55.低予算なのにお金をかけたように見せる、ということがこの作品を面白くさせているとは到底思わない。低予算だから良いとも思わない。お金をかけようがかけなかろうが、面白ければよい。で、この作品は面白い。もちろんお金をかけられなかったゆえの創意工夫があってこその面白さがこの作品を支配しているわけですが、お金が無かったからしょうがなかったという、車椅子を使って移動撮影したから結果的にローアングルになったとか、アマチュア俳優たちのロケーションに溶け込んだ佇まいとか、偶発的に撮れたような画がこの作品をよりエキサイティングな作品にしている。これもそれもロドリゲスの才能がベースにあってこそだと思いますが。で、その才能が発揮されているのが初期短編『BEDHEAD』同様、編集作業だと思います。スローと早回しも効果的でした。難を言うなら、いらないシーンがチラホラあったことぐらい。あと好みの問題で女優、、ですかね。ま、それも制作上、予算上の都合で仕方がないところもあるんですが。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-09 11:26:58) (良:3票) |
54.もしメキシコに行ったらギターケースを持った人には近づきません。 【たま】さん 6点(2005-01-30 19:17:45) (笑:3票) |
53.ロドリゲス監督はこの映画の制作資金を得るため、怪しい新薬テストの実験に参加し、1ヶ月間隔離されている間に脚本を書き上げたという。機材もタダ同然で借り、友人や知人に出演を頼み込み、監督、脚本、撮影、編集、その他やれることはすべて自分でこなし完成された映画である。 良い映画とは何なのか。 これは完全に持論だが、大作でも自主制作でも、制作費が安くとも、ヒットしなくとも、賞に無縁でも、いや、たとえつまらなくとも、誰からも評価されなくとも、平均点が1点でも、そんなことが映画の価値を決めるわけではないんじゃないのか。 むしろ映画の価値に差などはない。 面白い映画とつまらない映画はあるが、良い映画と悪い映画は無い。 映画に正解など無いのだから、最終的には作り手が表現したかった事、語りたかった事、見せたかった事、それをどれだけやり抜けたか、だれも判ってくれなくとも胸を張って自分の映画を愛していられるか、それこそが映画が存在する意味なのだと今は思う。 この「エル・マリアッチ」からはロドリゲス監督の、映画への情熱がムシムシと伝わってくる。自分の作品への愛がギラギラと反射してくる。カメラも、フィルムも、こういう男に使われる事を心底喜んでいる気さえしてくる。 こういう人間がいる限り、面白い映画が尽きる事は無いんだろうな。 そして、映画を観ているうちに、自分でもやってみたくなるから面白い。 これが錯覚なのかどうかは知らないが、恐らくみんなちょっとはそう思うんじゃないか。 取り敢えず次の休み辺りに友達に電話して、「ハリウッドに行かねぇか」と口説いてみることにした。 【紅蓮天国】さん 6点(2004-06-17 21:12:27) (良:3票) |
52.ロドリゲス監督こそ、“マリアッチ”だと思う。自由に歌い、自由に生きる。だから、給料はいらねえ、チップで稼いでみせる。とことんまで活きのいい、まさに快作。怪作とも言う。DVDにオマケとして収録されているメイキングなんて滅多に見ないけど、「いかに費用をケチって製作したか」を語り続ける本作のメイキングには、さらに感動も倍増(だからと言ってもちろん、本編だけなら半分の4点、という意味ではありません)。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-05-05 11:14:45) (良:2票) |
51.じっとりとへばり付くようなメキシコの熱気と、犯罪が氾濫する街の雑踏が、ロドリゲスの原点にふさわしい刺激的な映像感覚で並べ立てられる。 主人公の男のとんでもない“不運”をあくまでドライにカラっと描くストーリーの質が映画に相応しかったと思う。 ただ、ラストのくだりが少々ガサガサしすぎというか、小気味よさに欠けていた。ラストをもっと爽快にまとめていれば、もっとスゴイ映画になったと思うが。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-07 11:46:00) (良:2票) |
50.苦肉のカット割り、カメラ映像の質の悪さ、エキストラの少なさに役者の顔ぶれetc・・・、見始めてから直ぐに低予算映画ってことが分かります。ただ、お金が無いなりの工夫の上手さには脱帽もので、お金をかけているように見せる為の撮影のテクニックを紹介したメイキング(DVDで少し見れます)には関心させられます。 ストーリー事態にはそんなに感動するものがないのですが、殺し屋に間違われるマリアッチ(主人公)の様が、時には面白おかしく(ホテルの主人とか)、時には残酷に描かれていて演出に関しては退屈させることは無い。何といってもテンポが良いのには好感が持てるし、夢と交差させるような手法まで駆使している。 アイデアで勝負して多大な成功を収めた作品として高く評価したい。 【おはようジングル】さん 7点(2004-09-22 14:25:10) (良:2票) |
49.弾丸より、血のりより、映画への情熱がほとばしってる。 【ウメキチ】さん 6点(2003-11-09 14:06:52) (良:2票) |
48.続編のデスペラードと甲乙付け難いほどの良作。制作費7000ドルで撮った話しが有名だが、監督は誰しも売れる前はローバジェットでの製作を強いられるもの。現在成功している多くの監督の売れる前の作品というのは映画に対する熱い情熱がこれでもかというぐらい詰まっていることが一つの魅力である。そしてロドリゲスの場合もそうで、エンターテイメントとしての完成度はデスペラードのほうが上だが、自分の書いた脚本のイメージに向かって脇目も振らず突き進んでいく姿が手に取るように分かるこの映画は、彼の他のどの映画よりも熱くそして美しい。 |
47.ロバート・ロドリゲスの凄い所は、切り詰めるべく所は全て切り詰めてこれを完成させた事ですよね。どんなに頑張っても普通7000ドル(80万位?)で映画1本撮れないと思います。B級臭漂う映画ですがテンポもいいし、小気味良い笑いも散りばめられていて退屈しません。ロドリゲス監督の1人8役ぶりも凄いですが、売れてから最新作「シン・シティ」に至るまでずっとそれを貫いてるのも素晴らしいです。だからこそ人件費が安く済み、監督がやりたい仕事(スパイキッズシリーズ等)も実現しやすくなるんですね。これはそんな監督の原点を感じるアクション映画です。カルロス・ガラルド演じるマリアッチ役は続編「デスペラード」以降はバンデラスに譲りますが、カルロス・ガラルドを「デスペラード」ではマリアッチの仲間として終盤にカッコよく登場させたり、「レジェンド・オブ・メキシコ」ではプロデューサーとして組んでいたりと、彼の仲間を大切にしてる感じも好きですwこの映画の無駄にアップが多いところ(電話取るシーンで何故にそんな顔に寄る!?)も笑えて好きです。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-25 12:16:51) (良:1票) |
46.ギラギラしてる、脂っこくてテカテカしてる。そんな映画に対する情熱に溢れた映画。お金を掛けるとか面白いかとかそういうこと関係なしにもう少しこの映画のように挑戦的な作品が増えればいいなと思う今日この頃。 【HIGEニズム】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-07-16 03:54:23) (良:1票) |
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45.どんなにカネがなくても、アイデアと熱意が有り余っているぐらいあるなら面白い映画はできるという、低予算映画の鑑。これを観た後じゃカネにモノを言わせただけのハリウッド超大作なんかみていられないかも?苦いんだけれども前向きなラストが印象的でした。最近のロドリゲス作品は、「レジェンド・オブ・メキシコ」や「スパイキッズ3D」と、ただ単にダメなだけの作品が続いているけど、 次回作「シン・シティ」でさらなる飛躍を! 【シェリー・ジェリー】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-03-13 13:51:31) (良:1票) |
44.いかにも低予算作品。いかにも新人監督の意欲作。そんな匂いに満ち溢れた作品ですね。ストーリーやら音楽やらカメラアングル(冒頭部分だけちょっと芸風違いますよね?)やら、荒削りというか素人作りというか… でも、それを補って余りある程の勢いがあります。 で、この作品、「デスペラード」「レジェンドオブメキシコ」と比較しながら観るのがいいのではないかと。まぁ予算規模が違うんですから、真っ向から比較するんじゃなくって、ロドリゲス監督の進化ぶりを楽しむというか、ディテールを楽しむというか、マニアックに楽しむのが正解かと思います。逆を言えば、単体として楽しむとなると、無理もないんですが、やっぱり今ひとつ弱いかなと思えたりして。 そんなわけで、ちょっと低めの6点献上です。 |
43.少々雑な荒っぽさもパワーで凌駕してしまう勢いがある。ストーリーも用心棒っぽい感じだが十分楽しめる。全てにおいてメキシコって言うだけで許せてしまう雰囲気がある。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-03-01 00:06:50) (良:1票) |
42.理屈で言うと、質は決して良くないんだけど、問答無用で見るものをねじ伏せているかのような勢いを感じ、ホントに問答無用でねじ伏せられた。どこを切っても低予算のニオイがぷんぷんだが、作り手のパワーが感じられるのがいい。 【黒蜥蜴】さん 7点(2003-11-29 04:30:07) (良:1票) |
41.脚本だけなら特筆するような作品ではありませんが、ロケーションとキャスティングの素晴らしさが本作を特別な映画に仕上げています。得も言われぬ良い匂い、画面の端々から色気を感じます。本来はハンデとなる低予算もプラスに作用している気がします。刺さる人には堪らないでしょう。出来の良し悪しでは測れない味のある映画。こんなの大好きなんです。 【目隠シスト】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-07-22 19:11:20) |
40.《ネタバレ》 低予算感は存分にでていたが内容は面白い。のちに続く2作のスタートでもあるがこれだけでも完結はしている。主人公がマリアッチのくせにやたらと銃の扱いに慣れてた。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-06-03 18:05:15) |
39.《ネタバレ》 これが製作費7000ドルで撮られた映画だと聞かされれば確かに驚かされますけど、やっぱ7000ドルだよな、と納得する部分も多々見られることも否めないですね。“メキシコのマシュー・ブロデリック”といった風貌のカルロス・ガラルドーを筆頭に安いか素人の俳優を使っているのは当然の帰結としても、撮影テクニックにしても素人臭さが濃厚でもあります。ですけど、後年のビッグ・バジェット(もちろんこの第一作と比較してですけど)を与えられるようになってからのロバート・ロドリゲスのやり過ぎ作風からすると、自分としてはこの素朴な第一作目のほうがストーリーテリングのバランスが良くてけっこういい線行ってるんじゃないかと感じます。お話しの方も、狙った結果なのかはともかくとして、けっこう緩いと言うかユーモラスですね。狙う相手がただ「黒い服を着たギターケースを持ち歩く男」としか聞かされずに人違いする手下どもあれですけど、ボスだってちゃんと顔写真ぐらい部下に配っておけよ! 考えてみれば、7000ドルで撮った映画なら公開さえできれば損するはずがないですよね、これで実際204万ドル稼いだんだから、出演俳優のギャラなんて余裕で後払いできたんじゃないでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-30 22:50:55) |
38.《ネタバレ》 う~ん。なぜだかは忘れちゃいましたが、ものすごく期待して見てしまいました。で、期待には程遠い内容でしたので、「あれ~。なんかあんま面白くないなー。」という気持ちになっちゃいましたね。 あまり楽しめなかったひとつの要因は、これはもう好みの問題ですが、夢のシーンというのが昔から肌に合わないのです。それも定期的に何回も挿入されるタイプはほんとダメです。なんか、一回一回気持ちがそこで冷めてしまうんですよ。で、なんかそのせいでテンポまで悪く感じられてしまうのです。このジャンルにしては珍しく、途中でちょっとダレちゃいましたからね。 人違い、すれ違い殺人のアイディアは面白いし、女優はちょっと好みではなかったけど、結構良い味出していたし、エル・マリアッチが孤軍奮闘でめっちゃ頑張って敵を倒していくシーンはテンション上がったし、要所要所は面白いのに映画全体は正直期待はずれ。 でも皆さんのレビュー見て、「低予算・親戚出演・実はシリーズもの」という事実を知って、「なるほど!」と妙に腑に落ちました。けどやっぱつまらんかったしなー。「デスペラード」とか知らんもん(聞いたことはあるけど)。そのうち見るとは思いますが。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-06-02 18:29:15) |
37.《ネタバレ》 黒い服にギターの入ったスーツケースを持つ男は歌手で黒い服に銃の入ったスーツケースを持つ男は殺し屋。スーツケースを取り違えた歌手がヤクの売人に命を狙われます。頭をカラにして観れるわずか82分、製作費7000ドルのロバート・ロドリゲス劇場。ギターもカノジョも失くしたマリアッチは犬を連れて銃を手に、ただ一人去っていきます。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-29 22:25:04) |
36.《ネタバレ》 最近映画が好きな友人のおすすめがコレ!ということで鑑賞致しました 超低予算(たった7000ドル!)を逆手にとった荒々しい画質としっかり練った脚本、そして見事な編集のマッチングが素晴らしい いや~こりゃ確かにオモロイ よく出来てるね ま、強いて言うとドミノ役の女の人がもう一息…まぁ好みの問題ですがね マリアッチの意味も分かったし(同じ名前のテキーラがあります)いろいろ勉強にナリマシタ 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-09-12 07:28:18) |