21.「 夜這いして クロロホルムで 眠らせて 体いただき お礼にご飯 」 詠み人 素来夢無人・朝 |
20.《ネタバレ》 途中から短髪になるあたり、これは変態版タクシードライバーなのかなと思いました。 令和の時代にはなかなか作れそうにない内容ではありますが、内田裕也は妙にハマり役と言いますかリアリティがあるんですよね。 クロロホルムを部屋に流し込んであんな風に眠らせられるのかは正直疑問ですけど、裕也のリアルな変質者風情がそれを凌駕してくる。 しかし被害届を取り下げるのにはずっこけました。これはうだつの上がらないおっちゃんが 水のないプールの中で寝て見ていた理想の夢みたいなもんなのかなと思いました。 【あろえりーな】さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-07-16 10:58:15) |
19.夜の闇の描写が素晴らしい。黒色が効いている。映像で語ろうとする映画的なセンスが全編にわたってちりばめられている。しかし、脚本がちゃちなものに思えて残念だった。都合よく次々と現れる若い女たち、それが悉く一階で掃き出し窓を鍵もかけずに一人で寝ているという安易な設定。冒頭のシークエンスで、イキっているガタイのいい2人の男性を一人で簡単に追い払う内田裕也。せっかくの映像を生かし切れていないように思う。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2023-09-24 13:33:42) |
18.《ネタバレ》 昔見逃したので気になった映画 内田裕也が地下鉄職員を演じ、満たされない人生に鬱屈とした心情が切符を切る「カチカチ」という音で凝縮される。 そのはけ口がクロロホルムを使った強姦とは情け無い話で。しかもあんなやり方で、意識不明になるのか? 唯一、内田の存在感のみで成立する映画。 中村れいこは体を張った(寝てるだけだが)演技は良かったが、MIEの役はどうでも良かった。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 5点(2022-02-24 09:15:56) |
17.《ネタバレ》 日常に倦んだ男の暴走。 暴漢に襲われた女性を助ける、シャボン玉を吹く不思議な女性と出会う、息子と昆虫採集をする。そういった脈絡のない事象の数々が、男の中で予想外の化学反応を起こす。 クロロホルムで眠らせて婦女暴行に及ぶ、という卑劣な犯行ではあるけれど、その一方的な行為の中に、代わりに家事をやってあげる、という、微妙に相手との接点を探るような不思議な行為が含まれており、被害者であるはずの女性が、これまた何故か、誰の仕業なのだろうという関心から、その行為に対する期待が生まれる時、そこには一種の安定状態が生まれる。 安定状態と言えば、男は、犯行の前に出会った二人の女性とも、当初の関係を保ち続け、決して彼女たちには手を出さない。 だったらもう、それでいいじゃないか、と我々に感じさせることを、男はまるで拒絶するかのように、モラルの対局まで、男は暴走を続ける。 最後は男は我々に向かってアカンベーをしてみせ、何も解決してないし何も終わってない、ということを、我々に突きつける。 この映画の持つ、恐るべきパワーとスピード感。恐るべし。 昔はこの作品も民放の深夜放送とかでやってたんですけどね(ボカシが心なしか強めだったような気がしたのは気のせいですかね?)。内容があまりにあんまりなので、ある事件の後で放送が差し替えられてからは、なかなか放送されなくなりました。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-04-04 22:34:30) |
16.水の中で内田裕也が寝ている(幻想的な)シーンがあったように覚えています。一番良かったのは、中村れいこ(今、どうしているのだろう) 【にけ】さん [映画館(邦画)] 6点(2018-12-20 13:27:36) |
15.《ネタバレ》 若松孝二は、法とかそんなものでは人間を裁かない。 最後に女性が警察への訴えを止めるとこなど、いかにも若松監督である。 普通の映画なら、クロロホルムを用いた犯罪がエスカレートして、粗くなって、 捕まって、日本の治安は守られた、めでたしめでたしで終わるとこなのだが、 若松監督はそう来ない。 守られて当たり前の平成の世には、まずありえないラスト。 昭和の、キチンと枠にはめぬ人間のものの見方が伺えられる。 そんな若松監督も今はこの世にはいない。合掌。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-11-23 14:44:08) |
14.内田裕也が前半と後半で別人に見える。 前半は改札の仕事を地道にこなし、女性か襲われていれば助ける。正義感に満ちた男。 しかし後半、抑圧された感情を爆発させる。 助けた女性の家に侵入し、夜な夜なレイプしたり、写真を撮ったり…。 仕事も止め、毎日夜になると出ていく。 街の見張りをしていると言い張る。本人曰く、これは政治なのだという。なんだ頭のおかしい奴の話か。 ここまで行くと滅茶苦茶過ぎて笑うしかない。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 3点(2018-11-06 16:14:20) |
13.前半はまずまずでこんな映画もありかと思ったいたが、後半主人公の行動がエスカレートするにつれついて行けなくなった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-07-04 19:01:16) |
12.《ネタバレ》 後半内田裕也が覚醒したーのか黒い服着て坊主頭になるのが違和感を感じた。必要な変化だったのだろうか。 【reitengo】さん [地上波(邦画)] 8点(2012-06-04 21:44:49) |
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11.20代前半に観た時は衝撃だったけど、最近再度観てみたら…この監督の風味がキツかった。ゲストが無駄に豪華なのとこの頃のアテレコ技術が下手っぴなのも気になった。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 4点(2012-05-21 22:24:48) |
10.80年代のパワーとめちゃくちゃさを感じる。内田裕也は狂ってるけど、夜中に家に侵入されて笑ってるMIEも凄い。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-04-14 08:44:07) |
9.この人が出てくると、監督の映画じゃなくて、内田裕也の映画になっちゃうとこがある。それだけ強烈な魅力があるっていうこと。たとえばこの役を、石橋蓮司がやってるとこを想像してみた。このころこういう役なら彼でも達者にやったはず(大ファンでした、いや今でも)。でも風呂掃除しているおかしさは、内田以上には出せなかったんじゃないかと思った。石橋だと意識してスネて社会に背を向けてるってなっただろうけど、内田はもう根本のところから曲がっちゃってて、本人はまっすぐに生きてるつもりで、こうなっちゃうんだよね。ひねくれてないの。社会なんかに関係なく、ただ風呂を綺麗にすることだけで頭がいっぱいになってる。その純情・真面目がたまらなくおかしい。テーブルにすわらせてパーティごっこをしたり。無理に政治に絡めようとした部分は邪魔だった。最初の侵入の長い長いセリフなしの緊張。 【なんのかんの】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-29 09:55:06) |
8.《ネタバレ》 『十階のモスキート』『コミック雑誌なんかいらない!』に匹敵する、“ヤバイ”内田裕也の観られる貴重な邦画。 1980年代の邦画ならではのチープさがたまらない。 クロロホルムで眠らせて、連日レイプ。 これが本作の主題だが、それを延々と見せる後半は、むしろマンネリを感じた。 それより良かったのが前半部分。 内田裕也は、しがない駅員で、“カチカチカチ”と鋏を鳴らしながら毎日改札で切符を切る退屈な毎日。 家に帰れば、肥えた醜い嫁さんが待っている。 だけど、その鬱積したものが突如爆発し、暴言を吐いたりして、意外に暴れん坊な内田裕也。 この退廃した日常にやられ、狂気を孕み、危うい雰囲気をプンプンさせる目つきの悪い内田裕也が、コミカルでいてとてもカッコよい。 エロ目的で観るのが本来だろうけど、エロとは直接関係のない、この前半部分に、本作ならではの魅力、そして内田裕也ならではの魅力を感じた。 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2010-02-01 00:25:48) |
7.まあ、内容は最低なんですが、内田裕也 がいちいち格好良すぎて素敵です。 「ジンジャーエールはジュースじゃねえ!」最高です。 【TM】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-12-14 23:04:45) |
6.内田裕也を初めて観た作品でした。ほとんど喋らないんですが「ジンジャエールはジュースじゃねえ!」って売店のおばさんに怒鳴ってました。どう形容したらいいのか、世の中の全部を憎んでるぜ、って迫力を感じましたね。やってることはメチャクチャで思いっきり犯罪です。「タクシードライバー」は大物を狙って、皮肉にも英雄になりましたが、こちらはケチな性犯罪者でオチがない。こういう救いは無いけど味がある映画は好きなんだけど、洋画好きの人が見たらダメな邦画の代名詞にされかねない内容かなと、当時は思ってました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-05-25 01:01:42) |
5.中村れい子がたまらなくいいです。ただそれだけの映画です。 【doctor T】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-21 19:28:33) |
4.えーと、なんでこの映画をわざわざ劇場で見たのか、ってゆーと、ピンクレディーのミーが好きだったからで、それが映画で・・・ってトコロが最大の動機なワケで、その気持ちが満たされる映画だったか、とゆーと、ちっともそういうワケにはいかなかったところが、ヒジョーに今となってははづかしい思い出の映画ではあります。自動改札の世の中じゃ、鋏カチカチ鳴らす事もできない今日この頃。主人公の日常だった、当時、当たり前のように改札に響いていた、あの音って今も忘れないですけれど(もしかして最近の若い人は、知らない人がいたりするのかな?)。犯罪者の行動を追った映画なので、あまり気持ちのいいものではなく、ザラザラとした違和感を抱きながら見ていました。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 6点(2004-01-10 15:16:15) |
3.内田裕也が偏執的な犯人を好演していますね。中村れい子が魅力的です。犯罪はいけませんが、個人の願望として、一度もそんなことを考えたことがない人はいないと思うのですが、いかがでしょう?あくまでも想像や映画の中の世界でのことにとどめないといけませんけどね(笑)。 【オオカミ】さん 7点(2003-11-30 21:25:55) |
2.クロロホルムで眠らせた女性を犯した後、気づかずに眠り続ける彼女のために食事の用意したりする男。笑いながらも、妙に切なくなりました。犯罪的ではあるけれど、こんな愛のカタチがあってもいいじゃないか…と言う現代の「オトナのおとぎ話」でありました。内田裕也は、ほんと日本のセルジュ・ゲンズブールですなあ。 【やましんの巻】さん 8点(2003-11-25 17:10:47) |