25.《ネタバレ》 世界の中心で愛を叫ばなかったのが良かった。そう、よくある難病で余命○日の女の子と恋に落ちる話なんですが。両親の死を受け入れられないイーノックと、自分に起こる死を自然の一部としてとらえようとするアナベル。そしてヒロシという幽霊が関わることで、一見ファンタジックなようですが、2人だけの個人的な世界に私たち見る側を自然に入りこませてくれます。ヒロシが正装で現れ「長い旅になるから案内するよ」というところですごくほっとしました。見終わってみて、日本語タイトルよりもオープニングのビートルズ「Two of us」そのもののほうがしっくりくる感じがしました。 余命いくばくの話にしてはちょっとやりすぎ?なくらいファッションも素敵です。 【ETNA】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-13 15:16:14) (良:1票) |
24.《ネタバレ》 死んだ者との思い出を語る時、はにかむような笑顔になる。ラストシーン泣いてしまいました。最初から最後までセンスがいいなと思った。余計なところはカットして想像させる。加瀬亮は幽霊だけど英語上手でした。懐かしのレーダー作戦ゲーム、「HIT」は「撃沈」じゃなくて「命中」でしょう。 【ピチクン】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-01-14 16:10:58) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 予備知識なく見てしまったのが失敗。 愛する人の余命が何ヶ月とか、そういう映画が苦手なのに… もちろん泣いたよ、特にラスト。 だけどさ、こういうの見たくないんだよね。 ある種の趣味の悪い映画では? だって楽しくないよ。 だけど弔辞を述べようとして、彼女との楽しい思い出を思い起こしてにこやかに笑うラスト。 悪くはないよね、、だけど辛いよね。 今後、見る映画を選ぶ際は必ず大まかなあらすじをチェックすることにします! 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-01-27 22:07:21) |
22.特別盛り上がるシーンなどはなく、淡々とストーリーが進んでいくが、それがまた良い。 琴線に触れる何かが自分にはあった。 【miso】さん [地上波(字幕)] 6点(2018-08-25 02:29:16) |
21.《ネタバレ》 ただの純愛ものかと見始めたけど、死とか人の別れとか…重い映画だった。途中まで見てやっと、なぜ男の子が他人の葬式を覗き見にくるのかとか、日本の特攻隊員の亡霊に憑りつかれているのかなどが分かる。両親が交通事故で即死する。後部座席にいた彼は昏睡状態が続き、両親の葬儀にも出られなかった。そのときできなかった別れをやり直そうとしていたのだ。他方女の子はガンで余命いくばくもない。そんな二人が誰かの葬儀の時に出会う。彼にとっては両親の死の意味、そしてできなかった別れを、今度は彼女との別れで果たさなければならなくなる。 考えてみれば、人が生きるということはこういうことではないか。出会いと別れのその意味を、次々と尋ね、重ねていかなければならないのではないか。分からなかった以前のその意味を、今度は別の相手で考え直さねばならなくなる。加瀬亮扮する特攻隊員が彼にさとしたことは、人生は限られている、いまある命を大切にして愛を告げることしかない、ということだった。 【柚】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-12-03 21:35:32) |
20.まったくの勝手な推測だが、ガス・ヴァン・サントは、前の「ミルク」が実在の人物を素材とする直球勝負作品という彼にとっては珍しいタイプのものだったため、その反動で、初期のような浮遊感(それとある種の虚無感)あふれる静謐な作品を作りたくなったんじゃないだろうか。しかし、漠然と死に近い人たちというイメージしか形成されておらず、各人物の核となるべき部分が確立されていないので、いくらそれっぽく作っても、後にドラマが残らない。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-06-01 00:50:11) |
19.切ない思いやはかなさは分からないでもないですが、あまりにも自分と違う主人公の個性になかなか共感できない映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-31 21:38:18) |
18.ビートルズの曲は印象にのこったが他はあまり記憶にのこらなかった。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-05-31 06:13:02) |
17.《ネタバレ》 静かな映画。彼女が亡くなったところでもっと感動が押し寄せてくるかと期待していたが、自分にとってそんなことは無かった。 気分がちょっと落ち込んでいる今、この作品で何らかの癒やしがあるかと期待したが、そもそも感情移入は難しい。そのぐらいの純粋さというか単純さが逆に言えば、上手く表現されているのだろうか。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-30 23:27:56) |
16.《ネタバレ》 特攻や切腹を茶化した表現に何度も挫折しそうになったが、臨死体験とやらをし、両親を失って自暴自棄となり、ケンカして学校も退学した未成熟なクソガキのやる事だし、このガキがどう成長して改心するのか?という展開に期待しガマンしてみた。恋人が死んだから切腹なんてのは噴飯もので、彼女が怒るのは当たり前。あまりにも痛すぎて、見てるのが辛い。クビ締めされたり、手紙とかで、改心したようではあるが、人が変わったように成長する様は逆に唐突感が否めない。最後にオジギしちゃうシーンには呆れてしまった。少女が静かに死を受け入れていく過程(ダーウィン信者で献体希望の子が死間際で幽霊を信じるのは救いかなという気はする)および生死について考えさせてくれたという点のみ評価。 |
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15.《ネタバレ》 普通ならヒロインは美少女の幽霊で最後は成仏なんかしちゃったりするんだろうけど、本作はヒロインは別にいて幽霊はサブキャラクター。そんなちょっと変わった設定に惹かれて鑑賞した。ポイントは主人公を加えた3人の主要キャラクターがどこまで有機的に物語の中で機能するかというところだった(我ながら嫌な見方ですね)。機能すれば傑作になるだろうし、機能しなければ凡作になる。そう思いながら鑑賞したが、残念ながら本作は後者であったように思う。 死を間近に迎えるアナベルに、死そのものであるヒロシが生死の境を体験したイーノックを媒介とし、干渉することで、アナベルの心に化学反応を起こすような展開を期待していたが、ヒロシはただただ二人の恋愛を外から傍観するのみでほとんどからんではこない。彼がいてもいなくてもこの物語は同じ展開と結末を迎えることができたように思う。私には日本兵の幽霊に必然性を感じられなかった。 余命を宣告された少女と青年の恋愛物語なんて吐いて捨てるほどある。だからこそこの映画はヒロシの存在が最も重要だったのだが・・。 素晴らしい食材が揃っていてすごく期待していたところに、普通の料理を食べらされたような何ともがっかりな映画だった。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-02-17 07:46:43) |
14.《ネタバレ》 両親を事故で亡くしてしまったショックから精神的に不安定となり、学校も辞めて今や見ず知らずの人たちの葬式に勝手に参加することだけが生き甲斐の孤独な青年イーノック。重度の癌を患い余命数ヶ月であることをただ淡々と受け入れ、詩や渡り鳥の絵を描きながら残された日々を静かに過ごす少女アナベル。太平洋戦争中に遂行したカミカゼ特攻によって見事に玉砕し、いまやイーノックにだけ見える幽霊となってしまった日本人青年ヒロシ。社会のどこにも居場所を見つけられないそんな2人と1体の幽霊の、今にも壊れてしまいそうな危うげな日々をリリカルな映像と美しい音楽とで瑞々しく描き出す青春ラブストーリー。昔からこのガス・ヴァン・サントって監督、僕の中では毀誉褒貶がほんと激しくって、これまで駄作から秀作まで本当に色んな作品を撮ってくれる人。でも、この末期癌に苦しむ可憐な少女と鬱屈した日々を過ごす孤独な青年との刹那的な恋というともすれば極めて陳腐になりかねないテーマを、彼お得意のセンス溢れる美麗な映像や若者たちの心の闇に鋭く迫る深い視線等によって、観終わった後も切ない余韻がいつまでも心に残る青春ラブストーリーの逸品へと仕上がっておりました。いやー、けっこう良かったですよ、これ。もうこれでもかってくらいの美男美女が手を繋ぎ肩を組み肌を触れ合わせ何度も唇を重ね、そして誰も居ない夜の山小屋で…キャー!という観てるこっちが腹立ってくるくらいこっ恥ずかしい青春ドラマが延々と続くのだけど、もうここまで徹底的にやられたら反対に潔さすら感じて素直に良かった!俺もこんな青春送りたかったよ、こんにゃろー(笑)。そして、この作品の胆となるのは、やっぱりあの元特攻隊員の幽霊ヒロシの存在でしょうね。本作が、決して単なるベタなラブストーリーにとどまらない普遍性を得ているのは、やはり彼が「人間は死ねばそれで終わりなんかじゃないはず。きっと…」という誰もが願う想いを体現しているからだと思います。賛否両論あるだろうけど、そんな難しい役どころに日本の特攻隊員を持ってきたその発想が凄い!彼が本当に幽霊なのか、それともイーノックの妄想に過ぎないのかを最後までどちらとも取れるように描いたところも深みがあって良かったですね。うん、久し振りに「あぁ、良い映画観たな~、自分」と素直に思える映画に出合うことが出来ました。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-30 19:30:25) |
13.死が結ぶ絆、淡々と、しかし痛々しく描かれていました。ヒロシが最後に着替えていましたね。若いカップルを通して彼にも心の変化があったということですね。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-08-05 10:29:04) |
12.《ネタバレ》 最後まで観てしまいました。理由はヒロインが可愛かっただけ。 でなきゃ途中でストップしてたと思うし、そうなればレビューも書かない。 ビートルズのオープニング、毎回代わる代わるヒロインの洒落たファッション。 余命僅かな女の子と両親を亡くしたドロップアウト青年の単純なラブストーリー、それだけの映画でした。 恋のキューピット、加瀬亮が私には、のび太としずかちゃんの狭間にいるドラえもんにしか見えませんでした。 どうしても観る人を限定させます。 なんだか昭和の角川映画みたいな、大林亘彦みたいなプラトニックなイメージは背中がむず痒くなってくる。 う~ん…。それだけ。 【クロエ】さん [地上波(字幕)] 2点(2013-02-23 15:53:36) |
11.《ネタバレ》 この監督は不思議な人だなぁ…。エレファント、本作しか見たことがないが、あらすじからの予想よりあっさりとした描き方をする印象。両親の死を受け入れたいが為、自らが迎える死について考える為…それぞれの理由で死を身近に感じようとする少年少女と、少年(と観客?)に死を考えさせる存在のヒロシ。 見ている間は色々と考えたが、1回寝て起きるとあまり残っていない…(個人の記憶力の問題か。)この監督の特徴は「観客に、見ながら冷静に考えさせる」ことだと思う。本作を見て、敢えて観客が作品と距離を置けるよう「映画」だと認識し続けるような構成を取っているのではないかと感じた。 純粋に映画の内容だけ見るなら6点台後半、構成を踏まえた監督の狙いを見るなら8点、ということで間をとって7点に。よく知らないが、この監督は優しい人なんじゃないかな。 |
10.《ネタバレ》 若者の死を題材にした映画ながら、過度に悲しみをあおらない淡々とした描写が逆に深く心に染み入る。 キャスティングも絶妙。主人公二人は勿論、彼らを取り巻く人々も皆自然な良い演技をしている。加瀬亮も印象的な役を好演。私は彼の人となりを詳しくは知らないが、あの肩の力が抜けた自然な英語の発音は大したもの。あれは実際に英語を日常的に操っている人でなければ出来ないレベルであり、それを嫌味無く駆使した演技も素晴らしい。 加瀬亮が正装して彼女を迎えに来るシーンは、若者の病による死を描写する手法として映像的に画期的なものだと思う。 良作だと思います。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-12-24 09:13:21) |
9.《ネタバレ》 Two of Usに尽きる。この曲の内容というよりも、この曲のイメージ。さわればすぐにはじけてしまうようなTwo of Usとこの映画とキャストたちが奇跡的なシンクロをしていると思います。 【はんにまる】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-12-18 23:03:34) |
8.《ネタバレ》 友人がガスヴァンサントは良いと言う。意識して観たら、本当に良い。奴(男)は良いなぁ。故郷では「グッドウィルハンティング」で、友人ができたら「ミルク」だったか・・。この監督作品は集めようっと。特にこの作品は、二本買うことになりそうだ。一本は自分のために、もう一本はこの映画に出てくるような女性にあげるために。この監督も孤立していたのかもしれないが、こういう映画があるってことは、大事な人がもう現れたんだろう。分かるよ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-10-30 23:36:47) |
7.《ネタバレ》 本作、いきなりオープニングの音楽がビートルズのTwo of Us! 全編音楽も私の好きな感じ!ものすごーく繊細なガラス細工のような、いや、気を付けて触れないと壊れてしまいそうな飴細工のお菓子のような映画です。 私はお涙頂戴な病ものの映画は苦手です。ましてや、人間の死を扱ったような映画というのは難しいと思うんですよね、題材として。軽々しく取り上げてはいけないテーマだと思っています。この映画は、まさしくその「生と死」がテーマで、あらすじだけを事前に読んでしまえば、もしかすると手にすることがなかったかもしれない映画でした。ところが、この映画はそういう難しいテーマを実にうまく、さらりと描いています。イーノックの葛藤やアナベルの不安感も、ねっとりと描かず、さらりと通り過ぎるように描いているからこそ、胸にぐっとくるものがありました。 アナベルの衣装も、映像もとてもおしゃれでかわいい!ラストのイーノックのふっとみせる笑顔。いいです。 |
6.もっとひねくれたお話かと思ってた。 かなり直球ストレートな若者の青春難病ラブストーリーで、むずがゆかった。イチャイチャしすぎなんだよ、チクショー! 絵面もオシャレだし、選曲良いし、女子受け良さそうな作品。二人の若者が美しいのは、まあ当然としても、本作の最も重要なスパイスは、加瀬君演じるゴーストヒロシ。彼のしょんぼり顔が一番の胸キュンポイントである。 ラブストーリーメインじゃなくて、主人公とヒロシの友情物語がメインだったら、きっともっと絶賛してた。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-07-22 12:08:33) |