1.《ネタバレ》 面白いですね。感情vsシステムという構図は大好物。ただ本作の場合それはあくまで表面で、問題の真の原因は人間の中身そのもの。「戦争によって性格が変えられた」よりもむしろ「戦争はその人の本質を剥き出しにする」の方がしっくりきます。戦争によって皆が皆デヴァローのような殺人に快感を覚えるような人間なるわけはないですからね。むしろデヴァローの場合戦争を言い訳にしてる感さえある。デヴァローとデルは友人であり、戦友であり、恋のライバルでもある・・・その辺の描きと鉱山の所有権を巡る強権力と法vs民衆と感情の構図の絡め方が見事。最後のまとめは結局主要人物が死んで大団円かよってつっこみを入れたいのは山々ですが、なんかもうその辺はパターンですね。過程良ければ全て良し?
あと見終わってから気づきましたが、アクションがほとんどなかった。それほど中身にのめり込めたということだし、人間ドラマで魅せるこういう作品こそ西部劇!ということで、全く問題なしですね。