1.《ネタバレ》 ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』やベルイマンの『処女の泉』を彷彿とさせる様な、凄まじく美しいモノクロの映像。
物語をいくら真剣に追っても、どうにも解釈にいたらない。
おそらく、美しい映像を感覚として捉えるべき作品だろう。
作品全体に関して言うと、どうにも暗ったいおはなし。
夜のシーンも多いが、内容もどんよりと暗い。
そして登場人物が暗い表情をしている。
決して楽しいとは言えない。
だが、例えば美しい絵画を鑑賞する際に、笑顔とか楽しさって必要だろうか?
そう考えると、この暗さは必然か?
いや、正直、よく分からない。
だが、この作品の映像が美しいということだけは分かる。
いや、感じる。