな素晴らしい俳優のショーケースみたいな映画。 でもやっぱり映画はもう少し、ストーリーとかメッセージで魅せてほしいと思う。多分タランティーノ監督はストーリーよりもストーリーテリング、語り方とか語りそのものに凝る人だ。映画全体に流れる勢いみたいなものがあれば、そこに偏りぎみの映画でもいいけど、今回はちょっと血液ドロドロというか、動脈硬化というか....なんか映画のラストに突き進む勢いがなくて、なんかもう現役を引退した変態ジイサンがネチネチ攻めてくるという感じだった。それぞれ、芝居の時間が長過ぎなのかな...タランティーノ監督はトゥルー・ロマンス、レザボア・ドッグス、パルプ・フィクション、フロム・ダスク・ティル・ドーン、が好きな作品で昔のばっかりだなあ。キル・ビルもヒットしたのかもしれないけど、最近はなんか...どうなってんのかなって感じです。 【hatomix】さん [映画館(字幕)] 6点(2009-11-26 18:04:59) (良:2票) |
133.《ネタバレ》 「トゥルー・ロマンス」のクリストファー・ウォーケンの役を、タランティーノお気に入りのティム・ロスが演じたらこうなるというような不気味な〝ユダヤ・ハンター〟ことランダ大佐の人物造型が秀逸です(役者の力によるところも大きい)。 多言語にし会話劇を最大限に活かしているのもタランティーノならではでしょう。ということで第1章が一番のお気に入り(地下酒場のシーンも素晴らしいが)。野っ原の一軒家でシーツを干していたら遠くからナチがやって来る入り方からして上手いのですが、さりげなく美しい三人娘たちを登場させたりして不吉な前兆を感じさせたりするもの憎いです。さらに尋問が開始されれば何気ないコチッコチッっという時計の音や万年筆が紙をこする音などをしっかり入れて一層緊張感を高めています(残念なことにDVDではあまり聞こえない)。大佐の手の動きなど何気ない仕草も面白いです(これは誰かと対峙し、こういう仕草が始まるとドキリとさせられるほどだ)。また第1章のラストでは、ドア越しに娘が走って逃げる小さな姿が映し出され、次には大佐が狙いを定める姿が映し出されます。これで人命が虫ケラの如く消されてしまうのねと思わせるのですが、次には娘が大きく映し出され、もしや彼女は虫ケラじゃないのかも?と思うと無事に逃げ切れる…決して会話劇だけではなく、画面の構成も見事です。 【ミスター・グレイ】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-11-24 18:38:33) (良:2票) |
132.《ネタバレ》 劇中劇でアメリカ兵を狙撃しまくる映画を見て喜ぶドイツの高官たち。でもこの映画を見て喜んでいるあなたたちも同じ穴のムジナですよ、みたいなメッセージがあったりするんでしょうか。 ゆるい音楽に過激なバイオレンス描写。駆け引き的会話シーンが多く、その1つ1つが長い。その結果、映画は長尺になりテンポが悪く感じます。 そしてストーリー。ナチス占領下のフランスで活動する部隊の痛快活劇と思っていただけに、2章以外は全然そんなストーリーじゃなく残念。1章でショシャナの悲劇を描き、2章でバスターズによる反撃の幕が上がる。この辺まではワクワクしながら見ていたのですけどね。 1章の悲劇のヒロインショシャナと仇敵ランダ大佐。その2人が再会するシーンがあるのなら、ショシャナがランダ大佐に復讐を遂げる結末を用意してほしいところです。ランダ大佐が生き残って亡命する結末なんて納得いかないです。 酒場のシーンやショシャナの最期のシーン。それまで友好的に会話が弾んでいた人間関係を、一瞬で崩壊させるのはタランティーノの十八番。この映画はその手法に頼りきっている感じ。 ストーリー的面白さが足りない。魅力ある人物も共感できる人物もいない。でもこーゆー極端なバイオレンスシーンをいれとけば、なんか『この映画すげー』って感じになるだろう、って浅はかな考えが見えてしまう。 期待していただけに、残念な出来でした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-10-04 21:07:57) (良:1票) |
131.《ネタバレ》 いつばれるかわからない緊張感のあるシーンが多く、それなりに楽しめました 主役級女性を二人とも躊躇なく殺してしまうところがタランティーノらしい。 ここでの評価はずいぶんと高いですが、自分はそれほどでもありませんでした。 【とれびやん】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-05-15 19:03:09) (良:1票) |
130.《ネタバレ》 タランティーノ流「地獄のバスターズ」×「特攻大作戦」 眼には眼を、歯には歯を、虐殺には虐殺を。 冒頭の床下への“死刑執行”、死刑執行人(ハングドマン)たちに復讐を誓う少女。 タランティーノの長回しは、眠ろうとする瞬間に叩き起こすような溜めに溜めて溜めた破壊力を味あわせてくれる。 マカロニウエスタンのような西部劇かと思えば、エルンスト・ルビッチのような洒落たコメディになったり、最後の最後でロバート・アルドリッチの最高にゲスい戦争映画になったりと。 とにかくブッ殺してブッ殺してブッ殺しまくる戦争復讐活劇「イングロリアス・バスターズ」。 戦いに卑怯もクソも無いぜヒャッハーってとこが好きです。 女性陣も最高にビッチで素敵ですね。 ナチスに虐殺された者達のために自らブッ殺し返すバスターズたち。 死を恐れない彼等はどんな死地にも飛び込む。 一方、復讐を誓う娘もまたその時を待って待ち続ける。 映画という大衆の心に火をつける火薬、復讐を望む2つの火薬、3つの火薬がクライマックスで木っ端微塵に炸裂する瞬間は凄まじい限りだ。 クリーム・ブリュレに煙草捨てるようなクソ野郎は死んで当然(意味不明)。 食い物の恨みが加算されました。 黒人の話は後の「ジャンゴ」に繋がる部分。 指やアクセントの違いで正体がバレてしまう瞬間の戦慄、一瞬で終わる銃撃戦の破壊力!! 皆さんもその国の習慣と発音だけは正しく覚えましょう。 G.W.パプストが出るならこの映画の元にもなったエルンスト・ルビッチやフリッツ・ラングの話題もして欲しかったというのは欲張りか。 「国家の誇り」撃ちすぎバロス。 まさかゲッペルスやヒトラーまであんな事やこんな事になっててクソワロタ。 歴史的に全滅だから結果オーライ!! 最初から最後まで退屈させてもらえなかったぜ。タランティーノ本人は長い間暖めた最高傑作といっている。俺もそれくらい好きな映画だ。 少なくとも「キッド」がチャールズ・チャップリンの最高傑作の一つである事は確かだぜ。 ・・・え? 何でチャップリンが出てくるんだって? それが知りたきゃ、映画館の前で女性をナンパするドイツ兵の声を聞きにこの映画を見やがれっ! 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-10-05 17:42:22) (良:1票) |
129.《ネタバレ》 緊張感のある場面の連続で最後まで集中して見れた。ただ、あれだけ引っ張っておいてラストがちょっと物足りないかな。存在感MAXのランダ大佐と一応主人公のブラピ(印象薄くて役名忘れた)の壮絶な対決を期待していたのにあっけなく降伏するし…まあクライマックスで期待を裏切るのはタランティーノの得意技だわ。あと、ショシャナの復讐にしても偶然に頼りすぎてる。あんなフィルムの山だけで全員を殺せたとは到底思えない。 いっそショシャナを主人公にして彼女の壮絶な復讐物語にしてしまえば良かったのに。彼女のパートになると急にキルビルで使われた曲がかかるあたり、完全にブライドを意識したキャラ設定だよね。だけどそこはやはりハリウッド映画。米軍を主人公にしないとならないんでしょうね。米軍がナチを壊滅させるところを見たいわけだ(アメリカの観客は)。だからこそ興行的にも成功したのだろう。 【ヴレア】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-10-15 21:08:56) (良:1票) |
128.《ネタバレ》 ひさびさにぶっ飛んだ!!パルプフィクションやレザボアに比べると、幾分ハラハラアクション的な要素が強く、持ち味のシュールさが鳴りを潜めてるけど、その緊迫感がじーっと溜まって溜まって、ついに沸点を迎えて大爆発ってとこですげーこっちもドキドキしてアドレナリンがマックスになるんです。見終わった後はめっちゃ疲れましたよ笑。 ランダ大佐もとにかく手強く、ショシャナしかりブラピの計画を見破ったり、なかなか思い通りに進ませてくれない。でもそれ故の最後の映画館爆破はしてやったり!って感じでした。 何かタイトルにもなっている「イングロリアスバスターズ」の大暴れがあまりなく、ショシャナの復讐の方がメインでしたよね。ちょっとストーリーのまとめ方はもう少し何とかできた気もしますけどね。 最後のセリフ「今までの最高傑作だな」は、タランティーノが本作の事を言っているんだろう、というのが大方の意見ですね。よほど自分でも手応えがあったのでしょう。 僕はパルプやレザボアの方がすきですが、こいつも確かに最高に面白い一本でした。 |
127.すごく好き。バイオレンスな男の子の汚いおもちゃ箱をひっくり返したような(生き物の死骸が入っていそうな)おぞましさとワクワク感。それを大スターを使って、巨額の製作費を使って映画にする、芸術的なバカバカしさに拍手! 【ともとも】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-04-21 15:11:37) (良:1票) |
126.《ネタバレ》 いきなり序盤からの「緊張感」がハンパないね。そんなピリピリした雰囲気の中心にいるクリストフ・ヴァルツ演じるランダ大佐がお見事。ナチス(ゲシュタポやSS)の恐ろしさを的確に演じていましたね。長ーい台詞や効果的なカメラワークなど、タランティーノらしさの中に漂う戦争の匂い。史実はひとまず置いといて(笑)の明解な娯楽としての展開の割に、しっかりドイツ語・フランス語・英語・若干イタリア語と各国の言語をしっかり喋らせる生真面目さ。ドイツ人が英語を話しちゃう某作品よりよっぽど好感度○。長い作品の割にチャプター構成になってるのもいいよね。強いていえば、ブラピwithバスターズがあんまり絡んでこなかったことがちょっと残念。はっちゃけたブラピを期待してた人には空振り感はあるかも。ということで主役はランダ大佐でしたね(笑)。賞受賞も納得でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-03 10:12:35) (良:1票) |
125.ようやく観れました。第1章の農家の緊張感溢れるやり取りからもう心をわし掴み。噂のランダ大佐の演技は確かに凄い、おもわず唸らされました。それと、やはり地下の酒場でのシーンが凄すぎる。近頃「面白いけど印象に残るシーンが少なく、平均点以上の優等生映画」しか見てなかったので、久々のタラ映画が新鮮でした。やっぱり映画は尖りに尖った印象に残るシーンがあってこそ。面白かったです。DVD買って良かった。 【bolody】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-12-28 00:15:16) (良:1票) |