1.《ネタバレ》 原題(사도)のままサド(思棹)とすべきでしょう。固有名詞だし。題が変えられると同映画と認識がしにくい。「サド」「ベテラン」「ワンドゥギ」など韓国はシンプルな題が多い(どれもユアインだ!)流行、余韻、制作者の思い、こだわりに敬意をお願いします。
役者、子役、映像、本気度、すべて良しですが、全体のトーンが同じでメリハリがあまりなかったかと。王が息子を米櫃に入れる期間「8日間」は場面に広がりが乏しい。王として親として苦悩する父、愛されたい、愛されない、故に狂っていく息子とが、繰り返される感じです。まるっきりカメラワークが同じシーンが2度出てきたようだ。なぜそうしたのかな。
米櫃で餓死する王子の頬に手を伸ばし涙する王、王ゆえの苦悩、もがき葛藤を名優達の演技で見たら誰でも泣いちゃうよ。泣かせどころではなく、「うん、巧い!」と膝を打つシーンのある映画が好きです、おこがましいが。(それ言ったらレビューできないが)
最後ジソブ(サドの息子)はユアイン(サド)かと思うほど似ていてザワッときました。思いの丈を込めた舞いを完全体の形で見たかったです。そしてお母さんの老けメークが、あんまりでした。にしてもユアインの本気はいつみてもすごいです!!映画は6点、ユアインにささげる1点、計7点。