61.《ネタバレ》 やはりスコットは凄ぇ! 彼の作品全部に言えることだが、とにかく構成能力が凄まじく高い。 話的には『兵卒のロビンフットが騎士になりすましリッチな生活を手に入れようとするが、気付けばなりすました領主の義理息子になり、気付けば民に好かれる領主になり、気付けば兵をまとめフランス軍に勝利し、その功績を妬まれた王様から隠れるため森へ・・終』と、並の監督が作れば3時間は越えてしまうような内容を、非常に絶妙なテンポと繋ぎの上手さでダレること無く高い密度で2時間30分以内に収めている。 キャラの位置関係もキッチリ決めており、と言うか掘り下げているのは主人公とヒロインのみ。後のキャラは本当にそのシーンを盛り上げたり話を進めるためにだけに存在し、格好良い死に様や特定の敵役もいない。だからこそ主人公の活躍とストーリーに集中できる。正に盛り上げるための『脇役』として最高の仕事を皆がしているのである。 そしてたっぷり時間を割いて描かれているロビンフット(ラッセルクロウ)がまぁ素敵。劇中2回しか言わなかったが、2回目の『優しく誘えよ』を聞いた瞬間私の中の乙女心がキュンキュン唸りを上げ思わずウットリ、男も惚れこむナイスガイでした。 ただ難点を挙げるとすれば、この監督の作品ってコレだと言うクライマックスが無い気がします。印象的には『75点~85点』のシーンが起伏なく続く感じで、全体的な作りは素晴らしいが、100点級のズドン!と突き抜けたクライマックスが無い(実際最後の合戦シーンもブレイブハートと比べるとちょっと・・・)。そのため緩急の激しい作品を好む方にはちょっと合わないかも。 しかし、個人的にはそれも『味』として楽しめますし、主人公の底無しの格好良さを前面に押し出したエンタメ映画『ロビンフット・エピソードゼロ・そして伝説へ・・・』。最後も綺麗に『俺達の戦いはこれからだ』で締めてくれました。 【ムラン】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-11 00:33:50) (良:3票) |
60.リドリーにラッセルで歴史もの。それだけで観る気がするってもんです。ただこの映画は日本人が思うロビンフッドではなく、「ロビンフッドがなぜロビンフッドになるのか。」という序章を描いているので、いわゆる義賊的なロビンフッドはBBCのドラマを見た方が良いと思います。リドリーお得意の集団戦闘シーンはほかの監督と違って何が起きているのかがよく分かるのが◎。CGやVFXも多用せずに、リアルな戦闘が大半です。俳優陣の演技も水準以上だと思うんですが、如何せん悪役のキャラが薄くて爽快感がグラディエイターほど得られません。しかしながら、全体としては良い出来なので、娯楽歴史戦争映画が好きな方なら気に入ると思います。 【ronronvideo】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2010-12-27 14:30:26) (良:2票) |
59.うーん、歴史アクション大作とすれば文句は無い出来なんですが、やっぱりロビンフッドには義賊的な立ち回りを求めてしまいます。一部の登場人物以外、脚本はすべてフィクションなので、腹も立たないのですが、ロビンがイギリスの未来を担ってフランス軍と戦っちゃうような展開は正直期待していなかったです。やっぱり緑の衣装に身を包んで敏捷に森の中を駆け巡り、愉快な仲間達と共に弓矢で悪代官を悩ませる昔ながらのロビンフッドが観たかった。まあ、だとしたらごっつい体のラッセル・クロウは絶対にはまり役じゃないですけど(この映画でははまり役!)。 キャストでは誰が良かったかって、やっぱりケイト・ブランシェットでしょうか。この年でツンデレして許されるのは世界広しといえども彼女くらいでしょう。可愛すぎ。彼女の出演作をもう一度きちんと観直してみたいと思います。他には悪役のマーク・ストロングとジョン王のオスカー・アイザックも良かった。 それにしてもこの監督は相変わらずズレた独裁者を描くのが好きですね。「グラディエーター」の皇帝とジョン王のキャラが被りすぎじゃないかと思いました。 【枕流】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-21 22:12:42) (良:2票) |
58.《ネタバレ》 ケイト・ブランシェットがかわいい。 鎖帷子を脱がしてくれと言われて恥ずかしがっていたり、 ロビンに対して半分むかつきながらも「ご一緒に寝てくれますか(スカートを広げながら)」や、 「良い騎士だ(GOOD KNIGHT)」を「良い夜(GOOD NIGHT)」と間違えた時とか超かわいいんですけど!なんだこれ。 もう一回言うけどかわいい。そして格好いい!後のことは知らない! 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-15 23:40:54) (笑:2票) |
57.《ネタバレ》 この映画の良いと思った所は、出来るだけその当時の風景を出そうと心がけているところだと思った。とても質素なのだ。これが一番気に入った。また、私は歴史が好きだが、歴史で大事な事はその当時の様子を想像することだ。今と同じ人口のわけがなく、地面はもちろんアスファルトはなく、もっともっと動物達がいた大自然がすぐ近くにあったはずだ。この映画での感銘は、自由憲章のことだ。フランスはフランス革命により、王や貴族達をギロチンにかけて自由を手にした。しかし、その後で出来た政府が、今の民主党のようにドロドロになってしまった。それを見ていたイギリスは、王、王妃、貴族達を残し自由憲章へとすすむ。国民の自由というのは、簡単に手に入ったのではない。権力を持っている人間がそれを手放さないからだ。今回の映画でも王は、ロビンフットに嫉妬し、約束は破られた。しかし、その後に自由憲章は成就することになる。日本も坂本龍馬たちが頑張り、第2次世界大戦の後にアメリカに与えられた平和憲法があり、仮の民主主義が日本にはある。中国は未だに国民に自由はない。この監督のお手伝いさんの1人に確か日本人がいたことがあり、彼女が本を出している。(とてもお勧めです。変なイギリス人?)彼女から坂本龍馬という英雄を聞いて、イギリスにもロブンフットの話があるという会話をしたのではないかと思いながら見ていました。(ロビンフットという実在の人はおらず、色々な伝説が融合されて作られたと聞いています。) 【matan】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-12-14 13:56:39) (良:1票)(笑:1票) |
56.《ネタバレ》 予告編を観る限りは「グラディエーター」ばりの血液が沸騰するようなアクション大作を期待したんだけど、かなり肩透かしを食らった感じです。伝説的な人物であるロビン・フッドが伝説の入り口に立つまでのひとつの解釈ということでしょう。セットや時代背景の演出などはさすがにリドリー・スコットらしい作り込みだけど、そのうえに乗っかるストーリーがつまらないです。かなり都合よく物事が進み、主人公は「ロビン・フッド」になりました、って印象だった。弓の腕前もさほど見せ所がありません。歴史大作感を出したかったらこの監督に撮らせろ、って安直さが透けて見えるようで、リドリー・スコットも職人の手腕は見せますが特別なことは何もしていない。この監督にはもっと冒険をして欲しいです。期待しすぎなのかな。ラッセル・クロウはお似合いのキャラだけど急造感が否めず、迫力と云う点ではケイト・ブランシェットに軍配が上がります。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-12-11 00:52:58) (良:2票) |
55.《ネタバレ》 なかなか楽しめました。いまわの際に騎士から託された願いをかなえるため、王冠を届けたあとノッティンガムに向かうロビン。こうした行動が彼の誠実さを現しており、その後の展開をなるほどと納得させるものとしています。ただ、ロビンの出自が重要なポイントとなってくるところは、ちょっとご都合主義かと思わせます。しかしそれも、それまでの話の流れが自然でスムーズに来たゆえでしょう。ただ、ロビン役にラッセル・クロウが適切だったかどうか。この人にはやはり、弓よりも剣が似合ってます。マリアン役のケイト・ブランシェットは、芯の強い役を好演していたと思います。ただ、最後の戦闘に加わるのはどうかと思いますが。 終盤、ノッティンガムと海岸での戦闘が続いて、見ていてちょっと飽きてきました。特に海岸では乱戦で敵味方が判別しにくいし、マリアンが参加でちょっと変な展開になるし、ゴドフリーにとどめを刺すやり方も作りすぎという感じだし、戦闘場面はあまり面白味を感じられませんでした。それまでのドラマが面白かっただけに残念です。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-17 21:22:26) (良:1票) |
54.《ネタバレ》 ロビン・フッドの映画、ってんだから、弓矢を曲芸のように射まくるのか、と思いきや。そういうファンタジーのノリではなく「伝説になる前の、生身の男」を描いた作品。主演はラッセル・クロウだからかなりオッサン臭い。もうちょっと若い俳優でもよかったんじゃないの、とも思うのだけど、要するにグラディエーターの変奏曲みたいな感じ。しかし大きく違うのは、この主人公、復讐のために立ち上がるのでもなんでもなく、背負った男気に導かれるままに流されて、最後には気が付いたら民衆の先頭に立って戦ってる、ってな感じなんですね、そこが面白い。フランス軍との海岸での戦い、弓矢部隊が放った矢は放物線を描いて敵へ雨あられと降り注ぐ、その様が実に見通しよく単純な構図で描かれるのだけど、必ずしも弓矢の腕前を劇中で発揮してこなかった主人公が、その無数の矢を代表するかのように最後、一本の矢をこれまた放物線状に放ち、宿敵を仕留める。実にカッコいいじゃないですか。普通のオッサンが「伝説」となる、まさにその瞬間なのです。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-05-13 22:23:06) (良:1票) |
53.リンゴは?うーーん、始まりの始まり。始まったような終わったようなすっきりしない作品でした。何か、大きな連作の、玄関で終わったような感じで消化不良です。 確かに、ロビンフットと言えば、みんなが思う「あの」シーンがないため、長い長い退屈な作品で、日本人から見ると、敵も味方も区別がつきにくいです。最後まで観ると、これは、1作で終わりにするのではなく、序章として制作して、これから旅に出るぞ的な作品だったのかもしれません。 【たかちゃん】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-12-07 21:47:15) (良:1票) |
52.《ネタバレ》 ラッセルクロウ×リドリースコット。 グラディエーターとまではいかないまでも、それに近い出来を期待しました。 そして迫力、多くを語らないストーリー展開、重厚な音楽などおおむね期待どおりでした。 が、グラディエーターと比べて前半に見せ場がなく、いまいち盛り上がりに欠ける。 また、主人公の背負っているものがたいしたことないのであんまり感情移入できない。 といった点がちょっと残念でした。 そういえば、ロビンフッドは弓の名手のはずなのに、グラディエーターと同じように剣を振り回しちゃってるわ。と思っていたら、最後にやってくれましたね。弓一発。 でももう少し弓が活躍してほしかった。 ほんとは8点かもしれないけど、期待が大きかっためガッカリ感も結構あるので7点にしときます。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-05-21 00:26:17) (良:1票) |
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51.《ネタバレ》 随分前にケビン・コスナー版の『ロビン・フッド』を観たことがあるが、どんな内容だかすっかり忘れてしまっていた。…なので、今回の作品も別に違和感なく観ることができた。リドリー・スコット監督×ラッセル・クロウの歴史スペクタクルということで、どうしても『グラディエーター』と比較してしまうが、こちらは意外と軽いノリ。久し振りに血湧き肉踊るエンターテインメント作品を観た。ヒロインのケイト・ブランシェットが、気丈だが可憐な女性マリアンを見事に演じている(惚れました)。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-04-16 07:25:04) (良:1票) |
50.リドリー・スコット&ラッセル・クロウによる「シャーウッドの森」前段のロビン。 有名人でも実在の人物かどうかもわからない人なので、好きなように物語を作れるのがミソ。 風景やセットも中世の雰囲気を醸し出しけっして悪くないとは思うものの、悲壮な「グラディエーター」とは作りが違うせいで平板に感じる人の気持ちもわかるので複雑な心境。 プロデューサーの一人でもあるクロウは自分のヒーローであるロビンの映画をもっとコミカルにしたかったようですが、スコット御大にダメ出しされたみたい。(リドリーさんにとっては自国の英雄、「いかん! マジメにやるんだ!」と一蹴されてしょんぼりのラッセル君が目に浮かぶよう) それでもユーモアはあるし、残虐な描写が少ないライトなタッチは見やすいと思います。 クロウは年少時の記憶を失った一人の武将が森の勇者ロビン・フッドになるまでの過程を余裕をもって演じ、ケイト・ブランシェットは華やかさはなくても感じがよくて凛々しいマリアン。(英語でも「騎士」「夜」のナイト取り違えってあるのね) その義父ロクスリーのマックス・フォン・シドーが気骨ある老領主で重みを出す。 ロビン・フッドには珍しく水際での闘いもあり、リチャード王やノッティンガム代官、タック僧など定番キャラも配された冒険活劇は2時間半と長めですが、十分見応えありました。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-04-06 00:45:19) (良:1票) |
49.《ネタバレ》 ↓のお方、どうもありがとうございます。あなたの書き込みがなかったら、未だに頭の上のりんごを射貫いたのはロビン・フッドだと思っておりました。 お正月に見るのにふさわしい、壮大な映画でした。歴史物はそう得意ではないのですが ストーリーにもすぐに入り込めて、当時の庶民の暮らしや生活ぶりを見るのも楽しかったです。たった何日間の結婚生活だった夫だったのに年老いた家長に変わって家を領地領民を守り抜いたケイトはすごい。まだ女だけじゃなくて男の自由も尊重されなかった時代なんですね。 【モフラー】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-01-01 17:33:45) (笑:1票) |
48.《ネタバレ》 頭の上のリンゴは?・・・って、そりゃウイリアム・テルだ。ラッセル・クロウの演技がずーっと一本調子でキャラに面白味が欠けているのが大きな難点なのですが、予想していたよりはシンプルな娯楽映画として楽しませて頂きました。リドリーとラッセルで時代モノですよ、って言ったら、それだけでもうヘヴィだ・・・ってカンジですけど、そんなには歴史的背景を語る政治シーンとか続いたりしなくて(あるにはありますが)、物語がどんどんと転がっていって。クライマックスを迎える前のタメがクドい感じはあるものの、悪いヤツをやっつける痛快活劇ってカンジで。CGもそーんなに目立つような使い方はなくて、自然の中で展開するダイナミズム溢れる映像で魅せます。ブランシェット姐様は相変わらずステキだしね。ただ、前世紀の終わり頃に発病したリドリーの『プライベート・ライアン』好き好き病は治らないどころか悪化しちゃってますねぇ。今回は笑っちゃうくらいにロコツで、どれだけ影響を受けてるんだ?っていう。それまでの彼のセンスだけで十分通用すると思うんですけどねぇ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-12-26 14:20:21) (笑:1票) |
47.ロビン・フッドを調べると、必ず義賊やアウトローと紹介されています。この映画でも最初のナレーションで、無法者(アウトロー)と語られていました。映画を見た限りでは、この言葉には当てはまらず、正義の味方としか思えません。活躍はしていても、皆を率いる能力が長けていたとは考えづらく、弓の名手という一般的な知識も意味を持たなくなります。これまでとは違うロビン・フッドを作りたかったと思えますが、せっかくの魅力を消してまで、新しい人物像を作り出すメリットが感じられません。映画にはお金がかかってますし、臨場感もあってそれなりにすごさを感じるのですが、物語自体がつまらなくて、これで終わっちゃうの!?、という感じの終わり方でした。R・クロウとC・ブランシェットの競演、すごく楽しみにしていたのに、結構ガッカリでした。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-12-24 17:08:25) (良:1票) |
46.《ネタバレ》 悪くは無いと思います。要はロビンフッドがグリーンウッドに入る前の物語なのね、というのが分かれば、映画としては成功なわけだからね。ケイト・ブランシェットがまた物凄く良い演技で、ちょっと言い方がヘンかもしれないけど、彼女独特の透明感のある演技に加え、メリル・ストリープの演技で見せる母性みたいなのを強く感じました。物語の年齢から考えると、実年齢とは多分10歳以上開きがある筈なのだけど、若さで見せていないという所が上手い所なんだろうね。あと、ロビン・フッド映画であたしがいつもチェックしているのがタック神父なのだけど、この映画でも破戒僧っぷりをいかんなく発揮できていたのもあたしには好印象でした。 但し、難点を言わせて頂ければ、やっぱりラッセル・クロウかな。必要以上にマッチョ感を漂わせすぎです。本来のハンターやアーチャーって、あそこまでマッチョじゃ無いんだよね。付ける筋肉が違う筈なんだけど、彼の筋肉はやっぱり格闘用って感じなんだよね。 それと、フランス軍の上陸シーンなんだけど、あれって「プライベート・ライアン」と「史上最大の作戦」をオマージュしていますよね?レイアウトやカットで殆ど同じものが随所に見られるのだけど、そうする理由が全く分からないんです。もっとフランス軍の侵攻は撮り方があったと思うし、リドリー・スコットなら出来たと思うのだけど、あの撮り方を選んだ理由が全然分かりません。 でも、見ていて時間を忘れられると言うのは物語がしっかりとしているという事の証明だよね。やはりスクリーンで見るのが楽しい映画だと思います。 【奥州亭三景】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-12-23 10:31:58) (良:1票) |
45.《ネタバレ》 リドリー・スコットの美しすぎる作品は、ジャンルを問わず映画館のスクリーンで観る価値があると思います。 なかんずく歴史スペクタクルを撮らせたら右に出るものはいない! 細部までこだわり抜かれた映像にはうっとり。そしてキャストが本当に魅力的かつ自然……この人達が普段は携帯電話なんか使う現代人だとはとても思えない(笑) ちょっとイメージ違うんじゃない?とか失礼なことを思ってましたが、ラッセルのロビンは文句なしに格好良い。「優しく誘えよ」とか、女性ファンを増やしたんじゃないだろうか(笑) ケイトのマリアンも凛々しくて魅力的。リドリーは、こういう優しくて強い女性を魅力的に描くのが本当に上手いなあと思う。 最近リドリーに愛されているマーク・ストロング、とても美形な俳優さんだと思ってますが、今作では顔を集中的に攻撃されてお気の毒(笑) でもゴドフリーは本当に最低!KoHのゴドフリーとは天と地の差! 愛嬌あるウォルター爺をいたぶるシーンでは涙出そうでした。ほんのちょっとでも当たって良かったね爺! 2時間半近くありましたが全然長くは感じませんでした。満足満足。 ところで私はロビン・フッドの事をあまり知らないのですが、彼の父親は石工という設定でしたね。フリー・メイソンとかの歴史も織り交ぜてあるのかな? 【kiryu】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-12-11 23:06:43) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 個人的にですが、ここ最近は消化不良気味の映画が続いていてスッキリできませんでした。しかし、この「ロビン・フッド」は期待通りの仕上がりです。R・スコットとR・クロウだとこういう映画になるだろうというそのもの。“強くて人からも好かれる主人公”が“苦境”を跳ね除け、そして“ヒーロー”になります。R・スコットのアクション演出は安心して見てられます。CGも使っているのでしょうが、不自然な感じが全くありません。脚本B・ヘルゲラルドのストーリーも、分かりやすいヒーローものに、お得意のバイオレンスを加えて愉しめるものになっています。ただ、「グラディエーター」と異なるのは“苦境”が弱いこと。「グラディエーター」でP・フェニックスが演じた陰湿で狡猾な悪役に比べて、今回は悪役に魅力がありません。M・ストロング演じるフランス側に寝返ったイングランド人と、新しいイングランド国王。どちらも、P・フェニックス演じる悪役に比べて、主人公を貶める憎たらしさに欠けています。そこを補っているのがC・ブランシェット。自分の領地を守り、村人を大事にし、いざというときには戦う。エリザベスそのままの魅力を発揮したC・ブランシェットがこの映画を満足のいくものにしています。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-12-11 20:10:22) (良:1票) |
43.《ネタバレ》 中だるみも感じさせず、最後まで一気に観られました。ケイト・ブランシェットは上手い!それにしても権力者が考えることは昔から変わりばえしないせいか、この手の義賊物はいつ観ても共感を覚えます。 【gatto_grasso】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2010-07-26 11:43:02) (良:1票) |
42.《ネタバレ》 12世紀のイギリス・フランスあたりを舞台にした、いくさ物語です。ロビン・フッドについては、ほとんど前知識がなく、せいぜい榊原郁恵を思い出すくらいですが、いざ始まると、木造の人力戦車をわっしょいわっしょいの肉弾戦。下っ端肉弾が油の袋を敵陣に仕掛けて、炎の矢で射貫いて炎上などなど。細部までこだわった迫力のある絵の連続で、2時間半という長さは全く感じませんでした。銃がない時代なので、飛び道具としては弓矢が主流で、近接戦では剣が主流。騎馬隊もいますが、下っ端は歩兵。封建制、荘園制の時代なので、王や領主がアホだと農民が飢え苦しめられるなどなど、日本の時代劇との類似性が垣間見られ興味深かったです。なかなかイメージしにくい時代を可視化することは、何にせよ貴重なことです。物語が淡々と進みすぎて、あまり感情移入ができず、心が動かされなかったところは難ですが。 【camuson】さん [映画館(字幕)] 6点(2024-06-04 19:21:38) |