16.《ネタバレ》 怪作。私的には大いに観るに値します。 序盤から大した必然も無くおっぱいがポロポロとこぼれます。期待感と失望感が共存する変なバランス。 作り込みと云う部分でかなり適当です。予算の関係とも言い切れないくらいにいい加減に見えました。水平が取れていないエンドロールなんて過去に見た記憶がありません。 でも、映画としての体裁を整えること以上に「変な映画を作ってやるぜ」って気概が強烈に伝わって来ました。終盤で意味不明に登場して鬼を斬り殺して去って行く丹波哲郎さんは、変な映画にするために登場させたように思えました。 現実に起こった事件で死刑判決を受けた受刑者たちをモチーフにしています。その受刑者たちを糾弾したかったのかと云うと、私にはそうは思えなかったです。その受刑者を想定して貰えれば、思い切った表現をしても許して貰える。そんな計算が見えます。地獄で責め苦に遭う悪人たちをフィクションで描くより、具体的な人物がイメージされる方が没入感が稼げる。さらに、溜飲を下げる鑑賞者がいることも計算しているのだと思います。そんな計算のうえで、好き勝手にやりまくった映画だと思います。 この監督さん、健さんの網走番外地シリーズを撮っていた方ですが、晩年は本作のようなキワモノを何作か創っています。それがこの方の本質だったのかは分かりませんが、コワいものなしのベテラン映画監督ってステキだと思いました。 【アンドレ・タカシ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-02-19 04:26:03) (良:1票) |
15.亡者どもが責苦を受ける地獄の光景。責め苦なのやら単なるハダカ踊りなのやら、変態的で楽しそうに見える部分もありますが。しかし作品の殆どは、地獄に落ちるまでの現生での悪事を描いており、しかもそれが有名な実際の事件に取材したもの。いや、実際の事件を表面的にトレースしたもの。テーマの重さにそぐわぬパロディ色が感じられてしまうのが、観ていてとまどうところ。で、事件を描くエピソードの最後に、ちょっとだけ地獄での責め苦が描かれて、その描写は残酷ではあるけれどユーモラスでもあって。要するに、地獄よりも現実の方がよほど「地獄」だ、ということでしょうか。醜悪な現代を裁くには、老朽化した地獄の設備ではもはや対応できません・・・。と言う訳で、実在の事件を描くにしては皮相に過ぎて物足りなく、地獄を描くホラーファンタジーとしてはボリュームの面でもイマジネーションの面でもやや物足りないところ、ではありますが、それにしたってまあ、荒唐無稽この上もない地獄の光景を映画として演出し、役者の皆さんも地獄の鬼やら亡者やらを一生懸命演じている(ラストには超適役のアノ大物まで)、これだけでも充分、眩暈のしそうなハチャメチャぶりを堪能できます。それに、意外に地獄って本当にあんな所なのかも知れないし。 【鱗歌】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-02-16 09:01:27) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 学芸会並みの演技力を発揮する役者が続出して、のっけからすさまじいB級臭がプンプン漂う。 裸の男女がいっぱい出てきて奇妙な動きをするさまは、なんちゃって寺山修司の世界のよう。 宮崎勤や林眞須美をモデルとした人物も出てくるが、メインでなぞっているのはオウムの事件。 凶悪犯が地獄で責め苦を負う姿は、一種のカタルシスがある。 それにしても、セット、特殊効果、演技、演出と、どれをとっても極めてチープなのは狙いなのかマジなのか? エンドクレジットの一シーンで、字が斜めに映っていたのには失笑。 それを修正もしなかった雑さがすべてを象徴していた。 マジだったのかよ、これ…。 【飛鳥】さん [インターネット(字幕)] 3点(2013-02-01 20:11:47) (良:1票) |
13.この映画はとある女性の地獄めぐりを描いた物語。閻魔様が出てきて、一人の女性を地獄へと連れて行く。その後、幼女連続殺人事件やオウムの事件をそっくりさんを使って描写。とりわけオウム事件の描写はすごい。結構、生々しく事細かに描かれている。そして彼らを地獄に落とし、地獄の鬼たちによって責めさせる。ここは、予算の関係もあるだろーが、まるで見世物小屋のお化け屋敷のよーなチープなセットと特撮。しかし、これが逆にいかがわしく、観るものにある種のトラウマ感を与える。グロい描写もチープながらちゃんと描き、女性の裸も必要ならしっかり出す。そして監督の怒りも感じる。昔、親が子供に、地獄があるから悪いことは出来ないよって教えていた、その教えがそのまま描写されているかのよーな出来だ。チープさも含め。ただ丹波哲郎が出てきたあたりから、この映画はおかしな事になってゆく。このあたりがこの特異な監督の狂気さだろう。この映画は良識人にとってけしておもしろい映画ではない。気持ちの悪い映画だ。あたりまえだ現実の忌まわしい事件を描写し、そのそっくりさん達を苦しめる所を描写してる。そんな映画、誰もが好んで観る映画ではない。しかも描き方がきわめて非常識。そんな映画だ。いろんな意味で観たことを後悔するかもしれない。それでも観たい人は観ればいい。ただ、オウム信者には観てもらいたい。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-06-01 11:05:29) (良:1票) |
12.主演のリカさんが私的にはストライクだったので、なんとか最後まで見られました。そうじゃなかったら途中で見るのを辞めていたかも。出演者はなんとなく本物にそっくりでどこから集めたんだろうと思いました。丹波哲郎はなんだかよく分かりませんでした。最後のシーンはサービスですか?ホントに有名な監督さんなんですか?いろいろと、いいものを見せていただきました。 【木村一号】さん [インターネット(邦画)] 3点(2021-09-12 21:14:13) |
11.監督の悪乗りっぷりは大好きなんだけど、地獄のシーンが少なかったなー。地獄のシーンでもっと悪乗りして欲しかった。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2013-06-28 13:00:35) |
10.《ネタバレ》 幼女誘拐事件やオウム事件、毒入りカレー事件などの犯人を地獄で拷問するという実に爽快な内容であるが、一番力を入れてるのはやはりオウム事件で、全体の3分の2くらいの尺をこの教団に割いている。そっくりさんの教祖をはじめ、理不尽きわまりない教団の内部を描いていて、これがなかなか見応えがある。地獄の映像は、切断や焼きなど様々な拷問が繰り広げられ、これがなかなか笑えてくるのだ。セットやメイクなど、凄まじいまでのチープさで、それがまた妙にアングラな画となって特有の世界観になっていると思う。しかし拷問の後、なぜか突然丹波哲郎が現れる。全く話と絡まず唐突であり、さらにラストは無数のおっぱいが出てきて妙な踊りを踊って終わる有り様である。なんというエログロナンセンス。欲求のままにこしらえたとでも言わんばかりのカルト作である。 【あろえりーな】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-05-13 17:51:19) |
9.映画の内容もすごいが、何よりもういい年の監督がこんなの撮ろうとするのがすごい。決して犯人たちの裏側にある闇には迫ろうとせずただ「悪いやつは悪い」「悪いやつは地獄行き」という問答無用な倫理観というストレートなところも気に入った。それでもやっぱ最後は丹波哲郎とおっぱいなわけなんだけどさ・・・ 【新井】さん 7点(2004-05-01 13:31:09) |
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【腸炎】さん 2点(2004-04-05 16:30:43) |
7.監督のストレートな怒りが伝わってくる。ストレートな怒りを、映画にもシナリオにも、何のひねりもなくストレートに表現してしまった映画。底知れぬパワーは感じる。 B級ということで許しましょう。 【MASH】さん 5点(2004-01-03 07:32:41) |
6.すごいでつね、『シベ超』の仲間でつ 水野晴夫がでてればパーフェクトでしたが、出てなかったので1点でつ 個人的にはそこまで極めてほしかった 惜しいえいがでつ 【ごりちんです】さん 1点(2003-11-15 21:34:39) |
5.まじっぽさがいかんね。なんか見終わった後、妙な気持ち悪さを覚えた。 【MxX】さん 2点(2003-03-24 14:30:40) |
4.笠原そっくりだったけど、結局はオッパイ映画。やっぱり、石井輝男監督の映画には丹波哲郎が出てくるんだなあ・・・・。 【T98】さん 2点(2003-02-18 13:41:45) |
【相対性理論2】さん 1点(2002-10-22 18:48:14) |
2.悪意たっぷりの映画。ラストで踊り狂うお姉さん達も含め、全てが中途半端。特殊効果がどうのと言うう事ではなく、物語自体正直、気分悪いです。断言します、二度とこの映画は観ることは無いでしょう... 【さかQ】さん 1点(2002-06-06 02:58:11) |
1.近年の重大犯罪者(のソックリさん)が地獄で裁きを受けるという設定は過激だけど見応えあり(笑)だけど基本はB級カルト・ムービーで、ストーリーもイマイチだし演出もお世辞にもいいとは言えないけど、石井輝男監督曰く「事件を風化させてはいけない」というメッセージは確かに伝わってきた…かも!? 【びでおや】さん 5点(2002-04-19 23:53:17) |