5.スパイとして大した事をしていないグレタ・ガルボの気障ったらしい言動に白けます。切なさ募る別れの場面ではありますが、ただならぬ気配を感じられない中尉さんが何だかなあと盛り上がりませんでした。情けない役柄のライオネル・バリモアにもガックリ。 |
4.《ネタバレ》 スパイとして乗り込まれたマタハリ演じるグレタ・ガルボが愛する中尉の為に将軍を殺してしまい、逃げるが逃げきれずに銃殺刑になるラストを見せることなく終わらせた余韻がこの映画の良さであり、サスペンスとしてのハラハラ感はさほどないけれど女スパイとしての仕事より一人の女としての人生を生き抜くことが迎える悲しい結末を眼が見えなくなってしまった為に見ることができない。ある意味幸せなのか?いや、不幸せなのか?中尉にとってのマタハリは何だったのか?と色々考えてしまう映画としてなかなか見応えあり。グレタ・ガルボの一つ一つの表情が本当に上手い。これぞ女優て気がする。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-06-11 21:00:03) |
3.有名なグレタ・ガルボの「マタ・ハリ」だが、私にはのんびりしすぎてどうも好きになれなかった。スパイ映画というより、ロマンス映画に近いかも・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-03-24 15:19:01) |
2.《ネタバレ》 グレタ・ガルボってこれぞ「伝説の女優」ってイメージなのですが、この映画のガルボにはヤラレましたね!実在したマタ・ハリも憶測だらけで神秘的な感じですが、それ以上にガルボが演じるための『マタ・ハリ』だと思いますね、この作品は。それに映画の出来栄えも相当いいな、と思います。マタ・ハリ(ガルボ)がロザノフ中尉(ラモン・ノヴァロ)を初めて部屋まで送らせた夜、別れ際にカーテンを全部閉めずにおくのですが、そこで(アレッ)と思います。そんで翌朝にロザノフ中尉が浮かれに浮かれきってやって来る、ここで(ははぁ~ん)と思います。それを冷たくあしらうガルボのガウンが肌蹴て胸が出そうな感じのとことか、こういう意味深なシーンの流れとかがとても楽しめるんです。ガルボ目当てで観ても充分値打ちがありますが、それだけではなく非常に観応えのある映画だなと思います。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-27 00:56:03) |
1.《ネタバレ》 美貌を武器にした女スパイから、恋する女への変貌。ちょっと不可解なシーンやエピソードから彼女の本気度がわかる。あのまま恋をしなければ、ずっとスパイを続けていたであろう彼女は、連行されるにもかかわらず清清しく凛とした表情をみせる。看守たちの思いやりのある態度に心が洗われる。時代も場所も異なるが、まるで源義経が平泉でやられず、モンゴルに逃れチンギス=ハンになった伝説が作られたように、マタ・ハリもまた(不可能であっても)どこかに逃れたのではないか(逃れていてほしい)という気持ちにさせる。ちょうど『明日に向かって撃て!』のような余韻が残る。 【元みかん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-15 13:21:08) |