15.市川崑監督の死去というニュースを聞いてとても淋しい!そんな中で借りてきたこの時代劇は一風変わっていて新鮮である。今、観るからこそこの何とも新鮮な世界、そこは今時の時代劇とは違う味わいを感じる。いきなり冒頭のあの啖呵、信太の仁義、繰り返される言葉の応酬、まるで何だか「男はつらいよ」の車寅次郎みたいだ!市川崑監督、この映画を観る限り、山田洋次監督のファンではないだろうか?作品全体の出来としてはさほどの出来ではないと感じるし、滅茶苦茶な感じもするが、その滅茶苦茶な展開も、つまらないとは感じないし、同じ時代劇でも山田洋次監督の時代劇三部作中、世間的に最も評価の高い「たそがれ清兵衛」よりも私は市川崑監督の撮ったこっちのがずっと面白いと思います。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-02-15 21:32:01) (良:1票) |
14.《ネタバレ》 始終こっけいな雰囲気が漂う時代劇。最後の岩に頭ぶつけて死ぬところまで、どこかユーモラス。たけしの座頭市って、こういうものを目指したんじゃないのかな? こっちのほうがすきだけど 【MASH】さん 7点(2004-01-03 14:19:19) (良:1票) |
13.《ネタバレ》 中村錦之助辺りが主演した一連の東映任侠時代劇へのアンチテーゼとして皮肉たっぷりに市川崑が監督した異色時代劇。脚本は市川監督自身に加え詩人の谷川俊太郎もクレジットされているコトからありきたりの任侠股旅物にする積もりは微塵も無い姿勢が窺える。しかーし!ATG制作という低予算バレバレな状況では如何に天才・市川崑といえども思うように腕は振るえず、何とも侘びしい出来。「イヤ初めっからコレを狙っていたんだよ」と言われても、面白さより不景気なリアリズムを重視した本作には「だから何だ?娯楽を度外視する程の価値があった…のか??」と問い返すのみ。特に小倉一郎扮する源太がショーケン演じる黙太郎を斬り殺そうとした弾みで転げ落ち、木に頭をぶつけて呆気なく死ぬラストの脱力感&辛気臭さは…絶句!まぁ確かに異色かもしれないが、私ゃ東映の「沓掛時次郎・遊侠一匹」みたいなスタイリッシュな股旅物の方がよっぽど好きでやんす~!! 【へちょちょ】さん 6点(2003-10-12 11:11:59) (良:1票) |
12.裏街道を当てどもなく旅する渡世人の世界。市川崑は『木枯し紋次郎』で描いた世界を、3人の主人公を用いて、趣向を変えてスクリーンに表現した。冒頭、戸籍をもたない無宿渡世人の説明を入れているのが、素晴らしい。若さを持て余しているのに、無宿となってしまったためにまともな職にも就けず、チンケなヤクザの下働きなぞで食いつなぐ。封建秩序からはみ出したアウトローは、こういうハイエナよろしく、さもしい生き方が関の山だ、という無常観が逆に観る者の心をつかむ。キャスティングもよいのだが、ショーケンはやっぱり紋次郎的な孤独な渡世人の方が適役ではないかと思う。、 【あやかしもどき】さん [DVD(邦画)] 9点(2020-09-29 20:06:10) |
11.股旅の生き様がそれなりに伝わる。今の時代劇にはない感じが良い。面白みもある。但し、それだけなので、感動や、心に訴える何かにはつながっていない。 【cogito】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2016-04-10 23:24:17) |
10.なんだかマッタリとしすぎで、これといって見所もなし。 「股旅」というヤクザな渡世人の生き様はよく理解できるものの、別に面白くも何ともなし。 音楽もショボイ。 まさに悪い意味でのATGクオリティ。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-08-13 23:48:06) |
9.冒頭の儀式こそ興味を引いたものの、後の展開には特に目を見張るようなものがなかった。主人公たちが非人道的なことを仕方がないからとやってのける箇所や、あっけないラストは当時の時代性を表しているようだが、今となっては色褪せて見えてしまうものなんだろうか。 【クルシマ】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-13 01:17:48) |
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8.今見ても十分新しい。音楽というか太鼓がすごくかっこいい。脇役の人たちがくっきりした時代劇調のセリフ回しなのに、メインの若い人たちが今風のしゃべり方をしてて、統一されてないところが新しい試みをしているって感じがする。 【はるこり】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-07 23:41:35) |
7.「おひけぇなすって」。これを丁寧に冒頭のシーンで描くことで、つかみはO.K。ATGの低予算・辛気臭さが、当時の股旅の乱暴さ・滑稽さ・不衛生さを表すのに合致していた。娯楽性でいうと、少々退屈なところもあり。もう少々ユーモアも欲しかった。尾藤イサオは今でもこの役が似合うと思う。ショーケンはこの頃が一番光っていたかも。小倉一郎、祝:結婚。 【チューン】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-02-23 19:49:04) |
6.市川崑のユーモアとATG映画の(低予算ゆえの)実験性が、こんな不可思議な作品を生み出すとは! アンチヒーロー極まれり。とにかく面白かった。 【いのうえ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-01-31 22:33:07) |
5.このなんとも暗く辛気臭い雰囲気、妙なリアリティの追求が言われるとおり70年代なのかなあ。子供の頃憧れた木枯らし紋次郎のようなカッコいい股旅物とはまるで違い、仁義一つ満足に切れないくせに渡世の義理にこだわる、そんな信太が好きです。小倉一郎がこんなにカッコよく見えたのは初めてだ。「たそがれ勢兵衛」よりずっとおもしろい。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-05-22 19:09:08) |
4.その時代に観ないと正当な評価ができないのかもしれません あるいは本当に良いものならいつの時代に観ても古びないのかもしれません 70年代って本当にこんなだったのかな 今もし、イージーライダーなんかを観てもこんな感慨をいだくのでしょうか 西岡美術はすばらしいし、オールロケーションも、もう今では望むべくもないこと ショーケンはセンスが光っているし、一度は観ておくべき映画なのかも 【宵待草】さん 7点(2004-02-05 07:10:08) |
3.リアリティがあるようでないような。映画の時間分の面白さはあります。 【ダルコダヒルコ】さん 8点(2004-01-25 22:53:47) |
2.やるせない時代劇です。出てくる人物はほとんど死にます。病にかかった尾藤さんを介抱する萩原さんの行動に笑ってしまいました。でも、この当時は祈るしかなかったのかな・・・って思うと、またやるせなくなりました。 【あつお】さん 8点(2003-12-31 20:00:55) |
1.生々しくもかっこ悪ーい青春時代劇。今見ると違和感を感じますが、きっとこの頃はこういうのが「時代の空気」だったんじゃないでしょうかねえ。冒頭のダラーっとした仁義は面白かったです。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-10-15 17:29:31) |