22.《ネタバレ》 チームを集めてことに当たるというパターンですが、前半の計画立案からメンバー集めがなかなかよい。特にショーンのキャラクター、面白いです。面接で集めるメンバーは、ベテランといえば聞こえはいいが、けっこうおじさんが多い。しかしそれも、なかなかいい味を出しています。 こういう話の場合、だいたいアクシデントで計画が狂うというパターンですが、本作は実行日が前倒しになる以外、特に問題もなくすんなり行くのでアレアレと思っていると、話を根本からひっくり返すような事態になります。このあたり、銅の鉱山がどれほどの価値なのか今ひとつピンとこないので、どうもよくわからないのですが……。払った前金を犠牲にしてまでもうかるものなのかどうか。サー・エドワードはずいぶんとお金持ちのようですが、どうも浮世離れして見えます。 それはともかく、ここからが本領発揮。アクションもそうですが、その合間に挟まれる人種問題が、適度な緩和剤になっていて効果的です。この適度というのが重要でして、本筋を邪魔するほど目立ってはいけないし、存在感がなくてもつまらない。ハーディ・クリューガーのアクションとからめて、うまく扱っていたと思います。これも含めて後半の展開はかなり辛口で、ここはさすがレジナルド・ローズというところか。単なる戦争アクションで終わっていないところが、印象に残りました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-11-09 20:37:46) (良:1票) |
21.囚われの身となっているアフリカの要人の救出に向かう、傭兵部隊の活躍。まずは冒頭、無謀な計画が事務的に淡々と語られていく感じが、イイんですね。で、傭兵たちが集められるんだけど、これがまたイイ歳こいた冴えないオッサンの集まりで、精鋭と呼ぶには程遠い。オッサンたちの集団が、訓練受けてても、出撃しても、ホノボノしていて、なーんだかピクニックみたいなんですな。いよいよ開始された救出作戦の方もやたら順調に進み、これじゃ映画の尺がだいぶ余っちゃうね、と思いきや、後半、雇い主に裏切られた彼らの艱難辛苦が始まる。ここで、前半のホノボノムードの中で描かれた各キャラが生きてきます。冷静なリチャード・ハリスに、少しトボけたクールさのロジャー・ムーア。その他忘れ難きポンコツメンバーたちを、次々に危機が襲い、容赦なく命を奪っていく。全体的に、実際の傭兵がアドバイザーとして参加したとは思えないヘンテコな戦闘シーンが多いようにも思えますが(兵士が散開せず団子状に突撃してはバタバタ撃ち倒される、ってのはカメラアングルを優先した結果か。銃を持ってるのにナタを振りかざして襲ってくるのは、これはナゼ?)、それでも、無数に襲ってくる敵とオッサンたちとの戦いは大いに盛り上がり、いい味出しまくりの出色の戦争映画だと思います。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2015-03-01 09:45:35) (良:1票) |
20.《ネタバレ》 昔見てすごく好きだった作品だったので、DVD化を喜び購入したのだが…… 一言で言えば、中途半端の一言に尽きる。 政治的、経済的背景も、戦闘シーンも、傭兵のあり方も全て。 特に次の二点。黒人の政治家に南アフリカ出身の軍人が感化されるシーン。旧南アフリカの白人達って物心ついてからずっと白人の優越性を教育されているわけで。それが、あんなわずかな言葉で命をかけるほど感化されるとか、大爆笑。 もう一つは傭兵達の一般兵士のあり方。別に主人公達四人はいいんだわ。プロだから。リスクも倫理的な問題もしっかり抱え込んでるわけで。 問題は一般兵士のあり方。過去に軍役があっても、今はごく普通の市民として生活を送ってる人々が、単に金のためとか、あるいは(ある意味最悪なんだが)軍人としてもう一度戦いから、言い換えれば人殺しをしたいからという理由だけで作戦に加わるのが訳分からない。あまりに彼らが小市民的だから。現在の法体系から言えば、彼ら生きて戻っても悪質な殺人犯だし。 ただ、「私を殺してくれ」だけでプラス1点 【rhforever】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-12-19 21:43:31) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 70年代の戦争アクションなので、それより以前のより牧歌的なそのジャンルの作品だとか、他にもごく西部劇的な方の(緩めの)質感も大いに残して居る…という感じでして、結果的には正直、単純にアクションを目当てに観る…とゆーのなら(私もまた確かに)近年のそーいう系統のヤツを観た方がおそらく楽しめるかな…と思います(でも、最近の戦争映画ってごくマジメ「すぎる」位にマジメなのばっかなので、ココでお気楽系の戦争映画の方が観たい!となると、どーしたって第三国産とかになっちゃう…という気もしますケドね⇒ロシアとか)。 ただ、特にその「傭兵の悲哀」を描くドラマ部分については、ソコでやるべきコトってのはこの映画でほぼ完成されているのではねーか…とも思いますよ。確かに、前半のリンバニ救出作戦の成功までってのは(さっき述べた)お気楽系娯楽戦争映画の域から出ない作品だとも思いますし、全体を通しても端的なアクションの質は(コレも前述どおり)陳腐化ぎみ…だと思います。しかし、クライマックスの脱出シーンの悲惨さ・惨さ・やり切れなさ+その場面に於けるリチャード・バートンの「凄み」なんかに関しては、重ねてソレを通じて描き出す「傭兵の悲哀」という概念そのモノを含めて、コレ以上のやり方とゆーのは(今後とも)在り得ないのではねーか…と思ってしまいましたよね。結論、シンプルが故にもはや普遍的…という類いの優れたクオリティを備える優れた映画だったな、と思います。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-04-30 16:49:27) |
18.だいぶ前に見たことあったけど、アマプラで再見。おっさんばっかりの傭兵のしょっぱい戦闘シーンが、何とも言えない味を出している。こんなにしょぼかったっけ?甘めの6点。 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-11 23:13:48) |
17.《ネタバレ》 内戦国家で人殺しをして、スルーされても、最後、英国に戻ってから人殺しをして、警察が動かず、タイーホもされないのはおかしいと思わないかい? |
16.《ネタバレ》 おっさんばかりなのに、やけにかっこいいと言えばこの作品。客観的には恐ろしい殺戮部隊なのですが、どうせ金のために働いてるのだから死ぬとしても仕方ない。そんな信念が見えていっそすがすがしいです(それでも、可愛い息子を残して死んでいく姿には涙でしたが)。主人公のアレンがとにかく男も惚れるくらい渋い。突然のピンチでも慌てない、友情に厚い、裏切者は雇い主でも報復する。男の中の男です。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-11-18 23:20:17) |
15. 昔見たことのある作品を見直した。 さすがに映像も演出も古く、現代人の感覚で楽しむことは難しい気がした。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-07-30 21:57:18) |
14.《ネタバレ》 2016.03/22 鑑賞。4大俳優競演。この時代にしては戦闘シーン残虐。ストーリーも単純で先が読め興味薄れる。しかし個性溢れる4人の戦闘プロフェショナルの活躍は面白い。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-22 22:03:52) |
13.《ネタバレ》 元祖“漢泣き傭兵映画”として傭兵戦争アクションというジャンルを築いた功績はこの映画にはあるんですけどね… 確かに脚本は秀逸で各キャラも立ちまくっているんですが、監督のアンドリュー・V・マクラグレンの演出力がそのレベルについて行けてないというのは残念なところです。この人ジョン・フォードの弟子で助監督としてフォード西部劇を支えてきた人なんですけど、ひとり立ちしてからはどうも冴えませんでしたね。この映画に限った事じゃないのですが、彼のアクション演出はどうも冗長でキレがないんですよね。言ってみれば昔の西部劇調の演出パターンから脱け出せなかったということです。あと、冒頭とラストに流される歌が、まるで角川春樹みたいなダサいセンスで最低。 リチャード・バートンはじめ傭兵メンバーはちょっとあり得ない様なオッサン軍団なんですが、これが皆いい味出してるんです。苦労して脱出できたのにリンバニは死んでしまうという結末は、傭兵の悲哀が色濃く漂っていて渋い。登場キャラの中では、“軽薄なジェームズ・ボンド”といった風情のロジャー・ムーアの役柄が私の好みです。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2015-03-13 22:16:22) |
|
12.《ネタバレ》 囚われの黒人指導者を傭兵部隊が奪還する物語で、最後までハラハラドキドキする映画でした。緻密な計画の元、人選、訓練、実行と手際よく進めていく様子に感心していたましたが、意外な裏切りから窮地に陥るあたりからストーリーも無理矢理感が強くなってきます。仲間が一人また一人と欠けていき、緊張感は最後の滑走路の脱出シーンでピークを迎えます。敵に対しても味方に対しても殺しというものをとても冷徹に扱っていて、目的必達のために非情な決断をせざるを得ない究極の葛藤が随所に見られます。非常時の人間性を考えさせる映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-12 22:32:32) |
11.せっかく個性的なキャラクターを揃えたはずなのに、個々の描き方が凡庸で、ただ目前の課題に大騒ぎしているようにしか見えない。なので、いくら後の展開をひねってきても、それが生かされてきません。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-02-09 23:04:22) |
10.《ネタバレ》 これは分厚い作品だぞ。人を集めて、戦う。「7人の侍」から脈々と引き継がれる戦争アクション映画の「特攻大作戦」のパターンかな?と思っていたが、上層部の裏切りにあい、彼らが戦地に置いていかれるところから、話は変わってくる。韓国映画の「シルミド」テイストだ。(創られたのは本作品がずっと前なのだが・・)個性ある面々が一人また一人と死んでいく。皆、それぞれに見せ場はあるのだが、左とん平に似た男が政治家を背負って逃げて、体に何発もくらうシーンに、政治家を背負う民衆の優秀さを見た。そしてリチャードハリスのあのシーン。泣いたよ。この作品は、政治家の口からさりげなく鋭いメッセージを言わせている。前のレビュワーさんのコメントで知ったが、そうでしたか、「12人の怒れる男」の脚本家でしたか。こういう硬派な作品を描ける人って今、いるだろうか? 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-03 15:33:27) |
9.アンドリュー・V・マクラグレンの映画らしいオッサン達が頑張る、イギリス産なのでアメリカではなかなか見れないツラの共演で渋いアクション映画ですがBGMを多用しないリアルな戦争劇を見れる映画も結構珍しい。「地獄の七人」のような「戦争の犬たち」のような、色んな傭兵ものの元となってるかのようなストーリーでアフリカ情勢と国際情勢を上手くからませて1人1人のキャラがちゃんとたってるなぁ、展開が進むなぁと思ってたら脚本はレジナルド・ローズなんですねぇ。社会派が書くとやっぱ全然ちゃいます。 |
8.《ネタバレ》 昔、西鉄の監督をしてた頃の三原監督が「超二流」という言葉を考えだしたといいますが、まさにそれでしょう。お世辞にも一流とはいえない監督が生み出した傑作。 襲撃プランがアーチェリーと毒ガス頼りという点、ハーディー・クリューガーがリンバーニに感化されていく過程が粗雑ですが、繰り広げられるエピソードの数々が十分に補っていると思います。 ウィッティ、サンディ、ピーター、レイファーという面々が倒れていくのに毎度胸をえぐられる思いがします。 是非ともDVD化を望みます。 |
7.《ネタバレ》 “傭兵”という言葉には一種のロマンチシズムが漂うが,これはまさしく戦場ロマン愛好者のど真ん中を射抜くような作品である。にも関わらずレビュー数が少ない……と思ってたら,ビデオ,とっくに廃盤なんですね。もったいない。もっと多くの人に支持されていい映画なのに。闇に生きて,闇に死すという,裏街道を歩くしかない人間の生き様と死に様が戦友同士の固い絆の中に描かれている。雇用主から裏切られ,孤立無援となった傭兵部隊が死中に活を求めて激闘をくぐり抜けていくのだが,一人また一人と,仲間を助けるために命を投げ出していくその様は悲しくも美しい。脱出する輸送機に乗り遅れたリチャード・ハリスがリチャード・バートンに向かって「私を殺してください!」と叫び,涙を堪えてハリスを撃つシーン。心を動かされない者はいないだろう。ぜひもう一度再販を望む。ところで脚本を書いたのは「十二人の怒れる男」のレジナルド・ローズだったとは知らなかった。ちょっと意外。 【Roxy】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-21 16:22:55) |
6.最初から最後まで飽きずに楽しむことができました。楽しむというより考えさせられることが多かった。映画とはいえ、傭兵のプロフェッショナルな面や非情な面、人間としての感情なんかが絡み合って見どころが多かった。音楽が全体を引き締めていますね。 【トラッキー】さん 8点(2004-01-21 23:27:42) |
5.傭兵ものです。 とりあえず最低ラインはクリアできてたんじゃないかと思います。 やっぱり最後には感動しちゃいます。傭兵=死、どうしてもこれがないと。 【clown】さん 5点(2003-12-17 04:51:20) |
4.ハーディー・クリューガーが美味しいです。同じ傭兵モノとして「戦争の犬たち」との比較では、作品的にはこちらが好きですね。イギリス映画だから、ロジャー・ムーアやリチャード・ハリスなどイギリス人俳優がたくさんでているのも嬉しいです。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-18 01:39:29) |
3.やっぱり印象に残っているのは乗り遅れの場面ですねぇ・・ みんな半身飛行機のドアから身を乗り出して急ぐように言うんだけどねぇ・・・あの場面は非常に可愛そうでした。 【だだくま】さん 6点(2003-10-24 14:54:55) |