3.自身のゴダール作品鑑賞数も本作で30本を数え、ついにゴダール30本を達成することができた。
その記念すべきゴダール30本目は、やっと観れましたの『ウイークエンド』だ。
60年代ゴダール作品としては、唯一未見として残っていたのが、大物の本作。
まあ、観られただけでも嬉しいかな。
ストーリーは当たり前の様に無視ということで。
印象的なシーンは、やはり中盤の長回しによる渋滞シーン。
耳をつんざく様なクラクションの雨あられ。
その渋滞の先にあったものは・・・
何となくサスペンスな雰囲気に満ち溢れ、退屈なのに何故か目を離せない魅力に満ちている。
だけど、どこか退屈。
だけど刺激的でもある。
そんな不思議な魅力を持った作品だ。
しかしフランス映画は、やっぱり体を張った危険なシーンが無意味に出てくるなぁ。
本作でもその特徴は散見された。
一歩間違えたら撮影中に事故が起りそうなシーンの数々は、フランス映画のスパイスとしてどれだけの役割を果たしているのだろうか。
これだけのフランス映画、ゴダール映画を観てきた現在においても、それは判然としないのである。
さて、ゴダール30本達成に安堵の想いをはべらせつつ、本作のレビューを閉じたいと思う。