天国の日々のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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天国の日々

[テンゴクノヒビ]
Day of Heaven
1978年上映時間:94分
平均点:6.45 / 10(Review 40人) (点数分布表示)
公開開始日(1983-05-13)
ドラマロマンス
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-05-30)【イニシャルK】さん
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監督テレンス・マリック
キャストリチャード・ギア(男優)ビル
ブルック・アダムス(女優)アビー
サム・シェパード(男優)農場主
リンダ・マンズ(女優)ビルの妹 リンダ
ロバート・J・ウィルク(男優)農場の作業長
リチャード・リバティーニ(男優)背の高い曲芸団員
池田秀一(日本語吹き替え版)
井上瑤(日本語吹き替え版)
野島昭生(日本語吹き替え版)
岡本麻弥(日本語吹き替え版)
大宮悌二(日本語吹き替え版)
深見梨加(日本語吹き替え版)
北村弘一(日本語吹き替え版)
藤本譲(日本語吹き替え版)
小関一(日本語吹き替え版)
伊井篤史(日本語吹き替え版)
島香裕(日本語吹き替え版)
石塚運昇(日本語吹き替え版)
滝沢ロコ(日本語吹き替え版)
荒川太郎(日本語吹き替え版)
鈴木勝美(日本語吹き替え版)
脚本テレンス・マリック
音楽エンニオ・モリコーネ
撮影ネストール・アルメンドロス
ハスケル・ウェクスラー(追加撮影)
ジョン・ベイリー〔撮影〕(カメラ・オペレーター)
製作バート・シュナイダー
パラマウント・ピクチャーズ
配給CIC
美術ジャック・フィスク(美術監督)
ロバート・グールド〔美術〕(セット装飾)
ダン・ペリ〔タイトル〕(タイトル・デザイン)
衣装パトリシア・ノリス[衣装]
編集ビリー・ウェバー
録音ジョン・T・ライツ
字幕翻訳高瀬鎮夫
その他エンニオ・モリコーネ(指揮)
ボブ・ラフェルソン(スペシャル・サンクス)
ウォーレス・ショーン(スペシャル・サンクス)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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12
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40.《ネタバレ》 映像が綺麗な作品? そうだ、だがこの作品は「映像がキレイ」で片付けられない。そう、映像集ではないのだから。皆さんはあの狂気の瞬間を目に入れただろうか。保ってきた人間性が崩壊する瞬間に訪れたこの映画の躍動を。幾度となく映されていた動物に虫がついて回るという変化を。 イナゴをつかまえて笑っていた少女がそれを叩き出したその瞬間。イナゴの生々しいクロースアップ。はっきりと見えてしまった瞬間。農場主の気品ある穏やかな顔が歪むその瞬間。 画が画でなくなり、ショットがショットでなくなる。 全てが映画へと還元されるその瞬間。  「世の中には持てる者と持たざる者がいる。」少女のナレーションが語る。持てる者がいる以上、持たざる者について回る劣等感。拭い去ろうとすることが持たざる者の人生なのか。 であるならば、狂気とは何と身近なことだろう。
stroheimさん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-24 12:29:57)(良:2票)
39.彼らの天国は綻びだらけだった。リチャードギアの笑ってるのか笑ってないのか、ちょっといやらしくて、すごくイノセントな表情は良かった。人間のちっぽけな情念も最後には自然に呑み込まれてしまったが、それでも人間は自然に抗い、小さな天国を構築しようとする。快楽への意思は善悪を超えようとし、誠実さの罠に捉まる。広大なプレーリーの中で、大いなる時の流れの中で、男女3人の織り成すちっぽけな人間模様は、その美しい映像と印象的な音楽によって、いつまでも心に残る叙事詩となった。サムシェパードやブルックアダムス等、キャスティングも秀逸。
onomichiさん 10点(2003-09-06 14:37:08)(良:2票)
38.《ネタバレ》 確かこの映画、ずーっとお蔵入りだったのを、82年のお正月映画「愛と青春の旅立ち」の大ヒットでリチャード・ギアの人気が日本で大ブレイクしたんで、翌年の春に「あのリチャード・ギア幻の未公開作!」ってふれこみで、急遽公開された経緯があったはず。都内でも「シネマスクエアとうきゅう」単館上映、観たいな~って思っても、私が住んでた田舎の映画館で公開されるような種類の映画ではなかったので、結局鑑賞したのはほぼ40年後の本日になってしまいました。うーん、若き日のギアもサム・シェパードもご両人とも、ほれぼれするほどイケメンさんですね~。どちらかと言えばこの映画では、サム・シェパードの方が儲け役かな。当時から「映像の魔術師テレンス・マリック」っていう評価のみ耳に入ってきていたので、実物は一体どんなもんじゃいと思ってたんですが・・・。噂にたがわず素晴らしかったです。麦の穂が一塵の風でざわざわ揺れるシーンだけでも胸騒ぎが。ボーっと見てるだけで90分過ぎていきました。兄妹と偽ってる二人の言動があまりに無防備過ぎるとか、ケチを付けたくなるような箇所もあるけれど、この映像のチカラの前には、オハナシの脆弱さも含め全て許してひれ伏してしまいたくなる・・・そんな映画でした。ヒロインがよくいる美人顔女優さんじゃないのも効果的。
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 8点(2018-10-12 22:42:06)(良:1票)
37.《ネタバレ》 いつか機会があれば見てみたいと思っていた作品です。
風に波打つ黄金色に輝く麦畑。季節は移ろい、雪に覆われた白銀の世界。
その季節の中で、あるいは1日の中で、最も美しい瞬間をとらえる。
特に幾度と無く挿入される、赤く空を染める日没前後の美しさには心が震えるようでした。
そんな美しい作品の世界に自然と溶け込んでいくかのような巨匠モリコーネの音楽もやはり美しい。
病弱な農場主と、この農場に労働者としてやって来た男と女と、1人の少女。
彼らに訪れた、一見すると雄大で美しい自然の中での天国の日々。
しかしその微妙な関係は常に脆さや危うさをはらんでいる。
まるでマリックは遠くから彼らの日々を眺める傍観者のようでもありますが、
淡々とした日々の営みの中から人間の野望や嫉妬心といった、彼らの心の内を拾い上げていく。
どんなに文明が発展してもイナゴの大量発生の前になす術も無い人間。
本作が映し出す自然の大きさや美しさの前には、人間とはかくもちっぽけなものかと思わされます
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-09-08 21:40:11)(良:1票)
36.《ネタバレ》 柔らかい光に包まれた大自然の中で、農場で働く人々もまた、しばしば“単なる人影”として描かれ、大自然と一体化しているように見えますが、その人影の中から主人公たちの表情が浮き上がってきて、切ない物語が綴られていきます。寄る辺なき労働者のビルと、妹であり映画の語り手であるリンダ、そして兄の恋人アビーの3人の一行。ある農場の期間労働者としてこき使われているうち、アビーは農場主に見染められます。農場主は余命いくばくもないため、ビルはアビーに農場主との結婚を勧め・・・と言う訳で、ようやくビルは平穏な生活を手に入れるのですが、その裏には、恋人を他の男と結婚させてしまうという大きな代償と、農場主からの疑惑の視線による緊張感を伴った、表面的な平穏さに過ぎません。この物語が静かに描かれていく中に、自然の風物の映像が何度となく挿入されるのですが、その挿入映像の中のひとつかと思われた“イナゴ”が、大群となって物語の表舞台に躍り出て、その欺瞞に裏打ちされた平穏さを突如打ち破ってしまう瞬間の怖さ。大炎上する麦畑の光景、その映像もコワイ、流れる音楽もコワイ。後はひたすら追いつめられ転落していくしかないのですが、その果敢ない行く末の虚しさよりも、映画ラストで、生き残った者たちがそれぞれまた新しい生活へと向かっていくこと、死者が忘れられていくことの方に、幾層倍の虚しさを感じます。怖い映画でした。映像の美しさ故に、残酷な映画でした。うーん、でも何で使われている曲が『水族館』なんだろう(笑)。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-02-03 00:15:19)(良:1票)
35.切ない映画でした、淡々としたリンダのナレーションが不安を掻き立てる。サム・シェパードが爽やかな農場主役を好演しているし、リチャード・ギアもエネルギッシュでした。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-06-22 14:14:45)(良:1票)
34.これほどまでに周りの環境を整えておいて、肝心の俳優にまったく演技をさせていないとは・・・何とももったいないことをするものです。
Oliasさん [DVD(字幕)] 5点(2010-06-14 00:59:12)(良:1票)
33.映像が綺麗だという評判を聞き、鑑賞した。
しかし、私が思っていた映像の美しさとは異なるものだった。
ネストール・アルメンドロスは大好きなカメラマンだが、本作のアメリカ的映像と完全に喧嘩してしまっていて、良いところが出ていない。
映像技術先行で、芸術的美しさの欠けるアメリカ映画に、ネストール・アルメンドロスの良さが全て殺されてしまった感じ。
ネストール・アルメンドロスは、やはりフランス映画にてこそ、その本領を発揮するカメラマンであろう。
ストーリーは、途中、集中力を失うほどにつまらないもので、最後はどうでも良くなってしまった。
にじばぶさん [DVD(字幕)] 3点(2009-03-29 20:34:06)(良:1票)
32.穏やかな暮らしを夢見てうたれた芝居が三つの心を落日のように染め分けてゆく。ふたりを愛した娘の心は誰のものであったのか。彼女らのために命を落とした男たちの眠る大地の上を女たちは駆けてゆく。
レインさん [映画館(字幕)] 8点(2006-03-29 20:15:48)(良:1票)
31.んー期待はずれ。そんなにいいかなあこの映画。単なる田園風景に対して特に映像美も感じない。女のしたたかさが印象に残った。
東京50km圏道路地図さん 4点(2004-02-03 05:17:23)(良:1票)
30.すいませんただただ退屈でした。景色は美しいけれど、物語としてはひと昔前の昼ドラレベル。いや昼ドラのほうがもっと複雑でドロドロで興味をつないでくれたように思います。
しかも淡々と、きわめて少ないセリフとナレーションで、ほとんど抑揚なく進行するだけ。リチャード・ギアも策士なのか粗暴なのか単に無神経なのかキャラが定まっていないし、サム・シェパードも超イケメンながら農場主として優秀なのか単なるお人好しなのか判別できず。いずれにしても魅力的には見えません。いっそ人間ではなくイナゴを主役にしてくれたほうが、ヒッチコック映画のように楽しめたかも。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2024-05-27 23:03:40)
29.《ネタバレ》 テレンスマリックは、静かな口調で、きれいな映像で語る。

野心のために、(素直になれないために?)、自分の彼女を金持ちの嫁にやる。
そこから、「天国」の日々が始まる。
もう汗を流して働かなくていい、そんな「天国」。

日本では、明治から大正に代わる頃のお話。
西部劇の世界が終り、アメリカンドリームを実現せんとする若者たち。
だが、人間も甘くないし、自然も甘くない・・(イナゴの大発生を描いたアメリカ映画って、他にある?)
トントさん [ビデオ(字幕)] 7点(2024-04-01 15:41:20)
28.《ネタバレ》 映像、音楽、ストーリー、リチャード・ギアをはじめとする俳優陣もとても良かったです。悲しい結末ですが、同時に希望を残したエンディングでした。。。。
みるちゃんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2023-03-24 13:20:34)
27.どこが面白いのかさっぱり理解できなかった。
若い頃のギヤ夫が観てみたい、という人くらいしか需要がないかも。。。
マー君さん [ビデオ(字幕)] 3点(2017-05-14 11:25:15)
26.《ネタバレ》 ○映像美、音楽のすばらしさは感じられたが、テレンス・マリック監督らしいとっつきにくさが今作でも発揮されている。○上映時間の割に冗長に感じる。起伏が少なく、大きな展開がイナゴの襲来くらいしかなかった。
TOSHIさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-10-29 23:04:36)
25.《ネタバレ》 映像はキレイですけどね、さわやか自然百景を観てるんじゃないんですから。もう少し脚本何とかならんか。子供のナレーションが不穏な空気をやたら煽るけど、肝心の主演男女二人が情感不足でなんのことやら。
富豪を乗っ取って、底辺から這い上がろうと画策する美人局の二人に刹那的な焦燥感が全然無いんだ。こんなのんびりなバカップルに展開をまかせていたって面白くなるはずもなく、ストーリーの転換はイナゴの襲来を待つしかないんだな。
そしてもっと美人の女優を起用したらどうだろう。口角の下がったカエル顔をアメリカ人は好むのかもしれないけど、私には『お金持ちが次々と声をかける』ような美人には全然思えなかった。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-11-17 00:16:05)
24.あまり良さがわからなかった。
黒ネコさん [DVD(字幕)] 5点(2014-03-30 13:49:26)
23.評判通り、映像美には引き込まれました。役者も美しく、テレンス・マリック監督作品中でも最高の評価を受けているだけの風格は十分に放っています。また、『シン・レッド・ライン』以降のような押しつけがましさがなく、意外なほどさくさくと物語が進行していく点も好印象です。テレンス・マリックは登場人物の心情描写を徹底的に排除しており、起こったことを淡々と描写することに専念しています。。。
ただし、映像とドラマがうまくシンクロしていた前作『地獄の逃避行』と比較すると、本作は映像が立ちすぎていて全体のバランスがやや崩れ気味のような気がしました。印象に残るのは映像ばかりで、肝心のドラマの存在感が薄いのです。鑑賞直後には「良い映画を見たなぁ」という気分を味わえたものの、レビューを書くにあたって内容を振り返ってみると、ストーリーの面で印象的な部分がほとんどなかったことに気付きました。深いようで深くない、いわゆる”雰囲気もの”に終わっている映画だと思います。
ザ・チャンバラさん [DVD(字幕)] 6点(2012-09-03 00:42:20)
22.映像は美しいですなあ。揺れるようなサン・サーンスの「水族館」に乗せられて、陰影の多い自然光。なんでも旧約聖書が下敷きになってるそうだが、そういった「語られたお話」という印象の濃いストーリー。社会派ではない。ただ映画としての流れがも一つうねってくれなかった。ジワジワと破局に向って進んではいるんだけど、こういう映画はこれでいいのかな、もう少し細工が欲しかった、ってこと。イナゴから火事へのシーンは迫力。けっきょくみんな、良くなろう・浮き上がろう・寂しくなくなろう、として不幸を呼び寄せていってしまう。それを憐れむ者の視点ね。ああ、やっぱり聖書なんだ。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-10 12:19:03)
21.う~ん… こういう事をしちゃいけません、という教育的な映画なのかな? 観ててあまり気持ちの良いモノではなかったが…。どういう見方をすればいいのか観ている間に答えが出ない映画は、私は楽しめないケースが多いようです。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-03-01 20:08:57)
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【点数情報】

Review人数 40人
平均点数 6.45点
000.00%
100.00%
212.50%
337.50%
437.50%
5922.50%
625.00%
7717.50%
8922.50%
937.50%
1037.50%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 4.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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【アカデミー賞 情報】

1978年 51回
撮影賞ネストール・アルメンドロス受賞 
作曲賞(ドラマ)エンニオ・モリコーネ候補(ノミネート) 
音響賞ジョン・T・ライツ候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞パトリシア・ノリス[衣装]候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1978年 36回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
監督賞テレンス・マリック候補(ノミネート) 

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