66.GODIVAのお菓子のような可愛らしい色合いと画面構成は素敵でした。謎解き要素が全くないのが残念でした。コメディなのに人が死に過ぎるのは違和感を感じました。ウィレム・デフォーは顔が怖すぎて不快でした。普段あまり映画を観ない自称オシャレでセンスある人が「ウェス・アンダーソン超面白い!」と大声で絶賛しそうな、ただそんな風にもてはやされる雑貨&アクセサリー感覚の映画に過ぎないと思いました。 【DAIMETAL】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-08-12 09:07:42) (良:2票)(笑:1票) |
65.監督のスタイルや美意識が全面に出ており、ドラマの高揚感やリアリティなどは意図して切り捨てられていることから、見る人を選ぶ作品だと言えます。そのビジュアルセンスの良さや、何か深いことを語っていそうなインテリな雰囲気から、「この映画が好き!」と積極的に言いたくなるようなオーラが漂っており、それゆえにウェス・アンダーソン作品には一流俳優がこぞって出演したがるのだろうと思うのですが、私にはピンときませんでした。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2017-01-07 04:31:53) (良:2票) |
64.《ネタバレ》 ホテルの中でいろいろ起る話かと思いきや、ホテルの外でいろいろ起る話でした。 ミステリーと言うには浅く、コメディというには少々ブラックが効きすぎか。どの側面から見てもどっちつかずの中途半端。とゆーか、そーゆー作風ですね。見る人を選ぶとはまさにこのこと。私の好みには合いませんでした。 登場人物は皆記号と化していて、与えられた役割をこなすだけ。RPGに出てくる村人『ここは○○の村だよ』を言い続ける人と変わりません。感情の起伏が極力抑えられ、鑑賞者は事の顛末を蚊帳の外からただ眺めているだけ。 せめてラストがもう少しわかりやすいハッピーエンドで終わってくれれば。あっさり『グスタヴは死んだ。撃たれた。』とか、『妻と幼い子供は○○風邪で死んだ。』とか、わざわざ言う必要があるだろうか。このほろ苦い余韻は必要なんでしょうか。 グスタヴは良い人だし、ゼロもグスタヴに忠実なので、二人の関係は見ていて心地良い。 ゼロが連行されそうになったり、暗殺者が暗躍したり、グスタヴが投獄されたり脱獄したり、とにかくいろいろ起きるので飽きません。ですが鑑賞後の満足度は低いです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-12-17 03:26:12) (良:1票) |
63.《ネタバレ》 一流ホテルのコンシェルジュが殺人事件を華麗に解決!する物語と思ったら、だいぶ印象が違いました。絵を盗んだうえ、さっさと売り払おうとするし。刑務所入れられるし。さらに脱獄するし。テンポが速くて退屈しないこと、グスタフの佇まい、ゼロとのやり取りも楽しいのですが、どうも事件自体には身が入らなかったです。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2019-11-17 00:02:31) (良:1票) |
62.《ネタバレ》 大好きな映画。お菓子箱のような映画。この監督作品の中でベスト。欧州の歴史劇。人工美の中のとぼけたコメディ。最高。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 10点(2019-01-03 20:46:19) (良:1票) |
61.監督?の作家性がよく出た映画であり、この監督の世界観とか映像とかが好きな人にはおそらくたまらない映画なんだろうな、と想像します。 僕自身は、映画は第一にストーリーを重視するタイプなので、雰囲気重視のこの映画は全く肌にあわず終始退屈なだけでした。せめて話が面白ければまだよかったんですが…。好きな方にはもうしわけありません。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-08-15 17:56:49) (良:1票) |
60.《ネタバレ》 とてつもなく綺麗な構図と美術は当たり前、そんでもってのアカデミー賞。素晴らしいの一言につきます。 しかしこの作品を一言で感想を言ってしまうと「綺麗な三木聡映画」で収まる。いや、マジホント。 だってこの映画、構図も美術もアカデミー賞だけどなんてったってストーリーは「変」である。 変な連中、変な奴ら、変な男。そしてギャグなのかもわからないシュールなギャグ、下品なギャグ、汚いギャグ、エグいギャグが満載である。 笑えばいいのか、でも笑ったらアホと思われそうな数々。 …結局僕は戦争がどうだとか考える事も出来るかもしれないが、とにかくこの世界に浸れた事を心より嬉しく思えました。 楽しかったです。楽しめました。 【えすえふ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-01-04 21:31:54) (良:1票) |
59.《ネタバレ》 1968年、ヨーロッパの東端にある小国旧ズブロフカ共和国。閑散としたかつての豪華ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」に泊まっていたとある作家は、そこでこのホテルのオーナーで大金持ちの老人ゼロと出会う。いかにも変わり者と言った彼に小説の題材を探していた作家は、いたく興味を惹かれ、思わず夕食の誘いに乗ってしまうのだった。そこでゼロが語り始めた物語は、彼の師でありホテルのコンシェルジュでもあったムッシュ・グスタヴと共に経験したとある殺人事件を巡る波乱万丈の冒険活劇だった…。豪華俳優陣を存分に使い、昔から独特の作風で知られるウェス・アンダーソン監督が新たに製作したのは、そんな奇想天外なスラップスティック・コメディでした。正直に言わせてください、僕はこのウェス・アンダーソン監督のセンスとはやっぱり合わないみたいです。確かに、この作品の全編に横溢する唯一無二の独特の世界観や、まるで絵画のように美しい色彩感覚や、上質なウェットとユーモアに富んだストーリー等々、その実力は充分に認めるところなのだけど、それでもこの監督の「どうだい?俺ってセンスあるだろう。まぁ分からない奴には一生分からないだろうけどね。ははは」と言わんばかりのまるで自分のセンスを上からひけらかすような唯我独尊的態度(え、卑屈すぎ?笑)が、僕は昔から妙に鼻について正直あまり好きではないんですよね~。ティム・バートンやジャン・ピエール・ジュネのように、もっとアクの強い一片の毒のようなものがそこに含まれていれば良いのだけど、この意図された極度なまでの軽薄さはやっぱり僕には物足りないっす。って、「じゃあ、観なきゃいいじゃん!!」と突っ込まれるとイタイところなのだけど、この人の作品て毎回キャストが豪華だからやっぱり手が伸びてしまうんですよ、悔しいけどさ。こうなると、なんだか文句を言うために映画を観てるみたいで、「これじゃ、テレビ局にクレームの電話したいがためにテレビ見ているクレーマーおばさんと大して変わらないじゃん…(泣)」と自己嫌悪に陥りそうなのだけど、それでも自分の心を鬼(クレーマーおばさん?笑)にして評価させてください。5点!! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2015-08-05 21:59:28) (良:1票) |
58.《ネタバレ》 何人も殺されて生首シーンなんかもあるんだけど、軽妙なタッチでユーモラスに描かれるので陰惨さは感じない。独特の不思議な味わい。遺産相続を巡っての連続殺人、冤罪事件なので、演出によってはハードなサスペンスにもなりうるストーリーなのに、全体的にほんわかしていてユーモアとペーソスがある。 【飛鳥】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-07-08 01:51:41) (良:1票) |
57.役者は豪華だけど、もったいないと言いたくなる使い方なのも頷けます。 出番コレだけ~と思った方も何人もいるでしょう。 他の映画でレイフ・ファインズにコメディは向かないんじゃないかと 思い込んでましたが、評価一転、コメディも行けるやん!! こんないいキャラで輝いてるの久しぶりに見た、なんかフッきれたような 面白い役ももっと見てみたい気がしてきた。個人的には最後まで楽しめました。 シリアスよりこういうろくでもない面倒くさい男の役が似合うような気がしてきたなあ それでいてやっぱ格好いいって、そんな役またやらないかなあ。と、ずっと レイフ・ファインズ見てました。すみません、点数は甘めです。 【みことtea】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-05-14 18:49:01) (良:1票) |
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56.相変わらずしゃれた映像で、超豪華キャスト。だけど、本作は映像が忙しすぎて人物がただの人形っぽく見えてしまい、あまり愛着が持てなかった。面白かったけど、心に残らない。サスペンスタッチにするという新たな要素はあるもののこの作風に慣れてしまい、新鮮味がなくなってきたのかも 【すべから】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-03-28 21:10:55) (良:1票) |
55.画面構成や色のバランス、ギミック、間などの絵作りは素晴らしく、楽しい!のだが。ストーリーに引き込まれるかというと疑問。感情移入は一切できなかったしカタルシスも無かった。それが狙い通りなのかなぁ。思い入れは生まれなかった。 【reitengo】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-02-25 09:19:47) (良:1票) |
54.《ネタバレ》 ペルシャ猫の運命が象徴するように、人生はあまりに理不尽で過酷だ。冤罪と遺産相続に巻き込まれたコンシェルジュは結果的に遺産を手に入れ、ベルボーイも家庭が持ててめでたしめでたし……ではない。物語が終わっても彼らの人生は続き、コンシェルジュはすれ違いで銃殺刑になり、ベルボーイの妻子も流行り病で亡くなる皮肉さよ。それでもベルボーイは自分達が存在した証を残すために、国営化したホテルを遺産で買い戻し、彼の話を聞いた作家が本を書き、物語として第三者の記憶の中に残っていく。如何なる結末であれ、歴史に名を残さないコンシェルジュとベルボーイを知り、老婦人を知り、殺し屋を知り、ペルシャ猫を知った。彼らが存在した証は『グランド・ブダペスト・ホテル』という物語の中で生き続ける。ウェズ・アンダーソン監督の映画を初めて見た。クラシックなミステリー・コメディ風を装いながらもアドベンチャー要素が強く、ガーリーな美術と雰囲気の中にブラックな毒を仕込ませるえげつなさがあるため、好き嫌いが分かれそう。しかも、ミステリーとは言え、3つの時代が大きく関わることがないため、どんでん返しを期待した自分には物足りなさが残る。エンドロールのパラパラアニメは世界観を象徴して良きアクセント。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 7点(2015-01-17 20:23:37) (良:1票) |
53.ウェス・アンダーソンの映画を観るのは「ライフ・アクアティック」「ファンタスティック Mr.FOX」に次いで三作目となる。ビギナーと言えるだろうが、それでも映画が始まってすぐに「ああ、ウェス・アンダーソンの映画だな」と認知させてしまうのは、この監督の稀有な作家性故だろう。 映画は全編に渡って、この監督らしいウェルメイドなコメディと、拘り抜かれた美意識に彩られていて、映し出される一つ一つの「画」を見ているだけでも楽しい。 タイトルから想像したイメージは、風変わりなホテル内での風変わりな人間模様が“グランドホテル形式”で描かれるのだろうと思っていた。 しかし、物語は想定外に加速し冒険活劇へと展開していく。 激動の時代背景を根底に敷き、或る人間の或る人間に対する思い出がつまびらかになっていく。 そうして辿り着いた結末は、この映画世界が醸し出す雰囲気からは想像もできないくらいに、重く、悲しい。 ただし、この映画に登場する人物たちは、必ずしも悲しみに暮れているわけではないと思えた。 人生は、総じて過酷で辛いもの。 それは悲劇ではなく、受け入れるべき運命であり、それらを礎にして“新しい世界”は構築される。 昨日の世界と明日の世界は常に変わりゆくもので、それの善し悪しをその日を生きている者は判別出来ないのだと思う。 そういう達観めいたものを、過ぎ去った世界のことを語る老いた“ベルボーイ”に感じた。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-07-02 16:19:27) (良:1票) |
52.《ネタバレ》 あ~~コレはダメでした~ 映像もセットもすごくオシャレだし、予告編やあらすじ読んでもブラックコメディぽいしすごくそそられたんですけどね。 ローポジションで横移動のカメラワークも良かったんです、でも始まって30分たたないうちに「これはやばい」と思いました、私には合わないんですね。館内の空調の具合も非常に心地よく何度も睡魔に襲われました。 うれしい豪華キャストなんですが、俳優たちも背景の一部という感じでスイスイ流れていってしまうといいますか、目に留まらないんです。映画の中へ入り込めなかったです。 ふっとクストリッツァの「アリゾナドリーム」を観た時を思い出してしまいました。 そういえば「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」も「ライフ・アクアティック」も途中で挫折したっけ。インディーズ系は合う合わないがはっきり分かれます、ビル・マーレイがこの監督の作品の常連ていうのはなんかすごくよくわかります。 ウェス・アンダーソンのコメディは私にはちょっとね・・・ 【envy】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-06-21 00:15:29) (良:1票) |
51.《ネタバレ》 ウェス・アンダーソンがいかに天才かが分かる作品だった。 彼が原作・脚本・製作そして監督。 彼の世界観、スピード感とリズムが遺憾無く発揮された作品だ。 それだけに凡人のわたしには理解できない部分が多かった。 全体的に忙しなく進行する感じも肌に合わない。 (スキーでの追いかけっこの場面は楽しめた!) シアーシャ・ローナンがとっても素敵だった。 他、共演陣も実に豪華だ。 映像はとても美しく、エンドロールも凝っていて楽しい。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-11-19 09:35:24) |
50.映画公開当時の予告編の印象とだいぶ違いました。映像は他のレビュー方々コメントの通りきれいですね。物語自体も結構見ている最中は飽きずに観られます。ジュードロウはうまい配役だと思いました。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-04-30 13:33:07) |
49.《ネタバレ》 予備知識ゼロで鑑賞、コメディだけども笑えるかと言うと微妙で淡々とした作品です。 絵面の面白さと次々と現れるのが好きな俳優さんばかりなので低評価としたくない感じです。 マダムが見たことある様な気がしながら誰だか分らなかったんだけどエンドロールでティルダさんだと判明しスッキリしました。 面白いかと聞かれたたやはり微妙としか答えられないかも、つまらなくて退屈や苦痛では無く不思議な魅力の作品でした。 もう一度観たいかと言われるともうええかなと思いますw 僕的無名俳優さんばかりだったら5点かなってのが正直な評価です。 【ないとれいん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-04-30 11:39:15) |
48.なんかこの監督は俺には合わないんだろうな。すごく面白いことをやってそうで、実はあまり面白くないって感じ。 【センブリーヌ】さん [インターネット(吹替)] 5点(2024-04-12 21:42:13) |
47.人を選ぶ作品だと思います。 私は正に、選ばれし人。 うっとりとじっくりと、香しい映画を堪能しました。 どなたかのレビューに綺麗なお菓子箱とありましたが、良い得て妙。 美術館で動く絵画を見ている錯覚にとらわれます。 そしてストーリーは落語のごとく聞き入ってしまう。 ミスマッチかと思われるものがテンポ良く融合している小気味の良さ。 質の高い喜び。 そしてイケメンが次々登場してワクワク。 久しぶりに見たエドワード・ノートンさんのお巡りさんは最高。 もちろん主役のレイフ・ファインズさんのボケも素晴らしかった。 ティルダ・スウィントンさんが老けメークで頑張っていました。 キャスト一覧を見てびっくり。 演じる事への情熱を感じました。 アレクサンドル・デスプラさんの音楽も実に素晴らしい。 エンドロールは聴きごたえあり。 次に行かないで最後まで演奏を堪能して欲しい。 【たんぽぽ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2024-02-05 16:11:09) |