十誡(1923)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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十誡(1923)

[ジッカイ]
The Ten Commandments
1923年上映時間:146分
平均点:5.80 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
ドラマサイレントモノクロ映画歴史もの
新規登録(2011-06-01)【もっつぁれら】さん
タイトル情報更新(2020-06-24)【イニシャルK】さん
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監督セシル・B・デミル
キャストセオドア・ロバーツ(男優)モーゼ
シャルル・ド・ローシュ(男優)ラムセス
ジェームズ・ニール(男優)アロン(モーゼの兄弟)
エステル・テイラー(女優)ミリアム(モーゼの妹)
リチャード・ディックス(男優)ジョン
チャールズ・ファレル〔男優・1901年生〕(男優)
ノーブル・ジョンソン〔男優・1881年生〕(男優)
ニタ・ナルディ(女優)サリー・ラング
脚本ジャニー・マクファーソン
撮影アーチー・スタウト
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【クチコミ・感想】

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5.《ネタバレ》 サイレントの十誡だからさぞや古典劇と思いきや、モーゼらの歴史上の人物が出てくるのは第一部のみ、しかもそれは母親が二人の息子に語る十誡の物語の中だけである。だからこの映画は歴史劇と言うより現代劇というべきで、背景になっているのがモーゼの十誡ということだろう。神を信じ十誡の教えに従おうとする母と兄、それに対して弟は無神論者で十誡なんて古くさいという現代青年。しかし掟に背いたために・・・というようなストーリーだ。サイレントにしては長大な物語になっていておもしろい。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 6点(2013-08-06 12:06:57)(良:1票)
4.《ネタバレ》 前半は史劇、後半は現代劇という構成になっていたのは驚きました。
自分としては、前半の史劇の方を130分観たかったというのが正直な印象。
海を切り開くシーンや炎の壁を作るシーンなどは、今の映画と比べるとやはりちゃっちぃくて迫力に欠けるところはあるものの、モーゼの圧倒的な存在感や物語に漂う荘厳な雰囲気は大好きです。
後半の偽装建築の話は、今の日本人からすれば先見の明があるなぁと感じる人も多いと思いますし、終盤近く、カーテンの傍にいる女を銃で撃つシーンは、ヒッチコックのあの有名なシーンの“はしり”ですね。
まさか、ヒッチコックよりも先に、しかも40年近くも前に先に使われていたなんて衝撃でした。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 6点(2011-06-05 11:39:12)(良:1票)
3.《ネタバレ》 先に同じデミルのリメイク版を見ていたので、このオリジナルの方も聖書の中の世界を描くだけと思いきや、途中から現代劇(とは言っても今から100年前だが)に移行したからビックリした!
にじばぶさん [インターネット(字幕)] 2点(2022-09-04 23:10:07)
2.《ネタバレ》 「現代篇」の部分は退屈だが、古代篇は良いと思う。確かに同時期のデミルにしてはレベルが落ちるのかも知れないが、1956年の「十戒」は自分には長すぎて退屈だった。コッチは2時間弱のコンパクトさ。ニタ・ナルディも美しい。
海や天空(現代篇)が割れるシーンは音が聞こえてきそうな迫力だ。大量のエキストラによる群衆シーン、廊下を歩く光と影のコントラストが際立ったシーン、エジプト軍の大群が一気に駆け抜けるシーンのグリフィスや後のジョン・フォードを思わせるスピード感!これぞ豪華絢爛なスペクタクル史劇。
特に海が割れるシーンは、56年版の「十戒」のレビューでも書いた事だが岩肌が露出するほどの割れっぷり。岩肌から水が滴る感じ、エジプト軍が膨大な水によって木っ端微塵に飲み込まれるシーンは圧巻だ。海のうねり具合を出すためにゼリーを徐々に溶かしながら撮影したらしい。
だが、人によっては古代から現代に切り替わる“瞬間”のインパクトの方が強烈だという人もいるだろう。
神を信じる者と信じないもの。天井が崩落する場面やモーター・ボートが暗礁に激突する瞬間の戦慄。エレベーターが登っていくシーンのカメラ・ワークも凄い。そう、単体だったら凄く良いのかも知れない。ただ、古代のスペクタクルと絡ませるとどうしても比較して見てしまうのだ。グリフィスの「イントレランス」がそうだったように。アレは物語が交互かつ、ところどころ繋がる部分があって見応えがあったけどさ。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-04-07 21:50:17)
1.《ネタバレ》  この映画が公開されてから90年近くたって、信じがたい大地震は起きた。モーゼが手をかざした海はエジプトの力を飲み込んでどこかに流してしまったそうだ。だけど、日本で流されたのは誰かを追いかけたり迫害していたわけじゃなくて、そこに既に住んでいて大過なく役割を全うする多くの普通の人達だった。

「人に埋め込まれた大罪だったとか?」
「自然現象だし」
「何かをやり直せば良かったの?タイムスリップできたら」
「俺には無関係」
「いや、これは無い。断じて無い」
「人間は自然に打ち勝ったとか思っていたのか」

 色々、聞いた。それはもう、絶望した人は色々に口走った。だけど、やっぱりこの国のこの風土には大それた宗教は馴染まないのだ、とそのすぐ後に感じる。人が大勢海に飲み込まれた後、やっぱりモーゼみたいに火が町を飲み込んで、しまいには原子力発電所が爆発までしてしまう。それでも、知恵を精一杯に蓄積している人間は、そこにもう一度町を創って、自然には存在しない物が起こす自然現象からは全力で逃げて逃げながら、反撃を今この瞬間も目論んでいる。

 それはもう、天変地異という言葉が生半可であるような出来事だったのだけれど、この映画の年の大正12年も実は同じだった。そう言う意味では。
 関東をぺしゃんこにした地震は1923年の9月に起こった訳だけれども、モーゼはこの90年の間に猶予期間を与えてくれたかというとそうではなかった。たぶん四千年位前にモーゼがエジプトを出ようとしたときから何度も作られて、20世紀の頭に現代への警鐘の様に映画になっても全然、猶予は無い。それこそ全く。そこから90年経って、今こうやって文章を書いているパソコンにBASICで少しの記述するだけで、色々な答えが出てきてしまう様な21世紀の世界になっても人には全然猶予は無い。

 こうなってみると宗教は全く役に立たない。旧約聖書が警告めいた物語を何千年も掛けて繰り返しても、人には学習する暇も無く海は割れてしまうし火柱もボンボン上がる。
 だから90年も前のモーゼに驚き、90年も前の人間の生々しさに怖がる。それでやっぱり、今この瞬間も人間の学習その成果と成果の無さに感心してしまう。
黒猫クックさん [インターネット(字幕)] 7点(2013-08-06 23:19:15)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 5.80点
000.00%
100.00%
2120.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6240.00%
7120.00%
8120.00%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review2人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人
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