2.《ネタバレ》 街角のカフェで働く主人公の女性エレナ。彼女の前に現れた、親友のカレ。
出会った時から互いの何もかもが気に入らない。反目し合う2人。
そんな2人が恋に落ちることは映画ではよくあることだし、実際にその通りにストーリーが展開していく。
そこに意外性は無く、親友との関係も悪化するはずですが、その辺りはバッサリとカットして、
何事も無かったかのように結婚後の13年後に話が飛びます。しかしこの映画、その13年後のドラマが良かった。
事前にこういうストーリーだと分かっていたら見るのを避ける、僕にとって苦手なジャンルがあります。
それは、主人公の体がガンに冒されたりといった闘病もの。
13年後、まさかこういう展開になるとは思いもしませんでした。
しかし、ここで前半から登場していたバラエティに富んだ主要登場人物が見事に活きてきます。
次第に辛い状況になっていきますが、彼女の周りにいるこれらの登場人物がそれを和らげてくれる。
そしてすっかり忘れていた13年前の、男をめぐる親友との可笑しなエピソードの挿入。
ラストは微笑んで鑑賞を終えることになるとは思いもしませんでした。
彼女の運命を見せないというのもまた良かった。