260.あまりにも有名なもんで観てみたが、最悪。なぜあれが名作なのか全く理解できない。セットなどのスケールの大きさ、エキストラの数は凄いと思うがなによりもストーリー、そしてあの主人公が許せない。超わがままでぶりっこな主人公の女にみんなが最後まで振り回され、あげくの果てに死人が出る始末。なのに誰一人としてあの主人公を責めない。はぁ、何なんだこの人達は?って感じ。まわりの男達や女共は人が良いを通り越してただのバカだと思う。金のために妹の男を取り上げたり、結婚したり離婚したり彼女が好きだ彼が好きだ、でもやっぱりあの人が好きだののどろどろのストーリーに飽き飽き。戦争の混乱と貧困を経験しながらも金のことしか頭にない主人公。別に金持ちになることが悪いことだと言っているわけではない。ただ金目当てで結婚をするやり方が気にくわないのだ。そんなことで手に入れた富に何の価値があるのだろうか。何も無いところから誰にも媚を売らず、自分の力だけで富を築いていくのが本当に強い人間だと思う。数多くの人を傷つけ、死傷者を出したのにもかかわらず当たり前のように平然としている主人公をひっぱたいてやりたくなった。バトラーも自信満々に結婚しておいて簡単にブチ切れて物を投げ出すし。最後もわかりきった落ちで同情も共感も好感も持てずにただただ怒りだけが残った。でも音楽だけは良かったので1点献上。思えばあの音楽で無理やり名作にしている気がする。 【КОФЕ 】さん 1点(2003-12-15 20:30:27) (良:3票) |
259.勢い余って「かっぱ六銃士」に10点を付けてしまってからというもの、レビューにおいて10点未満を付けようとする映画の声が私にまとわりつくのです。「私はカッパより価値がないのか」と。この映画史にド~ンと居座る大作においては、「私のタラに賭けた人生はカッパ以下なの?」とスカーレット、「なんなら俺がカッパと相撲をとるぜ」とバトラー、「私がお皿を拭いてあげるから」とメラニー、「キュウリならいくらでもやるよ」とアシュレー。そんな声が聞こえてくるのです。私は、アトランタを包む炎のような叫び、タラの落日のように広がるその叫びを掻き消すように、無表情に得点ボタンをクリックし、風と共にモニターの前から去るのでありました。カッパには大変失礼となりましたことをお詫びいたします。 【彦馬】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-05-06 17:37:49) (笑:2票) |
258.人間、特に女性は、「世界は私を中心に回っている!」という考えを抱くもの。これはまさにそういう映画。全てはスカーレットなのだ。だから当時の南部の白人社会がどうだとか、北部の男がどうだとか、そういう事は「南部の超お嬢様、超美人のスカーレット」の目から観た世界なので、この映画でどうこう論じるのは意味がない。ここにあるのはひとりの女性の強烈な生き様であって、それが愚かだとか我が儘だとか言うのも意味が無い。こういう女性がいて、こういう悲しみがあって、こういう生涯があった。それが全て。このヴィヴィアン・リーが演じたスカーレット・オハラは、私が映画史上最も愛するヒロインだ。どこかわざとらしいお嬢様が、物語が進むに従って、表情が険しくなり、美しさが壮絶に増してくる。彼女の顔つきを追っているだけで、四時間はあっという間。むしろ足りない。倍あってもいいぞ! 意味なく長い映画は大嫌いだけど、この作品だけは「もっと見せて!」と言いたくなる。「??」な部分も無いとは言えないが、まちがいなく珠宝の名画。私もスカーレットの十分の一でいいから強くありたい。 【ともとも】さん 10点(2004-10-22 09:34:14) (良:2票) |
257.これは大作であり、映画史に残る秀作映画です。4時間近くある長い映画ですが、中だるみしているわけでもないので最後までしっかり楽しめます。これだけ一人の人生を語った映画は見たことがないです。南北戦争と言う激動の時代をたくましく生きるスカーレットの姿は美しく、すばらしく、勇気をくれます。すばらしい作品です。たしかにスカーレットの性格に嫌悪感を受ける人もいるかもしれません。でも、1つの恋に気付いた時にはその恋が去った後で、その恋に必死になっているスカーレットは大いに人間らしくも感じました。この映画は「スカーレット・オハラよ永遠に・・・」と言うフレーズで有名ですが、本当に永遠なのかもしれないと感じさせます。ビビアン・リー、クラーク・ゲーブル、オリビア・デ・ハビランド、レスリー・ハワードなど、配役陣もセットもなにもかもが最高な作品です。まさかこの作品が今から60年以上も前のものだとは決して思わないでしょう。是非1度は見てみてください。 【A.O.D】さん 9点(2004-03-05 18:49:11) (良:2票) |
256. 原作はマーガレット・ミッチェルの同名小説。セルズニックが映画化権を買い取ってから、スタッフ&キャストは二転三転して御存知の顔触れとなった曰く付きの作品でもある。監督も最終的にはヴィクター・フレミングとなったが、ジョージ・キューカーとサム・ウッドも関わっており、正に超大作の名に恥じない。レット・バトラー役にはG・クーパーも候補に挙がったらしいが、原作者の支持でキングことクラーク・ゲーブルと相成った。今では彼以外に考えられないという方も多いハズ。一番難航したスカーレット役には当時のハリウッドの錚々たるトップ女優達がオーディションを受けたが、プロデューサーであるセルズニックの強い後押しで英の無名女優ヴィヴィアン・リーに決定。コレ又現在では彼女以外には考えられない程のハマリ役となったのは周知の通り。ただ「長い」という理由で敬遠したり低評価する向きもあるようだが、原作のダイジェストとしては理想的なヴォリュームだと個人的には思うが。自分としてはアシュレー役のレスリー・ハワードには余り魅力が感じられず、スカーレットが一途に彼を慕うストーリーに今イチ説得力がないような気がした。オリビア・デ・ハヴィランドのメラニーにも同じような印象(今イチ)を受けた。しかーし!主役二人の圧倒的なハマリ具合と、父親役のトーマス・ミッチェルや乳母マミー役のハティ・マクダニエル(黒人初のオスカー受賞!)ら脇を固める助演陣の好演も相俟って、そんな些細な不満はアッサリ吹き飛ぶけどネ。尚、一説ではヴィヴィアン・リーはキューカーが降ろされた後も彼に演技指導を受け続けたらしい。事実であれば「女性映画の第一人者」の面目躍如たる裏エピソードである。マックス・スタイナーの主題曲も格調高く良し。アカデミー賞8部門に輝く本作に…言うまでもなく10点っしょ? 【へちょちょ】さん 10点(2003-07-04 05:50:18) (良:2票) |
255.いやぁ~素晴らしい!!あんまり素晴らしいので絶句!どこから褒めていいのか言葉がない・・とにかく文句なしの10点です。むかーし見たときはそうでもなかったのに、年がたって見ると全てがすごい!60年以上前の映画だけど、決してリメイクできないでしょうねぇ。ビビアン・リーあっての風・・、クラーク・ゲーブルなく風・・なし。スカーレットはただのわがまま女ではなく、逞しく、したたかに生きる。それに圧倒される。ラストでようやくレッドへの愛に気がついて、弱さを見せるが「今日はもう疲れた。明日また考えよう」とめげない。すごい女性像。圧倒的な存在感で何度見ても感動する。 【キリコ】さん 10点(2003-02-08 21:06:26) (良:2票) |
254.前半あんなに面白いのに後半急にしぼむのが気になって、原作読んでみましたよ。そしたら原作がそもそもそうなんだな。前半ではスカーレットやバトラーが「個人」として実に生き生き描かれているのに、後半では「我々南部人」の物語に埋没してしまっている。それも典型的な歴史修正主義のレベルで、困ったもんです。驚いたのは、なんとなく曖昧にボカされていた部分が、原作でははっきりKKK団として登場していることで、これは『国民の創生』の時代ならともかく、30年代後半ではそのままKKKを善玉として映画化できないわなあ。そういう苦慮による屈折が映画の後半の不自由さを招いていたよう。あとで黒人俳優にオスカーを贈ったのも、何らかの配慮が働いたのかもしれない。それにしてもこういう反動的と言ってもいい原作をモダニズムの時代に発表できたアメリカの懐の深さは、皮肉でなく立派(原作出版は30年代半ばで、たとえば推理小説を古い邸宅から都会に引きずり出したエラリー・クイーンの『Xの悲劇』のほうが古典なの。時代関係で言うと、幕末を舞台にした「鞍馬天狗」がモダニズムの時代に書かれていた日本と似ている。だからこのフィルムも、国民古典文学の映画化じゃなくて、ちょっと前のベストセラーの映画化ってわけだった)。やがて敗戦国となる同時代日本の、予言的な映画として見ると興味深いです。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-28 09:54:14) (良:1票) |
253.ビビアン・リーが少女のように無邪気で可愛いいのになぜか、したたかでしっかりした生命力溢れるスカーレットの女性像を見事に演じきっています。この時代にとてつもない凄い迫力でした。 【白い男】さん [地上波(字幕)] 8点(2011-10-04 12:51:24) (良:1票) |
252.とにかくドラマチックな展開に富んでいる。 4時間近い上映時間を考慮すれば、ほとんど大河ドラマ。 どんな苦境に直面しても強く逞しく生きるというのが、この作品のテーマになっているのだが、 全体のストーリーは、お金のかかった昼メロドラマというイメージに近く、 終盤近くでお話をバタバタ詰め込み過ぎた点と、あっさりした結末を迎えるラストも印象が悪い。 シナリオの完成度は低いが、配役、演出、映像、音楽に関しては申し分なく、 これが昭和14年に作られた映画かとびっくりしてしまう。 映画好きなら一度は観ておく作品なのだろうが、どちらかと言えば女性向けの内容。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-07-23 04:11:17) (良:1票) |
251.《ネタバレ》 映画館でしか見たくない映画№ 1。今回で三度目の鑑賞。さすがにアラも目立ってきます。前半は時代に翻弄されるヒロインということで、かなり面白い。スカーレットは「強い女」というイメージが強いのですが、実はそうでもないんじゃないかと思います。しょっちゅう弱音を吐いているし、肝心なところではレット頼み。しかしこの人、かなりしぶといです。どちらかというと、逆境に立たされた時に本領を発揮するタイプじゃないでしょうか。そういう意味では、かなり魅力的です。そうしたことを考えると、やはり前半の最後、「二度と飢えることはありません!」と神に誓う場面がもっとも感動的です。 後半、特にレットとくっついてからは、ケンカしては仲直りというパターンを繰り返すため、やはり飽きてきます。時代性が薄くなってしまうのもマイナスポイント。あと、『ベン・ハー』などと並んで、ハリウッド式大物量投入映画の代表格に思われますが、後半だけ見るとそれほどでもないです。 ということで、一時期ほど高評価はできませんが、それでも映画史に残る作品であることは確かでしょう。もっともこれは、南北戦争という「アメリカで起こった唯一の内戦」を扱っていることが大きいと思います。アメリカ人にとっては、かなり特別な意味を持っているようですから。まあ、日本人がそれに合わせなければいかんということもないと思いますが。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 8点(2011-07-11 21:58:06) (良:1票) |
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250.これぞ、映画の中の映画、歴史に残る名作だと思います。 最初に見たのは、数十年前、まだ字幕の漢字もろくすっぽ読めなかった子どもの頃でしたが、その後も何度となくくり返し再上映される度に見ました。また、高校の時原作の小説を読み、映画にも劣らない強い感動を覚えました。 すべてを失っても、さらにたくましく情熱的に生きようとするスカーレットには、心を打たれます。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 10点(2011-01-26 19:29:24) (良:1票) |
249.《ネタバレ》 スカーレットのキャラクター、自由奔放なようでいて一人の男をずっと慕い続けるという、いまいちよくわからない面もあるが……基本的には「小悪魔キャラ」だと思う。で、そういうキャラが魅力的であるためには、可愛いことが絶対条件。しかしこのスカーレット、生意気なだけで立ち居振る舞いと言動に可愛さがない。顔は……少なくとも現代の日本人から見て、とりたててものすごく魅力的ではない。 なのでこの人、ただの「いやな奴」なのだ。 そういう人間に善良な人々が振り回され続ける、不愉快な3時間40分。 まあ必ずしもすべての言動がエゴイズムから発生しているわけではなく、時々他人のことをおもいやっていることもある。しかしそれも、全体の不快さを覆すほどではない。 南北戦争により没落する南部の地主を描く大河ドラマとして前半部分を見るなら、見る価値がある。冒頭のスカーレットたちの優雅な暮らしぶりも、没落してからの苦闘と対比するために意味がある。 映画全体として価値を持つためには、後半部分はいらない。妹の恋人と結婚したり、その人が死んだり、アシュレーが大好きだったり、バトラーとケンカしたり、娘さんが亡くなったり、全部いりません。 映画の名声と、実際の内容の差が映画史上でも最も大きい作品のひとつだと思うね。 【佐吉】さん [DVD(字幕)] 3点(2009-07-27 01:42:42) (良:1票) |
248.古い映画でありながら、それでもリアルさを感じ、のめり込むことが出来るのはスカーレットという女性を丁寧に描けているからだろう。独善的でありながら、力強く生き抜いていく女性は時を経た今でも輝いて見える。悲惨な戦争を舞台にしていながら、重苦しさがなく、それでいてしっかりと心に届く作品というのもなかなかないのではないか。何度も観てしまう作品です。 【kinou】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-04-12 19:16:28) (良:1票) |
247.長い!!かなり長過ぎる!!でも、それでも飽きずに見れて、10点献上したのは、なんといってもスカーレットのキャラクターにつきる!こういう昔の映画に出てくる主人公の女性って、みんな綺麗で賢くて優しくて品があって完璧。。。なのに、スカーレットといったら・・・超自己中でワガママで冷淡な女。とにかく強い。強すぎる。その強烈なぶっ飛んだキャラクターのおかげで、何時間もかけてこの長ったらしい映画を見る事が出来ました。確かにスカーレットには共感できない人もいるかもしれない。それくらいぶっ飛んだ女だ。でも、スカーレットって、見てて飽きないの。こんなに長ったらしい映画なのに、スカーレットが出てくるシーンは面白くて見入ってしまう。それくらい人を飽きさせない強い個性を持ってる。これは映画としては大成功でしょう。この時代の一般的なレディを描いた退屈な映画よりは、スカーレットの強烈キャラが炸裂するこの映画は、見てて数倍楽しめました。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 10点(2007-02-25 17:53:20) (良:1票) |
246.《ネタバレ》 コレ、大好きな映画です。最初は小学生のときうちの地上波テレビ放映で観て、やや成長してからはパンフ欲しさにリバイバル上映にはるばる都会までやってきて2回も続けて観てしまいました(計8時間!!さすがに2回目はラストまで観ることができずメラニーの死のあたりで体力の限界を知り席を立ちましたが・・・)それほどに好きな映画、だから世の中のひとも皆同じなのかと思い込んでいました。だから「ただのワガママ女のご迷惑人生映画じゃないか!あのラストは当然だよ、ザマーミロ!」という人もいるということを知ったときのショックたるや―しかもそれが我が夫もそのひとりだったとは・・・男の人には意外とウケ悪かったんですねー(・・・シュン) でも、そんな自己チューを煮詰めて固めておまけに磨きを掛けた濃縮エキスみたいな女スカーレットが何故にこんなにも多くの女性たちに愛されるのかってのは、彼女の恐ろしいほどの生命力のせいなんだと思うのですよね。だって、こんなふうには生きたいと思ってもなかなか生きられるもんじゃない、現代だってそうなのにおまけに19世紀の封建的なアメリカ南部でですよ。こんなにも壮絶な、世間の風評による自滅すら恐れぬほどの徹底的な自己チュー、道徳的善悪すら超えたその強さ・純粋さに人は無条件に憧れの思いを抱くものなのではないでしょうか。 もっとも初めてこの映画を観た少女の頃は私も、貴婦人の中の貴婦人であるメラニーこそ自分の理想だと思っていました。目指すべきはこういう女性だと・・・しかしン十年後の今、メラニーどころかスカーレットはもちろんのこと、インディア(アシュレの妹=いわゆる並みの意地悪役)にだって届いているか・・・せいぜいプリシー(役立たずの奴隷娘役)あたりをウロウロしている自分にこっそり涙する今日この頃、なのであります・・・(んでもプアホワイトのエミーはよりはマシになったかも?) 【ぞふぃ】さん [映画館(字幕)] 9点(2007-01-23 14:18:34) (良:1票) |
245.土地さえ持っていれば大丈夫というアメリカ開拓時代から脈々と受け継がれてきた神話を刷り込まれ女の悲劇、同時にその根拠のあいまいな神話をかたくなに信じる強さ(信じるものは救われるじゃないけど)ゆえにどんな波乱をも乗り越えてゆけた女の人生賛歌。という見方をしました。波乱に富んだ物語を完結させることなく、この「強さ」を再アピールして終わらせるというとんでもないエンディングに呆気にとられました。あまりにも明確にキャラ分けされた登場人物たちというのがいかにもハリウッドなのですが、「これがハリウッドの映画だ!」という堂々ぶり、とくに医者を単身探し歩くスカーレットをカメラが徐々に引いていったときに映し出される惨状の画の圧倒感、火薬庫に火がまわるときの迫力、ともに「真似できるものならやってみろ!」というハリウッドの威厳みたいなものを感じ、ただただ感心。映画は監督のものではなく製作者のものという映画が芸術であることを拒絶したような図式を確固たるものにしてしまった感もあるが、それでも制作意欲が尋常でないことはじゅうぶん想像でき、大衆娯楽の王様的な輝きを持ったこの作品には敬意を表する。 (追記)スカーレットの人格に対してもそれほど嫌悪感は無かった。強がってわざと他の男と遊ぶ様とか酔っ払って香水で口をゆすぐ様とか可愛かった。こうゆうシーンをちょっと大げさにユーモアを込めて描写するあたりが良い意味で抜けめ無いハリウッド映画だと思いました。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-11-27 12:45:14) (良:1票) |
244.文学映画の最高峰。 激動の南部アメリカの大河ドラマ。 全てが正攻法で、しっかり根の生えた作品。 難点はしっかり観賞する気持で観なければならぬこと。 ながら観、ちょい観に適さない。 私の映画BEST 1 作品。 2014.01/15 4回目?鑑賞。「メル・ファーラー似ていませんか???「風と共に去りぬ」のアシュレーに。。。」のブログ発見。全く同感で、つい最近まで記憶ちがいしてました。それに新しい発見、ウォード・ボンドが若い、今回初めて判った。 何回見ても良い作品、これぞ映画の本道。絵画のように美しい映像美。ETC。 【ご自由さん】さん [地上波(字幕)] 10点(2004-10-11 22:25:11) (良:1票) |
243.美しさと強い生命力を兼ね備えた神々しい女性の物語と受け止めたい。でも、もしかしたら何か大事なものが欠落した不器用な女性の悲劇と受け止められるかもしれない。あるいは、理想の男を追求した物語なのかもしれない。ともかくこの映画から溢れる色彩豊かな映像と音楽に歴史的名作といわれるにふさわしい何かしら超越したものを感じる。 【ぷりんぐるしゅ】さん 6点(2004-09-01 23:03:33) (良:1票) |
242.《ネタバレ》 これは奔放で情熱的な女、スカーレット・オハラのラブ・ストーリーではなく、メラニーという一人の女に内面的に敗北し続けた不幸な女の哀しき半生記だと思う。そもそもスカーレットはアシュレーの事が本当に好きだったわけではない。彼女が愛したのは終始自分自身のみである。土地の男達の関心を独り占めするのが当たり前、という環境でアシュレーだけがメラニーという別の女と結婚するという。自分が相手の気持ちに応えるかはともかくとして、とりあえず男には愛されていたいという素直な欲求をかなえられずにプライドがいたく傷ついたスカーレットは何とかアシュレーを横取りしようとする。が、「性格がちょっと」という逃げ場の無い根源的な理由でメラニーに敗北する。そのメラニーのマリア様のような大らかで優しい性格がこれでもかとばかりにスカーレットを傷つける。スカーレットの行動理由の根っこは全てメラニーへのコンプレックスと言っても過言ではない。ラスト、メラニーが自分に感謝したまま死んでいくことで勝負はメラニーの勝ち逃げに終わる。そこでスカーレットは初めて自分自身の心に気づく。が、気づいた時にはもう遅く、大切なものを全て失ってしまう。そこで無理やりひねりだしたのがタラという土地への愛。夕日を見つめながらタラの地に立つスカーレットは、すでに狂っていたのだろうとしみじみ同情した。4時間が飽きずに見続けられる名作でした。 【ラーション】さん 9点(2004-06-05 01:04:36) (良:1票) |
241.相手から煮え切らない態度をとられても、好きなもんは好き。よくわかる。好きな男の妻でも、困っていればやったことのない産婆さん役だって引き受けちゃう。かっこいいやんか。自分と家族の命があやうくなれば、銃口だって引く、カーテンを引きちぎってドレスを作り精一杯のプライドを持って金策に走る。スカーレットがいなかったら、メラニーはならず者にレイプされたかも。スカーレットの妹たちもタラを没収されて路頭に迷ったかもね。まあ妹のフィアンセをとっちゃうのはあんまりだけど、古今東西そんな話はごまんとあるから、スカーレットだけ非難するのも気の毒だ。夫とのsexだっていやなときはいやなもんさ。愛する気持ちをどう表現したらいいかわからない、っつうのも、何やら現代に通じる話じゃありませんか。何もかも失ったって、「明日考えよう、タラに帰ってすべてを考え直そう」というふうに考えるスカーレットのたくましさを、ちったー現代人も見習ったらいいんじゃないの?(とはいえ、ミッチェルの原作は、中で書かれている差別表現によって、こんにちのアメリカでは評価が低いのだそうですね。映画についてどうなのかはよく知らないけれど。)ところで、この映画のメイキング編を見たことあるんですけどね、すごく面白かったです。この時代にもうかなりなハイレベルの合成技術が開発されていたんですね。間違いなく技術的にもスケールでもこの時代の最高峰の映画であり、それはこの時代の映画人が伝えたいテーマだったからこそなのではないでしょうか? もう一回新たな目で見つめ直してもらいたい作品の一つです。 【おばちゃん】さん 8点(2004-05-16 18:38:25) (良:1票) |