64.アリスの“半裸”拘束衣の復活、ジル・バレンタインの“胸チラ”コスチューム、エイダ・ウォンの“美脚”スリット……それらの要素があるだけで、このシリーズ最新作は少なくとも前作は超えていると言っていい。 敢えて大真面目に言わせてもらうが、ストーリーの整合性とかアクションのありきたり感以前に、前作に欠けていたものは、「エロさ」であった。 長い映画史においても、女性が主人公のホラー映画やアクション映画の傑作には「エロさ」が欠かせない。 このシリーズの第一作「バイオハザード」では、“脱ぎたがり”のミラ・ジョヴォヴィッチを主人公に起用したに相応しく、彼女の“半裸”で始まり“半裸”で終わるからこそ、素晴らしい娯楽映画に仕上がったと言っても過言ではない。 語弊を恐れず言わせてもらうならば、「エロさ」即ち「女性の美」は、それだけで映画の「娯楽」になり得る要素だと思う。 だから、そういう要素が部分的であれきちんと組み込まれている今作は、娯楽映画の方向性自体は間違っていないと言える。 しかし、だからと言って手放しで褒められる映画ではないことは、前々作くらいから明らかで、粗や突っ込みどころを挙げればきりがない。 整合性などは端からなくて、そういうことを気にしていると観られたものではないし、それに憤慨することが目に見えているのならば、観るべきではないだろう。 ここまできてこのシリーズの最新作を映画館まで観に行く人なんていうのは、もはや“ジャンキー”であり、面白くないことは分かっていても、映画館で観なければ気が済まなくなっているのだろう。 せめてもう少しカタルシスを感じられれば、手放しで喜べたとは思う。 あまりに工夫がなく、そもそも破綻してしまっているストーリー展開には呆れるばかりだが、そういうことは容易に予想できたにも関わらず映画館に足を運ばせ、こうなったら続編も観に行くと心に決めさせるこのシリーズの“麻薬性”は大したものだ。続編をどうせ作るんなら、来年くらいにさっさと公開してほしい。 取り敢えずは、最低限備えた「エロさ」に対して及第点。 あ、それと、復活したミシェル・ロドリゲス嬢の相変わらずの腕っ節と、あまりに珍しい女子大生演技のギャップには、もちろん萌え。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-09-18 23:59:20) (良:4票)(笑:1票) |
63.《ネタバレ》 最新作(最終作)公開に合わせて1と合わせて再見。 再見してみて思いましたが1は記憶よりもかなりいい出来だったのですが、それと比べてこの5は… 正直、映画バイオハザードは2まではそこそこがんばっていたものの3以降はかなりひどい出来になっていき、その(悪い意味での)頂点がこの5。 正直あってもなくてもどうでもいいような映画で、例えばここでアリスが必死に助けるベッキー、なんとなくエイリアン2を思い出す展開ですが、なんと!この子は続編である最終作に一切出ないんだとか! そんなとこまでエイリアンをまねしなくてもいいのに!(話の合間にさらっと死んでるそうです。ひでーw) てか、ベッキー以外にもこの5で出てきた登場人物の多くが最終作には出ないそうで、そういう意味では本当にあってもなくてもいい映画になっています。 見どころとしては、「ごく普通の近所のお姉さんを演じるミッシェルロドリゲス」という極めてレアな映像を見られる事くらいでしょうか。 まぁこれもあまり長くはないのですが、だからこそレアと言えるでしょう。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-12-21 00:51:34) (良:1票)(笑:1票) |
62.《ネタバレ》 見どころは多い。今回の中島ゾンビは、ついにアリスにぶち殺される。ミラのコメントでは「中島ゾンビは強くて、もう倒すのが大変だったわ」と言っている。実際に観てみると、秒殺されている。それでも私は、中島ゾンビの壮絶な憤死を誇りに思う。和製ゾンビ万歳!しかしである。ゾンビ映画の第一人者として君臨してきた私は、ゾンビが、車やバイクに乗り、銃を乱射している様子を観ると、一抹の哀しみを感じずにはいられなかった。従って今回はゾンビの話はしない。見どころは映像です。3D画像は最高峰に近い。特に斧魔人。彼は3D映画の申し子。バスの中まで斧が飛んできやがる。まさに世紀末の映像。斧魔人VSアリスとチャイナ服ガールの戦闘シーンは、2Dでは絶対に到達できない映像レベルに達している。もはやボーンシリーズのアクション映像など過去の遺物だ。3Dという技術は、アクション映画の1つの壁を越えたと思っている。ゾンビの血しぶきが観客席にまで降りかかる。あれもすごい。観客を感染させる気かよ。あのリアル感は是非3Dで味わってもらいたい。もちろんストーリは理解する必要もない。ラスボスだと思われていたグラサン男が、突然いいやつになった。脳みそが割れなければ味方にしても良い。それからアリスは無敵の方が良い。むしろ強すぎるのがアリスの魅力だ。そういう意味ではグラサンに感謝したい。ちなみに私は過去作品の登場人物など、誰1人覚えてない。従ってオールスター映画などと、のたまわれても、ゲームに興味がない世代の我々にはピンとこない。しかしそれでも「映画」として楽しめると言っておく。バイオは3D映画の頂点に君臨するアクション映画だ。そして強き女性たちの物語だ。華麗なチャイナ服ガールや、肉食系金髪ガールが、3D映像で、縦横無尽に躍動する。そして男どもは爽快に全滅する。(痴漢男だけ生き残ったのは残念だ)ただ、久しぶりに三半規管がやられてしまった。私の場合、これほど激しい映像を凝視すると、決まって倒れそうになる。それでも私に一寸の悔いもない。たとえ自律神経が乱れたとしても、この映画を3Dで観なかったら一生後悔していただろう。では最後にひとこと言っておこう。アリス、サンキューフォーエバー! 【花守湖】さん [映画館(吹替)] 9点(2012-09-30 07:56:13) (良:2票) |
61.《ネタバレ》 ただ、ただ、バイオハザードが戻ってきた、もうそれだけで、大感動です。ミラが戻ってきた、3dで見ましたが、その迫力、ただ、いくら戦っても、ミラの顔が煤けないこと、あのバトルスーツが汚れないこと、それだけは不思議に思いました。冒頭でのシーン、ミラの下腹部がちらっと、普通のおばさんかしてるじゃん、なんて、一瞬思いました。でも、あの、前後の布切れ一枚、素晴らしかったです。ウエスカーが、あの男優、役者だとは、全然、気づきませんでした、ゲームだと、もっとヤサ男、サングラスが似合う、ゲームノウエスカーみたいな人。たまにいますよね、それは残念です。ジルが、ゲームの方が美人というか、イマイチ影が薄い、ゲームのジルみたいな人を選べないのかな、とか思いまし。いかにも、ウクライナ当たりの白人美人でボリュームもあり、目立たないタイプなのかな、と思ったり、あの中国人の女性、あれも、丸顔、どうも、イマイチ影が薄いを感じました。それでも、あの迫力、映画を見ながら、思わずよけたり、ウウウ、とか、声を出して、とても楽しめました。ロドリゲスはいつも、戦闘服が似合うな~、とは思いました。画面に写ってるものが多くて、たくさん金をかけて作ったんだろうな、とか思いました、素晴らしい作品んだと思います。バイオ、大好きなので、ミラも大好き、10点を計上します。 最後に、最後に、、疑問、アリスのあの銃の弾はいつ装填してるの、ウチマクッテイル割に、球が無くならない、マック10みたいな撃ち方をしている様に思うのだが、あの弾だけは素朴な疑問ですね。 【yasuto】さん [映画館(吹替)] 10点(2012-09-21 04:48:05) (良:1票)(笑:1票) |
60.《ネタバレ》 前作で痛い目に遭ったはずなのに・・・と思いながらもやはり観てしまった今作。予告編を見てもパターン化してきてるのでワクワクもしない、のに観てしまう。そう思うとこのシリーズの魔力ってほんとすごいなと改めて感心してしまった。 しかし内容についてはやはりかなりハードルを下げて鑑賞。それが理由かどうかはわかりませんが、予想よりはけっこう面白かったように思います。 今回はアリスではなくその他の人のクローンがたくさん登場。懐かしい顔ぶれもあって、シリーズ好きならテンション上がるのでは。これを見てやはりクローンは敵役を増やすのに使ったほうが面白いと感じましたね。前作のように主人公のアリスをクローンでぞろぞろ増やされると、なんかもう何でもアリ感ありすぎて(しかも超能力まで持ってるし)観てる方も散漫というか、どうでも良く感じてしまうので。 映画版には初登場のエイダ(=リー・ビンビンさん)。自分の中ではエイダってもっと大人な想像してたので、思ったより童顔の方で最初違和感ありました。でも見てる内にだんだん馴染んできましたね。容姿の違和感を帳消しにするくらい「エイダ」を演じきっているのでそう感じたんだと思います。かっこいい。 他にキャストの面では、ジル役のシエンナ・ギロリーさんの髪はどうにかならないんだろうか。あのコスチュームに合わせてあの髪なんでしょうけど、見た目変貌しすぎて『Ⅳ』のラストでも最初ジルだと分からなかった。やっぱりジルは『Ⅱ』の格好じゃないと。 色々と書きましたが、今回の『Ⅴ』は色んな面で原点回帰しているのが自分的には好印象でした。アリスは相変わらずですが、レオンやウェストなどの人間のみの部隊でアンブレラの施設に潜入というのが『Ⅰ』を彷彿とさせます。単純に面白かった。 上述したように「何でもアリ」という構成が少なくなったのはとてもとても良かったと思います。 【TANTO】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-09-18 10:25:44) (良:2票) |
59.《ネタバレ》 内容が無いのは諦めがつく。それにしても無さ過ぎ。 過去作(特に初代)へのリスペクトすら無い。 ジルが銃を撃つシーンなんて、学芸会以下。 原潜浮上後の格闘シーンも酷いし、脱出後からのラストも歴代最悪レベル。 初代だけで終わればよかったのに、ねぇ 【hyam】さん [インターネット(字幕)] 1点(2017-03-26 23:55:53) (良:1票) |
58.クソ映画、クソ映画と知らず知らずのうちにつぶやきながら鑑賞。 ほぼ全編、殺陣とアクションシーンが続くのみ。 心底、クソ映画。 あ。これってネタバレに入るんだっけ? 【プラネット】さん [DVD(字幕)] 3点(2016-09-01 21:11:19) (良:1票) |
57.《ネタバレ》 前作があまりに酷かったので覚悟をしてみてみたら、案外見られたという作品。とはいうものの、期待値が低かったのでがっかりも少なかったという程度です。冒頭の編集トリックで謎を見せるのは良かったのですが、その後がグダグダでいつものバイオハザード。最後の注射の場面では、あまりのグダグダさにため息が漏れました。テレビでやっていれば暇つぶし程度に見るのがちょうど良いのかと思います。 【kirie】さん [地上波(吹替)] 4点(2014-11-03 15:18:41) (良:1票) |
56.《ネタバレ》 ゲームのステージをクリアして行くような構成を面白いと感じるかどうか。それが正統な「バイオ」なのかも知れないけど、私はちっとも面白いと思わなかった。派手なことをやってるのに、このうえなく単調。映画とゲームは違うでしょ、という意見ですわ。だから特に感想も無いです。ゲームはやってますので、チャイナドレスから美脚を覗かせるエイダの登場がちょっと嬉しかったくらいです。そんなこと言いながら、次も観るんだろうな。そういう姿勢を「惰性」と言います。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2013-07-30 01:51:44) (良:1票) |
55.《ネタバレ》 シリーズのマンネリ化を防ぐためだろう、度肝を抜く演出、鑑賞者を驚かせて新鮮味を出そうという演出が顕著にみられる。 冒頭、いきなり前回からの続き、オスプレイ航空機部隊によるアルカイダ号襲撃が、スロー逆回転で始まる。 海に転落して気を失っていたアリスが意識を取り戻すと、別の人間に入れ替わっており、ゾンビに襲撃されて逃げ惑う。 実はクローンで別人だが、編集で錯誤させる。クローンが捕殺され意識が途切れると、今度は本物のアリスの意識が回復する。そこはアンブレラ社の実験施設内で、半裸衣装を着て床に横たわっていた。尋問されている途中で、メインコンピュータが再起動、その隙をついて部屋を脱出すると、そこは東京で、ゾンビに追いかけられる。別の部屋に逃げると、そこは中央制御室だが、奇妙なことにオペレータは全員射殺されていた。そkへ見知らぬ女が入ってきて、「私はウェスカーの仲間であなたを助けにきた。ウェスカーはアンブレラ社を裏切り、あなたと力を合わせて戦いたいと希望している」といった。こちらの頭も逆回転しそうな、意表をつく展開の連続だ。ここまでは面白かったが、後がいけない。銃を中心にしたアクションの連続で、目新しさはなく、飽きてしまった。観終わってみれば、進展はわずかで、実験施設から脱出するだけの話。そもそも物語は破綻しかけている。アンブレラ社は、人類がほぼ滅亡している状況なのに、人体実験を繰り返して化学兵器の開発に余念がない。とおもったら、今度は人類絶滅を目指すとか言い出す。ゾンビ感染ものから、マッドマックス風の荒涼世界、マトリックス風の仮想現実世界を経て、ターミネーター風のコンピュータ反乱世界へと変貌を遂げつつ、プリズン・ブレイク、エイリアン2の風味も加わって、最早統一感なしの世界観に堕してしまっている。観客を喜ばせようという努力は買うが、何でもありの荒唐無稽設定と中味のない物語では、いくら大金をかけたアクション娯楽大作でも限界がある。半裸も危険なアクションも厭わない主演女優の役者根性と相変わらずのキレのあるアクションには頭が下がる。次回作でいよいよ最終回。ゾンビ+クリーチャー+コンピュータ軍団と人間との壮絶な戦いが繰り広げられ、人間は苦戦し追い詰められるが主人公の捨て身戦法により、中央制御装置が爆破され、最終的に人間が勝利、ワクチンでゾンビが人間に戻る、といった内容と予想する。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-06-19 19:30:29) (良:1票) |
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54.《ネタバレ》 1作目から見ているから、ついつい惰性で見てしまったけど、もはや何のことかわからん。新しいクリーチャー見たさに借りたのに、1作目で出てきた怪物をただ巨大化しただけのもので、なんら目新さがない。最後も、生物兵器を自分の首に打ったところで、「どんな化け物に変化するのだろう」と期待していたのに、ただの強化版人間とは・・・。こんなんであれば、続編を作る必要は無い。 【はりねずみ】さん [DVD(吹替)] 3点(2013-04-28 18:18:23) (良:1票) |
53.《ネタバレ》 『エイリアン』やら『ターミネーター』やら『マトリックス』やら…、そして八景島シーパラで見た『イワシイリュージョン』までっ!! 【SIN】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2013-03-16 14:37:08) (笑:1票) |
52.《ネタバレ》 なんだろ~、別につまらない訳ではないんだけど、ここまで来るともう一般向けというより、バイオヲタ向けとしか思えないんだよな~。なので、バイオは好きだけどドハマりするほどのヲタではない自分には、まぁ~可もなく不可もなく、てところですかね。チェーンを使ったアクションシーンは個人的に好きです。ただもっと広い空間で、立体的な動きだったらもっと良かったかな。ウェスカーが見方に!?てオイオイ!あんたとっくに人間じゃあなくなってますやん!これは無理ありありですね。レッドクイーンは人類を全滅させようとしているわけですよね?でも仮想都市まで作ってバイオ兵器の実験をして、それを各国に売ろうとしていると・・・。ふむふむ・・・。おや?あれれ?人類全滅したら買い手いなくなるじゃん!それから救出チームが逆にアリスに助けられた、てここ、笑うとこなんですかね? 次あっても劇場には行かないでしょう。 |
51.《ネタバレ》 今までのシリーズと違い、ゲームっぽいなというのが見終わってからの印象でした。 ゾンビも出番が少なく、クリーチャーも今までの使い回し程度。しかも弱体化している印象を受けます。 アクション映画としてはよくある映画で、正直「バイオハザード」という名前がなかったら「ふーん」という映画だと思います。 最終シーンがもはや魔界みたいになっていたので、どう収集つける気なのかが気になります。 お決まりの「核ですべてなかった事に」は無理だと思うので、レッドクイーンに対して総攻撃をしかけるのでしょうか? なんだかマトリックスみたいな展開になってきた気がしますが、新作公開時には見に行ってしまうんだろうなぁ…。 クリスとクレアの復活を切に願います。 【HIGE】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-10-09 12:32:28) (良:1票) |
50.《ネタバレ》 オスプレイもどきの飛行隊の集団が「アルカディア」を襲ってくる場面の逆送りで始まったイントロを観た瞬間、少し嫌な予感に襲われました。その予感は当たり、ゾンビの出現が少なく、クローン人間同士の戦斗がほとんどでした。日本製ゾンビも迫力がなく、ガタイだけでかい怪物もまったく弱いのには恐怖感も全然沸きませんでした。3Dの迫力も4より落ちたような?▼挙句の果てに、エイリアン2のパクリが出てきて、あきれました。「ニュートをねばねばの繭玉から救い出すところ」など、まあよくやってくれるもんだと唖然としました。▼最後の廃墟となったホワイトハウスを、ウンカのごとくのゾンビ集団が取り囲み、襲ってくる場面から、Ⅵのイントロを期待してみたいと思います。▼色々なご意見もある、中島美嘉ゾンビの日本版主題歌もピアノのイントロから、総じて小生好みでした。 【亜酒藍】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-10-05 18:32:52) (良:1票) |
49.《ネタバレ》 巻き戻しによって前作のラストシーンに直結してゆく冒頭、前作のファーストシーンを繰り返す偽の渋谷のシミュレーションシーン。アリスが巡ってきた旅が、果たして本当だったのか幻覚であったのか(創作であったのか)、そしてその現実あるいは幻はアリスが見たのか、それとも他の誰か(たとえば観客自身)が見たものなのか。これまでの作品世界を不確実で曖昧な意識下に広がるものとして捉えた視点はとても刺激的で良かったと思います。『バイオハザード』という映画作品を、元のゲーム作品まで含めてメタ化してみせたような感じで。だけど、肝心の映画そのものは最早ネタも尽きて袋小路に向ってダラダラと進行しているようで。『エイリアン2』及び『4』からの安直な流用を軸として、限定されたキャラクターのみで展開する状態は、ひたすら内向きに矮小化してゆくばかりに思えてしまいます。この作品における世界はもはや両手の指に足りる程度の数のキャラクターのみで動いている訳で、そこには文明の終焉の恐怖や哀惜もなく、尽きる事の無き遊びが繰り返されるばかりのようで。その不確実で曖昧な世界において、ただ肉体の運動が実存を想起させる、みたいなアクション映画であるならば良かったんですけどねぇ、それにはもうちょっとアクションをキチンと見せてくれなくちゃねぇ。フェティズムが絶対的に足らんのかなぁ。この監督じゃあ仕方ない、って言わなくちゃならないのはツラいのよ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-09-19 20:31:25) (良:1票) |
48.《ネタバレ》 原作キャラやシリーズに出たコトのあるキャラが多く登場し、「おっ!」とは思うものの、何度も何度も同じような音楽をバックにスロー映像のイケてないアクションを繰り返すばかり。アンダーソンはいつまでもその演出がカッコイイと思ってるんだろうな。こういう画が撮りたいだけというのがよくわかる。リメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』やら『エイリアン2』やら数々の作品からネタを失敬してきて既視感ありまくりな上に、全てがネタ元の超劣化版という可哀想な出来なのはいつものコトだった。なんでこのシリーズがそれなりに稼げるのか不思議だ。 華もなくドン臭そうで雑魚キャラにしか見えなかった奴が終盤にレオンと判明した時は脱力しましたよ。エイダも出たけどダサかったなぁ。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 3点(2012-09-18 23:03:39) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 人生初の3Dで鑑賞。 次々とステージが変わるゲームのような展開や、中盤で怪物にさらわれた娘(クローンだけど)を助けに行くというエイリアン2のリプリーとニュートをパクったかのような薄っぺらな展開には失笑しそうにはなったが、相変わらず、アリス役のミラ・ジョボビッチは凄まじいまでの身体能力とアクションを見せ付けてくれるし、ジル役で復帰したシエンナ・ギロリーもなかなか切れのあるアクションを見せてくれていた。(批判の多いジルの衣装だが、設定がゲームの5に準拠させたものなのだと考えれば、これはこれで納得。もっともゲームを知っている人以外には、ジルだと言われないと『これ誰?』であろうが) またシリーズ初登場であるレオンとエイダもなかなか頑張っていたように思うし、バリー・バートンが登場した(途中で死ぬけど)のもゲームのファンには嬉しい設定であろう。 しかし、それ以上にウェスカーがアンブレラを離反した理由や、レッドクィーンがどうして全人類を滅ぼそうとするのかの理由(そもそも、レッドクィーンは1においてバイオハザードから『人類を守る為』に、ハイブの職員を皆殺しにし、感染を封じ込めたのである。レッドクイーンの目的が人類の絶滅なら、1でハイブの職員を皆殺しにしたことと今回のレッドクイーンとの行動の間に矛盾が生じる。もっとも、この意見は1のレッドクィーンと今作のレッドクィーンが同じものだと仮定した場合の話だが。もう何をしても無駄だから、苦しませるよりいっそ滅ぼしてしまえ、ということなのか?または人類の馬鹿さ加減に愛想が尽きたのか?)の説明がまったく不足している上、ラスボスがプラーガ寄生体を注入したのに、何の外見上の変異も起こさないレインのクローンではストーリーを締めくくるだけのインパクトも有終の美もない。しかも、完全決着しない(今までのシリーズのようにはっきりと倒したわけではない、あまつさえ『戻ってくるよ』とか言ってるし)ので、カタルシスも何もなく、見終わった後には爽快感より消化不良・欲求不満のモヤモヤ感の方が色濃く残る。 ジルが元に戻ってくれたことと、リー・ビンビンのエイダの性格設定および容姿がゲームにかなり忠実だったのと、脇役の一人で終盤であっさりいなくなるとはいえ、オデット・フェールのカルロスがまた見られた(個人的に好きな役者だから)ので、この点数で。 【ダイス】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-09-18 22:02:39) (良:1票) |
46.相変わらずの大味っぷりである。 作品のストーリー性の薄さがとんでもないことになっています。 ポンポンとテンポ良く次々と場面転換するため、ある意味「アクションが見れればそれでいいんだろ?」という需要に見事に応えた作品ともとれます。 でもそれにしたってこれはひどい。 映画の最初から最後まで、TVゲームの「第1ステージクリア」→「じゃあ次のステージに進もう」のノリ。舞台や展開を無理やり作るために登場人物が行動しているような印象で、考えたら負けとも言えるゴリ押しっぷりを感じることができるでしょう。 また、「ポール・W・S・アンダーソン」監督は「面白ければ何でもあり」な感じの方なので、本作にも映画のパク・・・もといオマージュがあります。 ゾンビの設定だけでもそうなのですが、中でも予告編でも見せているアメリカ郊外での描写は「ドーンオブザデッド」にそっくりなのです。 そんな感じでうっすい内容ではありますが、観ている間はすっげー楽しい映画でもあります。 後半の展開は失笑につぐ失笑。脱力につぐ脱力のトホホ感もこのシリーズで慣れ親しんだものであるので、自分はある意味これで大満足です。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 5点(2012-09-18 13:17:09) (良:1票) |
45.《ネタバレ》 ステージをクリアして次へ進むってのは、確かにゲーム感覚。 アリスが死ぬわけないから、ある意味安心して観られる。 家庭的なアリスを挟んだのは、ドーン・オブ・ザ・デッドへのオマージュ?って思ったけど、でも、あれロメロじゃないよね。 常に陰惨な雰囲気のあるバイオシリーズの中では、かなり新鮮な展開。嫌いじゃなかったな。 でも、クローンの娘を助けることにこだわっちゃあ、アリスじゃなくてリプリーになっちゃうんだけど。 終始軽いノリで、緊迫感が一番あったのは実は家庭的アリスが襲われるシーン。 そう考えると、ゾンビ映画の醍醐味って、日常生活が破壊される恐怖をジワジワと感じるってことに尽きるのかなあ。 バイオシリーズは、ゾンビありきだから、その点は他のゾンビ映画に比べると不利。 だから、思い切ってアクションに振った監督の手腕はやはり評価したい。 |