1.《ネタバレ》 まあ、ストーリーは完全に作り話なのでリアリティを求める方にはあまりお勧めできる作品ではありません。ただ、この作品は戦争というものがいかに力と欲望に操られ、人間性の喪失した獣の世界であるのかを巧く描いています。また、韓国がベトナム戦争参戦という事実を未だに消化しきれていないもどかしさも見え隠れしているように感じました(ベトコン幹部が金を稼ぎに来ただけだという慰問公演団に「朴 正煕の軍隊と一緒だな」と言うシーンが印象的でした)。
スニの平手打ちは夫に対してだけではなくこのような愚かな状況に対するものでもあったのではないでしょうか。