斬人斬馬剣のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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斬人斬馬剣

[ザンジンザンバケン]
1929年上映時間:26分
平均点:9.00 / 10(Review 2人) (点数分布表示)
公開開始日(1929-09-20)
アクションドラマサイレント時代劇モノクロ映画
新規登録(2010-07-11)【ユーカラ】さん
タイトル情報更新(2011-03-08)【イニシャルK】さん
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監督伊藤大輔
キャスト月形龍之介(男優)十時来三郎
天野刃一(男優)
原作伊藤大輔
脚本伊藤大輔
撮影唐沢弘光
配給松竹
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【クチコミ・感想】

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2.サイレント時代の傑作、というかサイレントだからこその傑作。
もっといろんな視点で細かいことを語り始める時代になると、こんな面白さは出せない(まあもっと時代を下っても月光仮面とかスーパージャイアンツなんてのが出たりしますが…)。
主人公はめっちゃ強い! 速い! 優しい! それを画面全体で現すにはこれしかない〜ッ! っていうような、一点集中の演出が潔いですよ。
筋が無茶苦茶でもけっこう! 単騎千里の疾駆感を出すには(移動撮影にあぐらをかくだけじゃなしに)バババーンと画面いっぱいの十字架を立てたれ! 観客が思いもつかないくらいの絵にせや〜っ…という監督の檄が画面から飛んでくるみたいです(正直、あの十字架と早駆けのクロスカッティングは燃える!)。

余談。
今回、上映にあたって薩摩琵琶の劇伴がつきました。
これがもう、「文化庁フィルムセンター」のロゴが出る前からべべべべん、べべべん…とカーペンター節に近いのをかませてくれまして、もうかっこいいのなんの。サイレントって見る時々で味わいや感動が全然違ってて、でも、それでいいやいい経験できたんだから、って思ってしまえるお気楽さが本作の場合、気持ちよかった。鑑賞なんていう洒落たもんじゃないですね。やっぱこういう古典作品は「体験」っていう方が似合うね。
エスねこさん [映画館(邦画)] 8点(2015-06-15 20:46:59)
1.現存するのは、本来122分だった作品を26分に短縮したダイジェスト版(1秒間18コマ)。一般に傾向映画の先駆といわれるように、前半のコメディパートにも当時の不況の模様が滲んでいたり、農民と代官側が相対する「オデッサの階段」風のモンタージュ等に階級闘争の主題が窺えたりするが、それよりなにより活劇映画として頗る面白い。群衆の中を掻き分けるような移動ショットのダイナミズム。月形龍之介の贅肉のない上半身が繰り出す剣戟の凄味。十字架に磔にされていく農民とのクロスカッティングと共に、寄り引き自在の撮影技巧で魅せる怒涛の馬術アクションは素晴らしいの一語。全速力の馬と並走しながらの、槍による豪快な一騎打ちのショットなどは一体どのように撮影したのか。舗装などされていない畦道でのチェイスアクションをカメラは微振動に押さえつつ、被写体である騎手の表情をも確りと映し出す。その無作為の微振動が生み出す迫力と疾走感の前には、間違いなく影響を受けているはずの黒澤明『隠し砦の三悪人』の騎馬シーンすら霞んで見える。カメラの揺れとはこうあって欲しい。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 10点(2010-07-18 13:37:04)
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【点数情報】

Review人数 2人
平均点数 9.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
700.00%
8150.00%
900.00%
10150.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 6.00点 Review1人
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