16.壁の向こうとコチラ側、という視覚的な効果も巧みに織り交ぜながら、実際に行われた西ベルリンへの脱出劇を、サスペンス感あふれる映画に仕上げており、歴史の重みを感じつつも、娯楽映画としても充分に楽しめる作品だと思います。ラストのトンネル内部の光景が、感慨深いですね。人間が人間の都合で“壁”を作り、それに対抗するためだけに膨大な苦労のもとに作られたトンネル。“壁”さえ無ければ無用のトンネル。発見されてしまえばもう使用できないトンネル。無駄といえばこれほどの無駄もない、しかし大変な重みを持つトンネル・・・。ところで、「命がけの脱出劇を取材して金儲けするアメリカのTV局」、それを描いた商業映画こそが、本作、だったりするワケなんですけどね~。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-12-16 19:08:32) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 本当にあったからこそ見る価値のある映画 長い、重たい、見てるこちらにも重くのしかかる |
14.あの無敵のテニスプレイヤーだったS・グラフが、壁崩壊後の大会で優勝したかなにかのスピーチの際、感極まって涙しながら東西ドイツの統一を喜んでいることを話していたのを見たとき、ドイツ人にとって、この「分断」がどれほどの傷だったのかをほんの少しだけ垣間見た気がして、「グラフでも泣くのか(=鬼の目にも涙だな)」という感慨とともに染み入るものがあった。統一後のベルリンに行った際、強く印象に残ったのは、壁の西側は落書きだらけで、東側はまっさらのグレーだった、ということ。映画でも当たり前だがやっぱりそうだった。ドイツの今は、統一後の「分断」の傷はいまもって癒えておらず、むしろ、埋められない溝となって人々の前に横たわっていると言う。旧東独を懐かしむ人々も少なくないとか。作品的には、長尺だけど退屈する間もなく、非常に分かりやすい作りであったけれど、この手の実話ものでエンディングで登場人物のその後を伝える手法は、ちょっと食傷気味。賛否あるだろうけど、映画=実話そのまんま、みたいな誤解を与えかねないこの手法、いい加減やめたら? と言いたい。記録映画じゃないんだからサ。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-13 16:33:49) |
13.《ネタバレ》 ちょうど僕が生まれた年に崩壊したベルリンの壁。 ベルリンというともう歴史になっちゃってるけど、当時はこういう風にがんばってる人たちがいたんだなぁ、と素直に思いました。 ただ、3時間という尺の長さ、後半は結構緊迫感があふれているのですが、前半は淡々としていてやや退屈、といった難点からマイナス。なんかダラッとしてますし 【θ】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-01-20 23:08:32) |
12. ベルリンの壁が築かれた時代背景や複雑な統治状況、崩壊へ至った理由などは学びましたがその時代にトンネルを掘ることによって東ベルリンに取り残された家族を助けようとすることが実際に行われていたとは知りませんでした。緊迫感がとてもよく伝わってきて非常に良かったと思います。 |
11.1961年8月13日未明、突然建設が開始され、ゲルマン民族を30年近くに亘って分断した冷戦時代の象徴・ベルリンの壁。本作は東側に取り残された家族を西側に脱出させる為、壁の下に、後に「トンネル29」と呼ばれるトンネルを掘った人達の実話を元にしたドイツ映画。丁寧に描かれた壁建設時の状況(この描写は非常に珍しいと思うので、本作一番の見所のような気がする)、実話の重み、スパイ物にも似た脱走劇のリアルなサスペンスと、非常に完成度の高い作品だとは思います(ヘンテコ発音の英語を聞かされなくても済んだし…)。しかし娯楽映画としては、リアルなだけに盛り上がりには欠けるし、3時間近い長さも、はっきり言ってキツかった。この作りは「U・ボート」同様、ドイツ映画の伝統なんでしょうか? 6点献上。 【sayzin】さん 6点(2004-11-26 00:13:00) |
10.ちょっと長めな作品だったけどまったく気にならなかった。歴史の重みを感じると同時に考えさせられる作品だった。下の[ぐるぐる]さんと同じく北朝鮮の事を考えながら観ていた。 【ゆきむら】さん 9点(2004-10-06 02:06:07) |
9.正直、前半は若干かったるかったのだけれど、後半盛り上がってきて良かった。西ドイツに逃れた人々の家族や恋人に対する熱い想いには胸を打たれたし、東ドイツ当局との駆け引きのくだりもドキドキさせられる…しかし(以降映画の話から脱線)、東ドイツと西ドイツは統一されたが、もっと近くには未だ分断されたままで、しかもかつての東ドイツとは比べ物にならない程の酷い状況で暮らしている人々もいるという事を思わずにはいられない。自らの危険を顧みずに脱北者の支援活動をされている方々に、心からのエールを送ります。 【ぐるぐる】さん 8点(2004-08-09 19:34:43) |
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8.ベルリンの壁というテーマは自分にとっては珍しいものだったし、ストーリーも良いと思ったが、いかんせん長くて疲れた。面白いというより味わい深いタイプの映画かな。でもしつこくなくて、程よくさらっとしてると思う。関係無いけど、この人、ブルースウィリスじゃないのか。 【ぷりんぐるしゅ】さん 5点(2004-03-24 11:19:16) |
7.ひとつの国を壁で分断してしまうという暴挙から発生した数々の悲劇。その中で生まれた実話の重み。2時間半を超える大作ながら,最後まで飽きさせること無く,画面に引き込まれる。 【北狐】さん [DVD(字幕)] 10点(2003-12-15 13:10:04) |
6.《ネタバレ》 映画の内容、作り方、演技より何より、「マジ?」な史実にドギモ!で、だいたい解ってからは・・・、眠かった。ちょっと長過ぎ~。途中寝ちゃった部分を見直す気が起こらなかった・・・。 【桃子】さん 5点(2003-10-30 19:06:07) |
5.良かったですねー 実話を取り上げてて、出てくる人たちも実際あったことをもとに描いてるんでしょう。それぞれのエピソードがしっかり分かって、可哀想だったり切なかったりでうるうるしました。 【キリコ】さん 7点(2003-07-09 13:48:45) |
4.スゲー。凄すぎる。2時間半を超える長い映画だけど、全く長さを感じなかった。これが実際にあった話ってのが凄い。映画を観るまであまりその辺りの事実を知らなかった私には、衝撃的だった。主役級の人それぞれに物語があり、それらを見せることで観客をあきさせない手法もよかった。 【Andy17】さん 9点(2003-06-08 19:04:08) |
3.コレって実話なんでしょ?まあたぶん少しは脚色してると思うんだけど凄いよなぁ~こんなことがあったんですね。面白かったです。 【イサオマン】さん 8点(2003-05-20 23:18:37) |
【aaa】さん 6点(2003-05-09 14:44:44) |
1.物語は東西のベルリンの壁ができる直前から始まり、やがてその壁を挟んでの脱出する側と阻止する側の攻防を克明に追っていく。残された家族を救出するためにトンネルを掘るという、共通の目的を持った人々の様々な思いが交差し、その人間模様が過不足なく描かれていく。その小気味よさ。そして多くの犠牲と障害に遭いながら、それでも生きていく希望を子供に託すラストは感動的ですらある。現代史の一断面を真正面から捉え、長尺で重苦しい内容でありながらも、ハリウッド製とはひと味違う、力の入った娯楽作に仕上げたローランド・ズゾ・リヒター監督の手腕は、高く評価されていい。 【ドラえもん】さん 8点(2002-10-12 14:52:45) |