ファイティング・ダディ 怒りの除雪車のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ファイティング・ダディ 怒りの除雪車

[ファイティングダディイカリノジョセツシャ]
In Order of Disappearance[米]
(Kraftidioten)
2014年ノルウェースウェーデンデンマーク上映時間:112分
平均点:7.36 / 10(Review 11人) (点数分布表示)
アクションサスペンスコメディ犯罪ものヤクザ・マフィア
新規登録(2018-04-04)【たろさ】さん
タイトル情報更新(2019-05-27)【たろさ】さん
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監督ハンス・ペーター・モランド
キャストステラン・スカルスガルド(男優)ニルス
ブルーノ・ガンツ(男優)パパ
ペーター・アンデション(男優)エギル・ディックマン(ウィングマン)
クリストファー・ヒヴュ(男優)スティグ・エリック・スミス(ストライク)
製作総指揮ステラン・スカルスガルド
ハンス・ペーター・モランド
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1
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11.《ネタバレ》 いやあー何これ面白い!二回続けて観ちゃった。二度観てわかったけど、これ笑っていいやつだった。同系のキレるオヤジもの「96時間」がマジ物件なのと違ってコメディなんだね。ちなみにリメイク版はやっぱりL・ニーソンだとか。
テンポが素晴らしいじゃありませんか。わかりきった説明は一切省き、どんどん進む。さくさく悪い奴が死ぬ。死人が出るたび、ぽっと表示される墓標。宗教によって十字架等の種類もちゃんと変えている凝りよう。クールだなあ。
話はガンガン進むのに、末端キャラに至るまでなんでかやけにしっかり存在感がある。おかげで全員の顔が覚えられます。ノルウェー組織の構成員が「福祉国家は寒い国ばかり」と”福祉か日差しか”と社会福祉論に切り込んでみせたかと思うと、セルビアギャングはノルウェーの刑務所における人権意識の高さに国民性の違いを見るのであった。なにこの描写。「無駄話」がこんなに活きているのはタランティーノ以来の衝撃。
あまりに早い日系殺し屋の退場っぷり、ドライすぎる中国人の嫁、雪ではしゃいでしまうセルビア人、等ふふっと笑わせたかと思えば「重機カタログの本読み」で爆笑させられたり。
ニルス、ウィングマン、ブルーノ・ガンツら渋い顔のオヤジ(じいさん)らがやたらかっこ良い。
息子を殺された同士ゆえか、なぜか心通じ銃を収めるラストシーン。ぐっときそうになったところへ、まさかあんなトコからもう一人分十字架追加とは(!)
いやあ参った。シュールでありつつ、脚本は良く整理されているし。桁違いに大量の雪景色と巨大重機の画にも圧倒されるしで。おそるべき珠玉の北欧映画であります。
オリジナルタイトルはスウェーデン語で「大馬鹿野郎」だそうで、いや馬鹿はたくさん出てくるのですが。やはり親の家督を継いだだけのボンボン、器の小さいこと、判断の正しくないこと、部下に売られる末路、と伯爵こそがタイトルにふさわしい馬鹿ですね。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2020-03-26 16:42:28)(良:2票)
10.《ネタバレ》 ハードな復讐劇かと思ったら、シリアス・バイオレンスの仮面を被った隠れコメディ映画でした。

まず、ニルスがヤップを殺して滝に投げ込むシーン、最初はハードボイルド感が漂ってましたが、2人目・3人目の滝シーンになるとなぜか笑えてきます。また、誰かが死ぬたびに「チーン」と上る宗旨ごとの十字架、雪山でテンション上がりまくりのセルビアのギャング、誘拐した子どもに本読みをねだられて仕方なく除雪車のカタログを読んでやるニルスなど、笑いの内容は、くすくす笑いから徐々にゲラゲラ笑いへとクレッシェンドしていきます。
そしてラスト、ギャングやマフィア達はみんな死に、息子を失ったオヤジ同士が銃を置き合うカッコいいシーンで「いい感じ」に終わるのかと思ったら・・・パラグライダーの人、撃ち合いじゃなくてあんなトホホな死に方・・・つーか、オマエどんだけ飛んでたんだっていうツッコミどころもご用意してくれて(?)、最後はもうギャハハ笑い状態!

さらに、「福祉国家は寒い国ばかり」と語るノルウェー人に対し、「ノルウェーの刑務所の快適性」について語るセルビア人、犬のフンを拾うのが「モダンな文明社会」等、何気ない会話の中で国民性の違いを表現するなど、箸休め的なシーンもなかなか芸が細かいですね(笑)

ノルウェーの壮大な雪景色の中で独特のユーモアセンスが冴えわたる、クソのような邦題とは真逆の、隠れた傑作だと思います。
ramoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-15 20:43:49)(良:1票)
9.予備知識無し。除雪車が人間を襲うホラーものかと思いきや、嬉しい的外れ。冒頭のステラン・スカルスガルドに「ラッキー」幻想的な北欧の光景(+1点)に「あぁ、行ってみたい!」魅入ります。無骨なオヤジの復讐譚は伯爵とセルビア人グループボスとの三つ巴の闘いとなり画面に釘付け。血生臭い描写での死の後の十字架がクールで印象深く、描写省略での十字架もナイスな演出。セルビア人ボスの得も言われぬ重厚感に「この人誰なんだろう」ず~っと気になっていた答をエンディングで知り「ブルーノ・ガンツ! う~ん 確かに」(+1点)出演シーンから観直し。
リーアム・ニーソン版があるそうで、勿論観ません。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 9点(2020-06-04 02:53:00)(良:1票)
8.《ネタバレ》 先にリメイクのほうを観たんですが、オリジナルに忠実だったんですねぇ。
こっちは北欧ならではの会話が面白いの。バナナがあるから食うには困らないとか、会話の他にもタランティーノを彷彿とさせるところがありますね。
苦労知らずの二代目ボスの浅はかさで理不尽に息子を殺されてしまった二人の父親っていうのは辛いんですが、ボスを裏切るその理由が何か可笑し悲しいものがあり、ここがいちばん予想外の展開でした。うん、面白い映画です。
それにしても見事なノルウェーの雪景色、寒いし税金は高いらしいけどなかなか豊かな国のようだ。
セルビア人に言わせれば刑務所も居心地がいいらしい。
envyさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-05 01:27:39)(良:1票)
7.《ネタバレ》 リメイク版ではリーアム・ニーソンが起用されているそうだが、まさに北欧に生まれたリーアム・ニーソンともいうべき男ステラン・スカルスガルド。ぞのいかつい容貌には惚れ惚れさせられてしまいます、そういや本作では一切笑顔というか緩んだ表情を見せませんでしたね。まさにバイキング子孫の北欧男という感じなんですが、最近売り出し中の息子のビル・スカルスガルドが親父とは似ても似つかないラテン系の顔なのが不思議。 私が感じたのは、監督のこの映画での撮り方は北野武の風味が強いなということ。たしかにギャング同士の会話などにはタランティーノ風味もあるかもしれませんけど、場面転換や遠景に拘りを感じさせる景色の見せ方などは、北野武が撮ったと言っても違和感がないんじゃないですか。劇中で死人が出るたびに入る十字架と死者の名前のカットも、実にシュールで雰囲気があったなと思います。言われてみると「そうかな?」と納得はしますが、個人的にはこの映画が観終わるまでコメディだとは感じませんでした。でも観たときにはちょっと理解できなかったラストは、コメディとして観ればとてつもなくシュールなセンスですよね。 ノルウェーというととても民主的で平和な国というイメージがありましたが、当たり前ですがノルウェーにもギャングや反社がいるんですね、おまけにセルビア人マフィアも。あとノルウェー人がデンマーク人を嫌っていることも判りました(笑)。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2024-04-15 21:59:09)
6.《ネタバレ》 まさかこんなゴリゴリの北欧映画(?)に、こんなタランティーノな作品があるとは思わなかった。一人息子に関する復讐という重いテーマなはずなのに、さくさく進む。旬を過ぎた(←作中で)登場人物はあっけなく退場。これ、作中の殺し屋とかよりも、制作者の方がよっぽど冷酷で容赦ないぞ。一方で節々に挟まれるどうでもいい会話。人質の子供とかはもうちょっと使いようがあったんじゃないかという気もするが、そのあっさり風味がむしろこの作品には適合しているとも思いました。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2021-12-14 00:29:37)
5.《ネタバレ》 雪の情景にフィルム・ノワールの世界を被せたような、異質なクライムドラマ。ステラン・スカルスガルドの渋さもはまっていて、楽しめた。
カワウソの聞耳さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-16 22:51:47)
4.《ネタバレ》 B級(C級?)な香りのするタイトルとは裏腹な、なかなかな内容。 ちょっと今一つ分からないところがあったりしたけど、ヴァイオレンスさとコミカル?なところのメリハリがあって観てる側を飽きさせない演出・構成はうまいですな。ノルウェーの強烈な雪深さが印象にのこるものでゴザイマシタ
Kanameさん [インターネット(字幕)] 6点(2020-06-16 06:48:03)
3.《ネタバレ》 おっちゃらけた題名からややコメディ寄りの作風を想像していたが、基本的な部分は意外にもかなりハードな復讐ヴァイオレンスである。ただ、随所に挿入される一風変わった演出は間違い無くコメディの香りを微かにも漂わせているのと、他にも描き込まれるノルウェーの社会状況の端的な物珍しさもあり、ただシリアスなだけの物語にはなっていない。中々にユニークな作品だと思う。

とは言え本作の一番の良さは、凍てつくノルウェーの大地が醸し出す寂寥感と、その中に孤独な父の復讐が貫徹される哀しきカタルシスの深い趣にある。一般市民なジジイのはずのステラン・スカルスガルドが喧嘩の強いこと!(ガテン系の底力、としか言い様が無いが…)
Yuki2Invyさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-24 21:58:56)
2.《ネタバレ》 本作と同じ監督のセルフリメイクであるアメリカ映画「スノー・ロワイヤル」を先に見ました。
当然ではあるのですが、ストーリーは同じです。印象的な十字架の使い方とか細かい部分も同じです。
「スノー・ロワイヤル」でファイティングダディを演じたのは最強オヤジ、リーアム・ニーソン。
同じような年恰好で、これほどに強いオヤジ役が北欧にいるのか?と思っていたら、
そうだ、北欧にはステラン・スカルスガルドがいたじゃないか。
顔のいかつさもガタイも、全くひけを取らないファイティングダディぶりです。
リーアムは模範市民で雪国の除雪作業員のおじさんには全く見えなかったけど、
ステランの方が田舎町の労働者のおじさんに見えるいい意味での普通っぽさがあるのも良かった。
途中から参戦するギャングのボス役にドイツの名優、ブルーノ・ガンツの登場にはビックリでした。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-03-01 22:37:39)
1.《ネタバレ》 ようけ死んだ。でもそれでいいのだ。死んで供養されて当然なのは最初の息子だけなのだから。 

オリジナル一本に絞っての鑑賞です。後にリーアム・ニーソンでハリウッドリメイクされているものもありますが、そちらには一切興味がありません。 

ただ、正確にはこちら、
ファイティング・ダディ 怒りの除雪車ではなく➡ ファイティング・ジジイ 怒りの除雪作業員と言ったほうがピンとくる感じです。しかし、なかなかハードで激おこな しっかりとしたクライムアクションになっていたかと思います。一人死ぬ度に表示される十字架マークがメリハリ利いていまして かなりグッドな感じです。息子の死亡時を除いては。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-02-25 00:15:29)
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 7.36点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6327.27%
7436.36%
8218.18%
919.09%
1019.09%

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