6.《ネタバレ》 これまで何人もの先輩俳優が演じてきた藤枝梅安を豊川さんが演じましたが、決して先人に負けていなかったと思います。ダークヒーローの梅安が、身体も大きく陰のある豊川さんの雰囲気にとてもマッチしていました。相棒の彦さん演じる愛之助さんも良かった。仲が良すぎるのも微笑ましかったです(笑)
彦さんの設定も、原作では梅安より年上の設定でしたが全然問題なし(萬屋錦之介バージョンでも実弟の中村嘉葎雄さんが演じてましたし!)。お二人以外のキャスティングも総じてハマっていました。天海祐希の凄み、梅安が妹と気付く瞬間、そして妹が自分との思い出を忘れていなかったことを知る瞬間の豊川さんの目の演技が特に秀逸でした!
また京都の自然やライティング、血を一滴も出さずに殺す針の演出など河毛監督の細部にこだわる演出が見事に生きていました。
この作品を映画館で観る方はおそらく原作好き、時代劇好き、トヨエツ好きが多いので自然と高めの評価がつくと思いますが、河毛監督の原作、時代劇への想いも投影されていて素敵な作品に仕上がっています。第二弾も楽しみです。
作品観てると酒を飲みながら温かい鍋が食いたくなります、レイトショーだとツラい(笑)