53.<ある日の日記より>《○月×日》・・・また自転車を盗まれた。前の奴を盗られて買い換えてから、まだ十日足らずなのに・・・。犯人に対する怒りで体中が燃えるようだ。まるで「デビルマン」の、人類の残虐性を目の当たりにした時の不動明のような気持ちだ。心の中ではブランキー・ジェット・シティの「☆☆☆☆☆☆☆」がヘヴィーローテーションだ。いかん、このままの気持ちで街中を歩いたら、何をしでかすか分からない。こういう時は映画でも観て気分を紛らわせるのが一番。しかしハリウッド映画はいけない。最近のハリウッド作品は無駄に人を殺しすぎる。「マーズアタック!」も嫌いではないが、こういう気分の時に観る映画ではない。そもそも「狂気」を娯楽として消費できるのは、自分が狂気に取り憑かれていない時だけなのだ。・・・そうだ「チェブラーシカ」を観よう。裏切りと密告と官僚主義が跋扈していた旧ソ連で、なおも人間の善性を信じた男ロマン・カチャーノフが作った映画だ。きっと今の、人間不信の気持ちでいっぱいになったこの気持ちを浄化してくれるだろう・・・・・・「チェブラーシカ」に登場する人物に、一人として悪人はいない。ただ、それぞれが孤独を抱えている。チェブラーシカは自分が何者かもわからないまま見知らぬ土地に放り出されるし、ワニのゲーナは寂しさのあまり友達募集の広告を出す。そうして出会った彼らは寄り添いながら、自分の孤独を埋めていく。そう、あの意地悪な老婆シャパクリクでさえ、悪事を働くのは、ただ人に構って欲しいが故なのだ・・・・・・観終わると、知らぬうちに涙が溢れていた。そうだ、きっと自転車を盗んだ人も、ただちょっと寂しかっただけなのだ。もう少しだけ、人類の未来を信じてみよう。そして、次に自転車を買う時は、丈夫な鍵をつけよう。 【ぐるぐる】さん 8点(2003-12-06 15:36:38) (良:8票)(笑:1票) |
52.可愛い。とにかく可愛い。もう可愛い以外の誉め言葉が浮かんでこないぐらい本当に可愛い映画だ!チェブラーシカのあの瞳、観ているだけで癒される。毎日の仕事の疲れも、嫌なこともこの映画を観れば全て洗い流してくれる。そのぐらいとにかく観ているだけで嫌なことを忘れさせてくれる。あのワニのゲーナの後ろをくっ付いて歩く姿、ゲーナの奏でるアコーディオンの響きの楽しさ、楽しくて楽しくて仕方ない。しかも楽しいだけでなく、哀愁を感じさせる。どうも今の世の中、ちょっとしたことですぐに怒って人を殴ったり、つまらない理由で殺人を犯したりとそんな嫌なニュースがやたら多過ぎる。この映画を観れば絶対にそんなおかしな犯罪に手を染めるようなことなどないのに!この映画は単なるアニメの面白さを超えて、心の温かさを感じるし、一人でも多くこの作品に触れることで犯罪のない素晴らしい世の中になることを祈る。皆さんの素晴らしいコメントとこの高得点を信じて借りてきて本当に良かった。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2010-11-28 21:47:45) (良:1票) |
51.実に不思議な魅力のある人形アニメです。楽しいし見ていて癒される愛らしさがある作品ですが、何でしょうかね?このあまり味わったことのない独特の雰囲気は・・・。淋しさが漂いつつもその中に明るさや無垢さがあり、どの話もチェブラーシカとゲーナの行動は人の良心に基づいている。小さな子どもにも大人にもそれぞれの感じ方、楽しみ方が出来る今に見ても良質のアニメだと思います。チェブラーシカとゲーナの表情の豊かなこと!勿論チェブラーシカの愛らしさも魅力ですが僕はワニのゲーナに惹かれました。子ども達が見たらきっとチェブラーシカの愛らしさのとりこになることでしょう。この手作り感、あたたかみがいい。 【とらや】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-05-17 19:50:47) (良:1票) |
50.《ネタバレ》 1969年~1983年に作られたロシアの人形アニメ。非常に珍しいものを見せてもらいました。子供向けアニメはどこの世界でも変わらないですね。子供を思う心は政界共通と思いました。主要登場人物は、チェブラーシカ、ワニのゲーナ、意地悪おばさんのシャパクリャク。チェブラは観る子供が自分を投影できる「無垢な子供」、自分が何ものかを知る旅が人生です。ゲーナは親役、いつもチェブラのことを気にかけています。シャパクリャクは世間や大人の象徴でしょうか。物事を引っ掻き回す役で、意地悪もしますが、知恵があり、寂しがり屋です。敵に回すと怖いけど、味方にすると頼もしいです。物語はゲーナの行動によって動きます。本当の主役ですね。善意から行動するのですが、どこか間が抜けていて、笑えます。失敗したり、騙されたりしますが、最後には収まるところに収まります。ドタバタ劇の一種ですが、どこかもの寂しい雰囲気が漂っています。チェブラはたいてい不安そうな顔をしていて、音楽は短調。挿入歌が素敵です。「過去はちょっと惜しいけれど、未来はもっとすてきだよ。誰だっていいことあると信じてる。走るよ、走る。水色の汽車」特徴は、物語が終わっても、ちょっと待って、あれはどうなったのと気に掛かるところが残されること。①ライオンは動物園にいるが、友達がいないとガーナを訪れる。②船の錨を間違って持っていったまま。③シャパクリャが汽車で先に行っているのに、チェブラ達にトロッコで追いつく。④ケーキとダイナマイトの箱が同じ。⑤チェブラはワニの手紙や鉄くず集め募集の文字が読めたのに電報が読めなくなっている。ツボはガーナが空港でポーターに荷物を3個渡すが、気のいいガーナはポーターも乗せて自分が押し、荷物4個分の料金を払うところ。ポーターに悪意があるわけではなく、ポーターも抜けているんですね。何事もなかったかのように物語は進みます。おおらかな国民性の表れでしょうか?こういう笑いは日本人には珍しいですね。日本の笑いは、たいがい「オチ」や「突っ込み」があります。「大らかで、洗練されたユーモア」と解釈しました。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-10 13:00:46) (良:1票) |
49.その自信のなさ、はかなさが私の心を捉えます。 チェブラーシカは、なんて気弱なんでしょう。 なんて純で優しいのでしょう。 思わずほおずりしたくなります。 この作品はとても言葉で表せない。 愛しい気持ちが湧き上がってきます。 【たんぽぽ】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-02-11 22:09:55) (良:1票) |
48.受けとりかた感じかた、好みも人それぞれってことで・・・許して下さい(涙)。 【ジマイマ】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2006-04-25 21:09:37) (良:1票) |
47.「がんばって、がんばって、ついに完成しました。ばんざーい!」って、もう チェブラーシカのあまりの可愛さに、視覚と聴覚がマヒ寸前。 完璧にノック・アウトされました。 劇場で見て、DVDも即買しました。吹き替えが、大谷育江さん(ピカチュウの声の方)だというのも、よく分かっているじゃないかと満足。 可愛いだけでなく、全体的に何ともいえない、もの悲しい雰囲気が漂い、そこに更に惹きつけられます。 こんなに心を奪われたのは久しぶりです。 初めて見るのに懐かしい、素敵な作品です。 【サカナカナ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-05 12:43:50) (良:1票) |
46.ヤな意地悪バアさん出てきたしい。いらんことばっかしておるしい。困ったもんだな。^^; あはは。けどもあの意地悪バアさん茶目っ気たっぷりだったし、実のところはかわいらしかったしなぁ~ どうかしたら私の中では本命のチェブラーシカ以上の評価“大”になってしまったわけなだしな~^^ ※日本語吹替版がとてもGOODです☆彡 【3737】さん 8点(2004-10-22 22:35:37) (良:1票) |
45.【PLANET】さんのレビューに共感したので、ちょっと便乗。思うに、たとえ些細なことでも、人を一方的に馬鹿にするということは、他者の思想の蹂躙となり、弾圧の種となる。実に皮肉な話ですが、思想の自由のなかった旧ソ連制作のこの作品が今、ちょっと違った形にせよ、民主主義国家の人間に思想弾圧の脅威を教えてくれている訳ですよ。何とも本当に皮肉な話です。いや、後付で私が勝手に言っているだけの話ですけど。それはさておき、旧ソ連体制下の製作でプロパガンダ要素も入っているこの作品が、必要以上の政治臭も古臭さも感じさせず、21世紀の人間をも魅了し続けるというその事実が凄い。私はこれを女子供の観るぬるい作品だとはどうしても思えない。むしろここまで完成度が高く、老若男女問わず魅惑してしまう世界を作り上げた、作り手のハイセンスと清澄な狂気を感じてしまいます。素晴らしいですよ。大体、ストップモーションアニメみたいな、多大な才能とセンスと甚大な忍耐を要するものなんて、ちょっと常識を飛び越えた所にいるような人にしか、作れる訳がないってば。 【ひのと】さん 9点(2004-08-03 20:31:06) (良:1票) |
44.この映画(を好きな人)をけなすのが周りではやっています。女の子女の子しすぎて女受けが悪いらしい。でも、これけなさなきゃなんない女になるぐらいなら男友達しかいらない、と思ったりします。現実には難しいので黙ってるだけですが。共産主義もこの女の発想から出て来たに違いない、と思ってます。それに盲目的に追従しちゃいけないとこの映画にいわれてる気がします。 【PLANET】さん 9点(2004-06-14 15:12:19) (良:1票) |
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43.一言で可愛かった。一番好きな所はゲーナの荷物をチェブラーシカが持つシーン。DVD買いましたが、個人的に日本語吹き替えで見た方が映画の可愛らしさが伝わってきました。 【mikesnd】さん 8点(2004-03-11 16:02:51) (良:1票) |
42.昔ながらの子ども向け映画。暖かさと哀愁溢れる「昔ながら」の素晴らしさがいっぱいで、金切り声やとっぴな展開など使わずに子どもの心を掴む。「良いことをしてーもー、ムダッッ!!」とキックを入れながら子どもと楽しんでいる。「良いことはしていいんでしょ、このおばあさんがちょっと良くないんでしょ?」と訊ねてくる保育園児のわが子。いいかい、シャパクリャクのチャーミングさが解かる、イカした大人になっておくれ。 【のはら】さん 8点(2004-01-16 21:37:15) (良:1票) |
41.「どっきーんっ!!」そうです、チェブラーシカの魅力にハマってしまいました。ルックスもそうですが、自信が無く、気弱なところが可愛い!クレイアニメながらも表情が豊かで、しかっりと演技させています。キャラクタが可愛いながらも、どこか哀愁漂うテーマソング。そして差別、環境汚染、いじめ....この物語の悲しくも重厚なストーリーには観る人それぞれに投影される背景を感じます。おばあさんの不可解な行動には?ですが、心を和ませてくれます。是非とも続編を!! 【さかQ】さん 8点(2002-04-14 19:35:04) (良:1票) |
40.《ネタバレ》 ばったり倒れ屋さんってなんだよ。終始つながっているようで、脈絡がない物語の運び。ワタシにはもの悲しいミュージックとあいまって、悪い夢を見ているような感じでした。このキャラクターについては、物語中にもありましたが「できそこないのおもちゃみたい」。2017年を生きるワタシとしては、サンリオのバッタモンにしか見えません。あいや、こっちが初期モデルなんでしょうけど。【追記①】吹き替えでの視聴をおすすめします。【追記②】ニッチェの江上そっくり。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 4点(2017-09-30 17:34:26) |
39.可愛らしい外見とは裏腹にキャラクターが皆孤独を抱えていて凄く切ない。動物園を作るという一つの目標を皆で成し遂げた時、友達になりたい人は紙に記入しようってなるが、「そんなものは必要ない。すでに我々は友達だ」ってなる所が感動的で好き。そして、チェブラーシカのあのスピーチ!可愛さにやられました。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-08 20:41:48) |
38.チェブラーシカは確かに可愛いと思いますが、基本的に退屈な内容で、他に良かった点は認められませんでした。子供の時に見ていても、こういう感想になったでしょう。私が昔見ていた、日本の子供向け教育番組の方が良くできていると思ってしまいました。 【川本知佳】さん [DVD(吹替)] 4点(2014-09-20 09:07:34) |
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【K】さん [DVD(吹替)] 6点(2013-12-25 21:18:46) |
35.《ネタバレ》 私も暗くて色あせた色彩が印象的な本家カチャーノフ版(あわせて初回上映時のDVDの方→ジブリが提供している現行版ではない)を取る。キャラクターの可愛さが先に目につくが、大人になればなるほど寂しげな音楽・各キャラクターの哀愁感溢れる姿態(=特に第一話におけるチェブラーシカ、電話ボックス内の仮住まい。)にやられっぱなし。日本人スタッフ中心に作成された最近のリメイクもその点理解し、頑張っているが「寂しさ」は感じられても「哀愁」の域まで届いてないような気がするのはロシアの風土・文化との相違によるものか。そんな中で文化的なずれを物ともせず、チェブラーシカを完璧に演じきった大谷”ピカチュウ/チョッパー”育江さんの神がかり的、と形容しても良い吹き替えは絶品。日本の声優の技量はホント凄いや。 【Nbu2】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-09-09 00:29:47) |
34.優しくて少し寂しい雰囲気がありました。チェブラーシカが健気でたまらなく可愛い! 【*まみこ*】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-17 16:22:05) |